小説むすび | 著者 : 藤村華奈美

著者 : 藤村華奈美

イタリア富豪の不幸な妻イタリア富豪の不幸な妻

イタリアの至宝のような富豪との政略結婚。 愛されもせず、逃げられもせず……。 イタリア富豪ジャンニとの政略結婚か、さもなくば勘当か。 キーリンは苦しい選択を迫られていた。 父の会社を救うためでも、愛のない結婚なんてあまりに悲しい……。 知恵を絞った末、ジャンニのほうから破談にしてくれることを願い、 キーリンはひたむきに、嫌われる努力を重ねたーー いつもの自分らしくなく、派手に装い、派手に振る舞って。 なのに、ジャンニは美しい顔に蠱惑的な笑みを浮かべるだけで、 彼女の抵抗などものともせずに政略結婚を進めた。 ついに初夜を迎え、キーリンは実は無垢であることを正直に告げた。 すると彼が嘲るように言い放った! 「もういい。君にはうんざりだ」 どんな女性も振り向かずにはいられないほどの、絵に描いたようにハンサムなイタリア富豪ジャンニ。そんな完璧な彼にも、どうしてもキーリンと結婚しなければならない訳が……。かたや、愛なき結婚がどうしてもいやなキーリン。そんな二人の新婚生活の行方は?

スター作家傑作選〜こぼれ落ちたメモリー〜スター作家傑作選〜こぼれ落ちたメモリー〜

『誰も知らない結婚』大富豪ロエルが交通事故に遭い、会いたがっていると聞いて、ヒラリーは戸惑った。ある事情から彼と入籍はしたものの、4年前から一度も会っていない。彼女は誰も知らない妻なのだ。ヒラリーが病室に駆けつけると、ロエルは記憶を失っていた。当然のことかもしれないけれど、彼が退院したら、夜には妻を求めてくるだろう…。ロエルは知る由もないが、ヒラリーはじつのところ彼を愛していた。だから、罪悪感にかられながらも彼女は自分の真実について言い出しかねていたー男性経験すらない、名ばかりの妻だということを。『忍び寄る過去』アンナはロンドンで事故に遭い、病院に運ばれた。身元不明のまま1週間が過ぎた頃、とある新聞記事とアンナが持っていた写真から身元が判明するー彼女はイタリア大富豪リカルドの妻だった。傷は順調に回復していたが、アンナはこの1年間の記憶を失っていた。夫の出自の恐ろしい秘密を知ってしまい、ショックのあまり階段から落ちて流産したことも、すれ違いの結婚生活に耐えかねて家出したことも忘れているのだった。イタリアの家に戻った彼女は、時折夫が鋭い視線でこちらを見ていることに戸惑うしかなかったが…。

壁の花と愛を拒む億万長者壁の花と愛を拒む億万長者

「子供の父親はあなたよ」 そう伝えたい一心で遠い異国へと旅立った。 「おなかの子の父親はぼくだというのか? ありえない!」 世界的複合企業の社長、ジュン・リーに妊娠を告げたとたん、 黒い瞳に冷たく見据えられ、アイビーは呆然とした。 あの夜、情熱に陰る黒い瞳で愛を囁いた彼とは別人のようで、 すばらしい夢の一夜には想像もしなかった、辛い現実だった。 けれど彼女は涙をこらえて言った。子供は私一人で育てると。 すると彼の豪邸に連れていかれ、父子鑑定を受けることに。 自分の子に違いないと知るや、彼にプロポーズされたが、 アイビーは拒んだ。彼とは住む世界が違いすぎる。でも……。 身分違いと知りながらゴージャスなヒーローと恋におち、思いがけず愛の証を授かった天涯孤独のヒロイン。最初、父親であることを信じなかった彼との結婚をためらいますが、両親のそろった家庭に憧れていた彼女は、お腹の子が幸せになれるならと受け入れます。

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