著者 : 小長光弘美
子供は望めないと告白したら、 私はまた捨てられてしまう? 看護師のモリーは職場に突然現れた医師を見て息をのんだ。 5年前に私を手ひどく振り、以前の恋人と復縁して結婚したルーク! 妻を亡くして、この地へ戻ってきたと聞いていたけれど、 まさか同じ病院に復職するなんて信じられない! 彼に捨てられたというのに、再会を喜んでいる自分がいることも。 ルークと再会するときは幸せに光り輝いていようと決めていた。 けれど、彼と別れたあとに結婚した人とは、つい先ごろ離婚したばかり。 理由は、どうしても子供を授かれなかったから……。 そのことは言えないまま、モリーはルークに再び身を捧げたーー このまま夢中になって、また裏切られるのが怖くてたまらないのに。 モリーは子を望めないことを秘密にしているため、妻の忘れ形見である幼い双子の子育て中のルークが口にする何気ないせりふにも傷ついてしまいます。やっぱり彼に話すべきなのか? 悩むモリーの身に小さな奇跡は起こるのでしょうか? 感涙必至の名作です。
知らせれば彼はきっと戻ってくる。 でもそれは、小さな命のためだけに。 15歳で両親を失った看護師クララは、仕事で忙しい毎日だ。 そんな彼女の職場に、イギリスから医師のティモシーがやってきた。 引き締まった体にすてきな笑顔、誰をも惹きつける容貌のみならず、 有能で、優しくて思いやりがあり、気取らない人柄が魅力的だ。 ある夜、ティモシーは「最初に謝っておく。憎まれるのも覚悟だ」と言い、 クララの唇を強引に奪った! 彼への怒りはすぐにときめきに変わり、 いつしかクララは身も心も捧げていた。3カ月後に彼はここを去るのに。 でもこの恋のために、ティモシーはとどまってくれるかもしれない。 だがクララの密かな願いも空しく、彼は非情にも去っていったーー 彼女のおなかに、わが子の命が宿っているとも思わずに。 USAトゥデイのベストセラー作家キャロル・マリネッリによる感動のシークレットベビー物語を、《至福の名作選》よりお贈りいたします! 早くに両親を亡くし、恋も思うようにはいかず心を痛めるヒロインに、幸せになってほしいと願わずにはいられません。
命より大切な息子が、 白血病だなんて……! 生花店を営みながら10歳の息子ニックと暮らすマロリーは、ある日、 息子が白血病と診断され、無慈悲な運命に胸が潰れそうになった。 すがる思いで治療を受けに病院を訪れた際、 主治医の名を知ったマロリーは卒倒しかけたーーケント・バーガー! この11年間ずっと忘れようと努めてきた、息子の実の父親の名前だった。 ケントとは11年前の夏に惹かれ合って結ばれ、ニックを身ごもった。 だが、学会のためミラノのホテルに滞在中のケントに電話すると、 彼はすでにチェックアウトし、しかも女性と一緒だったと知らされた……。 でも今、真実は明かせない。話して担当を降りられたら困るのだ。 ニックの命を救うには、優秀なケントの腕が絶対に必要なのだから! 大人気のシークレットベビー・ロマンス! 創作コンテストで数々の受賞歴を誇る実力派作家ローナ・マイケルズが本邦初登場。マロリーはケントと息子が似ているので、周囲に、誰よりケントに親子関係を気づかれないか不安でたまらず……。珠玉の感動物語です。
重い病におかされた姉に両親がかかりきりだったため、ピッパは幼い頃から、誕生日のお祝いも含めていろいろ我慢をしてきた。だが16歳のとき、女子生徒憧れの上級生ルークに図書館で声をかけられ、彼とつかのま会話を楽しんだピッパは天にも昇るような心地を味わった。しかしその日の夜、ルークが学校のダンスパーティに姉を誘ったと知り、ピッパの初恋は目の前ではかなく散ったのだった…。14年後、看護師として忙しく働く彼女を、運命の再会が待っていた。外科医となったルークが代理医師として同じ職場にやってきたのだ!今は亡き姉と初恋の思い出がよみがえり動揺するピッパの胸に、ルークの悪気のない言葉が突き刺さる。「君とはどこかで会ったことが?」
姉の忘れ形見を守る方法はひとつ。 非情な伯爵の愛人になること。 18歳のタラと姉は、貧困から抜け出そうともがいていた。 あるとき貴族階級の兄弟と知り合い、姉は弟と意気投合。 タラが困っておどおどしていると、兄のリュシアンに優しく 手を差し伸べられた。そしてそのまま夢の一夜を過ごすことに。 だが翌朝、彼の姿はなく、枕元には大金だけが置かれていた。 私を娼婦とでも思ったの? タラは密かに傷ついた。 2年後。姉とリュシアンの弟は結婚した直後に事故死し、 生まれたばかりの姪を引き取り育ててきたタラのもとに、 突然リュシアンから知らせが届いた。姪と養子縁組をするので 引き渡せという。彼は別人のように非情な伯爵へと変貌していた。 野心家の姉に操られ、フランス人伯爵と一夜の関係をもったヒロイン。2年後、事故死した姉夫婦の遺児の養育権を主張する彼と再会。幼い姪をめぐって争ううちに、彼への愛を自覚して……。しっとりとした大人のシンデレラ・ロマンスをお楽しみください。
ファンが選んだベスト作品をもう一度! 英国女王も認めた作家が描いた感動作。 幼い頃に実の母に捨てられたブライアナは、父の名前さえ知らない。 21歳になったある日、母が遺した一通の手紙が弁護士事務所から届く。 要領を得ない内容が気になった彼女は、 冷血弁護士として悪名高きネイサンのもとを訪れた。 ブライアナの母のことを知る彼は若いのに尊大で、 はぐらかしてばかりで何も教えてはくれない。 でも、彼の笑った顔は驚くほど魅力的だわ! 彼女はネイサンの協力を得ながら、実の父を捜し始めた。 ますます彼に惹かれていくブライアナはしかし、まだ知らなかったーー ネイサンと自分に、血のつながりがあるかもしれないことを! ハーレクイン日本上陸45周年記念の大好評企画《不朽のファン・セレクション》から、1999年上半期のベスト作品賞第2位に輝いた傑作をお届けします。英国の故エリザベス女王もお気に入りだった作家、キャロル・モーティマーの筆が冴える秀逸作をどうぞ!
まだ小さくても大切な命を、 なんとしても守りたくてーー おなかの子に白血病の可能性が……。 キャシーは相手がいないけれどどうしても子供が欲しくて、 クリニックで人工授精を受けて現在、妊娠4カ月。 胎児の異状を知らされた彼女は、骨髄提供をしてもらえるか確かめるため、 見知らぬドナーの男性と連絡を取ることにする。 不安にさいなまれるキャシーだったが、いざ電話で話すと、 ウッドという名の彼はもちろん協力すると言ってくれた。 それだけでなく、何くれとなく気遣ってくれる優しい彼に、 キャシーは思わず胸をときめかせた。いいえ、だめよ、絶対。 声しか知らない男性に恋なんてしている場合じゃないわ……。 見事なキャラクター造形で読み手を魅了するタラ・T・クイン。数々の賞を受賞するベストセラー作家であり、アメリカロマンス作家協会の会長を務めたこともある大御所が紡いだ、感動傑作です!
私は世継ぎを産み落としたの? 混乱の中、愛しい息子は奪われたーー! 里親の家庭をたらいまわしにされ、さみしく育ったソラス。 仮面舞踏会の夜、漆黒の髪と完璧な男らしい肉体を持つ ガレンに出会ってたちまち虜になり、純潔を捧げた。 だが妊娠に気づいたのは出産の1週間前ーーそして出産翌日、 国王の使者が来たのだ。あの夜の男性は国王陛下だったの? 極度の疲労で何も考えられず、差し出された書類にサインした。 大金と引き換えに赤ん坊を奪われるとも気づかずにーー。 だから子供を取り戻すため秘密のナイトクラブで王を誘惑した。 ソラスの顔も名前も知らない彼はまんまとのせられたが、 写真をたねに脅しても応じず言った。「君を王妃に迎えたい」 産んだばかりの赤ん坊を奪うという地獄のような仕打ちのあと、今になって王妃に迎えると言うヒーローの真意とは? 斬新な設定で人気のスター作家ジャッキー・アシェンデンの作品は、大スター作家ダニー・コリンズ好きのあなたに特におすすめします!
ちょっとだけ。今夜だけよ。公務で訪れたニューヨークで王女シャーロットは、迫る政略結婚をひととき忘れたくて、こっそり会場を抜け出した。おそるおそる足を踏み入れたバーで、たくましくセクシーなイタリア人男性ロッコに声をかけられる。金融関係の仕事をしていると言う彼と、身分を隠して話すうちすっかり心奪われ、彼のペントハウスで熱い一夜を過ごした。だがシャーロットがバージンと知るや、ロッコは激怒する。「知っていたら誘わなかった!」と。そして立ち去ったー。やがて妊娠に気づいた彼女はやむなくニューヨークへ向かう。王女という身分を明かし、お腹の子は自分で育てると言うために。
彼が激怒するのも当然でしょう? 出産まで妊娠に気づかないなんて。 優秀な一家でのけ者にされて育った気弱なキャリー。 ある日、高級ホテルの屋上レストランで、ブロンズ色の肌の 逞しい大富豪マッシモと出会って、ひと目で恋におち、妊娠した。 彼は投資の世界で一大帝国を築いた大物。私など相手にされないわ。 悩んだ末連絡したマッシモの冷淡な反応に、キャリーは傷つく。 その直後に出血し、子供を失った……。 7カ月後、市場で失神した彼女は、突然現れたマッシモに救われ、 運ばれた病院で女児を出産するーー妊娠は継続していたのだ! 「結婚しよう。それが子供にとって最善だ」 なんて悲しいプロポーズ。だってあなたを愛してしまったから。 誰もが羨む大富豪との結婚。でもそれは彼に愛されているからではなく、生まれてきた子供のため。ヒロインは名ばかりの夫が娘に注ぐ愛情のかけらでもいいからほしいと願いますが……。
セシリアは上司のルカに密かな恋心を抱いていたが、彼のあまりの放蕩ぶりに退職を決めた。もう限界だった。だが、ルカに辞意を告げた日の夜、サプライズが待っていた。彼が豪華なネックレスをくれたのだー誕生日プレゼントとして。誰にも祝われることなく終わると寂しく思っていた彼女は、ルカの心遣いに胸を打たれ、情熱の赴くまま彼に身を委ねた。数週間後、彼女はもうひとつ、贈り物を受け取ったことを知る。放蕩者の彼は、きっと父親になることなど望まない…。セシリアは妊娠を誰にも告げぬまま、会社を去った。
逆境の彼女は身ごもっていた。 記憶を失った富豪の子供を! 著名な会社のCEOで富豪のドゥアルテは琥珀の瞳のプレイボーイ。 彼は何者かに撃たれたが一命を取り留めたーー記憶を失いつつも。 そんな彼の脳裏に焼きついているのは長い赤毛の女性の姿だった。 真相の鍵を握っている彼女の居場所を突き止めなくては! ノーラは死んだはずのドゥアルテが目の前に現れ、茫然とした。 命がけで愛した男性ーーお腹にいる子供の父親だったから。 込み上げる熱い想いもつかの間、彼の他人行儀な態度に凍りつく。 記憶がないんだわ! そのとき強烈な痛みに襲われて破水し……。 深刻な状況に陥ったノーラはドゥアルテの車で病院に運ばれ、緊急手術を受けて出産しました。でも、彼に真実を告白することはできず……。ハーレクインの新人発掘企画で優勝し、瞬く間に本国イギリスの話題をさらったA・チネッリの激情ロマンスにご注目あれ!
家族を失った悲しい記憶を振り払おうと、パリに出てきて1年のゾーイ。インテリアデザイナーとしての仕事がなく、預金も底をつきかけ、田舎町に帰るしかないと諦めそうになったとき、チャンスが到来する。不動産王ジュール・デュランの求人に応募し、面接までこぎつけたのだ。ゾーイは彼の両親の家を改装する仕事に採用されて張りきる一方、彼の整った顔立ちや圧倒的なオーラに戸惑うのだった。そんなある日、ジュールからセーヌ川のディナークルーズに誘われる。ドレスやアクセサリーまで贈られ、ゾーイは思わず舞い上がるが、ジュールのなにげない言葉が、彼女の乙女心をえぐった。「恋人はいない。今もこれからも。デートは3回までと決めているんだ」。
病でもう長くない母を安心させるため、社交界にデビューしたボニー。田舎育ちで持参金もない彼女に、夫を選ぶという贅沢はできないので、最初に申し込んできた人と結婚するしかないことは覚悟していた。そんなある夜、ラドクリフ公爵とワルツを踊り、恋におちてしまう。公爵ほどの人が、地位も何もない娘に興味を持つはずがないのに…。恋心を戒めるものの、翌日の夜会でも気づけば彼の姿を捜していた。しかし、ラドクリフ公爵を見つけて胸を弾ませたのもつかのま、母の容体が危ういとの報せがもたらされ、ボニーは激しく動揺した。すると驚いたことに、公爵が馬車でボニーを実家まで送り届けると、病床の母にこう告げた!「お嬢さんとの結婚を認めてください」。
看護師のステイシーは、新任医師の顔を見て愕然とした。忘れ得ぬ男性がー愛しい娘の父親ノアが目の前にいる。3年前、ふたりは強烈に惹かれあい、めくるめく一夜を過ごした。そしてステイシーは小さな命を授かり、独りで懸命に育ててきた。ファーストネームしか知らない男性を見つけるすべはなかったのだ。記憶と違わず魅惑的なノアに再び強く惹かれるステイシー。娘のことを話す勇気が出ないまま、彼との距離は急速に近づいた。しかし、ついに意を決して真実をノアに伝えると、彼の顔からすべての表情が消えてなくなり、冷たい声が虚ろに響いた。「予防措置はとっていた。あの頃、君は本当に独り身だったのか?」
私が守るべき秘密ーーそれは、 私を捨てた彼の娘を、産んだこと。 ある日、事故で頭を打って救急搬送されてきたイタリア人を見るなり、 看護師のジーナは凍りついた。なぜ、マルコがロンドンに? 3年前、出張先のフィレンツェで医師の彼に出会って強く惹かれ、 めくるめく6週間を過ごしたのに、あっさり別れを告げられたのだ。 その後、ジーナは娘をーーマルコの子を産んだが、彼はそれを知らない。 妊娠を伝えようとしたが、電話でも手紙でも連絡がつかなかった。 そこまで嫌われているのなら……。そう思い、あきらめたのだった。 今、病室で意識を取り戻すも、記憶喪失に陥ったマルコの言葉に、 ジーナはうろたえる。「なぜか、君とは親しい仲だった気がするが?」 娘のことは言わないわ! 冷たい彼にもう傷つけられたくないから。 「君との将来は考えていない」かつてマルコに投げつけられた台詞を忘れられないジーナ。もしもマルコに娘の存在を明かしたら、今度は娘が傷つくと考えます。けれども、マルコは偶然ジーナの娘を見かけたとき、その瞳の色から、自分の子だと気づいてしまい……。
クリスマスの喜びを彼と一緒に……。 ただそれだけが、シンデレラの願い。 毎週水曜日、ペッパーは朝から落ち着かず期待に胸を高鳴らせる。 彼女の小さなベーカリーに、サイモンというすてきな客が来店するから。 出逢って5カ月近くがたったころ、彼が大企業のCEOと知って驚いた。 ペッパーは8歳で母と死に別れ、その後、育ててくれた祖母も亡くなって 天涯孤独となってからは店の2階を住まいに、つましく暮らしてきた。 そんな自分には、サイモンは手の届かない遠い存在に思えたが、 彼の会社のパーティを手伝った夜、二人の間の壁が崩れ、情熱が溢れた。 だが、NYで最もセクシーで勢いのある実業家とされるサイモンとの恋は 世間の注目を集め、ペッパーは彼に迷惑をかけまいと別れを告げる。 ほどなく店と家を焼け出され、予期せぬ妊娠まで判明するとは……! おなかの子には、父親の顔を知らずに育った自分と同じ思いはさせたくないペッパー。ゆえあって生涯独り身を決め込むサイモンの決断は? クリスマスが嫌いなサイモンと、クリスマスが大好きなペッパーが粉雪舞う季節に繰り広げる、愛おしくて感動的なロマンス!
この6年半、ルシンダは上司アンガスの秘書として身を粉にして働き、苦楽を分かち合ううち、彼に密かな想いを寄せるようになっていた。でも、独身主義者を自称する仕事人間の彼との恋が実る望みはない。もう限界…。女手一つで育ててきた8歳になる息子は、お手本となる大人の男性を必要としているのだから。ルシンダは意を決し、息子の父親になってくれたらとデートしてもなかなか好きになれずにいる男性と、休暇に出かけることにする。それはすなわち、愛しのボスへの恋心に終止符を打つ旅。しかし、ルシンダからその話を聞いたアンガスは、彼女が訪れるリゾート地に、自らも会議のため出向くと言いだし…。
彼を好きになっても将来はない。 だけど、好きな気持ちは増すばかり……。 ドリューは病に倒れた友人の代役として、ある親睦会に出席した。 そこででくわしたのは、兄の親友であり同僚でもある、 会社重役リードーーこれが生身の人間かと疑うほどの美貌を持つ男性だ。 彼とは、ドリューが十代の頃に会ったきりになっていたが、 体重を気にする冴えない少女だった彼女は、密かに恋をしていた。 当時は見向きもされなかったけれど、9年ぶりに会うリードは、 努力して見違えるほど魅力的になった彼女に熱い視線を注いできた。 「クリスティーナというのか。かわいい名前だ」 友人名義の名札を見てそう言った彼は、親友の妹と気づいていない。 なのにドリューは本名を告げられぬまま、彼の誘いに抗えずに……。 叶いそうもなかった長年の片想いが、今この瞬間だけでも花開くのなら……。親友の妹として扱われるより、情熱的な恋人関係を結びたいと思い、正体を隠したドリュー。この罪のない秘密が行き着く先は? 『始まりは秘密の接吻』『時計じかけの恋物語』の関連作。