2009年6月発売
1950年代に日本のトップ・ミュージシャンになっていた松本だが、この作品を吹き込んだ80年前後は海外のミュージシャンと積極的に共演するようになっていた。その最大の成果がグレイト・ジャズ・トリオとニューヨークで録音したこのアルバム。
70年代に活躍した女性ジャズ・シンガー、安田南によるスタンダード集が高音質CDで登場。ブルース・フィーリングあふれるタイトル曲の「サニー」をはじめ、どこか物悲しさ漂うその声は他にはない味。現在も現役の山本剛も、小気味いいピアノで盛り立てている。
幅広いファンから支持される名盤シリーズ“JAZZ the BEST”日本人アーティスト編。86年に録音されたソロ・ピアノ・アルバム第2弾。ショパンからガーシュウィンまでの名曲の数々を、強力な表現力でジャズに昇華。オリジナルも聴きものだ。
幅広いファンから支持される名盤シリーズ“JAZZ the BEST”日本人アーティスト編。山下が愛するガーシュインのナンバーを、フォー・ビートからフリー・フォームまで変幻自在に疾走する傑作アルバム。「愛するポーギー」など全9曲を収録。
名盤シリーズ“JAZZ the BEST”日本人アーティスト編。GRP初のインターナショナル・アーティストとなった女性ピアニスト、木住野佳子のデビュー盤。女性らしい繊細なピアノ・タッチと叙情的な演奏が魅力だ。
制作・出演
AlexisKossenko / J.S.バッハ / アンデッシュ・J.ダーリン / アンネ・ソフィー・フォン・オッター / カーリン・ルーマン / コンチェルト・コペンハーゲン / トマス・メディチ / ヤーコブ・ブロッホ・イェスペルセン / ラース・ウルリク・モルテンセンオッターが原点回帰を聴かせてくれる完成度の高いアルバム。選曲、演奏、音質、すべてに心が通うシンパセティックな音楽の連なり、だからこそのバッハなのだろう。温もりのある歌声をさり気なく際立たせる、付かず離れずのモルテンセンの伴奏ぶりも見事。★
フォーレ四重奏団のブラームスは、しなやかで粘り腰。テンションは総じて高く、弓を押し付けるようなボウイングが産み出す厚みとパワーのある響きが、感情の激昂を描出する際の圧倒的なスケールと馬力の源泉となっている。意思統一の徹底ぶりも常設団体ならでは。★
クラシックの総本山、グラモフォン・レーベルから、一度に4点登場してファンを驚かせた、“ミニマル・エレクトロ”作品たち。クレイグ&オズワルドの作品は、仏系オーケストラ曲の響きを強く残しつつ、シンプルな単位が繰り返される酩酊的な快感をわかりやすく提示。この盤のみ原曲音源付きだ。ジミ・テナーの作品は、元音源に現代作品を多く使用し、もっとも没入的な要素が強い、癖の強い外国料理のような良作。オーケストラのさまざまなサウンドを楽しむかのようなアーフマン作品は、“言葉”の参加などの仕掛けを含め、現代音楽風なインタレストを提供する。オーストリア出身のオーバーマイヤーは、自国の偉大な先達へのリスペクトを強く打ち出し、クラシックの静謐なイメージとクラブ・ビートの融合を試みた作品を仕上げた。これのみ異なるタイトルを持つのも納得の内容。
誰もが耳にしたことがあるであろう、ビールのCMで使われた楽曲を収録したコンピレーション・アルバム。ET-KING「HERO」、bird「BATUCADA」など、聴いたらビールが飲みたくなること請け合いの一枚だ。
J-POPカヴァーで人気のスコット・マーフィーの4曲入りシングルで、尾崎豊の「15の夜」、大塚愛の「プラネタリウム」という日本語カヴァーに加え、オリジナルを2曲収録。話題性では前者の方だろうが、非凡なメロディ・センスが光るパワー・ポップ調のオリジナルの出来が素晴らしい。
関西を拠点に活動する男性二人組テクノ・ヒップポップ・ユニットのデビュー・アルバム。ヒップホップやテクノ、ハウス、ロックなどさまざまな要素が取り入れられたサウンドは、結果としては超アッパー系のポップスに。ルールや定型にとらわれない雑食性がキモだ。
日本人DJがプロデュースするダンス・ナンバーを集めたリミックス・アルバム。小西康陽や藤原ヒロシら大御所リミキサーからDJ KAWASAKI、MAKAIなど新世代アーティストまでが、その手腕をふるっている。