著者 : 村山淳彦
「わが兄弟たちは何ゆえに嘆き悲しむのか!」 連作「レザーストッキング物語」のうち、もっとも広く読まれ、 映画や演劇などさまざまなアダプテーションを生み出した アメリカ文学の古典的名作が200年の時を経て蘇る完全版新訳! 冒険ロマンスの香り高い本作の内奥には、今にもつながる 西欧植民地主義が北米先住民に加えた甚大な損害が活写されている。 ===== 【目次】 初版はしがき(一八二六年) 序説(一八三一年) [一八五〇年の追記] モヒカン族最後の戦士 原註と訳註 『モヒカン族最後の戦士』関連地図 訳者あとがき 初版はしがき(一八二六年) 序説(一八三一年) [一八五〇年の追記] モヒカン族最後の戦士 原註と訳註 『モヒカン族最後の戦士』関連地図 訳者あとがき
「おれはほんとに救われたのだろうか。人生ってこんなにもあっけないものなのか」 実際の事件をもとに、ドライサーが描き出した〈ゆがんだ社会構造〉と〈人間のこころの弱さ〉。刊行から100年が経つ今、快楽を追い求め倫理を失いゆく青年の物語は、わたしたちに何を語りかけるのか。 資本主義社会の欺瞞を描く、不朽の名作 (あらすじ) ついにロバータが湖で溺死した。 上流階級のソンドラとの恋とその名声に目がくらみ、意図せずとはいえ女工ロバータを見殺しにした、青年クラウド。事件発覚を契機に、水面下では政治、メディア、法廷が動き出す。そして、ついにその審判の時がきたーー 実際におきた事件をモデルに、近代アメリカ社会の闇を克明に描き出す、アメリカ自然主義文学の先駆的傑作。 第二部(続き) 第三部 訳者あとがき
夢を求めてアメリカ社会の中で生き抜こうとした青年…。貧困と差別、性の在り方、資本家と労働者、宗教の役割、陪審制度と死刑問題、新聞の役割など、現代に繋がるアメリカ社会の断面を浮き彫りにしながら、その中に生きる人々の苦闘を描く。