小説むすび | 著者 : 千早茜

著者 : 千早茜

眠れない夜のために眠れない夜のために

出版社

平凡社

発売日

2024年11月15日 発売

直木賞作家・千早茜が紡ぐ、10の夜の物語。 人気イラストレーター・西淑による美しい挿絵とともに味わう、「眠れない夜」をテーマにした短編集。 「眠らなくてはと、まぶたを閉じる。けれど、目の奥にすこんとした空洞がある」。家族が寝静まった深夜、ひとり台所に佇む時間──第一夜「空洞」 「夜にあるのは、見えない恐ろしさではなく、見ようとしてしまう恐ろしさ」。美しい刺繡を生業とする「わたし」の暮らす土地に、ある日旅人が訪れて──第八夜「繡(うつく)しい夜」 「夜の底の黄金よ、君の寝顔は本当に変わらないから、こんな静かな晩は永遠に続く夜に閉じ込められてしまったような心持ちになるのだ」。眠り続ける「君」の呼吸に、傍らで耳をすます──第九夜「寝息」 ……ほか、夜の世界へと誘う10篇を所収。 【著者略歴】 千早茜 (ちはや・あかね) 1979年北海道生まれ。幼少期をアフリカで過ごす。立命館大学文学部卒業。2008年『魚神(いおがみ)』で第21回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。翌年、同作にて第37回泉鏡花文学賞を受賞。13年『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞、21年『透明な夜の香り』で第6回渡辺淳一文学賞、23年『しろがねの葉』で第168回直木賞を受賞。『ひきなみ』『赤い月の香り』『マリエ』『グリフィスの傷』『雷と走る』、食エッセイ『わるい食べもの』シリーズなど著書多数。 絵=西淑 (にし・しゅく) 福岡県生まれ。雑誌、広告、パッケージ、書籍の装幀などのイラストレーションを手がける。京都を拠点に活動中。

赤い月の香り赤い月の香り

著者

千早茜

出版社

集英社

発売日

2023年4月26日 発売

天才調香師は、人の欲望を「香り」に変えるーー。 直木賞受賞第一作。『透明な夜の香り』続編! 「君からはいつも強い怒りの匂いがした」 カフェでアルバイトをしていた朝倉満は、客として来店した小川朔に、自身が暮らす洋館で働かないかと勧誘される。朔は人並外れた嗅覚を持つ調香師で、その洋館では依頼人の望む香りをオーダーメイドで作り出す仕事をしていた。 朔のもとには、香りにまつわるさまざまな執着を持った依頼人が訪れる。その欲望に向き合ううちに、やがて朔が満を仕事に誘った本当の理由が分かり……。 香りを文学へと昇華させた、第6回渡辺淳一文学賞受賞作『透明な夜の香り』に続く、ドラマチックな長編小説。 【著者プロフィール】 千早 茜(ちはや・あかね) 1979年北海道生まれ。幼少期をアフリカで過ごす。立命館大学文学部卒業。2008年『魚神』で第21回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。翌年、同作にて第37回泉鏡花文学賞を受賞。13年『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞、21年『透明な夜の香り』で第6回渡辺淳一文学賞、23年『しろがねの葉』で第168回直木賞を受賞。著書に、『男ともだち』『わるい食べもの』『神様の暇つぶし』『ひきなみ』など多数。

ひきなみひきなみ

著者

千早茜

出版社

KADOKAWA

発売日

2021年4月30日 発売

小学校最後の年を過ごした島で、葉は真以に出会った。からかいから救ってくれたことを機に真以に心を寄せる葉だったが、ある日真以は島に逃げ込んだ脱獄犯の男と一緒に島から逃げ出し、姿を消してしまう。裏切られたと感じた葉は母に連れられ東京へ戻るが、大人になって会社で日々受けるハラスメントに身も心も限界を迎える中、ある陶芸工房のHPで再び真以を見つける。たまらず会いに行った葉は、真以があの事件で深く傷ついていることを知りーー。女であることに縛られ傷つきながら、女になりゆく体を抱えた2人の少女。大人になった彼女たちが選んだ道とは。 【書店員の皆さんから熱い声続々!】 ●魂はつながる。 上辺だけの関係ではない、お互いをよりどころにし、求めているのが切実すぎる。 現代社会が生み出す歪みと実に激しい描写が混ぜ合い、その文学性に引き込まれていく。 二人の背負ったもの、葛藤、悲しみは現代にもつながっている。 ーージュンク堂書店滋賀草津店 山中真理さん ●今、ここで涙を流した自分が、 いつかその涙を忘れたとしても涙を流した過去はなくならない。 その過去が未来の自分をきっと抱きしめてくれる。 諦めること、逃げること、それができる強さは、いつか闘うための力になる。 諦めていい、逃げてもいい、いつかきっと闘える日が来るから。 ーー精文館書店中島新町店 久田かおりさん ●不満にあふれた現状を飛び越える。と口では簡単には言えるけど、 今いる場所で迷って諦めて踏みとどまっても、 それでも足掻いてでも前へ進んで行くかけがえのなさ。 ずっと一緒にいなくてもいい、 それでもどこかで誰かと繋がって心を共にしていれば、きっと良い方向へ光があたっていく。 ーー大盛堂書店 山本亮さん (※「もくじ」欄に続きます) (※こちらでも、書店員の皆さんから寄せられた感想をお届けします) ●闘ったり抗ったりする力がどうしても出ない時は、 自分のまま生きていけばいいとそっと背中に手を当ててくれる。 どうしようもなく弱ってしまった時には、優しく寄り添ってくれる友達のような本。 息がつまりそうなしんどさを抱えている人にぜひ読んでもらいたい。 ーー三洋堂書店新開橋店 山口智子さん ●真以と再会するまでのミステリーの行方に疾走感がとまらない。 自分にとっての美しいもの、自分が本当にやりたいこと、確かな強さを受け取った。 ーーうさぎや矢板店 山田恵理子さん (5月7日更新。コメントは、お寄せいただいたものを一部抜粋・編集しております)

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