2010年11月発売
中野テルヲ、小林写楽、戸田宏武、福間創、三浦俊一の6名によるテクノ音楽家のコンピレーション。各アーティストが2曲ずつ(歌モノとインスト)全10曲を収録。典型的なピコピコ系サウンドのオンパレード。アーティストごとの発想の面白さや各個性を再発見できるだろう。
いわずと知れたエアロスミスのフロントマン、スティーヴン・タイラーの初ソロ・シングル。「ミス・ア・シング」を思わせるスケール感あふれるバラード・ナンバーに仕上がっており、映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』の主題歌にも起用。
2007年にスタートした日本録音のショパン第3弾。ルバートの幅がきわめて大きく、間が深い。失速寸前のテンポで克明に歌われるテーマ、じっくりと鳴らされる副次的な素材の合間に、耳慣れない声部の綾が思いがけず立ち上がる。意外性に満ちた個性豊かな演奏だ。
制作・出演
KilianHerold / MatthewHunt / RodrigoBlumenstock / UlrikeHofs / ウルリッヒ・ケーニヒ / シューマン / ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン / パーヴォ・ヤルヴィ / ベッティナ・ヴィルト内声やティンパニ、弦楽器の刻みなど、パーヴォらしいオーケストレーションの細部すべてに生命を宿らせたような演奏。「ライン」の第2楽章など滔々と流れる大河風でなく、活き活きとリズムを踊らせる。「春」でも浮き立つ情感や憧憬などを振り幅広く表現している。なお、「ライン」第1楽章でオーボエ&ファゴットにホルンを重ねる処理が1ヵ所なされている。★
繊細な演奏のみならず、アルバム企画としての面白さでも楽しませてくれるシュタットフェルトの9枚目。珍しいワーグナーのピアノ・ピースをオープニングに“独ロマン派”をテーマにした物語性の強い選曲がなされており、自在に歌いまくる様相。20世紀に確立された“演奏家”への逆証?!
「ヘンデルの主題〜」では各変奏の性格描写からフーガの壮大なスケールまで、構築性と抒情をひとつとし、この作品の魅力を十全に描き出した名演。和声のバランス、声部間の奥行き、音の色や質などどれも見事で、作品118の有名な第2曲などまさに熟成の味わい。第5、6曲の音色や詩情もリリシストの名にふさわしい。★
世界のエンタテインメント界を賑わすアーティスト、ジャスティン・ティンバーレイクのヒット曲をリミックスした作品。ベースメント・ジャックスやジャスティスの手による注目のナンバーに加え、初CD化となるレア音源も収録。
ビッグ・アーティストの定番ベスト『エッセンシャル』シリーズから発表の、カイリー・ミノーグの“裏”ベスト盤。アイドルからアーティストへと脱皮した90年代後半、デコンストラクション時代のシングル曲のリミックスを収録。
R&Bシーンをリードするアッシャーが『エッセンシャル・ミックス』シリーズに登場。マキシ・シングルだけに収録されていたリミックスや配信限定ヴァージョンなど、ヒット曲の新たな魅力を届けてくれるリミックスをたっぷり収録。
人気アーティストのヒット曲リミックスやレア音源を収録する『エッセンシャル・ミックス』シリーズのR.ケリー版。90年代前半から現在まで第一線で活躍してきた軌跡を、初CD化音源などとともに振り返ることができる。
なめらかかつゴージャスな歌声が魅力のルーサー・ヴァンドロスのダンス・クラシックスをリミックス。フランキー・ナックルズやデヴィッド・モラレスのミックスをはじめ、現在CDでは入手困難なナンバーを多数収録。
90年代から00年代を代表する女性R&Bアーティスト、トニ・ブラクストンのリミックスやレア音源を収録した一枚。R&Bとハウス、両面からのアプローチが融合した作品となっているだけに、かなりお得感を味わえるアルバムに。
一世を風靡したコンビによる全集は、第3番が初CD化とのことだが、他も国内ではCD初登場。中でもルッブラ編のヘンデル・バリエーションは珍品だ。全盛期には響きの明るさをもてはやされたコンビだが、現在ではフレーズ処理のふくよかさや思い切りの良さが耳を捉える。わかりやすく聴きやすいブラームスだ。
バーンスタインによる2度目のプロコフィエフ。バーンスタインが最も充実していた年のひとつ、1979年のイスラエル・フィルとのライヴ録音。プロコフィエフ特有の色彩感とリズム感を表出した躍動感あふれる名演だ。
制作・出演
アンドレアス・シュミット / キャスリーン・バトル / クラウディオ・アバド / フレデリカ・フォン・シュターデ / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / マルタ・アルゲリッチ / リヒャルト・シュトラウス / ルネ・フレミング / 安永徹1940年代から1950年代に活躍し、ショパン弾きとして主にアメリカで名声を博したブライロフスキー(1896〜1976)の後期録音集。60年代の録音だけに音像は素っ気ないが、確信に満ちた揺れやタメは、巨匠時代のスターらしい風格と魅力を持っている。楽譜の外側にあり、ステージで磨かれた音楽を楽しめる。