2020年6月19日発売
現代USメタルの最高峰が5年ぶり、第8弾オリジナル・アルバムで帰還する。ヘヴィネスの原点に立ち返り、混迷の時代を撃ち抜くアメリカの絶叫。 21世紀のヘヴィ・ロック・シーンにおいて、ラム・オブ・ゴッドは最強の名を欲しいままにするバンドだ。 1994年、米国ヴァージニア州で結成した彼らは急速に頭角を現し、『ラス』(2009)、『レゾリューション』(2012)、 『VIIシュトゥルム・ウント・ドラング〜疾風怒濤〜』(2015)は連続して全米チャートのトップ3入りを果たしている。 近年は亡きファンに捧げるEP『ザ・デューク』(2016)、前身バンド:バーン・ザ・プリースト名義でのカヴァー・アルバム『リージョン:XX』(2018)、 そしてマーク・モートン(ギター)がソロ・アルバム/EPを発表するなど、精力的に活動してきた彼らだが、いよいよ5年ぶりのフルレンス・アルバムを完成させた。 バンドの原点に立ち返るべく、『ラム・オブ・ゴッド』と名付けられた本作。 その理由についてマーク・モートンは「これこそがラム・オブ・ゴッド。バンドの創造性に対する誇りと満足感に溢れる、 新鮮なエネルギーに満ちたアルバム」と表現している。結成以来のメンバーだったクリス・アドラー(ドラムス)の脱退は世界中のファンに衝撃をもたらしたものの、 既にツアーに同行していたアート・クルーズを正式メンバーに起用。プロングに在籍したこともあるアートの腰骨を粉砕するドラミングを得て、 バンドの新章を高らかに宣言するサウンドをもたらしている。 今やメタル界の“顔”となったランディ・ブライのシャウトも切実感と威圧感を兼ね備え、バンド全体を臨界点へと牽引していく。 アルバムに先駆けて公開されたリーダー・カット「チェックメイト」は超弩級ヘヴィ・サウンドに乗せて現代社会の欺瞞・ヘイト・拝金主義を痛烈に批判しており、 その鋭利な切っ先がいささかも鈍っていないことを証明する楽曲だ。この曲は2020年2月14日、シカゴの“ハウス・オブ・ヴァンズ”で行われた スペシャル・ライヴで世界初披露され、新作への期待をさらに高めることになった。 念願の全米チャート1位獲得なるか?また、これまで5回ノミネートされてきたグラミー賞を奪取するか?メタル界に激震をもたらす本作は、 世界の耳目を集めずにいない。メガデスとのダブル・ヘッドライナー北米ツアー“ザ・メタル・ツアー・オブ・ジ・イヤー” (サポートはトリヴィアム、イン・フレイムス)も決定。KNOTFEST JAPAN 2016以来となる日本上陸も待たれる。 時計の針は止まり、世界蹂躙へのカウントダウンが始まった。ラム・オブ・ゴッドの新世紀到来である。 【メンバー】 ランディ・ブライ (ヴォーカル) マーク・モートン (ギター) ウィル・アドラー (ギター) ジョン・キャンベル (ベース) アート・クルーズ (ドラムス)
あのジェームズ・ヘットフィールドもお気に入り。 ジャーマン・ロック、エレクトロからミニマル・ミュージックまで飲み込んだサイケデリック・ブラック・メ タルとしか形容しようのないそのスタイルは、 2020年におけるエクストリーム・メタルの最先端だ オランシ・パズズはフィンランドのサイケデリック・ブラック・メタル・バンド。 その歴史は意外と長く、結成は2007年にまでさかのぼる。 09年 に『Muukalainen Puhuu』でアルバム・デビュー。 その後『Kosmonument』(11年)、『Valonielu』(13年)とリリースを重ね ていくが、ブレイクのきっかけとなったのが16年の4枚目、『V?r?htelij?』である。 このアルバムがPitchforkを筆頭に欧米主要音楽 メディアで軒並み絶賛されただけでなく、ジェイムズ・ヘットフィールド(メタリカ)のSpotifyお気に入りリストに入れられたことで、一気に 大きな注目を浴びるようになったのだ。 そして、この度エクストリーム・メタル界の最大手レーベル、ニュークリア・ブラスト・レコードと契約。 5 枚目のアルバム、『主の鉤爪(Mestarin kynsi)』で日本初お目見えとなる。 もともとは実験的なロックバンドをやっていたユンーヒス(Vo)であるが、エンペラーのライヴを見たことがきっかけで、オランシ・パズズを結 成したという経緯からもわかる通り、彼らのスタイルはブラック・メタルという異端の音楽の中でもさらに異端。 ベーシストのオントは自らの音 楽を「予想を超えてワイルドにカラフルに精神的嵐」と表現している。 ダークスローン、キング・クリムゾン、マイ・ブラディ・ヴァレンタイン、レデ ィオヘッド、ケミカル・ブラザーズ。 70年代プログレ、ジャーマン・ロック。 さらにはフィリップ・グラスやスティーヴ・ライヒといったミニマリスト。 彼ら の音楽を形容するには、ありとあらゆるアーティストやジャンル名が総動員される。 とても「サイケデリック・ブラック・メタル」の一言では片付 けられるものではないが、その特徴的すぎるスタイルは、とりあえずは「サイケデリック・ブラック・メタル」とした上で、あとはご自身の耳で確認 してもらうしかないのかもしれない。 際限なく増殖しつづけていったブラック・メタルというジャンルにおいては、すべてが試され、もう新たなスタイルが出てくる余地はない。 そん なたわ事をあざ笑うかのようにオランシ・パズズはまったく新しい世界を我々に突きつける。 彼らこそ2020年のエクストリーム・メタルの最 先端をゆくバンドだ。 ★仕様 ・日本語解説書封入