小説むすび | 著者 : ジェシカ・ギルモア

著者 : ジェシカ・ギルモア

失われた愛を求めて失われた愛を求めて

幸せな頃の夢を見させてーー 神様、もう一度だけ。 「覚えていないの? わたしたちはもう結婚しているわ!」 そのうえ今は別居中で、離婚手続きが進んでいるのよ……。 シャーリーはその言葉をのみこみ、負傷した夫を前に途方に暮れた。 マッテオには幸せの絶頂だった結婚式前日までの記憶しか残っていない。 事故で頭を強打し、部分的に記憶を失っている今の彼に、 さらなる衝撃とストレスを与えるのは厳禁だ。 仕事中毒のマッテオは医師に2週間の静養を言い渡され、 シャーリーは彼とともに新婚旅行で行くはずだったアマルフィを訪れた。 ただちに事実を告げて立ち去るべきだという理性の声には、 つゆほども気がつかないふりをして。 せめて、彼の記憶が戻るまでの間だけ……。背徳感を押し殺しながら、前回は途中で終わった新婚旅行の続きを魅惑的な夫マッテオとともに楽しむシャーリー。でも、幸せな結末をどれほど切望しても、運命はやはり残酷で……。うち捨てられた花嫁の、切ない片恋物語。

ラプンツェルと小さな天使ラプンツェルと小さな天使

王子様とキスをした。 一夜かぎりと知りながら。 やせっぽちの不器用な小娘だったころ、アンバーは王子に恋をした。 王子は小娘には目もくれず、持参金目当てで婚約証書に署名した。 深く傷ついた彼女は姿を消し、密かに独力で暮らし始めた……。 8年後。まさか、信じられない。あの王子様がーートリスが微笑んでいる。 友人の結婚式から連れ出され、アンバーは彼とめくるめく一夜を過ごした。 積年の想いに身をまかせ、最後まで正体を明かせないまま。 後日、自分が消息を絶っているせいで婚約が無効にできず、 長年トリスを束縛してしまっていたことを知ったアンバーは、 正式に婚約を破棄するために彼と面会する勇気をかき集める。 きっと隠し通すことはできないけれどーー彼の子を宿していることは。 初恋の王子と結ばれて小さな命を授かったアンバー。いまだ婚約者同士だった二人のもつれた絆の行方は……。とらわれの王女が健気に運命を切り開く、現代版のおとぎ話。『秘書はかりそめの花嫁』『貴公子と秘密の花園で』『イブに目覚めた眠り姫』関連作です!

イブに目覚めた眠り姫イブに目覚めた眠り姫

10年前、私は売られたーー 最愛の人の手によって。 海外出張から帰ったアレクサンドラに名指しで次の仕事が舞い込み、 詳細もわからぬまま、彼女は空港から現場に直行した。 迎えの車が行き着いた先に、アレクサンドラは衝撃を受けるーー ブレークレイ城。そこは彼女の生家で、18歳のとき一家が離散した場所。 しかも新しい城主が、今や大富豪となった初恋の相手フィンだなんて! 一家離散のさなかに最も傷ついたのは、彼の裏切りだった。 愛しているふりをして、フィンは私の不名誉な写真を世に流したのだ。 どうやって私を見つけたの? 名前を変えてひっそり生きてきたのに。 クリスマスイブまで住み込みで城の広報を手伝ってほしいというけれど、 彼の下で働くなんて無理。頭ではわかっているのに、心はまだ彼を……。 『秘書はかりそめの花嫁』『貴公子と秘密の花園で』の関連作。邦題はハーレクイン公式Twitterの一般投票にて決定しました! 18歳のクリスマスイブを境に、ヒロインは天涯孤独の身となり、改名して生きてきました。10年後の今、どんなイブを迎えるのでしょうか?

貴公子と秘密の花園で貴公子と秘密の花園で

本当ならドレス姿で踊る側なのに、 裏方になったシンデレラは……。 エミリアは両親の離婚後、父が再婚した継母や義姉との生活になじめず、 16歳で家を出て独りで生きてきた。ある日、親友と立ちあげた会社に 地中海を望む、さる公国の大舞踏会の仕事が舞い込んだ。 さっそくエミリアは現地へ飛び、宮殿の屋根裏に滞在しながら、 地下室のオフィスで3週間後に迫る舞踏会の準備をすることになった。 あるとき中庭に足を踏み入れ、偶然出会ったランという名の美しい男性と 意気投合した彼女は、久しぶりに胸のときめきを感じて舞い上がった。 だがほどなく、ランの正体が、若き君主ローランだったことがわかる。 ああ、なんてこと! 彼が大公なら、年内に婚約すると言われているーー そのお相手の最有力候補は、エミリアの疎遠の義姉、ベラだった。 ローランが国の繁栄のため富豪令嬢のベラと政略結婚するつもりでいるのは事実でした。大公しか入れない秘密の庭園の扉がたまたま開いていたことで、エミリアはローランと出会い、禁断の恋心を抱いてしまいますが……。『秘書はかりそめの花嫁』の関連作です。

伯爵と古城の乙女伯爵と古城の乙女

愛を忘れた伯爵との恋は、 幻で終わる切ない運命……。 マディは10カ月前からイタリアの湖畔に立つ古城で働いている。 あるとき、湖を半裸で泳ぐ男性にでくわした。 たくましい体に思わず目が釘づけになっていると、 それに気づいた相手から猛獣のごとく鋭い視線を向けられ、 まるで何もかも見透かされているような気持ちになった。 恥ずかしさでいっぱいの彼女にさらに追い打ちをかけるように、 湖から上がってきた彼は、「眺めを楽しんだか?」ときいてきた。 いたたまれなくなって城へ戻ったマディを、予期せぬ不運が襲うーー めったに帰館しない城主のファルコーネ伯爵として紹介されたのが、 あろうことか、湖で泳いでいたあの尊大な男性だったのだ! 一瞬にしてマディの心を奪った魅惑の城主は、5年前に妻を失った憂愁の伯爵でした。そんな彼にうるさく再婚を勧める姉をはぐらかすため、彼はマディに1週間だけ恋人役を演じろと言ってきます。けれど同時に、本物の愛に発展する可能性はないと釘を刺され……。

海賊富豪と愛の妖精海賊富豪と愛の妖精

海賊のようなスペイン富豪の子供を 身ごもってしまうなんて! アンナはリゾートを営む母からの電話でスペインの島にやってきた。 1カ月後に盛大な結婚式が行われるから準備を手伝ってほしいというのだ。 翌朝、不意に出会ったのはクルーザーを停泊させて島に上陸している人物。 その黒髪の精悍な男性は結婚式を挙げる花嫁の兄レオだと名乗り、 妹に代わって下見に来たと尊大に告げた。 レオがスペイン貴族の末裔の富豪だと知るやいなや、 アンナは彼との間に一線を引こうと心に誓った。 18歳のころ、同じように魅力的な貴族の男性に惹かれ、 ごみのように捨てられたあげく流産した苦い思い出があるから。 それなのに彼の真の姿に気づいた夜、体を重ねてしまい……。 悲しい記憶のせいで、アンナは堅実さと分別を何よりも大事にして生きています。そんな彼女の前に突然現れたのは、まるで海賊のような貴族のスペイン富豪! アンナは彼の魅力にとらわれて……。英国人作家J・ギルモアが贈る極上のロマンスをご堪能ください。

砂漠に落ちたルビー砂漠に落ちたルビー

わたしを捨てたあの日の冷酷な彼なら、 この子のことも見捨てるかもしれない。 亡き父が遺した幼い弟を抱え、貧しい生活を送るサスキア。 流産を繰り返す親友からの頼みで代理出産を引き受けたのは、 生活費や学費を工面するだけでなく、親友の願いを叶えたかったから。 それなのに、出産を間近に控えたある日、親友夫妻が不慮の死を遂げた。 夫妻はさる国の王と王妃で、お腹の子は王位継承者となるはずだったが、 生まれる前に両親が亡くなったので嫡子とは認められないという。 そんななか、亡き王の従兄弟イドリスが現れ、サスキアは息をのんだ。 7年前、大学生だったわたしを無慈悲にも捨てた元恋人……。 イドリスは嫌がるサスキアをよそに、みずからが王となって、 生まれてくる子を実子として育てるため、彼女を妻にすると宣言した! 従兄弟の死により、フランスから帰国して望まぬ王位を継ぐことになったイドリス。やむなく提案した愛なき結婚を拒もうとするサスキアに対して、代理出産の報酬を盾にとって強引に説き伏せ……。英国人作家ジェシカ・ギルモアが綴る、シンデレラ・ストーリー!

雪夜の秘めごと雪夜の秘めごと

凍えるシンデレラを温めた、 美しい瞳のイタリア大富豪ーー ロンドンに出てきたソフィーは派遣メイドとして働きながら、 デザイナーになる夢をかなえようと懸命に努力している。 ある夜、豪華なパーティでのウエイトレスの仕事を終えたあと、 不運にも帰宅するためのバスに乗り遅れ、大雪が降ってきた。 そのとき、凍える彼女に上等なコートを貸してくれたのは、 魅力的な瞳をした、はっとするほど美しいイタリア人マルコだった。 彼に誘われるまま一夜を明かした翌朝、恋に不慣れな彼女は 自分らしからぬ行動が急に怖くなり、書き置きひとつ残さず逃げだした。 数日後、友人が催す舞踏会に出席したソフィーは鋭い視線を感じとる。 ああ、マルコ! 恥ずかしさに、彼女は再び逃げようとするが……。 富裕な顧客向けに派遣されるメイドたちのロマンスを描く、作家競作シリーズ〈メイド物語〉もついに最終話を迎えます。友人たちが次々と理想的なパートナーに出会い、置いてきぼりにされたような寂しさを感じているソフィー。彼女に幸せは訪れるのでしょうか?

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