小説むすび | 著者 : 太宰治

著者 : 太宰治

黄金風景黄金風景

出版社

烏有書林

発売日

2021年6月17日 発売

【2025年2月現在、新本が定価(2,400円+税)で購入可能】 「生きていることへの感謝の念でいっぱいの小説こそ、不滅のものを持っている。」(「感謝の文学」より) 何度も自殺未遂を繰り返した太宰は、底抜けに人を愛する、限りなく優しい男だった。 心温まる話と、めくるめく言語マジック。愛とユーモアに満ちた清新な作品集。全23篇。 坂口安吾、織田作之助らとともに無頼派と呼ばれた太宰治の文学は、いまでも他の追随を許さぬ独自の輝きを放ち、愛読者は世界中に広がり続けている。  陋巷のマリアたちに捧げられた「黄金風景」「新樹の言葉」「俗天使」「母」、ノスタルジックな街と人が哀切に立ち現れる「老ハイデルベルヒ」「帰去来」、エロティックで愉快で少し不気味な「陰火」「女人訓戒」「清貧譚」、巧みな話術で読者を翻弄する「懶惰の歌留多」「春の盗賊」、繊細な感性で心の破片をコラージュした「葉」「創生記」「HUMAN LOST」など、ヴァラエティに富む太宰の文学世界を精選。思いがけないほど温かで、人間を愛してやまない太宰の本当の姿がここにある。 ※七北数人氏を監修者に迎えた「シリーズ 日本語の醍醐味」は、“ハードカバーでゆったり、じっくり味わって読みたい日本文学”をコンセプトに、手に汗握るストーリーではなく、密度の濃い文章、描写力で読ませる作品、言葉自体の力を感じさせる作品を集成してゆきます。 葉 虚栄の市 敗北の歌 放心について 感謝の文学 陰火 走ラヌ名馬 創生記 音に就いて HUMAN LOST 黄金風景 懶惰の歌留多 新樹の言葉 市井喧争 俗天使 女人訓戒 春の盗賊 老ハイデルベルヒ 清貧譚 帰去来 一つの約束 親という二字 母 解説/七北数人

栞子さんの本棚2 ビブリア古書堂セレクトブック栞子さんの本棚2 ビブリア古書堂セレクトブック

大きな電気工場から大金を盗み出した紳士盗賊は、捕まった後も金のありかを白状しなかった。一方、私は同居人の松村から、ちょっと変わった二銭銅貨の出どころについて執拗に問いただされる……。(「二銭銅貨」江戸川乱歩)。乱歩、横溝正史、夢野久作らが書き継いだ合作、妖婦蘭子の魔性の生涯を描く「江川蘭子」ほか、シェイクスピア、太宰治など「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズで紹介された古今東西の名作を厳選収録。 孤島の鬼    江戸川乱歩 冬の神話    小林信彦 黄金仮面    江戸川乱歩 江川蘭子    江戸川乱歩他 押絵を旅する男    江戸川乱歩 二銭銅貨    江戸川乱歩 黒いハンカチ    小沼 丹 われに五月を    寺山修司 詩集 普通の鶏    木津豊太郎 駆込み訴え    太宰 治 断崖の錯覚    太宰 治 ヴェニスの商人    シェイクスピア ハムレット    シェイクスピア 栞子さんの解説 出典一覧 *長編作品は冒頭部分などの抜粋掲載となっています。

群像短篇名作選 1946〜1969群像短篇名作選 1946〜1969

雑誌『群像』は1946年10月号を創刊号とし、2016年10月号で創刊70年を迎えました。これを記念し、永久保存版と銘打って発売された号には戦後を代表する短篇として54作品が収録され、大きな話題を呼びました。このたびそれを文庫三分冊とし、さらに多くの読者にお届けいたします。 1946年10月号を創刊号とし、2016年10月号で創刊70年を迎えた文芸誌「群像」。 創刊70周年記念に永久保存版と銘打って発売された号には戦後を代表する短篇として54作品が収録され大きな話題を呼び、即完売となった。このたびそれを文庫三分冊とし、さらに多くの読者にお届けいたします。第一弾は敗戦直後から60年安保、高度成長期にいたる時期の18篇を収録。 岬にての物語    三島由紀夫 トカトントン      太宰治 鎮魂歌        原民喜 ユー・アー・ヘヴィ  大岡昇平 悪い仲間       安岡章太郎 プールサイド小景  庄野潤三 焔の中        吉行淳之介 家のいのち      円地文子 火の魚        室生犀星 離脱          島尾敏雄 囚人          倉橋由美子 リー兄さん      正宗白鳥 水           佐多稲子 気違ひマリア    森茉莉 妖術的過去     深沢七郎 懐中時計       小沼丹 骨の肉        河野多惠子 蘭を焼く       瀬戸内晴美

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