著者 : 小林宏明
フランス大統領が演説中に狙撃された。未遂に終わったが、一キロ以上の射程を狙えるスナイパーは世界にひと握り、かつてリーチャーが逮捕した米軍の元特殊部隊兵士もその一人。捜査に加わったリーチャーは、海を渡り真相を追うと、第二の暗殺事件がー映画化され全世界で大人気のシリーズ、待望の新作登場!
潜伏中のスナイパーたちを捜して、ロンドンの暗黒街に足を踏み入れるリーチャーとCIAの才媛ナイス。無法のセルビア人組織や、ギャング集団ラムフォード・ボーイズを相手に、ふたりは命を賭して闘いを挑む。事件を計画した、意外な黒幕の正体はーシリーズ最高潮、一気読み必至のアクション・サスペンス!
豪雪の町ボルトンに隠された複雑な歴史に、リーチャーと地元警察は翻弄される。大量の覚醒剤が密造された場所が特定できないまま、時間が過ぎる。メキシコから指令を送る密売組織の黒幕がボルトンへ向かい、リーチャーに無情のタイムリミットが迫る!シリーズ映画化で話題沸騰のアクション・サスペンス。
ベルリンの壁が崩壊し、世界が冷戦終結に向けて動き始めた一九八九年暮れ、機甲師団の将軍が死体で発見された。場所はうらぶれたモーテル。重要な会議に向かう途中、なぜ片道五〇〇キロの寄り道をしてそんな所に行ったのか?続いて彼の妻が遠い自宅で、デルタ隊員が基地内で惨殺される。英国バリー賞最優秀長編賞受賞作。
世界各地の米軍警察指揮官が一斉に異動させられていた。パナマからノース・カロライナへ突然転属になったリーチャーもその一人だった。誰が、何のために?死んだ将軍が出席するはずだった秘密会議の議題がすべての鍵を握る。激変する時代の波にもまれる軍の指揮を離れ、リーチャーは真相を探り始める。英国バリー賞最優秀長編賞受賞作。
本書には、レイモンド・チャンドラーが1938年から39年前半にかけて発表した五篇の中短編が収められている。表題作「レイディ・イン・ザ・レイク」は、長篇『湖中の女』の原型となったもの。「ベイシティ・ブルース」もまた、同長篇に組み入れられた。「赤い風」はのちに主人公がフィリップ・マーロウに書き換えられたバージョンでお届けする。伝説のヒーロー誕生前夜の熱気を伝える画期的全集第3巻。
悪の坩堝のような50年代のロサンジェルス市警に生きる三人の警官ー幼時のトラウマから女に対する暴力を異常に憎むホワイト、辣腕警視だった父をもち、屈折した上昇志向の権化エクスリー、麻薬課勤務をいいことに芸能界や三流ジャーナリズムに食指を伸ばすヴィンセンズ。そこへ彼らの人生を大きく左右する三つの大事件が…。
事件その1、“血塗られたクリスマス”。署内のパーティで酔った刑事たちが勾留中の容疑者に集団暴行!事件その2、コーヒー・ショップ“ナイト・アウル”で虐殺事件発生!事件その3、複数の余罪を暗示する、あまりにもどぎつい変態ポルノ写真の犯濫!事件1、2で明暗をわけた三人は、それぞれのやり方で悪の中枢へと近づいてゆく。
美しく聡明な女性ばかりを狙った連続誘拐殺人事件がノース・カロライナとロサンジェルスで発生した。ワシントン市警刑事アレックス・クロスの姪ナオミも行方不明になり、彼は南部へ向かう。自らカサノヴァ、ジェントルマン・コーラーと名乗って警察を挑発する誘拐犯は同一人物か?そしてナオミの安否は…サイコドクター刑事アレックス・クロス・シリーズ第二弾。
金持ちが集まるリゾート地、オレンジ郡ゴールド・コースト。元警官でアル中のウィニーがテスに会ったのは、酒ゆえの事故を起こし、判事にさんざん絞られてようやく保護観察になった夜のことだった。性懲りもなく足をむけた酒場のカウンターにすわっていた、美しい上品な女。事故の記事を読んで、ウィニーに興味をもったのだと彼女は言い、明るく微笑んだ。テスは、金持ちの夫と離婚し、次の結婚相手を捜している有閑マダムの一人だったが、こんないい女がなぜおれなんかを、と思う間もなく、ウィニーは恋におちていた。だが、めくるめく情事のあいまに、彼は不思議なデジャ・ヴュを何度も経験する。テスとは初めて会ったはずなのに…。
ワシントンの名門小学校に通う映画女優の娘マギーと財務長官の息子マイクル。二人への脅迫電話があり、授業を中断して算数教師のソーネジが二人を家へ送っていくことになった。だが、ソーネジは二人を自分のヴァンに乗せるないなやクロロホルムのスプレーを噴射した。-事件を追うワシントン市警、シークレット・サーヴィス、FBIそれぞれの思惑が絡み合う中、次の犠牲者が。
捜査を命じられたワシントン市警のアレックス・クロスは心理学の博士号を持つスター刑事だ。だが捜査は難航を極め、失態を重ねた末にようやくマクドナルドで銃を乱射していた男を逮捕した。しかしクロスが面会した時に男はすっかり小心で善良な市民ゲイリー・マーフィに戻っていた。男は本当にソーネジなのか。消えた身代金は何処へいったのか。そしてマギーを連れ去ったのは…。
ドラッグが蔓延し犯罪が横行するマンハッタンのロワー・イーストサイド。警官を含む6人を射殺したのはほんの数グラムのドラッグのためにも平気で人を殺す男リーヴァンダー・グリーンウッドだった。七分署の古株ムードロー刑事は新米のジム・ティリーを相棒に犯人を追う。狂気の殺人鬼にあくまで人間的なムードローは対抗できるのか?爛熟した都市を舞台に描く迫力のサスペンス。
アメリカ中西部の田舎町に持ち上がったオオカミ騒動。オオカミは’40年代に滅びたはずだったが、不可解な家畜の被害が相次いだ。被害の元凶を捕らえるべく依頼されてやって来たのはかつて平原中に知られた狼捕り、老イーガン。一方、弟の仇を討つため町を訪れたトム・マクヴェイも知らず知らずこの騒ぎに巻き込まれていった。雄大なプレーリーを舞台に描くアウトドア・ロマン。
第2次大戦末期、OSSの工作員マーティン・スパーリングは、対独レジスタンスを支援するために南フランスに潜入していた。40年後、義兄を殺した犯人を追ってボストンに飛んだサンフランシスコの警視ギルマンは、ハーヴァードの教授となっているスパーリングと出会う。折しも、ハーヴァードへの訪問をひかえたポーランド民主化運動の英雄ステファン・アンダーズに不穏なテロの動きが…。
ロス市内で3人組による銀行強盗事件が続けざまに起きた。犯人は各銀行を入念に下調べし、不倫進行中の支店長に狙いをつけると、その愛人を人質にとるという手口だった…。停職処分中のロス市警部長刑事ロイド・ホプキンズは上司に呼ばれ、処分がとけると同時にこの強盗事件の担当を命じられた。ただし、職場はFBIロサンジェルス支部銀行強盗課への出向だった。調査を開始したホプキンズは、犯人たちに“知性”を嗅ぎ取った。と同時に彼はこの一件が自分の最後の仕事になると思っていた。市警の上層部が彼を切りたがっていたのだ。そして、市警内の宿敵である上司との最終的対決も予感していた。『血まみれの月』『ホプキンズの夜』に続くホプキンズ・シリーズ第3弾。
深夜のハーレム地区で警官が指名手配中の殺人容疑者を射殺した。事件は単純な正当防衛と思われたが、“Q&A”(尋問調書)をとるよう命じられた地方検事補ライリーはかすかな疑惑を抱く。やがて彼が知った、検事局全体を揺るがす忌わしき事実とは?汚職、犯罪、人種差別…ニューヨーク市警の実態を活写した傑作社会派サスペンス!