著者 : 睦月影郎
青年が滞在することになった、美しき母娘が棲む館。そこは、肉体の内部まで精巧に作られたアンティーク・ドールたちであふれ、その中には母娘そっくりのものまであった。人形に惹かれ、母娘だけでなく、人形とも一つになろうとする彼。しかし、そこには大きな秘密があった。“「魂入れ」によって動くからくり人形”とは何なのか…夢と現をさまよう彼に衝撃の事実が告げられる。
崖から落ちたはずの文也は、なぜか一命をとりとめた。だが、運命が一転する。好意を抱いていた社長令嬢を抱けることになったのだ。それだけではない、実はあの事故を機に不思議な能力を身につけたようなのだった。それを彼女のため、世の中のため、と駆使する彼だったが、それ以上に、ベッドでの行為にも十二分に活用しー。超人気作家による圧巻の官能エンタメ!
童貞大学生の山尾勇二は、道で不良にからまれていた美熟女医の小野由紀子を助けようとするが、逆にやられてしまう。怪我を心配した由紀子は、実家が営む医院に彼を連れていく。検診後、由紀子は家に代々伝わる秘薬を試してみないかと持ち掛ける。その薬は男性の体力・精力を異常に向上させるという。そして、勇二が秘薬を呑むと、「検査するわ」と由紀子が誘惑してきて、初体験ながら見事、美熟女を絶頂に導くのだった。自らの変化を感じとった勇二は、他の女たちにも秘薬パワーを試そうとする…!傑作奇想エロス。書き下ろし。
高校三年生の怜治は、文化祭の演劇部発表会当日に、体育館で隣の席に座った同じ高校のOBであり人気女優の進藤麻衣子と知り合った。その夜、さっそく麻衣子から「相談がある」と呼び出され、衝撃的な言葉を聞かされることになる。驚く怜治に「かわいい」と妖しい視線を送ってくる麻衣子の前に動くこともできず、そのまま…。超人気作家による青春官能エンタメ!
戸が静かに叩かれた。大家の美保が訪ねてきたのだ。美しく豊満な淑女は、互いの境遇を憂い、慰め合うことを提案してきた。「筆下ろしは私で構いませんか」漂う甘い匂いに気圧されるように、身を委ねたー。梶沢大悟、二十五歳。元は大名家の勘定方の家柄だったが、ある事件で父が切腹となり、放逐され長屋暮らし。しかし、そこに人妻となった元許嫁が現われて…。
睦月影郎が描く大人気長編作品を二本も収録した豪華版!時代は明治。戯作者である月影堂無三は、とある情事をきっかけに数多の女性に身体を求められるようになる。無垢な娘、男装の麗人、金髪美女…めくるめく桃色な日々に興奮が止まらない!(おんな開花帖)。女性経験で同級生たちにおくれをとっていた童貞の無三は、美人大家・真希子と、その娘をオカズにする日々。だが、ひょんなことから真希子にセックスの手ほどきを受けられることになりーエッチなハプニングの連続!?美女たちから次々と淫らなお願いをされる男の快楽三昧の日々を描く!(みだら風来帖)。
相手に自分の精子が入るとその心理を「スパイ精子」が伝えてくるー能力を持つ吾郎は、大学助手の百合子からある依頼を受ける。彼女が顧問をしているミス研の部員が急速に減っており、その原因はひとりのレズの学生らしいのだが、張本人を突き止めてほしい、と。吾郎は早速女子大生たちと関係を持ち、その度に「スパイ精子」を放つが…。書下し官能エンタメ!
20歳の吾郎はある日、60歳くらいの男に声をかけられた。彼は43年後の吾郎で「官能を書けば23歳でデビューする」と教えてくれ、さらに、「お前のアパートの女性たちは後年、誰もがお前とならしてもよかったのにと言っていた」と語り、去っていく。その言葉に押されて、管理人の人妻から口説いていくが…。超人気作家による書下し官能エンターテインメント!
アパレル企業で巻き起こったセクハラ騒動。課長が部下のOLにもCMモデルにも下品な振る舞いを繰り返しているのだ。係長の浪男は女性たちの相談に応じているうち次々とベッドに誘われることに。自信がついた浪男は昇進して、さらにスリリングな性体験が。官能小説の巨匠が描く、夢のモテ期。
意中の未亡人をものにすべく、箱根の別荘に招いた還暦過ぎの男が、清楚で気品溢れる彼女の意外な一面をうかがい知ることになる(「鬼縛り」)。旅館の若女将から、知り合いの娘の身に起こっているある出来事について相談を受けた官能小説家が、奇妙で淫猥な事件の真相に迫る(「月影亭擦淫事件」)など、第一線の人気作家による書き下ろし官能アンソロジー。
坊主頭に眼鏡、大兵肥満の風貌の無三のもとには、なぜか人妻から町娘、女剣士まで、様々な女たちが群がる。下帯を締める間もなく、濃厚な情交を重ねる無三。幕末の動乱の中、性欲を持て余した無三と女たちが艶事を繰り広げる『おんな淫別帖』。身分を捨て脱藩し、春本作家となった無三のもとに、ある日、姫の侍女・美穂がやってきた。子作りに消極的な殿の代わりに姫を孕ませてほしいというのだ。頼み事を喜んで引き受けた無三。美穂の淫技と姫の初々しい姿に酔いしれる無三のみだらな日々を描く『おんな快々淫書』。長編二本収録の大人気シリーズ!!
不動産業を営む男が老獪な不動産王から土地を売ってもらうのと引き替えに、渡された風変わりな色合いの下着に見合う女性を用立てるべく奔走する(「その色の名前も知らない」)。黒だけを使った独特の油絵で評価を得た画家の作風の裏には、今も変わらぬ高校時代の恩師への恋慕があった(「彩りを持たない矢崎はじめ」)など、第一線の人気作家による書き下ろし官能アンソロジー。
国家老の悪政を暴くため駿州中田藩から出奔した小夜姫と腰元綾香を、無宿人の新九郎は追手から救った。元は武士だった新九郎は姫の心情を汲み、共に江戸を目指す。最初の宿場町丸子で野宿の夜、姫の眠る隣で綾香は突然自分を慰め始めた。普段、姫を護る献身的な腰元の欲望に従順な姿に、驚き昂ぶる新九郎。二人は秘事に溺れていくがー姫は眠っていなかった!?
身分を捨て脱藩し、春本の戯作者となった月影堂無三。とあるきっかけで初恋の相手でもあり無三を嫌う同輩の妻・久美を一晩抱けることに。嫌々ながらも恥ずかしげに身を任せる姿に童貞の無三はむしゃぶりつくー溢れる好奇心から、身体を開いてくる無垢な娘たちとの情交を描く『みだら寝盗物帖』。無三のもとに身を寄せた若侍・竜兵が、誘惑してくる女剣士や好奇心旺盛な生娘、寂しさを抱えた未亡人たちとめくるめく女体遍歴を歩む『おんな寝盗物帖』。大人気シリーズ長編二本収録の棚ボタエロスの決定版!!
奔放な若いクラブホステスとのセックスを楽しみながらも、亡くなった知人が面倒を見ていた淑やかな熟女に恋い焦がれる還暦近い男の姿を描く「雪の肌」。自宅マンションの地下で何者かに強姦された主婦が、被虐の奴隷と化していく「トランクルームの女」など、第一線の人気作家による書き下ろし官能アンソロジー。
身内の死を機に武士を捨て、無宿人となった新九郎は、偶然出会った国定忠治に使いを頼まれ松井田から高崎へ向かっていた。だが道中、古寺に野宿する色白で愛らしい鳥追いの初音になぜか誘われる。初物だと羞じらう言葉とは裏腹な初音の大胆さに二度も絶頂を迎えた新九郎。翌日別れを惜しみつつ高崎に着くと、聞き覚えのある甘い唄声が…。美女と中山道を行く悦楽記。
19歳の浩司は官能作家志望だが、ある朝起きたら人とは違う特殊パワーが備わっていた!それは、一日に最低5回は射精しないと収まらない勃起力、硬軟自在なペニス、他人の淫らな心を感知できる能力。これによって「絶倫」化した彼は、さまざまな女性と経験し、自身の作品に生かそうとするがー。人気作家による痛快書下し官能!
昭和二十年、敗戦色濃い横須賀。十九歳の島田紘治は徴兵検査を目前に控えて悶々としていた。脳裏に浮かぶのは女学校を出たての清楚な美少女、咲子の姿。なかなか想いを告げられぬ純情な紘治だったが、血気盛んな若い肉体は出征した夫の留守を守る貞淑な人妻たちを否応なく惹きつける。やがて訪れた恍惚の初体験。紘治は熟れた柔肌に己の全てを委ねる。エロスの巨星による渾身の性春賛歌!長編書き下ろし。