2010年9月発売
マッドチェスター・ムーヴメントの最後の大物としてデビューして以来、マイペースに活動を続けてきたシャーラタンズの通算11枚目となるアルバム。ティム・バージェスによる粘り気たっぷりのヴォーカルも、グルーヴ感あふれるバンド・アンサンブルも健在。キャリア20年の貫禄を見せつける力作だ。
制作・出演
FolkerTettero / RoryRonde / SvenHappel / ウーター・ヘメル / カイシュ・アンダース・ファン・ストラーレン / ピーター・デ・グラーフ / ベニー・シングス / ヤスパー・ヴァン・ハルテン2005年にオランダのジャズ・コンペで優勝し、日本にも紹介されたシンガー・ソングライター。即興を中心としたスタイルではなく、ジャズよりのポップスといった作風で、本作はライヴ音源も含むお買い得なセレクション。
97年に結成され、2001年にデビューした3ピース・パンク/ミクスチャー・バンドによる約1年ぶりのシングル。ダンスホール×ファンク×パンクともいえる「hammer ska」をはじめ、迫力満点のサウンドとヴォーカルに圧倒される。歌謡テイストのメロディも親しみやすく好感触。
ロリンズの究極のベスト盤2枚組である。ディスク1は1951年から1958年、2は62年から近年までの名作を収録。各トラックでの豪放なアドリブ、近年の円熟したプレイなど“巨人”のエネルギッシュなサックスが全22曲どこからでも楽しめる。これはぜひとも“ジャズこれから”の若者にも勧めたい。
ベテランになってもクールさとクリエイティビティが衰えないサックス奏者。2004年の「ジャンピング・ザ・クリーク」と同じカルテットで、有名曲も交えながらエッジの利いたブロウを聴かせてくれる。
氷室京介待望のオリジナルアルバム『 BORDERLESS』 遂にリリース!! ソロ20年目のアニバーサリー・イヤーにリリースした『JUST MOVIN'ON ALL THE -S- HIT』の大ヒット、そしてシングル曲を網羅したライブを大興奮のまま終了してから、約2年。次回作を熱望され続けていた氷室が、遂に沈黙を破り、自身12枚目となるオリジナル・アルバムを完成させた!!常にHIMROCKと評されるように、オリジナリティーを追求し、ロック・シーンをいまだ牽引し続けている孤高のカリスマの最新ALBUMは、氷室が感じる今最高にCoolなサウンドを余すことなくふんだんに詰め込んだロック・アルバムである。 シーンのフォロアーに対し絶対的な影響を与え、今後のシーンの方向を決める大きな足跡を残すこととなるだろう。
ノルウェー出身のエレクトロ・プロジェクト・コンビの、結成10周年を記念するアルバム。前作『ジュニア』(2009年)の続編的な意味合いを持ち、ポップの対極的な前衛風インストを前面に打ち出したサウンドが実に斬新だ。コンビのひとつの節目を意味する点でも興味深い一作。
発売元
ユニバーサルミュージック“偉大なる女性歌手達に捧げる”とサブ・タイトルがついているように、エラ(「サマータイム」)、ペギー・リー(「フィーヴァー」)、ビリー・ホリデイ(「ラヴァー・マン」)らの代表曲をしっとりと歌っているスタンダード集。若手歌手ながら雰囲気は妖艶な大人の世界。
発売元
ユニバーサルミュージックナッシュビル在住の女性ピアニスト。70歳を超える年齢ながら、感性豊かな瑞々しいピアノで楽しませてくれる。20作以上のキャリアがあるが、今作はジャズのなかでもとりわけ有名なスタンダード・ソング中心のトリオ演奏。軽快かつ上品にスウィングして聴く者の心を潤してくれる。
ラトル初期のマーラーをHQCD化。手兵バーミンガム市響でなくボーンマス交響楽団と組んだ録音。ポピュラーではない第10番のクックによる全曲版を取り上げたところがラトルらしいと言える。後に続く刺激的なマーラーの第一歩がここにある。
ラトルが得意とする20世紀のチェコを代表する作曲家、ヤナーチェクの作品から「シンフォニエッタ」、狂詩曲「タラス・ブーリバ」を収録。ラトルがヤナーチェクの独特なスコアから、色彩的で情緒豊かな音楽を引き出す。
ラトルが80年から98年まで首席指揮者・音楽監督を務めたバーミンガム市響と残した名演をHQCD化。人気曲であるシベリウスの交響曲第2番は颯爽としたテンポの快演だ。1984年6月録音。
制作・出演
サイモン・ラトル / ジェレミー・テイラー / ジョン・ハーレ / ダリウス・ミヨー / ハーヴェイ&ザ・ウォールバンガーズ / ピーター・ドノホー / ヘンリー・クレーマー / マイケル・コリンズ / ロンドン・シンフォニエッタジャズの影響を受けた4人の作曲家の作品と、ホワイトマン楽団のオリジナル編曲によるスタンダード・ナンバーを組み合わせたアルバム。ラトルの新鮮な感性が楽しめる一枚だ。
「春の祭典」は、ラトル2度目の録音。鋭いリズム、音量、音色のバランス、ぐいぐいと迫ってくる推進力など秀逸だ。新古典主義時代の「ミューズの神を率いるアポロ」もキリッと締まったタイトな演奏となっている。
ラトルがバーミンガム市響と最も充実した演奏を繰り広げていたころの録音で、このころから録音面でレパートリーの広がりをみせてきた。超有名曲を取り上げているが、豊かな感興に満ちた演奏を聴かせている。
古典派に慎重な態度で取り組み始めたラトルの姿を伝える一枚。途中にチューニングをし直す場面が入る「第60番」、終わったと見せかけて、次に続いたりする「第90番」など、ハイドンの交響曲の中でも突拍子もないユーモアを含んだ曲を取り上げている。
制作・出演
アマンダ・ルークロフト / アンネ・ゾフィー・フォン・オッター / ウィラード・ホワイト / サイモン・ラトル / ストラヴィンスキー / バーミンガム市交響楽団 / バーミンガム市交響楽団合唱団 / フェリシティー・パーマー / フランツ・マツーラ英のチャンネル4制作によるTV番組『リーヴィング・ホーム』のサウンド・トラック・アルバムをHQCD化。「調整」「リズム」「色彩」「東欧」「アメリカ」「大戦のあと」「そして今」をテーマに番組中で取り上げられた20世紀作品を収録する。