2010年6月16日発売
ヨハン・シュトラウス1世作品集第16集 ポラック&スロヴァキア・シンフォニエッタ ワルツの父、ヨハン・シュトラウス1世[1804-1849]は、素朴なレントラーの流れを汲む舞曲を洗練されたワルツに発展させ、ウィンナ・ワルツの礎を築いたほか、フランスの舞曲であるカドリーユも導入して人気を博しました。 第16集となる今回のアルバムには、ヨハン・シュトラウス1世のワルツの中で最も有名なものである『ローレライ・ワルツ(ローレライ=ラインの調べ)』などワルツ6曲と、カドリーユ2曲を収録しています。 ワルツ『悪魔』は、ヨハン・ネストロイの民衆劇などで当時のウィーンで流行していた悪魔崇拝にちなんだ作品。 ワルツ『芸術家舞踏会の舞曲』は、1830年来シュトラウスの楽団が専属となっていた社交場「シュパール」で開かれた美術協会の舞踏会のために書かれたワルツ。1キロに及ぶ馬車の渋滞を引き起こしたという大人気イベントのための作品。 『フェルディナント=カドリーユ』は、皇帝フェルディナント1世の命名日称賛のために書かれました。 『アンナ=カドリーユ』は、皇帝フェルディナント1世の妃に迎えられたサルデーニャ王ヴィットーリオ・エマヌエーレ1世の王女マリア・アンナの命名日称賛のために書かれた作品。 ワルツ『アストレイア=タンツ』は、ウィーン大学法科学生のための舞踏会に際して書かれたもので、タイトルにはギリシャ神話の正義の女神、アストレイアの名が付けられています。 指揮のクリスティアン・ポラックはウィーン生まれのオーストリアの指揮者。ウィーン音楽院でヴァイオリン、ヴィオラ、ピアノと作曲を学び、その後、スワロフスキーとチェリビダッケに師事しています。 【収録情報】 ・ワルツ『悪魔』Op.149 [07:56] ・ワルツ『芸術家舞踏会の舞曲』Op.150 [08:39] ・『フェルディナント=カドリーユ』Op.151 [08:36] ・ワルツ『タンツ=カプリス』Op.152 [08:52] ・『アンナ=カドリーユ』Op.153 [08:35] ・ワルツ『ローレライ=ラインの調べ』Op.154 [10:12] ・ワルツ『陽気な兄弟』Op.155 [08:29] ・ワルツ『アストレイア=タンツ』Op.156 [08:59] スロヴァキア・シンフォニエッタ クリスティアン・ポラック(指揮) 録音時期:2008年5月4-6日 録音場所:ジリナ、ファトラ芸術家の家 録音方式:デジタル(セッション) プロデューサー:カロル・コペルニツキー エンジニア:オットー・ノップ Powered by HMV
発売元
株式会社ポニーキャニオンセネガル系フランス人シンガーがフランシス・レイの映画音楽「グルノーブルの13日」「男と女」、エディット・ピアフの代表曲「愛の讃歌」、サーカスのカヴァーが日本でヒットした「愛の歴史(ミスター・サマータイム)」などシャンソン系の曲を取り上げた2009年録音作。イタリアのジャズ・ミュージシャンがバックを務め、5拍子で軽快に弾む「二つの愛」を筆頭に演奏の充実している曲が多い。
2005年のデビュー・アルバム『ティアラ』からすれば通算4枚目。12曲中9曲を占めるオリジナル曲の美しさ、エレガントなプレイはもはや貫禄の域。中でも個人的に聴き入ってしまったのは、「イン・ソリチュード」の闇の中に沈み込んでいくような静謐さと、儚い余韻が残るラストの「フォルシティ」。
エレキの王者・ベンチャーズのデビュー51周年記念ベスト盤。半世紀を越えて今なお現役で活躍する彼らが、ファンへの感謝の気持ちを込めてリリースする2枚組のヴォリューム作。99年以降の音源51曲を収録する。
透明感あふれる歌声で根強い支持を得る沖永良部島出身の女性シンガーのアルバムは、日本人に馴染み深いスタンダード曲で構成。ウクレレやペダル・スティール・ギターを導入、ユニークなアレンジの下、クリーンな歌声とともにオリジナリティあふれる癒し志向の一作に仕上げている。
2008年にソロ・デビューを果たしたMC、HAIIRO DE ROSSIの2ndアルバム。現実と理想のギャップや多くの葛藤に鍛えられたリリック、独自の目線でとらえた現代風景が全編に広がっている。存在感の大きさも前作以上だ。
多くの楽器を操るマルチ・プレイヤーの草分け的存在の彼が本作で聴かせてくれるのは、心地よいボサ・ノヴァ、サイケなど多様なサウンドにコーティングされた混沌としたシュールな世界。アルバムの中身は“日本語の歌”“洋楽風?”“ポリリズム!”と三つに分けられ、パートごとにその奇才ぶりを発揮している。
歌謡曲の豊かで確かなメロディを抽出していく花岡千春のピアノは、背筋が伸びた演奏で清々しく、曲への敬意というか愛情も感じられて心地良い。この2枚組アルバムは、クラシックのピアニストによる歌謡曲を演奏した作品の中でも秀逸だ。媚びることのない情感と音色の表情がいい。