2010年1月6日発売
2010年のショパン生誕200年記念企画アルバム。日本人が大活躍しているフィギュア・スケートへの関心が高まり、使用される楽曲も大ヒットするように。本作では、フィギュア・スケートの名選手たちがこれまでに使用したショパンの楽曲を集めている。
これら2作から想起される豪壮華麗や圧巻白熱といった直情的イメージとは間合いを置き、発止と魅せる部分はそれはそれ、細部の響きに冷静に耳を働かせて背後に漂うリリシズムを掬い取って清新。独奏部分など協奏曲であることを忘れるほどシンと引き寄せられる。
セルフ・プロデュース第3弾にして2010年最初のCD。陰鬱な雰囲気を漂わせる旋律、ヒリヒリとした緊張感をたたえたワルツ・アレンジからは、このバンドの貪欲な音楽的欲求が伝わる。「どうにもとまらない」(山本リンダ)を収録するなど、新たなトライがたっぷり。
アメリカはポートランド出身の4人組によるデビュー・アルバム。ダンス・ミュージックとロックが見事に融合、ポップでグルーヴィな踊れるロック。ハスキーな声のヴォーカリスト、ベン・グルーヴィンは、ほとんどの作曲も担当しており、デビュー作とは思えないほどの粒ぞろいのナンバーが揃っている。
発売元
ユニバーサルミュージック恋してしまいそうなほど魅力的だという2楽章の、ピアノの響きに感性を澄まし、音の中をゆらとたゆたうごとき音の姿がオケともども全編横溢。装飾音のひとつひとつに耳を配り、時にフイと消え入って融ける。速い部分でも決して一気呵成に走らない。独自の境地だ。
2009年11月に発表されたアルバム『ザ・フォール』のデラックス・エディション盤。NYで行なったライヴ音源と2曲のボーナス・トラックを収録。ジャクワイア・キングをプロデューサーに迎え、ジェシー・ハリスらと共同制作した意欲作だ。 ⇒輸入盤はこちら
カラッとした曲調で歌われる旅情たっぷりのシングル。馬籠、十曲峠など、木曽路ならではのイメージを巧みに用いて、大人の恋愛模様を描いている。ぶっといサックス・ブロウが印象的な「私やっぱり女です」も、女の性を歌った哀愁漂う演歌ナンバー。ムーディな彼女の歌声がぴったりはまる。
森光子が女優生活75年目に新たに挑む舞台『新春・人生革命』のテーマ曲を自身の作詞で唄う。筋金入りの舞台人らしく、言葉を明確に伝えようとする唄法に高齢世代はホッとする。カップリングの「人生半ばです」も彼女の作詞だが、コーラスに錦織一清、滝沢秀明、Kis-My-Ft2が参加している。
2009年にリリースされた渋谷慶一郎のピアノ・ソロ・アルバム収録の3曲を、相対性理論と渋谷が複数の編成で録音した共演作。やくしまるえつこの微弱で儚く、と同時に濃密な狂気を感じさせるヴォーカルが前面に出ている。彼女の歌い手としての強烈な個性が浮き彫りになった一枚。★
SAKEROCKのトロンボーン奏者、浜野謙太を中心としたファンク7人組の1作目。ジェームス・ブラウンを目標とする本物志向と、日本人ならではのフェイク志向が交錯する、まさに在日ファンクな一枚。思わずニヤリなユーモアをちりばめつつ、濃密なグルーヴを披露している。
“ピアノが奏でる美しく切ないメロディ”をコンセプトに国内外のアーティストの楽曲を収めたコンピレーション。ジャジィ・ヒップホップを中心に、新録や初CD化曲を数多く収録している。音楽のジャンルを超えて響くピアノという楽器の強さが印象に残るアルバムだ。
現メンバーでは2枚目になる1年2ヵ月ぶりの通算15作目のアルバム。女性バンドならではの“たおやかさ”は魅力だし曲はカラフルなのだが、歳を重ねるにつれて激しくなっているのが凄い。グリーン・デイも顔負けなのだ。曲によって日本語と英語を使い分けている歌詞も、甘いようで毒気が十分。★
青森出身、愛と友情と感謝と元気をストレートに歌うメロディ・ラップ系グループ、4枚目のフル・アルバム。強い個性のないところが逆に個性で、エレクトロからピアノ・バラードまで純朴にソツなくこなすスキルあり。子供向けアニメのようなCDデザインでターゲットがわかる。