著者 : 宇佐川晶子
ジョン・トムはエレキギターが趣味の大学生。ある夜マリファナでトリップしていたはずが、ふと気づくと、ロビン・フッドそっくりの格好をして言葉を話す動物たちが暮らす世界へと転移していた。その世界の魔法使いのカメが、迫りくる悪を一掃するためにジョン・トムを呼び寄せたのだ。動物たちをお供に連れ、ギターを魔法の楽器に持ちかえて、ジョン・トムの大冒険が始まった。-抱腹絶倒の傑作ユーモア・シリーズ開幕。
結婚を二週間後に控えたわたしにとって、その事件は他人事とは思えなかった。夫の暴力に耐えかねた女性が、思い余って夫を殺してしまったのだ。幸せな結婚生活の行き着く先がこんな悲劇だとは。捜査を担当する婚約者のジェフと一緒にわたしは真相を追うが、やがて次なる事件が…。現代的テーマである家庭内暴力と結婚を前に揺れ動く女心を描く、好評ジェニー・ケイン・シリーズ第3弾。マカヴィティ賞最優秀長篇賞受賞作。
最果ての島国ペリヴォーで、ガリオンたちはとうとう〈もはや存在しない場所〉のありかを示す地図を手に入れた。さっそくペリヴォーを出発した一行は、地図を頼りに対決の場所をめざした。運命の時は間近。ガリオンの息子は救われるのか?最後の戦いで命を落とすと予言に謳われたのはいったいだれか?そして、世界を支配することになるのは光か闇か?5年の歳月をかけて書き上げられた壮大なシリーズ、ついに完結。
ダーニクの活躍で魔神を撃退したガリオン一行は、予言に記された対決の場所の秘密が隠されているケルの町まで、あと一歩というところまで迫っていた。一刻も早くケルで秘密を明かさないことには、ガリオンの息子はザンドラマスの手でいけにえにされ、全世界が闇の手に落ちてしまう。ところが、ケルには、よそ者を寄せつけないための呪いがかけられていた。はたして、ガリオンたちは無事ケルにたどりつけるのか…。
〈もはや存在しない場所〉の秘密を解く鍵は、予言者たちの町ケルにあることが判明。その地に保管されている『マロリーの福音書』にすべてが記されているのだ。さっそくガリオン一行はケルへと向かった。だが旅の途中、単独で行動していたガリオンは、奇怪な象の軍団に遭遇。しかも、この巨獣たちを率いる女こそ、宿敵ザンドラマスだった。魔女はガリオンに気づくとドラゴンに変身して、火を吐きながら襲いかかってきた。
〈闇の子〉ザンドラマスにあと1歩というところまで追いついたガリオン一行。その彼らに再びマロリー皇帝ザカーズの魔手がせまっていた。だが、ガリオンたちにとって幸運だったのは、旧知の仲間たちがザカーズに対抗すべく策を弄してくれていることだった。しかも、一度はザンドラマスによって破棄された『アシャバの神託』だったが、実はその写しがひとつだけあることが判明。そして、その所有者までつきとめたが…。
疫病騒動に乗じて、まんまと東方諸国の皇帝ザカーズの宮殿から脱出したガリオン一行。かれらは、アシャバの〈トラクの家〉をめざして先を急いだ。ポルガラによれば、宿敵ザンドラマスは、その地で何かを捜しているらしい。果して、それは何か?少なくともガリオンたちにとって、つごうの悪いものであることはたしかだ。となれば一刻の猶予もままならぬ。だが、ガリオンたちの行手には、恐るべき悪魔が待ち受けていた。
宿敵ザンドラマスを追跡中のガリオン一行は、東方諸国の皇帝ザカーズの歓待を受けた。だが、その実情は体のよい囚われ人にすぎなかった。世界制覇を目ろむザカーズは、〈西方の大君主〉ガリオンの旅の真意を知りたかったのだ。足止めを食うこと数日、ガリオンの妻セ・ネドラの様子がしだいにおかしくなりだした。たんなるヒステリーかと思われたが、意外にもセ・ネドラはザンドラマスに精神を乗っとられていたのだ…。
自業自得とはいえ、ガリオン一行に愛人を殺害されたグロリムの尼僧チャバトは復讐鬼と化した。だが、高僧アガチャクとマーゴスの王の面前で即座に私怨をはらすわけにはいかなかった。なにしろ、ガリオンたちはマロリー皇帝暗殺を企む人物を護送する任務を負っているのだ。ただひたすら機会を待つうちに、やがて事態は意外な展開を見せはじめた。なんと、暗殺者は偽ものだったのだ。となれば、もはやなんの遠慮もいらない。今までこらえていた憤怒がついに爆発し、尼僧の口から不吉な呪文がこぼれ出た。悪魔を呼び出す禁じられた呪文が。
ガリオンとセ・ネドラの一粒種ゲラン王子を誘拐した真犯人はザンドラマスだった。どうやら、この〈闇〉の権化ともいうべき謎の人物は、なんらかの理由で、『ムリンの書』に記された場所ーもはや存在しない場所へとゲラン王子を連れていくつもりらしい。だが、いったい何処へ?確かなことは、蛇の女王の国ニーサへ向かったということだけ。これを知ったガリオン一行は、神々の父ウルより神託を得たのち、さっそくニーサへと向かった。だが、旅の途中、一行は夢にだに想像しなかった恐るべき敵ーこの世で最後の巨大なドラゴンに襲われた。
セ・ネドラ王妃がついに懐妊をした。結婚してから8年目のこの朗報に、夫のガリオンの喜びもひとしお。が、臨月が近づいたころ、王妃は熊神教徒の暗殺者に襲われた。かれらによれば、アローン人の純血を守るためにトルネドラ人のセ・ネドラが王の世継ぎを生むことはまかりならぬというのだ。しかし、この主張には裏があった。実は、ガリオンの息子は〈闇の子〉が世界制覇を果たすための重要な力を持っていたのだ。そんなこととは露知らず、熊神教徒征討の旅に出るガリオン。よもや自分の留守中に幼子が誘拐されることになるとは思わずに…。
ガリオンは邪神トラクを倒して、真のリヴァ王になった。これで〈予言〉は成就された、と誰もが信じて疑わなかった。ガリオンはセ・ネドラ妃の夫として、また王として国と民を治め、かたや不思議な少年エランドはベルガラスやポルガラと共にアルダー谷で幸福な日々を送っていた。そして2年の歳月を経たある日、ガリオンとエランドの頭の中で予言の声が響いた。-「ザンドラマスに気をつけよ」だが、果してザンドラマスとは何か?答を求めてガリオンは『ムリンの書』をひもとくが…。〈ベルガリアード物語〉に続く新シリーズ、遂に開幕。
犯罪は時と場所を選ばない。が、時と場所は犯罪を選ぶ。本書はその証明である。ペルーではインカ帝国の幻の財宝をめぐって醜悪な争いが演じられ、18世紀のスコットランドでは千里眼の存在を信じる迷信深い人々が洞窟に棲む魔物におびえ、未来の火星ではサム・スペードの衣鉢をつぐ私立探偵が事件解決のためにシャーロック・ホームズのロボットを雇う…。ちょっぴりロマンチックで神秘的な、好奇心をくすぐる時と舞台をめぐる魅惑の旅。その土地ならでは、その時代ならではの16の事件を収録する。かつてない試みのユニークなアンソロジー。
マイケル少年は、妖精の王国でわけもわからずに魔法使いになる訓練を受けさせられた後、やっとのことで現実の世界へ戻ってきた。ほんの数カ月に思えた異世界滞在、現実の世界ではすでに5年の歳月が流れていた。いったいなんのための魔法修業だったのか?マイケルは不審に思いながらも、再び日常生活に溶け込もうとしていた。ところが一息つくまもなく、とんでもない事件が起こり始めた。異世界から現実の世界へと妖精たちが大挙して移動しはじめたのだ!80年代SFの旗手ベアが描いたモダン・ファンタジイの傑作『無限コンチェルト』の続篇。
この世が創造されて間もない頃、世界制覇の力を宿す宝石をめぐって神々が熾烈な闘いを繰り広げていた。この争いは魔術師ベルガラスが邪神トラクを倒して終局を迎えた。だが、いつの日か邪神トラクは宝石を求めて再びこの世に現われるという…農園で平隠な日々を送るガリオン少年にとって、神々の争いや宝石など単なる神話でしかなかった。だが、謎の語り部ウルフが現われた時から、ガリオンの生活は激変した。彼はウルフに導かれるまま何かを避けるように、また何かを追うようにして旅立つが…。全米でベストセラーのシリーズ、逐に登場!