ジャンル : ノンフィクション > 文庫(ノンフィクション)
冴えない営業・結城宏が入手したフルダイブRPG「極クエスト」。現実味あふれる世界描写、自然なNPCの挙動、膨大な五感フィードバック、すべてが一級の出来映えだった。そう、クリアするのが不可能なほどの超絶エクストリーム難易度を誇る極まったクソゲー、ということ以外は。なぜか攻略に熱心なゲームショップ店員の如月レオナとともに、この極クソゲーを攻略せよ!
シェパードばかりを狙った飼い犬の連続誘拐殺害事件が都内で発生していた。空手大会出場のため上京中だった山梨県警南アルプス署の神崎静奈の愛犬バロンまでもが、犯人グループに連れ去られてしまう。「相棒を絶対に取り戻す!」静奈は雨の降りしきる都会を突っ走る。激しいカーチェイス。暗躍する公安捜査員の影。そして事件の裏には驚愕の真実が!大藪春彦賞作家の書下しアクション。
幕末の石見銀山。間歩と呼ばれる鉱山の坑道で生まれたお登枝は、美貌を見込まれ女郎屋に引き取られた。初めて客を取る前の晩、想いを寄せる銀掘の伊夫を訪ねるが、別の男に襲われる。とっさに男を殺め、窮地を救ってくれた伊夫と身体を重ねたお登枝。罪と秘密をともに抱えた二人の行く末はー。変わりゆく世を背景に、宿命を背負った男女の灼けつくような恋を官能的に描き切った力作時代長編。
逐電した旗本の行方を追う扇太郎は、借金の形に娘を吉原に沈める旗本が増えていることを知る。一方、現将軍・家慶派と大御所・家斉派の幕閣の対立に乗じて、狂い犬の一太郎が人身売買を禁じる法を逆手に吉原乗っ取りを画策する。激化する江戸の闇の支配をめぐる争いに、扇太郎の太刀が鞘走る。いよいよ佳境、新装版第四弾!
長野県警から警視庁へ出向中の御子柴刑事。おおむね平穏な生活を送っていたものの、暮れも押し詰まってから次々と事件が発生。さらには凶刃に襲われて!相棒の竹花刑事は異変を察知し、御子柴のもとに駆けつけるが…。御子柴くんの身に危険と大きな変化がおとずれる、スイーツ&ビターなミステリー第二弾。
ある日、デイケア先で喚きはじめた母は、気付かぬうちに認知症を発症していた。息子は、介護のために毎日、実家へ通い、一語一語逃さぬよう、母の「妄想」を聞き取り始めた…。生きることのおかしみやユーモアが全編に溢れる、新しい“介護小説”。母との別れを描く最終章を書き下ろしで収録。
見た目も腕も抜群の料理人・橘仁から、訪問先で料理を提供する「出張料亭」の助手に誘われた山田澄香。仕事も結婚もこれで安泰と働き始めたが、仁との距離は縮まらぬまま。そこへある日、可憐な娘が現れ仁の胸に飛びこんだー!?ライバルの出現、そして澄香の知らない仁の過去。早くも波乱のおいしいラブコメ第二弾!
高価な調度品が割れ、蔵の壁が従業員の上に崩れ落ちー老舗旅館を襲う怪事。その原因は座敷わらしがいなくなったこと!?「視えちゃう」高校生・秋都尊と「聴こえちゃう」変人所長・由良蒼一郎のコンビが、小さなお悩みから殺人事件まで、心霊関係のご相談に応じます!ますます好評のほんわかホラーミステリー第4弾。
文久三年(一八六三)、帝の行幸の先ぶれを命じられた公家・中山忠光は、勤王志志らと大和で挙兵した。五条の代官所を襲撃し新政府樹立を宣言するが、親幕派の公家や薩摩藩などにより一転、朝敵とされ討伐軍を差し向けられる。満身創痍で深き山々を駆ける志士たちの運命は!?名手が描く、天誅組の志の輝きと四十日間の光跡。
大帝の甥として生まれるも、勢力拡大を狙うキリスト教一派の陰謀に父を殺害され、幽閉生活を送るユリアヌス。哲学者の塾で学ぶことを許され、友を得、生きる喜びを見出す彼に、運命は容赦なく立ちはだかる。毎日芸術賞受賞の壮大な歴史ロマン開幕!全四巻。
市長選で勝利した智子は、「市民のしあわせを実現していく」ことを目指して福祉政策などを実現。支持率が7割を超え、ドキュメンタリー番組で特集が組まれるほどの人気政治家になる。そんななか、前市長の河原田が中止した「ニューポート開発計画」が再浮上。特別委員会が設置され、智子が状況を把握しないうちに事が進められてしまい…。ド素人市議からいきなり市長になるという突拍子もない展開から、感動のクライマックスを迎える完結編!
佐藤智子、40歳。夫はフリーター、4歳の息子あり。赤字ギリギリの生活でも家族仲良く暮らしていたが、たまたま知った市議会議員の年収950万円に目がくらみ、選挙に出馬。仕事はデキるのに社会への不満を抱えたママ友たちの共感と協力を得て、当選してしまう…智子は、“ド素人”政治家として型破りな活動を繰り返しながら、さまざまな社会問題に切り込んでいく。駆けだしママさん市議の活躍を描いた市政エンタテインメント!
ブンヤが突然告白された!しかも学園祭終了直後の学食というベタな展開。相手は一年生で陸上部員のミア。ガチガチに固まって、噛みまくりだ。一方、ウエイトリフティング全国二連覇のミニマム美女委員長が生徒会長選挙に立候補。続いて、野球部マネージャーのヒラオカも出馬を表明。ヒラオカは「当選したら、野球部に戻れ」とブンヤを説得しているけれど、選挙と野球ってなんの関係が?
狂犬のように戦いを渇望し、闇試合で並みいる強敵を下して無敗を誇った朝丘剛。だが、恩師にして中国武術の達人・劉栄徳の前になす術なく敗れる。なぜあの小柄な老人に勝てないのか?彼我の功夫にいかなる差があるというのか?西下する列車で剛は考える。伊賀流忍術の使い手、柳生新陰流の剣術家。剛の前に次々と現れる日本の伝統武術を極めた武道家たち。そして、別れ。剛は今どこへ向かおうとするのか?
テレビ画面のギャングが銃の引き金を引いた瞬間、現実の弾丸が老人の胸を撃ち抜いた!(「弾丸は飛び出した」)。アパートの一室で扼殺体が発見される。手がかりは多いものの、容疑者たちには確かなアリバイが…(「みずほ荘殺人事件」)。高度な謎解きを江戸川乱歩も賞賛した女性本格推理作家の先駆け。その傑作群がここに甦る。
長原製薬の広報部員・槇田は、副社長から極秘任務を命じられた。相次いで発生した転落死亡事故に、自社製品が関わっている可能性があるという。外資企業と合併交渉中の長原製薬にとって、この時期の不祥事は致命的だ。被害者家族の口を封じるために動く槇田は、隠蔽された過去の公害事件にも直面しー。巻末に「玉山鉄二×堂場瞬一対談」を収録。
終戦から六十九年目の八月十五日、元海軍航空隊中尉の小暮義男が扼殺された。九十三歳の小暮は北陸新幹線の開業を控える金沢の出身で、妻の死後は東京で暮らしていた。十津川は、小暮が四十年前から「特攻とは何だったのか」を調べていたことを突き止め、特攻で亡くなった若者の心中を思い、殺人事件を追うのだが…。
武家屋敷が連続して焼失、出火元の旗本は改易された。検分した扇太郎は放火(赤猫)であることを突き止め、彼らの莫大な隠し財産に驚愕する。そこへ闕所の処分に大目付が介入、さらに謎の刺客集団が次々と襲いかかる。大御所家斉の死後を見据えた権力争いに巻き込まれていく扇太郎だが…。新装版シリーズ第三弾。