著者 : 曽野綾子
赤毛のアン赤毛のアン
孤児院から男の子を引き取ろうとしていたマシューとマリラのもとに、間違えて連れてこられたやせっぽちの女の子アン。大きな目にソバカスだらけの顔、おしゃべりが大好き、赤毛といわれるのが大嫌いで、想像力がとても豊かな女の子。そんな少女アンが、夢のように美しいグリーン・ゲイブルズの自然の中で、大人の女性へと成長してゆく。人生の厳しさと素晴らしさが織りこまれた永遠の名作。
神の汚れた手(上)神の汚れた手(上)
舞台は三浦半島の小さな産婦人科医院。主人公の医師・野辺地貞春の下では、不妊治療や出産、中絶と、さまざまに行き交う人々の喜びや苦悩が日々交錯している。なかでも中絶手術は、戦後、患者が公に語ることなく行われてきた大規模な水面下医療であった。産婦人科医は生命の誕生に立ち会い、そして同時に中絶という形で一つの命を消し去るという、特異な職業である。その日々の現場を綿密な取材に基づき、淡々と描くケーススタディは圧倒的なリアルさで、小説という概念を超える。生命の尊厳を鋭く問うた“衝撃の問題作”上巻。
アレキサンドリアアレキサンドリア
聖書の『シラ書』-人生の知恵と教訓の詰まったこの書をヘブライ語からギリシア語に訳す試みをする、古代アレキサンドリアの青年の物語と、現代の日本に生きる私たちの小さな日常風景。この二つの世界を結びながら、親子、夫婦、友情、恋愛など人間の根幹にある様々なテーマを温かく描いた24篇の贈り物。
神の汚れた手(上)神の汚れた手(上)
「中絶手術は、戦後最大の産業であり、今日の繁栄は、ひとえに産婦人科医のおかげ」という説も生まれる中絶天国・日本。その数は三千五百万、大韓民国一国分くらいの人口を抹殺したことになる…中絶は果して悪か?湘南の小さな産婦人科医院を舞台に展開されるさまざまなドラマを通して真の生命の尊厳を訴える衝撃の問題作。
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