2010年4月7日発売
ハスキーな声で独特な世界観を構築する演歌歌手のベスト・アルバム。東芝EMI時代の大ヒット曲が中心だが、テレサ・テンのカヴァー「つぐない」「時の流れに身をまかせ」、ちあきなおみのカヴァー「紅とんぼ」なども取り上げている。堀内孝雄とのデュエットでヒットした「都会の天使たち」も収録されている。
「ベトナムの赤い月」で65年にデビューしてから45年、ベテラン歌手の記念曲となるのが「春告げ鳥」。ひと区切りついた夫婦が“いろいろあったけど……”とホッと安堵し、しみじみと春の訪れを感じている歌だ。その前編のように思えてくるのが波乱の「夢小舟」だ。
1965年に「ベトナムの赤い花」でデビューし、夫婦演歌を得意とする演歌歌手・三船和子のデビュー45周年を記念したアルバム。「だんな様」「他人船」などの代表曲8曲に加え、ヒット曲のカヴァーも収録。
「アゲイン&アゲイン」のヒットでお馴染みの米男女ポップ・ユニット、ザ・バード&ザ・ビーが手掛けたホール&オーツのトリビュート企画盤。彼らお得意のエレクトロ・サウンドを駆使、オリジナルの持ち味を尊重しつつ、クリスタルなムードを加味したカヴァー集に仕上げている。
TVのバラエティ番組で、バツグンの歌唱力と天然の“ご丁寧キャラ”が大きな話題となりデビューした、演歌大将こと大江裕のアルバム第1弾。御大北島三郎をはじめ男性歌手の歌は真正面から堂々と、女性歌手の歌はしっとり情感をにじませながら、と歌に心底ほれ込んで歌う姿に好感が持てる。
好評の「安芸の宮島」に続く、水森かおりのシングル。恋に破れた女のみちのくへの旅路を切々と歌った、自身のデビュー15周年記念曲「松島紀行」とほか1曲を収録した“紅盤”だ。
元祖・微笑みの貴公子、リリースごとに楽曲センスと日本語力がアップしていく驚異のフル・アルバム。参加アーティストはおなじみPIPELINE PROJECTのほかに、今やプロデューサーとして著名な崎谷健次郎の「麗〜ULALA〜」や、つんく♂の「愛の苑(その)」「シングルベッド」の名前も。“自身がジャンル”な独自性が良い方向に濃くなって実に頼もしい。