小説むすび | 著者 : 小長光弘美

著者 : 小長光弘美

夢の舞踏会と奪われた愛し子夢の舞踏会と奪われた愛し子

私は世継ぎを産み落としたの? 混乱の中、愛しい息子は奪われたーー! 里親の家庭をたらいまわしにされ、さみしく育ったソラス。 仮面舞踏会の夜、漆黒の髪と完璧な男らしい肉体を持つ ガレンに出会ってたちまち虜になり、純潔を捧げた。 だが妊娠に気づいたのは出産の1週間前ーーそして出産翌日、 国王の使者が来たのだ。あの夜の男性は国王陛下だったの? 極度の疲労で何も考えられず、差し出された書類にサインした。 大金と引き換えに赤ん坊を奪われるとも気づかずにーー。 だから子供を取り戻すため秘密のナイトクラブで王を誘惑した。 ソラスの顔も名前も知らない彼はまんまとのせられたが、 写真をたねに脅しても応じず言った。「君を王妃に迎えたい」 産んだばかりの赤ん坊を奪うという地獄のような仕打ちのあと、今になって王妃に迎えると言うヒーローの真意とは? 斬新な設定で人気のスター作家ジャッキー・アシェンデンの作品は、大スター作家ダニー・コリンズ好きのあなたに特におすすめします!

ひとりぼっちの妻ひとりぼっちの妻

キャロラインは富豪弁護士ジェイムズとお互い一目惚れで結婚したが、 気づけば、夫が留守がちな家でいつもひとりぼっち。 ジェイムズが彼女の友人を遠ざけ、主婦業に専念させたせいだ。 子供を望まない彼と妊娠をめぐって喧嘩になり、今は寝室も別。 なんとか話し合って解決しようと夫の職場を訪れたときなどは、 同僚女性を胸に抱く夫の後ろ姿を見てしまい、動揺するばかりだった。 そんなある日、昔の知人男性とでくわして思い出話に花が咲き、 キャロラインは久しぶりに声をあげて笑った。 それでも、また会わないかという誘いにすぐに返事ができなかったのは、 夫への罪悪感? いいえ、そうじゃない。彼女はふいに気づいたのだった。 目の前の魅力的な男性が霞むほど、私はまだ夫に焦がれている、と。 愛し合っているはずなのに、闇にのまれるように破綻していく夫婦。失いかけた愛を取り戻そうと懸命に闘うキャロラインの姿が、読む者の胸を突きます。ジェイムズが妻をひとりで家に置いておくのは、醜い独占欲か、愛の裏返しか。奇才C・ラムの話題作をご堪能あれ。

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