著者 : マーク・トウェイン
トム・ソーヤーとハック・フィン、ふたつの冒険を同時収録!ほかにも世界初の指紋捜査小説やコミカルな紀行文など、アメリカ文学の金字塔たる、自由で多才な魅力がたっぷり。
トウェインの技の凄さが詰まった一冊!アメリカ人のユーモアを愛する心に応える幻の名著(「ストームフィールド船長の天国訪問」)の全訳と、とっておきのユーモア短編(初訳)で編む!
災厄の果実が、またひとつ増えていくー南北戦争前のアメリカ南部の田舎町インディアンタウン。“嘘”をつくことによって果てしなく堕ちていく町の名士。恐怖と笑いが入り混じる独特の筆致で浮かび上がるトウェインの鋭い人間観察と、同時代アメリカへの批判的精神。晩年の幻の「傑作」、本邦初訳!原型となった短編「インディアンタウン」(1899)も収録(本邦初訳)。
現代アメリカ文学の父と謳われ、「トム・ソーヤー」「ハックルベリイ・フィン」の物語を生み出した冒険児マーク・トウェイン。その名を一躍世に知らしめた表題作「ジム・スマイリーの跳び蛙」をはじめ、生涯にわたって発表した短編小説、エッセイ、コラム記事の中から、トウェインの真骨頂である活気に溢れ、ユーモアと諷刺に満ちた作品を収録する。柴田元幸が厳選した13編の新訳!
トム・ソーヤーとの冒険で大金を得た後、学校に通い、まっとうな(でも退屈な)生活を送っていたハック。そこに息子を取り返そうと飲んだくれの父親が現れ、ハックはすべてから逃れようと筏で川に漕ぎ出す。身を隠した島で出会ったのは主人の家を逃げ出した奴隷のジムだった…。
ジムとの筏の旅には危険が一杯。さらに途中で道連れとなった詐欺師どもは厄介事ばかり引き起こす。だがハックを本当に悩ませていたのは、おたずね者の逃亡奴隷ジムをどうするかという問題だった。そして彼は重大な決断を下す。アメリカの魂といえる名作、決定訳で登場。
ハックとジムは自由州への上陸に失敗。おまけにペテン師の王様と公爵まで背負いこんでしまった。筏の旅はなおも続く。-ヘミングウェイをして「現代アメリカ文学の源泉」とまで言わせたこの傑作を、練達の訳文に初版本の楽しい挿絵を豊富にちりばめて贈る。
洋々たるミシシッピーの流れに乗って筏の旅を続ける陽気な浮浪児ハックと逃亡奴隷ジム。辺境時代のアメリカの雄大な自然と活力溢れる社会をバックに、何ものにもとらわれずに生きようとする少年と、必死に自由の境涯を求める黒人の姿をユーモラスに描く。
ぼくは44号、ニュー・シリーズ864962ですー。時は1490年。オーストリアの寒村の、古城で営まれる印刷所に一人の少年がやってきた。この奇妙な名前のほか記憶のない少年が巻き起こす、不思議な事件を描く異色の物語は、トウェインの死後第三者の手で改竄され刊行された。本書はその後の研究成果から、トウェインの手による真作にして最高の決定版とされた版を元にした。圧倒的な面白さに満ちた、名翻訳でおくる幻の名作。
没後100年のマーク・トウェインが遺した極上のミステリー。南北戦争前の米国。まだ奴隷制度があった中西部のミズーリ州で、白人と黒人奴隷の赤ん坊が故意に取り替えられ23年もの間、その事実は伏せられていた。しかし、ある殺人事件をきっかけにその衝撃の事実が明らかにされていく。
コネチカット生まれのちゃきちゃきのヤンキー、ハンクが昏倒から目を覚ますと、そこは中世円卓の騎士たちの時代だった!科学の知識で、魔術師マーリンに対抗し、石鹸や煙草作りに始まり、ついには新聞や電話網まで整備して、次第にお人好しのアーサー王の側近として地位を固めていくが…。奇想天外なストーリーでSF小説の元祖とも呼ばれ、ひとつの価値観に凝り固まる現代文明を痛烈に批判する幻の名作が改訂版で登場。
わんぱく少年トムは、宿なしっ子ハックを相棒に、騒動を巻き起こす。海賊気どりの家出、真夜中の殺人の目撃、洞窟で宝探し、そして恋。子供の夢と冒険をユーモアとスリルいっぱいに描く、少年文学の金字塔。
自由と開放の地を求め、相棒の黒人ジムとミシシッピ川を下る筏の旅に出るハックルベリ。様々な人種や身分の人々との触れ合いを通して、人間として本当に大切なもの、かけがえのない真実を見出してゆく。
素直でやんちゃな乞食のトムと、利発で思いやりあふれるエドワード王子。二人が出会い、たわむれに入れ替わると瓜二つ。本物の王子は乞食として追い払われ、乞食は王子として宮殿で生活する羽目に。運命のいたずらが、少年たちに、大人たちにもたらしたものはー。子供の姿を通して幸福の根源を描きつづけた、マーク・トウェインの代表的傑作。
少年は自由を求めてーマーク・トウェインの最高傑作、本邦初の完全版!!1990年、トウェイン幻の自筆原稿が新たに発見されたー初版でやむをえず割愛された「筏のエピソード」も含め、関連資料をすべて駆使しての完訳版。187点の挿絵もすべて収録。トウェインの意図を忠実に再現した、これぞ本当の「ハックルベリ・フィン」。
ハックルベリー・フィンの冒険 (下) 第二十四章 王に扮したジム──客を拾う──情報を仕入れる──一家の不幸 第二十五章 あの人たちがそうかい? ──賛美歌を歌う──正々堂々──とむらいの騒乱──まずい投資 第二十六章 教会へ行く王様──王様つきの牧師──娘の謝罪──部屋にかくれて──ハック金袋を奪う 第二十七章 葬式──好奇心を満足させる──ハックを怪しむ──薄利速売 第二十八章 イギリスへの旅──「けだものめ!」──メアリー・ジェーンの家を出る決心──ハックとメアリーの別れ──おたふくかぜ──強敵出現 第二十九章 どちらが本物か──王様の弁明──筆蹟の問題──遺体を掘り出す──ハック逃げ出す 第三十章 王様ハックに飛びかかる──王様と公爵の争い──すっかりごきげん 第三十一章 恐ろしい計画──ジムの消息──今までの思い出──羊の話──貴重な知らせ 第三十二章 静かで日曜日みたい──人ちがい──絶体絶命──板ばさみ 第三十三章 黒んぼ盗人──南部のもてなし──長い食前のお祈り──タールと羽根 第三十四章 灰汁だるのそばの小屋──とんでもねえこと──避雷針を登る──魔女に悩まされて 第三十五章 本式の逃げ方──陰謀──盗みにもいろいろある──深い穴 第三十六章 避雷針──けんめいに登る──子孫への頼み──何億万ドル 第三十七章 最後のシャツ──おじさんウロウロ──出航命令──魔女パイ 第三十八章 家紋──監督の名人──うれしくない名誉──涙ぐましい話 第三十九章 ネズミ──にぎやかな寝台の仲間たち──わら人形 第四十章 釣り──警防団──全力疾走──ジム、医者をすすめる 第四十一章 医者──サイラスおじさん──ホッチキスさん──サリーおばさんの悩み 第四十二章 トム・ソーヤーの負傷──医者の話──トムの告白──ポリーおばさんの到着──その手紙を出しなさい 最後の章 奴隷から自由へ──囚人の代金──さよなら、ハック・フィンより 解 説 訳 注
はしがき ハックルベリー・フィンの冒険 (上) 第一章 ハックの教育──ミス・ワトソン──トム・ソーヤーの呼ぶ声 第二章 ジムをかつぐ──トム・ソーヤーの一味──周到な計画 第三章 こってりしぼられる──お祈りの効きめ──「トム・ソーヤーのうそっぱち」 第四章 ハックと判事──迷信 第五章 ハックの父親──やさしい親──改心 第六章 サッチャー判事に訴える──ハック脱出を決意──おやじの政治論──大あばれ 第七章 待ち伏せ──閉じ込められて──死体を沈める──ひと休み 第八章 森の一夜──死体を浮き上がらす──島の探検──ジムに出会う──ジムの脱走──前兆──バラム 第九章 ほら穴──流れてきた家 第十章 獲物──ハンク・バンカーじいさん──変装 第十一章 ハックとおかみさん──捜索──言いのがれ──ゴーシェンへ 第十二章 ゆっくり下る──品物の借り方──難破船に乗りこむ──悪人のたくらみ──ボートを探す 第十三章 難破船を脱出──見張り人──沈没 第十四章 のんきな暮らし──ハーレム──フランス語 第十五章 ハック筏を見失う──霧の中で──ハック筏を見つける──ごみくず 第十六章 期待──うそも方便──ぬれ手であわ──ケーロを通りすぎる──泳いで岸に上がる 第十七章 夜の訪問──アーカンソーの農場──室内装飾──スティーヴン・ダウリング・ボッツ──あふれ出る詩行 第十八章 グレンジャーフォード大佐──上流階級──怨恨──聖書──筏を取り返す──薪の山──ブタ肉とキャベツ 第十九章 昼間はかくれて──星の誕生──禁酒集会を開く──ブリッジウォーター公爵──王様の苦労 第二十章 ハックの説明──作戦を練る──野外集会でひと仕事──野外集会の海賊──公爵の印刷屋 第二十一章 剣劇の練習──ハムレットの独白──町をうろつく──だらけた町──ボッグズおやじ──死 第二十二章 シャーバン──サーカス見物──リングの興奮──戦慄の悲劇 第二十三章 一杯くわされて──王様くらべ──ジムのホームシック 訳 注