著者 : 畠中恵
さぁさぁ、皆で賭けをしようか! 勝者は一つ、望みを叶えて貰えるって! 若だんなと妖の謎解き合戦の始まりだ!! あの屈強な佐助が血だらけになって、犯人は小鬼の鳴家だってぇ? 菓子職人・栄吉の新作あられの味見会は見合い話を摑む場になっちゃうし、若だんなと妖は摩訶不思議な怪異に遭遇、おまけに若だんなは独立する奉公人の世話をしろと命じられちゃった! 若だんなと長崎屋の妖達はすべての謎を解けるの〜? シリーズ第23弾!
若だんなが行方不明になり、長崎屋の不運が幕を開けた。最大の窮地を乗り越えられるの!? 長崎屋から妖が消えた! 最初は噺家の場久、次は火幻医師。彼らを探すため、影内に紛れ込んだ病弱若だんなは、すべて西から来た妖・以津真天の仕業だと知る。大事な友を救うため、果敢に悪夢に飛び込んだ若だんなだが、目覚めた先はなんと五年後の江戸。鍵を握るのは、以津真天なのか、それとももっと大きな力なのか……。
いつの間に我らは、ただの警護になっていたのだ?滝川弥九郎は甲賀忍びの末裔。かつて戦国の世では、伊賀者と並び勝敗の鍵を握る者だったのに、今や日がな一日、江戸城の警護をするために番所に座っているだけ。忍びの技はひっそりと伝えられているが、それを使って何かをなす機会もない。おまけに上がらない禄を傘張りの内職などで補わなければならぬ始末…。
己の命を賭け、何としてもお護り申し上げなくては。忸怩たる思いを抱えていたある日、弥九郎達は江戸城の表右筆に屋根の上での失せ物探しを頼まれたことから、将軍家治の唯一の実子、家基の警護役として白羽の矢が立った。一族の力を結集し、全力を挙げて家基をお護りする決意を固めたが、甲賀は毒使いだと疑われたり、一難去ってまた一難。果たして使命は全うできるのか?
明治20年、東京浅草の東春寺は、相場師も兼ねるユニークな僧侶・冬伯と弟子の玄泉が切り盛りする。今日は経営不振に悩む料理屋の女将・お咲が寺を訪れ、店に“幽霊”が現れたと打ち明けるがー。お産をめぐる顛末、“お宝”の噂…彩り豊かな全5話の短編から驚きの広がりを見せる物語。
わ、若だんなの御身に、かつてない事件が!?酔っ払った龍神たちが、隅田川の水をかき回して、長崎屋の舟をひっくり返したってぇ!水に落ちた若だんなは200年ぶりの天の星の代替わりに巻き込まれて…。
百万の人々が暮らす江戸でも随一の盛り場、両国。その地回りの親分山越に息子がいたと発覚し、にわかに跡目争いが持ち上がった。娘のお夏も、頭の座を狙う陰謀に巻き込まれ…。お夏を守るよう命じられたヘタレの芸人月草が、“まこと”を見通す姫様人形お華と、西へ東へ駆け回る!
花のお江戸に隠された、猫又の陣地六つ。花陣・姫陣・祭陣・武陣・黄金陣・学陣。各陣の新米猫又は、将軍様の庇護のもと、江戸城内の学び舎「猫宿」で修業に励む。猫宿の長は、魔王と呼ばれたあの戦国武将(!)。みかんたちの力を試そうと様々な試練が課せられてー。お江戸猫又ファンタジー。
おいしくも切ない味がする、江戸の料理をめしあがれ 蕪汁、桜餅、鮎の塩焼き……いま話題の女性時代作家による絶品アンソロジー 岡っ引きの茂七が、謎めいた稲荷屋台の親父が出す料理をきっかけに事件の真相に迫る「お勢殺し」(宮部みゆき)、菓子屋の跡取り息子なのに、菓子作りが下手な栄吉の葛藤と成長を描いた「餡子は甘いか」(畠中恵)、風邪で寝込んだお勝が本当に食べたかったものとは何かを探る「鮎売り」(坂井希久子)など、江戸の料理や菓子をめぐる短編六作を収録した、思わずお腹がすいてくる時代小説アンソロジー。
若だんなの父、藤兵衛が倒れた! 長崎屋の大黒柱の危機に、妖たちも大慌て。一太郎は、父の命を救うため、薬種屋たちのいさかいに飛び込み、蜃気楼のなかに迷い込み、恐ろしい狂骨の怨念につきまとわれながら、ついには神が住む常世の国を目指すことになるのだが──。八面六臂の活躍を見せる若だんなは父を助けることができるのか!? 不思議と怪奇に彩られた、スリル満点のシリーズ第16弾。
幕末期、ほとんどの藩が財政赤字に喘ぐ中、大野藩も例外ではなかった。藩主・土井利忠は、様々な藩政改革を断行し、多額の借金を抱える藩財政を立て直そうとする。その執行役として白羽の矢が立てられたのが、わずか八十石の内山家の長男である七郎右衛門。四歳年下の殿の人柄と才覚に惚れきった七郎右衛門は、己の命と生涯を懸けて利忠と向き合い、時には反発しながらも、大野藩の再生に奔走する。痛快新感覚歴史小説!
新銅山の開掘、面扶持の断行、藩校の開設、類を見ない大型船の造船…。七郎右衛門は、幾度も窮地に陥りながらも、利忠の期待に応え続ける。だが、家柄もなく、殿の信頼を一身に集め、旧態依然とした大野藩の改革を続ける七郎右衛門には、見えざる敵の悪意が向けられていた。そんな中、黒船の襲来により、日本中に激震が走る。時代は移り変わろうとしていたー。新時代を生き抜くヒントがここにある!
江戸は両国の見世物小屋では、“まことの華姫”が真実を語るーともっぱらの噂。心の中にやむにやまれぬ思いを抱えた人々が、今日も真実を求めてお華の語りに耳をすます。外見と愛想は滅法良いが口の悪い姫様人形・お華と、その相方で話芸を繰り広げるヘタレの人形遣い芸人・月草。凸凹コンビの洒脱な人形語りで江戸の事件を快刀乱麻!市井に生きる人々の悲喜こもごもを描き出す新たな畠中ワールド、開幕!
ここは「酒場」という名の酒場。腕っ節の強い店長が仕切るこの店では、常連たちが頭を悩ませていた。店長の娘が100円ショップで買った「とっても不幸な幸運」という缶を開けた瞬間、不思議なものが現れるからだ。しばしば拳も飛び交う推理合戦の末に、彼らは真相に辿り着くことができるのか?「しゃばけ」シリーズなどで絶大な人気を誇る著者の現代版ファンタジックミステリー!