著者 : クレア・コネリー
カナリアは届かぬ愛を今日も歌う。 愛する男性の子供を抱いて。 カフェを出たキャサリンは我が目を疑った。 ルカ! 3年前、1カ月だけつき合ったイタリア富豪がなぜここに? 純潔を捧げ、愛の告白をした私を、彼はあざわらって去っていった。 おびえたキャサリンはベビーカーを押し、早足で歩き出した。 だがルカがベビーカーの前へまわり、中をのぞきこんだ。 とうとう知られてしまった。私が彼の子を産んで育てていることを。 妊娠を知らせなかった彼女にルカは激怒し、親権を要求してきた。 さらには、子供と一緒に彼の家で暮らすようにとも。 私の愛を踏みにじったルカのもとへ戻るなんてありえない。 けれど選択の余地はなく、キャサリンは涙を流しながら要求をのんだ。 子供の存在を知られ、かつて自分を廃人同然の状態に追いやったヒーローとふたたびかかわることになったヒロイン。生活をともにするうち、彼がかかえる暗く大きな秘密を知ることになり……。感動的な作風で大人気、C・コネリーのシークレットベビー物語です。
かつて彼は稲妻のように現れて消えた。 16歳だった私に小さな命を授けて。 ヘリコプターが着陸し、アリシアは必死に仕事用の顔を作った。 彼女を待っていたのはスペイン富豪グラシアーノーー 10年前に純潔を捧げて以来、一度も会っていなかった男性だ。 機体から降りようとしたアリシアは緊張のあまりぶざまに転び、 グラシアーノに抱きあげられて彼の家へ運ばれた。 手当てをされる間、アリシアは10年前に戻った気分だった。 相変わらずグラシアーノは自信と気品にあふれている。 でも以前、この人は私に「二度と電話をするな」と言った。 だからグラシアーノは知らない。一度だけ結ばれたあの夜、 私が妊娠したことも。彼には今、9歳になる娘がいることも。 妊娠を知った父親に捨てられてから、ヒロインはシングルマザーとして必死に我が子を育ててきました。再会後、なにも知らないヒーローに娘がいると伝えようとしますが、親権を奪われるのが怖くて……。C・コネリーが描き出す愛憎渦巻く激情ロマンスをどうぞ。
ちょっとだけ。今夜だけよ。公務で訪れたニューヨークで王女シャーロットは、迫る政略結婚をひととき忘れたくて、こっそり会場を抜け出した。おそるおそる足を踏み入れたバーで、たくましくセクシーなイタリア人男性ロッコに声をかけられる。金融関係の仕事をしていると言う彼と、身分を隠して話すうちすっかり心奪われ、彼のペントハウスで熱い一夜を過ごした。だがシャーロットがバージンと知るや、ロッコは激怒する。「知っていたら誘わなかった!」と。そして立ち去ったー。やがて妊娠に気づいた彼女はやむなくニューヨークへ向かう。王女という身分を明かし、お腹の子は自分で育てると言うために。
彼とヴェネツィアの舞踏会に? ああ、私もシンデレラになれたら……。 なんてすてきな人なのかしら! PR会社で働くビーは 来社した長身で逞しくハンサムな男性に妙な頼み事をされた。 その夜開かれる慈善イベントに同行してくれないかというのだ。 彼が最上客アレス・リカイオスと知って断れず承諾した行き先は なんとヴェネツィアの舞踏会。初めてのキスに酔わされた帰途、 ビーは半ば誘拐される形で彼のプライベート機に連れこまれる。 ギリシアのアレスの邸で“緊急事態”が発生したというのだ。 彼の邸に入ると、生後間もない赤ん坊が泣きわめいていた。 「1カ月だけ、ベビーシッターの代わりを務めてくれないか」 3歳で両親を失い、養父母の家で邪魔者扱いされて育った“醜いあひるの子”のヒロイン。恋愛に無縁だった彼女はベビーシッターに雇われた富豪の邸で初めての恋を知り、彼に純潔を捧げ、永遠の恋人になりたいと切に願いますが、彼は愛も結婚も信じぬ主義で……。
兄の突然の死に打ちのめされていたアニーのもとに、ある夜、ずっと憧れていた兄の親友ディミトリオスが現れた。彼のギリシア彫刻のように端整な顔に浮かぶ、深い憂い。二人は悲しみをぶつけ合うようにしてベッドを共にする。だが翌朝、彼は去ったーあれは単なる情事だと念を押して。7年後、アニーは困窮し、クリスマスを前に頭を悩ませていた。せめて愛しい息子にだけはプレゼントを買ってやりたい…。そこへ再び、今や億万長者となったディミトリオスが姿を現す。「ぼくの息子に会わせろ。今すぐに!」なぜわかったの?いぶかるアニーに、彼は結婚を迫る。
富豪を愛さないという契約を結んで、 彼女は無垢を捧げた。 小学校教師のアメリアはギリシア富豪サントスに雇われ、 夏のあいだ、ギリシアにある彼の邸宅で働くことになった。 サントスは淡い青の瞳がすてきなハンサムな男性だが、 女性関係が派手で、野暮ったいわたしの手が届く人じゃない。 しかし彼女には、富豪の申し出を断れなかった理由があった。 サントスの6歳になる息子、キャメロンの存在だ。 あの子は突然現れた父親になじめず、不安でいっぱいなはず。 せめてわたしがそばにいて、あの子を守ってあげなくては。 彼に熱く誘惑された夜を、いまだに忘れられずにいても……。 親に見捨てられ、修道女のように男性とは無縁で生きてきたヒロイン。そんな彼女が初めて恋をしたのが、愛を拒絶しているヒーローでした。彼のそばにいるために、愛していないふりをするヒロインが気持ちを抑えられなくなり、とうとう告白する場面は必読です!
王との極秘のウエディング。 妻となっても、私は日陰者のまま。 ニューヨークのホテルで働くデイジーは、外遊中のサリク王が 泊まる部屋に呼ばれ、ひと目で惹かれてベッドをともにした。 その間だけは、元夫のせいで負った莫大な借金も忘れていられた。 数週間後、ニューヨークへ戻ってきたサリク王から連絡があり、 デイジーは王国の大使館へ呼び出される。 私を連れて帰りたいですって……ただし愛人として? なぜなら彼は、国の有力者の娘との結婚を考えているから。 まともな家もない私が、王の花嫁にふさわしいわけがない。 でもそれなら、私のおなかに宿るこの子はどうなるの? ヒーローの“ベッドの相手としては完璧”という言葉に、ショックを受けるヒロイン。しかし、彼女は妊娠中の健診も無料診療所で受けなければならないほど困窮していました。今後の出産や育児のことを考えると、どんなに傲慢でも彼に助けを求めるしかなく……。
2週間の愛人契約。無垢な乙女は、 触れなば落ちん果実となった。 モデルという仕事は華やかでも、ジェマイマは内気な娘だった。 そんな彼女が、若きイタリア人富豪専属の愛人になるとはーー。 だがチェザーレ・デュランテと初めて会食の席で出会った瞬間、 彼女はその強烈な魅力の虜になり、誘われるまま夜を共にした。 会食はジェマイマの従兄弟の事業へ投資を求めるためだったが、 チェザーレはそれを巧みに利用し、愛人契約を迫ったのだった。 「一夜では足りない。2週間、僕の愛人になれば投資をしよう」 濃密な夜を重ねるうち、ジェマイマの心にある想いが芽生える。 2週間では足りない。彼と、永遠にこうしていられたら……。 美しく細やかに男女の心の機微を描くクレア・コネリーの愛人契約ロマンスをお贈りします。もうこのふれあいは情熱だけではないはずと願うヒロインと、それを頑なに否定するヒーロー。二人が想いをぶつけ合う感動のラストまで、一気読み必至です!
貧しい秘書に与えられた任務は、 束の間のシンデレラを演じること。 巨大企業に社長秘書として派遣されたアリスは、 ボスのサノスと対面するなり、その端整な顔と輝くオーラに 心を奪われてしまう。しかも驚いたことに彼からいきなり、 莫大な報酬つきの、1年間の便宜結婚を申しこまれたのだ。 仕事上、すぐさま身を固める必要があるのだという。 重病の母を抱え、破産寸前のアリスには断れるはずもなかった。 だが、マスコミに囲まれて熱い恋人同士を装い、 キスを交わした瞬間、アリスは甘い衝撃におののいた。 私は誤った選択をしたの? 彼はあまりに危険すぎるわ……。 ギリシア富豪兄弟の恋模様を描く2部作〈愛なきウエディングベル〉の、『花嫁は金の鳥籠に囚われ』に続く第2話をお贈りします。永遠の王道テーマ“便宜結婚”を、人気急上昇中のクレア・コネリーが情感たっぷりの切ない物語に仕立てています。
お金も結婚も望まない。 ただ愛がほしかっただけなのに。 婚約者に裏切られ、傷心のハンナはギリシアを訪れた。 ホテルのバーに足を踏み入れると、謎めいた男性が目に入った。 物憂げな横顔に瞬時に魅了されたハンナは彼に誘惑されるまま、 抗うこともできず、情熱の炎に身を投じてしまう。 翌朝目覚めると、置き手紙を残して一夜の恋人は消えていた。 レオニダス・スタサキス? 彼が有名な大富豪だったなんて! 程なく妊娠に気づいたハンナは勇気を奮って彼の元を訪ねるが、 返ってきたのは氷の刃のようなプロポーズだった。 「これは義務としての結婚だ、愛を夢見るな」 生き生きとした人物描写で人気急上昇のクレア・コネリー。ギリシア人富豪兄弟のロマンスをドラマティックに描く2部作<愛なきウエディングベル>の第1話をお贈りします。予期せぬ妊娠を機に花嫁となったヒロインの運命は?
結婚するなら愛されたいと願う私を、 おとぎの国に生きているのかと彼は嘲笑う。 貧しい画学生フランセスは街で出会った美貌のマットに恋をし、 熱く結ばれた。だが、彼は夜も明けないうちに姿を消した。 3年後、あの夜の情熱の証である息子は健やかに育っている。 そして初の個展の前夜、なんとマットが画廊に現れた。 そればかりか、彼はフランセスの描いた幼子の絵を見て、 瞬時にわが子と見抜いたのだ。「僕の息子を跡継ぎにする」 彼の本当の名前はマシアス・ヴァシリアス。一国の王と明かした マシアスの突然のプロポーズに、フランセスは驚き、懊悩する。 結婚すれば息子に父親を与えられる。でも……そこに愛はない。 一夜で散った恋の相手との苦い再会。愛しい息子を奪うと迫られては、夫に愛されぬ孤独な結婚生活に耐えるほかなくて……。『水の都の孤独な花嫁』の感動的な作風で人気を博したクレア・コネリーが、身分違いの王道シークレットベビー・ロマンスで泣かせます!
嘘の上に築かれた幸せ。 それでも私は愛することしかできない。 その日、スカイエは10カラットのダイヤの結婚指輪をはずした。 イタリア人富豪マッテオに熱烈に求愛され、結婚したのに、 二人の薔薇色の日々は1カ月しか続かなかった。 マッテオは最初から、妻を愛してはいなかったからだ。 その証拠に彼はすんなり離婚に応じ、スカイエをさらに傷つけた。 でも、いちばんの秘密は守れた。安心した直後、彼女は気を失う。 スカイエを助け、病院に運んだのはマッテオだった。 しかし意識が戻った彼女が見た、夫の表情はひどく険悪だった。 「おなかの子は渡さない」そして、彼は離婚の書類を破り捨てた! 幼くして両親を失い、ずっと孤独だったヒロイン。生まれてくる子に同じ思いをさせないため、愛する夫に愛されない日々に耐える決意をしますが、ベネチアには幸せだったころの思い出がありすぎて……。HQロマンス期待の星、C・コネリーのデビュー作です!