著者 : 篠田真由美
不思議な伝説を持つ架空の町「大神坐」を舞台に、リレー小説形式で人気作家たちが書き下ろしたオリジナル連作。過去から現代へいたる様々な事件とともに町は表情を変えながら、やがて驚きの真実があぶり出される。
熱烈なファンを擁する《レディ・ヴィクトリア》シリーズ、待望の新刊! 先行するシリーズの前日譚。ここから物語が再び始まる。 ヴィクトリア朝ロンドン、レディが恋した相手は…… 〜〜〜〜〜 生まれる前のわたくしたちは、 互いに翼を連ねて飛ぶ鳥だったーー 〜〜〜〜〜 ヴィクトリア朝ロンドンを舞台に、 天真爛漫なレディと、国際色豊かな使用人たちが謎に挑む 傑作ミステリ《レディ・ヴィクトリア》シリーズ。 待望の書き下ろし新作! 過去の異国を舞台にした小説は、ディテールの書きこみが肝になる。 今回は枚数制限の枷を外させてもらい、思い切り書きこむことにした。 筋書きのみならず、細部描写を楽しんでいただけたらと願っている。 ーー篠田真由美 ★装画:THORES柴本★ 描き下ろし口絵付!! 〜〜〜〜〜 チャールズに逝かれてから、こんなふうに気持ちが動いたのは初めてなの。 なにもかもが灰色で、心が火の消えた暖炉のようになって、 目を開けたまま石になってしまいそうだったのに、 やっと心臓が動き出した気分なんですもの。 〜〜〜〜〜 ーーーーーーーーー ◎目次 プロローグ ローズは奥様に昔話をねだる 第一章 パリの巡り会い または、それは平手打ちから始まった インタールード・1 第二章 築地ホテル館の殺人 または、燔祭の子羊はいずこにあるや インタールード・2 第三章 屍天使の冬 または、セイレーンは翼を連ねて飛ぶ エピローグ ローズは思いを新たにする あとがき プロローグ ローズは奥様に昔話をねだる 第一章 パリの巡り会い または、それは平手打ちから始まった インタールード・1 第二章 築地ホテル館の殺人 または、燔祭の子羊はいずこにあるや インタールード・2 第三章 屍天使の冬 または、セイレーンは翼を連ねて飛ぶ エピローグ ローズは思いを新たにする あとがき
大崎梢 加納朋子 近藤史恵 篠田真由美 柴田よしき 永嶋恵美 新津きよみ 福田和代 松尾由美 松村比呂美 光原百合 冒険、ミステリー、人間ドラマ、恋愛…… 11人の人気女性作家が同じテーマに挑む短編小説集! 誰しも、自分だけの隠しごとを心の奥底に秘めているものーー。 実力と人気を兼ね備えた11人の女性作家たちがSNS上で語り合い、「隠す」を テーマに挑んだエンターテインメントの傑作! 多彩な物語すべてに、共通の「なにか」が隠されています。 (答えが掲載されている「あとがき」は、最後にお読みください) これが、本物の短編小説集。
いざゆかん、聖都へ 吸血種と人間たちの未来は!? 小説家 篠田真由美×絵師 THORES柴本の 強力タッグで贈る新たなる吸血鬼譚、 ついに最終巻! 《貴種》と呼ばれる吸血鬼が支配する中世西欧的世界。 教会で養われていた少年ラウルは、 吸血鬼の少年イオアンと出会い、 従者となり、イオアンの住むシェミハザ城で 暮らすことになる。 しかし、城が急襲され、 彼らは共に都を目指して旅をすることになった。 その途中、遭遇する様々な出来事は、 まさに変革の兆しが見える世界と連動していた。 平穏に見えた世界が動き出すなか、 自らの運命を切り拓くため、 少年らは共に旅する。 「建築探偵」「龍の黙示録」シリーズが人気の 著者が描く、新たなる吸血鬼物語。 第一章 開扉 第二章 夢告 間章 蒼空 第三章 覚醒 第四章 聖都 終章 翼あるもの あとがき
あなたには、捨てたいモノ、ありますか? 9人の人気女性作家が豪華競作! 心揺さぶられる9つの物語。 連作ではなく、単発でしか描けない世界があるーー 9人の人気女性作家が、それぞれの持ち味を存分に発揮し、 今大変注目を集めている「捨てる」をテーマに豪華競作! 女性作家ならではの視点で、人の心の襞をすくいとり丁寧に紡がれた9篇は、 いずれも傑作ぞろい。 さまざまな女性たちの想いが交錯する珠玉の短編小説アンソロジー。 ミステリー、ファンタジー、恋愛、家族、ホラー・・・ ●小さな女の子がどうしても捨てられない宝物の中身 ●自殺した夫が愛した植物を、どのようにして捨てるか ●祖父が捨てきれずに遺したのは、拳銃!? ●母亡き後の実家を、女一人、どう捨て整理していくか ●ゴミ出しは午後11時59分までーー不思議なゴミ捨て場 ●捨てようと思いながら持ち続けたお守りを手放した途端… ●嵐の夜、トランプの罰ゲーム。次は誰がカードを捨てるのか… ●夢を捨てるのは簡単、でも現実は…。幸せな結婚生活のはずがーー ●近所の男が捨てようとした花には、ある秘密がーー
夜になると棺から出てさまよい歩くミイラ。その噂に好奇心を刺激されたレディ・シーモアだが、所有者である伯爵との間には浅からぬ因縁があった。ミイラが安置された別荘でのパーティに招待されたレディは、いわくあり気な人物が集まる中、女性冒険家として名高いナポレオーネ・コルシと旧交を温めるのだが。 19世紀イギリスを舞台に戦う女性たちを描く冒険物語の傑作。 夜になると棺から出てさまよい歩くミイラ。その噂に好奇心を刺激されたレディ・シーモアだが、所有者である伯爵との間には浅からぬ因縁があった。ミイラが安置された別荘でのパーティに招待されたレディは、いわくあり気な人物が集まる中、女性冒険家として名高いナポレオーネ・コルシと旧交を温めるのだが。 19世紀イギリスを舞台に戦う女性たちを描く冒険物語の傑作。
東京を襲った大震災。命からがら異国の地にたどり着いた少年を救ったのは、浅黒い肌をした美青年と、プラチナの髪に紫の瞳をした美少年だった。彼らはこの町の影の支配者であり、ある秘密を持っていたーー。
はじめてのひとり暮らし、旅先、迷路、父か母か。そして、俺の人生を狂わせた、憎いあいつを殺してしまうか…。誰もがいつでも迷っている。迷うほどに、心を揺さぶる。短編の饗宴。最強の作家集団、四たび集結。全作品書き下ろし。
ミカドの持ち物だったと騙る「翡翠の香炉」詐欺。日本人村の火災と焼け跡から発見された死体。そして記憶喪失の日本人青年。日本に関わる三つの事件にレディ・シーモアとチーム・ヴィクトリアの面々が挑む。ヴィクトリア朝のロンドンを舞台に天真爛漫なレディと怜悧な男装の麗人、やんちゃな奉公人が活躍する極上の冒険物語。 第一章 ロンドンからの手紙 第二章 ジャポニスムの甘き罠 第三章 かの国に昔日の面影は遠く 第四章 ナイナイ国の長い午後 第五章 名無しのエトランゼ 第六章 死体がひとつ、またひとつ 第七章 ティティプーまでは何マイル? 第八章 日本の魔法の夜 第九章 夢の終わり、旅路の果て エピローグ/再会 あとがき 参考文献
南ドイツ、バイエルンの古城をルカは訪れた。もとナチスの隊員だったという”男爵”から、ルカの養父の持ち物である手稿を探していると呼び出されたのだ。だが、その城も住人も奇妙な空気に満ちていてーー。
19世紀ロンドン。ヴィクトリア女王の御世にロンドンへメイドとして働きに来たローズ・ガース。彼女がお仕えするお屋敷は、何もかもが型破り。目新しい生活に全力でとりかかるローズ。彼女には、どうしてもロンドンに来たい理由があった。それは姿を消した兄を捜し出すことなのだが。 19世紀ロンドン。ヴィクトリア女王の御世にロンドンへメイドとして働きに来たローズ・ガース。彼女がお仕えするお屋敷は、何もかもが型破り。明るいメイド仲間、物語の王子様のようなページ・ボーイ、中国人の料理人、スマートな執事、そして氷のような美貌のレディズメイド。目新しい生活に全力でとりかかるローズ。彼女には、どうしてもロンドンに来たい理由があった。それは姿を消した兄を捜し出すことなのだが。 第一章 ローズ、ロンドンへ! 第二章 とっても長い最初の一日 第三章 そうしてまずは一週間 第四章 初めての外出日の冒険 第五章 不思議の国のローズ 第六章 メイドの秘密、奥様の秘密 第七章 亡き子爵の面影 第八章 緑服の男と金色の令嬢 第九章 美しき《悪魔》 エピローグ/終わり良ければ あとがき 参考文献
『僕はーヒトゴロシ』。謎の詩を残して姿を消した桜井京介は、久遠アレクセイの名に戻り、14歳まで育った屋敷にいた。神代宗の話を聞いた蒼は、京介を捜し歩き、20年前の忌まわしき事件を知る。久遠家のルーツが明らかになった時、父グレゴリの狂気が京介を襲う!「建築ミステリ」の金字塔、ついに完結!
世界中で愛読される『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』をテーマに、人気ミステリー作家・有栖川有栖、宮部みゆき、篠田真由美、柄刀一、山口雅也、北原尚彦が紡ぐ6つの物語。事件から事件へ、現実と異世界を自在に行き来する、ユーモアと不思議が溢れるアリスの世界へようこそ。
奇妙な外観の埃及屋敷に、心霊科学実験のため集まった4人の男女。戦時中、密かに持ち込まれたエジプト遺物がひしめく地下で、館の主は首無し死体で発見されたという。本人たち曰く“腐れ縁”で結ばれたトリノのエジプト博物館学芸員のルカと、比較宗教学者の御子柴は、館に渦巻く不穏な空気と、不可思議な現象に立ち向かう。だが、それは忌まわしい悲劇の始まりにすぎなかった……謎と恐怖が織りなす美麗な館ミステリ・ホラー。
ヴィクトリア朝ロンドン、チェルシーに暮らす自由闊達なレディ・シーモア。その使用人たちは、いずれおとらず個性的。なかでもレディーズ・メイドのシレーヌは、有能で美貌、洞察力にもすぐれているが、この上なく無愛想。愛すべき登場人物たちが、世紀末のロンドンを舞台にのびやかに闊歩する! パーティーの最中、子爵令嬢の耳元から消えた「エトワール」と呼ばれるダイヤの耳飾り。その行方を知るため伯爵家からの使いとしてレディ・シーモアを訪ねた老メイド・パメラは、風変りな女主人に目を瞠る。アラブ風の白い寛衣に身を包んだ少女のようなレディは、まるで魔法のように耳飾り喪失事件を言い当てるのだが……。 第一章 チェルシーの妖精女王 第二章 消えたダイヤモンド 第三章 お向かいは謎だらけ 第四章 見えないファントム・レディ 第五章 我が主に仇なす者は 第六章 ロイヤル・アルバート・ホールの悪意 第七章 地獄の火倶楽部再臨 エピローグ/ロンドンへ! あとがき 参考文献
人気の女性作家9名が贈る書き下ろし短篇! 小説 柴田よしき・大崎梢・光原百合・福田和代・松村比呂美・近藤史恵・永嶋恵美・篠田真由美・新津きよみ。作家発! 『捨てる』小説集。
一九八〇年秋、突然の義父の死。神代宗は傷ついた心を埋めるため訪れた北の町で、殺人の罪を着せられてしまう。そして、疑惑が晴れぬまま土地を支配する久遠家の「館」に軟禁され、血塗られた過去を目撃する。謎の美少年・アレクセイが悲劇の真相を語りはじめたとき、銃声が轟いた!大人気シリーズ第14弾。
スクールカウンセラーを勤める薬師寺香澄は、天才的な頭脳をもつ美貌の男性・桜井京介と共に下町にある大学教授の自宅に寄宿している。彼らの元に持ち込まれる謎と少年たちの苦悩。小さき者への慈愛をこめて描かれる傑作短編集。 桜井京介と《日常の謎》 柘榴の実、三粒 誰がカインを殺したか コックリさんと喫煙と十四歳の研究 謝辞(作中のネタバレを含みますので、読了後にお目通し下さい)
“貴種”と呼ばれる吸血鬼たちが人間を支配する世界。隣国の急襲に遭って落城し、そこから逃げのびたシェミハザ伯爵の嗣子イオアン。侍者ラウルとともに襲爵のため、上王のいる都へ向かった。その途中で人間たちが信奉する教会の聖山がある都に立ち寄る。そこへ彼らの追っ手でもあるマステマ伯爵の軍勢が攻め込み、おまけに聖山の外に住む下層民たちが叛乱を起こした。すべての騒乱は、前上王の弟イリヤが、異能な力を使って仕掛けたことだった。イオアンたちの住む大陸とは海を隔てた島、女王ゼノビアが治めるアルビオンから来た少女アイーシャたちの手助けもあり、イリヤを撃退したが…。書下し長篇第五弾!