2012年8月15日発売
北ドイツのバロック・オルガン第9集 ヒエロニムス・プレトリウス:オルガン作品集 大好評シリーズの最新作は、北ドイツ、後期ルネサッンス期に活躍した作曲家ヒエロニムス・プレトリウスの作品集です。彼はハンブルクに生まれ生涯のほとんどをその地で過ごしました。数多くの宗教曲を書き、また、オルガン伴奏による『四声のコラール集』を編集した最初の作曲家であり、この作品はプロテスタント教会の基準ともなっています。彼のオルガン作品のうち、9曲はマニフィカトからの編曲で、これらは既存のメロディ=定旋律を用い、精緻な手法によって書かれているもので、オルガン独奏に置き換えることで、一層磨き抜かれた対位法が味わえます。歴史あるオルガンの響きにも圧倒されます。(cpo) 【収録情報】 ヒエロニムス・プレトリウス: ・第1旋法から第8旋法のマニフィカト ・マニフィカト・ゲルマニセ ・わが死の時に臨みて ・恵み深き光の創り主よ ・来たり給え、創造主なる聖霊よ ・いざ来ませ、異邦人の救い主よ ・われらの主キリスト、ヨルダンの川に来れり ・キリエ・スンムム/荒野の果てに ・サンクトゥス・スンムム ・セクエンツァ ・聖霊の恵みは、私たちと共に ・エジプトのイスラエルからの解放 フリードヘルム・フランメ(オルガン) 使用楽器:1624年製、ドイツ、タンゲルムンデ、聖シュテファン教会のシェーラー・オルガン) 録音時期:2007年8月1-4日 録音場所:ドイツ、タンゲルムンデ、聖シュテファン教会 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション) SACD Hybrid CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND Powered by HMV
ガイト:ピアノと弦楽器のための室内楽作品集 アルゼンチン、ブエノスアイレスに生まれたガイトは、イタリア移民であった父からヴァイオリンを学び、その後、フリアン・アギーレからピアノの教えを受けました。政府より奨学金を得て、父の祖国であるイタリアに留学し、22歳までナポリ王立音楽院で学んでいます。その後は、「アルゼンチン音楽の創始者」として活躍し、数多くの作曲家を育て、また自身も多くの作品を残しています。 作品はオペラから室内楽、歌曲に至るまで多岐に渡りますが、ここに収録されている室内楽は、1916年から1918年頃に書かれたもので、流麗な表現が魅力的です。ここでピアノを演奏しているエレーラは作曲家の曾孫にあたり、この演奏に際しても「曾祖父に対して最大の敬意を払い、その作品を知ってもらいたい」と意気込みを述べています。(cpo) 【収録情報】 ガイト: ・ピアノ三重奏曲 Op.25 ・チェロとピアノのためのソナタ Op.26 ・2台のヴァイオリンとヴィオラ、チェロ、ピアノのための五重奏曲 Op.24 アグスティーナ・エレーラ(ピアノ) ザラストロ四重奏団 録音時期:2009年3月14-16日 録音場所:チューリッヒ放送スタジオ 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション) Powered by HMV
ヴィドール:オルガン交響曲集 第2集 フランス有数のオルガン奏者で、作曲家でもあったヴィドールは、わずか25歳でサン・シュルピス教会の終身オルガニストに就任し、以降64年間の長きに渡って、このオルガンを演奏し続けました。彼はバッハの作品を愛し、フランス国内にバッハ作品を普及させることに力を注いだことでも知られています。自身の作品もドイツ音楽の影響を受けたものが多く、10曲あるオルガン交響曲(これは全てオルガンソロ)も、極力転調や半音階使用を抑えた、聴きやすい音楽となっています。 このアルバムで注目したいのでは、作品69の『オルガンと管弦楽のための交響曲』。あまり演奏されることはありませんが、これこそ完全無欠の音響とも言えるべき華やかな作品で、ヴィドールの目指した世界が理解できるような気がします。SACDハイブリッド盤です。(cpo) 【収録情報】 ヴィドール: ・オルガンと管弦楽のための交響曲第3番ホ短調 Op.69 クリスチャン・シュミット(オルガン) バンベルク交響楽団 シュテファン・ショーヨム(指揮) 録音時期:2008年10月9-12日 録音場所:バンベルク、コンツェルトハレ ・オルガン交響曲第7番イ長調 Op.42-3 クリスチャン・シュミット(オルガン) 録音時期:2010年10月11-14日 録音場所:フランス、ルーアン、サン・トゥアン教会 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション) SACD Hybrid CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND Powered by HMV