小説むすび | 著者 : 霜月桂

著者 : 霜月桂

愛の岐路愛の岐路

真実の愛は、寝室の扉ではなく、 心の扉を開かないと確かめられない……。 ターニャが大富豪のレイフと結婚して、もうすぐ2年が経つ。 燃えさかる情熱で結ばれたはずなのに、ターニャの不満は募る一方だった。 レイフが妻に求めているのは、ベッドで果たす役割だけ。 心を開いて語り合ったことは一度もない。 もっと彼のことをわかりたいし、わたしのこともわかってほしいのに。 それに、レイフはまだ早いと言って子どももほしがらないし、 彼の秘書が彼に横恋慕しているようなのが不安なので、 そのことを話し合おうとしても取り合ってくれないのだ。 ターニャがあの手この手で気を引こうとすればするほど、 彼がますます心を閉ざすことに絶望し、家出を決行すると……。 レイフへの想いは少しも変わらないけれど、彼にとって自分はただの所有物でしかなく、このまま人形のように生きるのが嫌で行動を起こしたターニャ。愛し愛されて結婚したはずなのに、いつしか岐路に立たされていた夫婦の愛の復活を描いた名作をお届けします。

あなたが気づくまであなたが気づくまで

ベスト作品コンテスト受賞作をふたたび! 何度読んでも泣ける、切ない愛の物語。 疎遠な双子の妹ナターリャの事故の知らせを受けたナターシャ。 病院に駆けつけると、妹は無事で、婚約者のチェイスが重傷を負っていた。 彼は富豪弁護士だが、体に障害が残る可能性を耳にしたナターリャは 指輪を外し、彼を見捨てて病院から出ていった。 一方、ナターシャは彼を放っておけず、そばで見守った。 「ナターシャ……」意識を取り戻したチェイスがつぶやいた。 ああ、妹はまた私の名を騙ったのね。昔から姉の名を気に入っていたから。 だがチェイスに妹と勘違いされても、ナターシャは否定できなかった。 いつしか彼に恋してしまった自分に気づいて。 間違いを正せぬまま、ナターシャは彼と結婚し、小さな命を宿したーー ファン投票により選ばれた“ベスト作品コンテスト”の受賞作が甦る企画。ご好評につき、《不朽のファン・セレクション》と題してお贈りします。本作は1998年上半期、日本デビュー作にして栄えあるベスト作品賞第2位に輝いた、感涙必至の秀作です!

情熱は罪情熱は罪

この子を宿した一夜は絶対に忘れない。 たとえ彼は忘れ去ってしまっていても。 ある嵐の夜、ライザは血のつながらない義兄ロークと結ばれた。 クルージングに出た船上で、激情に駆られてのことだった。 だが、直前にマストから落ちて脳震盪を起こしていたロークは、 断片的に記憶を失い、翌朝には彼女と結ばれたことを忘れてしまう。 義妹への潜在的な罪の意識からか、以来、彼はライザに冷たくなった。 あの一夜の思い出に胸を焦がしても、報われることはないんだわ。 耐えかねたライザは書き置きも残さずに家を出たーー身重の体で。 5年後、無事に生まれた息子を育てながらロンドンで自活する彼女の前に、 突然、以前と変わらぬ非情さを漂わせたロークが現れる! しかも彼は、幼い息子を、ほかの男性の子供だと信じこんでいて……。 親同士の再婚により義理の兄妹となったヒーローとヒロインによるドキドキのシークレットベビー物語をお届けします。大スター作家ペニー・ジョーダンらしく人間の心の裏表を巧みに描いた名作です。

愛は命がけ愛は命がけ

ロマンスの女帝リンダ・ハワード自身が、 「今でも心から離れない」というヒーローの物語! 母と弟を亡くした悲しみが今も消えないベアリー。 そんな彼女がある日、何者かに連れ去られ、異国で囚われの身となった。 暗い部屋でじっと心身の痛みに耐えるベアリーに、黒い影が忍び寄るーー 「合衆国の救出隊員、ゼイン・マッケンジーだ」 ゼインに導かれて建物を抜け出し、深夜まで身を潜めた。 その間、ベアリーは彼の強さと優しさに激しく惹かれ、 命がけの状況のなか救いを求めるように、純潔を捧げたのだった。 それから2カ月。あの夜の結果、人知れず小さな命を宿したベアリーは、 事件後、なぜかゼインと彼女を会わせまいと妨害する父を避け、 密かに姿をくらまそうと考えた。そこへ突然、愛しのゼインが現れる! 《マイ・ベスト・ブック》と題し、作家本人がおすすめする自著をご紹介する企画です。大スター作家リンダ・ハワード自身が惚れこんでいると公言する、勇敢で優しい、どこを取ってもパーフェクトなヒーローが登場する不朽の名作をどうぞ!

純粋すぎる愛人純粋すぎる愛人

リン・グレアム本人がおすすめする、 “お気に入りのヒーローとヒロイン”の物語! キャットは父が遺した家を宿にして生計を立ててきたが、 不景気で今は差し押さえ寸前まで追い込まれていた。 ところがある日、弁護士に呼ばれ、驚くべき話を聞かされる。 億万長者の石油王ミハイルが彼女の宿を買い取ったというのだ。 ミハイル……つい先日泊まったばかりの、あの謎めいた宿泊客だわ。 いったい彼はなんの目的でそんなことを? キャットは真相を問いただそうとミハイルを訪ねたが、 逆に彼から買い取った見返りとして不可解な提案を受ける。 「ひと月だけ僕のクルーザーに滞在してほしい。体の関係抜きで」 男性を知らない彼女にとって願ってもない取り引き、のはずが……。 今や押しも押されもせぬハーレクインの大スター作家となったリン・グレアム。本作はそんな彼女自身が特に気に入っているというヒーローの物語です。「タフだけれど、傷つきやすい一面を持っているところ」がチャームポイントだそうですので、ぜひご注目ください!

愛に迷えるシンデレラ愛に迷えるシンデレラ

ギリシア神のごとくハンサムな雇い主は、 とてつもなく冷酷非情な富豪だった! 捨て子として拾われ、里親の元を転々として育ったリリーは、 笑いの絶えない温かい家庭を築くことを夢見ていた。 彼女にとっての理想の男性とは、すなわち理想の夫。 遊びの恋など、これまでしたことも考えたこともなかった。 そんな不器用さが災いしてか、白馬の王子はまだ現れていない。 ある日、彼女は借金返済のために引き受けている清掃の仕事で、 ギリシア人富豪ニック・ゼルバキスの豪奢な別荘へと赴く。 そこでリリーは彼の恋人に誤解され、結果、恋人は去ってしまう。 困ったわ、どうしよう。動揺する彼女にニックは冷淡に告げた。 「さっさと支度してくれ。今夜のパーティは君に同伴してもらう」 これぞ、シンデレラ・ロマンスの決定版! 傲慢で強引な魅惑のヒーローを描いて、世界的人気を誇る実力派作家サラ・モーガン。2003年に日本のハーレクインで鮮烈デビューを飾ったあと、またたく間にトップ作家の地位にのぼりつめました。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP