音楽むすび | 2019年4月26日発売

2019年4月26日発売

シェヒーリシェヒーリ

圧倒的に芳醇な音楽的文化を持つチュニジアから登場したミラス。メロディック、プログレッシヴ、エスニック。 唯一無二の世界観全開、情感あふれるそのニュー・アルバム『シェヒーリ』は、2019年、ヘヴィメタル界の台風の目となること間違いなし。 日本盤限定ボーナストラックとして「モンスター・イン・マイ・クローゼット」の日本語ヴァージョンを追加収録。 チュニジア出身のプログレッシヴ・ヘヴィメタル・バンド、ミラス。LOUD PARK16における圧巻のステージで、 ここ日本でも一気にその名が広まった感がある彼らだが、前身バンドからの活動を含めれば、そのキャリアはすでに20年に手が届こうかというベテランである。 01年に結成されたX-Tazyというバンドがミラスと改名した06年、バンドにとって大きな転機が訪れる。昨年惜しくも解散してしまったフランスのプログレッシヴ・メタル・バンド、 アダージョとの邂逅だ。ロバート・プラントとアダージョのオープニング・アクトを務めたミラスは、そこでアダージョのキーボーディスト、ケヴィン・コドフェールと意気投合。 翌07年、ケヴィンをプロデューサーに迎え、『Hope』にてアルバム・デビューを果たすこととなる。 ケヴィンとのタッグはその後も続き、10年にはセカンド・アルバム『Desert Call』、11年にはサード・アルバム『Tales of the Sands』をリリース。チュニジア及びアフリカ、 アラブなどの民俗音楽からの影響を積極的に取り込んだ、その独特なスタイルは、世界中のメタル・ファンに「チュニジアにミラス有り」と強く印象づけた。 『Tales of the Sands』リリース後、ドリーム・シアターやシンフォニーXらとの積極的なツアーや、プログレッシヴ・メタルの祭典、ProgPower USAやProgPower Europe (こちらはヘッドライナー!)への登場もあり、その名声は一気にワールドワイドになっていった。 前作から5年のブランクを置き、満を持してのリリースとなった4枚目『Legacy』は、弦楽隊に加えアラブの笛、ネイなどもフィーチャした、まさにチュニジアのバンドという アイデンティティを前面に押し出したプログレッシヴ、メロディックかつエキゾティックな傑作となった。 ミックスをイェンス・ボグレンが担当したこの作品の収録曲「Believer」が、YouTubeで1000万回以上も視聴されていることからも、 彼らがいかに大きな注目を集めているのかがわかるというもの。 そしてこの度、earMUSICという大手レーベルとの契約を手にし、リリースされる5枚目のアルバム『シェヒーリ』は、間違いなく新たな傑作だ。 「幸せや喜びを伝えるためのもの。憎しみに満ちたこの世界でも希望を捨てないものたちへのトリビュート」であるとヴォーカルのザヘルが語るとおり、 その音楽は美しいメロディであふれ、そしてもちろんプログレッシヴでエキゾティック。再びケヴィン・コドフェールやイェンス・ボグレンらの手を借りたプロダクションも、 もちろん完璧。まったくもって非の打ち所の無いアルバムだ。近年、ヘヴィメタル・ファン、そしてミュージシャンの間で、 注目しているバンドとしてミラスの名があがる機会がいかに多いことか。『シェヒーリ』を一聴すれば、その理由もすぐに理解できることだろう。 現在はまだ、チュニジアのヘヴィメタル・バンドというと、違和感を覚える人も少なくないかもしれない。 しかし、ミラスがその固定観念を一変させる可能性は高い。かつてセパルトゥラが、ブラジルのイメージを一新しまったように。 今年は、このニュー・アルバムをひっさげ、ヨーロッパ最大の野外フェスティヴァルであるドイツのヴァッケン・オープン・エアやスウェーデン・ロック・フェスティヴァルへの 出演も決まっているミラス。19年、彼らがヘヴィメタル界の台風の目となることは確実だ。 【メンバー】 ザヘル・ゾルガティ (ヴォーカル) マレク・ベン・アルビア (ギター) アニス・ジュイニ (ベース) エリエス・ブシューシャ (キーボード) モルガン・ベルテット (ドラムス)

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