2010年2月発売
自身のレーベルに復帰して一発目となる6枚目のアルバム。イカれた世界へのメッセージを出し惜しみすることなく、音は最大値で、歌は声帯の限界で語られる楽曲たちは、ひたすらまっすぐに衝動を響かせる。メロディがまた情感の熱を上げるばかりで、聴き手を撃ち抜いては、ハートに長く留まってやまない。
今最もイキのいいバンドのひとつで、約1年ぶりのセカンド。みずみずしくリリカルなメロディ・センスとギター・サウンドを前面に出しつつ、多様なリズムやコーラス・ワークなどのアイディアも随所にちりばめ、しっかり作り込んだ印象。旬のバンドならではのきらめきが確実にある。
ヒップホップ系アーティストによるクールなトラックに、写真やイラストのカードが封入されたメディア・ミックスCD=laidbookの第6弾。今回はメンバーによる生演奏を解体再構築。転がるピアノやギターのフレーズの連続が緩いグルーヴを生み出して、心地よい浮遊感を描き出している。
作曲家兼ギタリストである木村好夫の追悼盤に初収録された96年の楽曲を再録音したのが「おしろい花」。哀愁漂うギターの音と、別れた女性への残る恋心を歌い上げるヴォーカルは、ドラマ性があり感傷的な気持ちになる。一方で、重々しくないアレンジとコーラスが聴きやすく、気軽に口ずさめる娯楽性も併せ持つ。
レゲエ・ジャムバンド“犬式”のフロント・マン、三宅洋平による、ソロ・ライヴ・アルバム。初期のアコースティック・ライヴの模様をほぼ全曲収録。印象的なダブ・ミキシングと、観客の心に訴えかける彼のギターと歌声が熱く優しく迫ってくる。
沖縄出身の4人組ロック・バンド、かりゆし58(=おめでたい+国道58号)の9枚目のシングル。方言をちりばめた独特の歌詞、メロディも沖縄音階、レゲエ、パンクなど、豊富な要素を持っているだけあって、楽曲もバラエティに富んでいる。「春が来た」を聴けばわかるとおり、アレンジも一芸あり!