小説むすび | ジャンル : ノンフィクション

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【POD】景色と情景【POD】景色と情景

「二人でライブがしたい!」 音楽から逃げていた中山がそう叫んだのは、伊々坂のライブ終演後すぐの事である。それぞれの思いを胸に言葉を交わし合う二人は、似ているようでどこか違う。 * シンガーソングライターの伊々坂友秋と中山大之は、2021年秋に行きつけのライブバーで偶然出会い、なんとなく意気投合した。中山が音楽活動を休止してしまってからも、彼らの交流は途絶えなかった。 活動休止から約一年後、伊々坂の企画ライブを見に行ったことをきっかけに、中山は「もう一度音楽と向き合おう」という気持ちになった。早速、中山は伊々坂に「共同企画をしよう」と声をかけた。 彼らは「まだ売れていない二人が成長していく過程を見てもらう」というコンセプトと、「一年後に大きな会場でライブをする」という目標を立てて、走り出した。 その成長劇のタイトルは『景色と情景』。 23年10月から24年11月にかけて、彼らが描いてきた軌跡に迫った。 ※注:この物語はノンフィクションです。 【目次】 二人の道が交差した日 『景色と情景』の幕明け 第二章「共鳴」 第三章「鏡の向こうの交差点」 第四章「写らないもの」 最終章に向けて 最終章

医療過誤弁護士 銀子医療過誤弁護士 銀子

ステージ1の直腸がんの手術で、術後3日目の大出血により死亡した夫。手術ミスを確信する妻は、銀子に医療訴訟の弁護を依頼する。その病院は、14年前、20代の健康な女性が気胸の手術で命を落とした事件で、銀子が、師匠と仰ぐ弁護士のもとではじめて医療訴訟を戦った病院だった。2つの医療過誤事件を扱うこの小説の登場人物はすべてフィクションだが、実際にあった複数の事件を再構成した内容となっている。 本書は、医療と裁判の両方の現場を知り、医者と弁護士のダブルライセンスをもつ著者にしか書けない内容である。患者側弁護士として医療裁判を戦ってきた著者が、圧倒的に患者側が不利な今の日本の医療裁判のリアルを伝えたいとの思いを、この小説に託している。 2つの事件を経て、「銀子」自身が成長する物語にもなっている。 1 病院で殺された 2 密室での心得 3 長引いた手術 4 ICUにて 5 苦い過去 6 ビデオの衝撃 7 ウソの代償 8 真っ赤なスーツ 9 女の闘い 10 母の無念 11 涙の法廷を終えて 12 被害者はだれか 13 新たな戦い 14 黒づくめの男たち 15 ビデオは語る 16 10分の戦場 17 迫る証人尋問の日 18 父、裁判に出る 19 外科医のプライド 20 違和感の正体 21 戦いは続く

ポンコツ一家ポンコツ一家

家族紹介。 うちは、 母、80歳、認知症。 姉、47歳、ダウン症。 父、81歳、酔っ払い。 ついでに私は元SMの一発屋の女芸人。45歳。独身、行き遅れ。 全員ポンコツである。 ただ、皆が皆ずっとこうだった訳ではない。 何十年かぶりに、私は実家に戻った。 まずはその理由を、いや長めの愚痴にお付き合い頂けたら、とても嬉しいーー。 *** 変わり果てた実家。私の知らない母。実家に戻って 住もうなどと、その時は夢にも思っていなかったのに。 ローテーブルの上に、割りばしが突っ込まれたままのカップ麺や缶詰、茶色いお惣菜がこ びりついたプラスチック容器、半分セメント色したミカン、黒炭のようなバナナの皮等々 の食べ残し、残骸が溢れている。ちょっとしたゴミ屋敷だーー。 どんな状況だって、病気だって、「ポンコツ」な人はいない。 でも、愛を持って私は家族を「ポンコツ」と呼ぶ。 *** 「どこのどいつだ〜い?」「あたしだよっ!」「にしおか〜すみこだよっ」 ロングヘアをなびかせ、SMの女王様の格好で行う漫談で人気を博し、エンタの神様にも出演していた芸人・にしおかすみこさん。現在46歳で、髪もバッサリショートヘアにカットしたにしおかさんが「全員ポンコツ」と語る、自分の家族と介護の物語。 ポンコツ一家 目次 1 実家が砂場になっていた          2 記憶力テスト                 3 背比べ                     4 ヘドロとドロボー                5 疑惑                       6 大晦日の大事件                7 一月にクリスマス                8 地域包括支援センターと冷凍マグロ    9 大事な話               10 姉のバタフライ           11 ホタルイカ            12 ママ速報 13 私の大事な話                      14 花火とぎゃくたい        15 干支 16 ワクチンで発熱          17 青い花 18 ソワソワ               あとがき

ゴミ人間 日本中から笑われた夢があるゴミ人間 日本中から笑われた夢がある

えんとつ町は煙突だらけ。 そこかしこから煙が上がり、頭の上はモックモク。 黒い煙でモックモク。 えんとつ町に住む人は、青い空を知りません。 輝く星を知りません。 『えんとつ町のプペル』は、こんな独白から始まります。 2005年、西野亮廣が絵を描き始めたあの日から、「テレビのひな壇には出演しない」と言ったあの日から、何年間にもわたるバッシングが始まりました。 『えんとつ町のプペル』を書くキッカケとなった時代です。 えんとつ町は、夢を語れば笑われて、行動すれば叩かれる現代社会そのものです。 ファンタジーなどではありません。私たちの身の回りで実際に起きていることです。 黒い煙に覆われたあのとき、あの場所で、それでも西野が「星の存在」を信じ続けられたのはなぜか。 コロナ禍に多くの人が苦しむ2020年。、映画『えんとつ町のプペル』公開を機に、 今にも灯が消されてしまいそうな人に寄り添い、生き延び方を伝えることを目的として 『えんとつ町のプペル』の裏側に秘められた想いを明かします。

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