2010年3月24日発売
声優、歌手など幅広く活躍する坂本真綾が2007年3月に発表したコンセプト・アルバム。鈴木祥子や山田稔明らが作家陣として参加しており、小品ながらも彼女の魅力を凝縮した充実感のある仕上がりとなっている。
関西を中心に活動するSKULL CANDYとWhitcherySKANK。2バンドともホーン入りのスカ・パンクであり、お互いに女の子のメンバーもいることから親交も深い。そこで生まれたのがこのスプリット。コラボ曲から幕を開け、色とりどりのポップ感覚がハジけるように展開する。
かつて立川談志は「落語は業の肯定」と著書に記したが、嘉門達夫の歌の世界は落語を地でいく業の肯定だ。バカバカしい笑いの中に人間のペーソス、喜怒哀楽、欲望、妬みなどごった煮をセレクトした全24トラック。可笑しくて笑い転げて、ホロリとさせられ、またいつしか笑いの壷にハマってしまう。
チャットモンチーやBIGMAMAなど多くのミュージシャンからも熱く支持される、岐阜県出身の二人組ガールズ・パワー・ポップ・バンドによる2枚目のアルバム。80年代のグラスゴーからUSインディあたりに強く影響を受けたキュートでカラフルなギター・ポップを、さらっと聴かせてくれる。
4人組バンドのファースト・アルバム。生ギターの弾き語りにバッキングがついた典型的なフォーク・ロック・スタイルが、今の時代、妙に新鮮に聴こえる。さらに言えば、こんなに言葉が届きやすく、しかも聴く価値のある内容のロックって最近は案外なかったかもね。
オリジナルは丸山圭子(76年)。ボサ・ノヴァ・タッチで、メロウな感触をもったこのナンバーをカヴァーしたのが、グラビアなどで活躍する松坂南。一歩間違えば下世話になるセクシーさをほどよいバランスで加味し、彼女流のオトナな楽曲に仕上げている。噂になった高見盛関もこれを聴いて癒される!?
今やロバート・フリップ夫人として名高い(元)英女性パンク・ヴォーカリストの、7年ぶり、実質的には十数年ぶりのアルバム。グラム・ロックを80年代的に仕立て直したようなアグレッシヴな曲と、歌い上げ系のバラードが交互に登場。新味はいっさいないが、セレブおばさんの貫禄は十分。
ソフト・マシーン・レガシーへの参加で知られる木管奏者のテオ・トラヴィスと、キング・クリムゾンのロバート・フリップによるデュオの、2009年5月のライヴ。トラヴィスに導かれるように、フリップが繰り出すさまざまな過去のフレーズが、ファンにはたまらないはず。
NHK大河ドラマ『龍馬伝』のテーマ曲を歌うリサ・ジェラルドのベスト・アルバム。デッド・カン・ダンス時代の楽曲や、映画『グラディエーター』『アリ』などに提供した楽曲を収録している。2007年に発表した作品のリイシュー盤。
75年にリリースされ、日本のR&Bの原点などと評されてきた名盤のマルチ・トラックが発見され、35年後にヴォーカルのみ新録音したのが本作。何から何まで見事。当時、“ニュー・ソウル”と呼ばれたサウンドの艶っぽさ、スリリングな感じ……古くて新しい。小坂の歌も60代ながら衰えていない。★
ラブ・ソングのカリスマ、古内東子がソニー時代に残した全シングル+アルバム中の人気曲をまとめた2枚組。フュージョン風のバック・トラックに乗せて、恋の切なさ、苦しさをしっとりと歌いあげるスタイルをとり続けているシンガーはいそうでなかなかいない。あらためて彼女の個性に感じ入った。
ナイル・ロジャースと共演したこともある18歳の天才女性ギタリストを擁する、驚異の女性ジャズ・ファンク系ロック・バンドのアルバム。アニメ主題歌でヒットした「Gun's&Roses」の新録インストや新録ヴォーカル・ヴァージョン(8曲目)ほか、英米の有名バンドを曲名にした各曲のカラフルな演奏は聴きもの。