著者 : マヤ・ブレイク
秘書のサフロンは世界一裕福なボス、ジョアン・オリビエラに今日こそ退職を願い出るつもりだった。孤児である彼女の夢は、笑顔の溢れる温かい家庭を持つこと。だが仕事人間で休日もなく働くジョアンに振り回されていては、夢は叶えられない。そして…この憧れもお終いにしなくては。3カ月前、長年想いを寄せた彼とついに一夜をともにしたが、直後にただの気晴らしだったと聞かされ、深く傷ついたのだ。ところがジョアンと話している途中、サフロンの体調が急変し、医者が呼ばれて思わぬ事実がわかる。彼女は…妊娠していた!
彼が求めているのは亡き許婚の身代わり。 そこに愛はひとかけらもない。 マディは、重い病を患う父の看病をしながらカフェで働く身。 ある日、知り合った男性に頼み込まれて、 恋人のふりをしているところへ、彼の兄レミレスが現れた。 黒髪の優雅な男性にマディは目を奪われるが、それもそのはず、 彼は世界中の女性の憧れの的、モンテゴヴァの皇太子だった。 「君が弟と別れるなら、25万ポンド払おう。ただし……」 彼は結婚を急かす母のため恋人役を演じるようマディに迫った。 父の手術代の工面に悩んでいた彼女は、迷ったすえ承諾する。 やがて、彼はなんと便宜結婚を申し込んできてーー。 家族を救いたい一心で、ヒーローに“買われた”貧しいウェイトレスのヒロイン。すぐに彼を深く愛するようになりますが、彼の心に今なお生き続ける亡き婚約者の存在を思うと、妊娠したかもしれないと言いだせず……。身分違いロマンスの決定版!
親の名も知らない、石ころ同然の私が、 国王の花嫁というまばゆい宝石に? 婚礼という喜ばしい日に、宮殿のメイドであるニーシャは、 恐怖と涙で顔をぐしゃぐしゃにしていた。 目の前にはずっと敬愛してきた、国王ズファールがいる。 本来なら、国王の花嫁のお古を着る価値もない私に、 姿を消した彼女の婚礼のドレスを着て、結婚式に出ろですって? 命令には逆らえず、ニーシャはなんとか身代わり役を務めた。 しかし夜になっても、ズファールは彼女をメイドに戻さなかった。 そして、震えるニーシャを新婚初夜のベッドに呼び寄せ、 有無を言わせず結婚を命じたように、世継ぎを産むよう命じた! T・パミー作、R-3404『授かったのは、王家の秘密』の関連作をお届けします。前作のヒロインが結婚式から逃げ出したために、雲の上の存在だった王の妻となったヒロイン。王家を舞台とした、作家競作の一大シンデレラストーリーです。次の関連作もお楽しみに!
「欠点はあるが、君は留置場の外にいるほうが役に立つ」詐欺容疑で拘束された父親に会うため砂漠の国を訪れたエズミは、あまりにもハンサムで傲慢な国王ザイードの言葉に耳を疑った。父親を助けたければザイードの王宮にとどまり、ソーシャルワーカーの経験を活かして彼の下で働けというのだ。反発するエズミだったが、目の前で父親が病に倒れた瞬間、なんでもするから助けてほしいと思わず懇願していた。ザイードの強烈な魅力を前になすすべもなく純潔を捧げ、異国の世継ぎを身ごもることになるとは夢にも思わずに。
憧れの人と結ばれた夢の一夜は、 悪夢のような結婚への序章。 スキは人生最高の25歳の誕生日を迎えた。 密かに片思いをしてきた、親友の兄ラモンとついに結ばれたのだ。 だが、実業家と芸術家という二つの顔を持つ魅惑的な彼にとって、 身分違いのスキとの一夜はほんの気まぐれだったのだろう、 翌朝ラモンの姿は消えていた。10カ月後、親友が事故で急死し、 思いがけず再会したラモンは、怒りもあらわにスキに詰めよった。 なぜ妊娠したことを僕に知らせず、勝手に中絶したんだと。 違う、誤解よ! 赤ちゃんは……ショックで取り乱すスキの耳に 冷酷な命令が響いた。「君には後継ぎを産んでもらう。償いとして」 憧れの人ラモンと夢のような一夜を過ごしたスキは、やがて妊娠に気づきますが、喜びは一転、絶望のどん底へ……。二人の間に隠された秘密とは? 円熟の人気作家が描く、ほろ苦いロマンスです。
記憶を失っても私にはわかる。 おなかの子は愛する人の子だと。 憧れていたボス、大富豪エミリアノと恋仲になって3カ月。 シエナは、故国から戻った彼の様子に異変を感じた。 翌朝、新聞を見た彼女は理由を知ると同時にショックを受ける。 嘘よ! エミリアノが同郷の女性と婚約するなんて。 シエナは深く傷つき、彼と暮らすペントハウスから逃げだした。 数週間後、偶然レストランでエミリアノにでくわしたシエナは、 口論のすえ転倒し、頭を打って記憶を失ってしまう。 名前すら思いだせない彼女に、医師は驚くべきことを告げた。 「あなたは妊娠しています」 順調に思えたヒロインの人生は、ほんの小さなほころびから、想像を遙かに超えた困難の渦へと巻きこまれていきます。マヤ・ブレイクの筆も冴える、情感豊かなロマンスをお楽しみください。
初めての目眩く一夜は 朝の光とともに悪夢と化した。 ゴールディは仕事の面接を受けた帰り道、路地で強盗に襲われた。 バッグを盗られ、ショックで呆然としていると、男性が通りかかった。 彼はゴールディの怪我を応急処置してくれたばかりか、 ガエル・アギラルと名乗り、仕事まで紹介してくれるという。 スペイン人の大富豪が、なぜ私なんかに優しくしてくれるの? ガエルのリムジンに乗り込んだときには、彼女はすでに彼に夢中で、 まるで魔法にかけられたかのように、純潔を差しだしてしまった。 だが翌朝、ガエルの姿は消えていた。枕元の1万ドルと引き替えに。 私は娼婦じゃないわ! 憤るゴールディは後日妊娠に気づき……。 R-3259『愛なき億万長者の嫉妬』関連作をお贈りします。前作ヒーローの異母弟ガエルもまた、愛を知らずに育ちました。ゴールディの妊娠を知って、ビジネスライクな提案をしますが……。
傲慢で、気分屋で、嫉妬深いボス。 なのになぜ、彼への想いが止まらないの? 両親の経営する広告会社で働くエリーズは、 スペイン大富豪アレハンドロから仕事のパートナーに指名された。 この仕事を成功させれば、父も母もきっと喜んでくれるはず。 明るい希望を胸に、彼女はアレハンドロの会社へと出向くが、 いきなり彼から見当違いな罵声を浴びせられ、ショックを受けた。 「男性社員といちゃつくのはよせ。ここは恋人探しの場ではない」 仕事の話をしていただけよ。エリーズは抗議しようとしたが、 アレハンドロの燃える瞳に射すくめられ、陶然としてしまう。 しかも、なぜか彼は出張に同行するようエリーズに厳しく命じ……。 両親のために身を粉にして働き、絵を描くことだけが心の支えだったエリーズ。大富豪アレハンドロの嫉妬の炎に炙られて、自分でも知らなかった女性らしさに目覚めていく過程が丁寧に描かれます。
慈善事業を行う財団の代表を務めるアレグラは、余命わずかな最愛の祖父から、ある願いを託される。かつて手放した秘宝の箱を、砂漠の国ダル・アマンの国王から取り戻してほしいというのだ。アレグラは財団の調査という名目でなんとか国王ラヒムとの面会まで漕ぎつけるが、会うなり彼の男性的な魅力と圧倒的なオーラの虜になってしまう。このままではだめ。でもラヒムにどう切りだせばいいの?深夜、アレグラは偶然にも宮殿内で箱を見つけて歓喜するが、ふと人影に気づいて震えた。燃える目をしたラヒムが立っていた!
背の高い、全身黒ずくめの男性が振り返るより早く、メイジーには誰が現れたのかがわかり、はっと息をのんだ。5年前、旅行先で一夜をともにしたイタリア人富豪のロメオは、私の名前以外、なにも知らないはず……。どうして彼は、私がダブリンにいるとわかったの?まさか、あの夜で妊娠したのを知った?突然現れたロメオの要求は、息子との面会だけではなかった。なんと、すべてを捨てて僕と結婚しろとメイジーに迫ったのだ。「その子は命を狙われている。僕にしか守れない」と言って。
一家の破産を救うため、父の言うなりで婚約したエヴァは、今夜、豪華な婚約披露宴の主役を務めながらも心は塞いでいた。宴もたけなわの頃、突如夜空から1機のヘリが降り立った。ザッケオ・ジョルダーノ! エヴァは思わず目を疑った。元婚約者の彼はある事件を起こして、投獄されたはず。どよめく招待客を前に、ザッケオは顔色一つ変えず言い放った。「僕は君の父親に嵌められて投獄された。今度は君に父親の罪を償うため、僕の妻になってもらう」言葉を失ったエヴァを抱き抱え、ザッケオは会場から飛び去った。