2010年11月発売
スペインの人気ヘヴィ・メタル・バンドの通算8作目。ファンタジックな物語をドラマティックなアレンジで展開するシンフォニック・プログレの要素も入ったメタル・バンドだが、オペラチックなコーラスや情熱的なメロディはスペインのバンドならでは。シアトリカルな曲構成はライヴで映えそう。
ジャーマン・パワー・メタル・レジェンドの結成30周年作は、『チューンズ・オブ・ウォー』(96年)以来となるスコットランドの歴史がテーマ。とはいえ、『チューンズ〜』のようなコンセプト的要素は少なく、トラッドを時折挟んだ楽曲はヘヴィ・メタルとしての自由度を高めている。
イングヴェイのフォロワーとして知られるギタリスト、ダッシャン・ペトロッシがアイアン・マスクと並行して活動するもう一つのバンド、マジック・キングダムによる6年ぶりのサード・アルバム。過去2作と比較してパワー・メタル要素も強い楽曲が目立つが、プレイはいい意味で相変わらず。速弾き&弾きまくり。
元ナイトウィッシュの歌姫、ターヤのオリジナル・スタジオ作品第2弾は、曲ごとで異なった感情や雰囲気を表現するためにミックスの細部にまで拘りが施されている。歌劇にも通じるシアトリカルな世界観が同時代的なヘヴィ・ミュージックの中で展開されるさまは、早くもオリジナリティを確立した感がある。
英国のブラック・メタル・バンドが女性キーボード奏者兼ヴォーカリストを新たに加えて送る通算9作目。聖書などに登場する魔女リリスを主人公に据えたダークな物語が、ヘヴィかつ荘厳なサウンドと男女のツイン・デス・ヴォイスにより、禍々しくもロマンティックに綴られている。
レーベル移籍第1弾アルバムは、クリードの再結成とともに巻き起こった解散説を払拭する快作に仕上がっている。虚無感を抱えた男が光を求め彷徨うさまをダイナミックな歌声で描きながら力強いハード・ロック・サウンドでコンセプトに背景を与えていく音世界は、一編の小説にも似た深みさえ感じさせる。
韓国の人気俳優の日本デビュー・シングル。美しいミディアム・ナンバーで新曲の「守りたい」と大ヒット曲「FOREVER」のリメイク・ヴァージョン」(リュ・シウォンがカヴァー)を収録。ナチュラルで伸びのあるヴォーカルには清潔感があり、とても好感が持てる。日本語もじょうず。
アニソン・シンガー、橋本みゆきのベスト・アルバム。『ましろ色シンフォニー』のOP「シンフォニック・ラブ」や『祝福のカンパネラ』のED「未来回帰線」などタイアップ・ヒット・チューンを多数収録する。