2009年6月発売
ヴィニー・ライリー(g)率いるバンドのアルバムは、ファクトリー・レコードの主宰者で盟友の故トニー・ウィルソンに捧げた楽曲をはじめ、優しく囁くようなヴォーカル曲が印象的な力作だ。詩情あふれる音風景が、浮遊感を帯びたギター・サウンドに乗って拡がる彼ららしい一枚。
2MC+1DJから成るヒップホップ・スタイルのJ-POPユニットのセカンド・フル・アルバム。以前から思っていたが、ラップで始まってサビで歌になるこの手の音楽って70年代フォークの現代版なんだろうな。30年前のNMみたいなトラックの「Ride on」がよかった。
ホーン・セクションを含む8人組バンドのフル・アルバム。「ハイサイおじさん〜クレージーカチャーシー」や「島人ぬ宝〜恋しくて」といった地元の先輩たちの人気曲のカヴァーとオリジナル曲を織り交ぜた構成が楽しい。オリジナルではラバーズ・ロックの「花咲かじいさん」、カヴァーならレゲエ調の「島人ぬ宝〜恋しくて」が良かった。
清涼感あふれるコーラスと美しいメロディで世界のヒット・チャートを席巻したスウェーデン出身の4人組、アバのベスト・アルバム。ディスコ・シーンで特大ヒットを記録した「ダンシング・クイーン」など、極上のポップスがぎっしり。
70年代半ばから80年代初頭にかけて世界的なヒットを連発したアバの93年にリリースされたベスト・アルバム。「サマー・ナイト・シティ」をはじめ、時代を超えた名曲が満載されている。
古澤の初リーダー作初CD化。1〜4曲目が古澤の自作。当時も今も日本のジャズの根底を支える向井、高橋らを迎えたスピリチュアルで前衛色も感じる演奏が生々しく胸に迫る。殊にコルトレーンへの意識を強く感じる高橋が熱い。
山下洋輔がエレクトリック・ピアノを弾いた珍しい作品。山下に見出された沖縄のベース奏者、国仲勝男をフィーチャーした。ミンガスの「グッドバイ・ポーク・パイ・ハット」、ミルトの「バグス・グルーヴ」やメンバーのオリジナルを演奏した。山下の縦横無尽のエレピが興味深い。国仲は極太のベース・プレイを聴かせる。