ジャンル : 外国の小説
タイ北部の病院に勤めるバンは、優秀な監察医。 容姿端麗、頭脳明晰だが、誰にも言えない秘密があった。 ある日、バンは自殺と思われる女性の検死をし、他殺と結論づける。 しかしその夜、彼は謎の襲撃者に、検視報告書を自殺と書くよう脅される。 辛くも難を逃れ、親友の若手検察官プートに事実を打ち明けるが、直後彼が失踪。 責任を感じ、調査を始めたバンは、第一発見者の塾講師テーンを疑うが……。 次第に惹かれ合い、けれど緊張感をはらむ二人の関係。 二転三転する真実に、ページを繰る手がとまらない! ただいま話題沸騰中、タイ発の法医学BLドラマ原作、待望の日本語訳版!!
フランクフルトを舞台に、1963年のアウシュヴィッツ裁判が開廷する直前から判決後までの流れを追いながら、主人公の家庭とさまざまな人間模様を交錯させて描いた小説。アウシュヴィッツ裁判は、ドイツの司法がドイツ人を裁いた法廷であり、ドイツ人を初めてアウシュヴィッツに向き合わせた裁判ともいわれる。300人を越える証人が召喚され、ガス室による大量虐殺や親衛隊員による拷問や虐待を詳細に語ったことで、ドイツの人々は初めて、強制収容所で何が行われていたかを知った。一方、「ドイツ亭」とは、主人公の女性の父親が自宅兼用で営む小さなレストラン。この平和な家庭が徐々に裁判に引き込まれ、恐ろしい運命へと大きく変わることになる。
<b>月が満ち欠けしながら夜空をそっと照らすように、 静かに心をほぐしてくれるささやかな26の物語</b> ベストセラー作家シン・ギョンスクが、月に私たちの物語を語りかけるように軽やかに紡いだショートショート集。 物語の世界と響き合う挿画とともに、オールカラーで刊行。 「自分が一人ぼっちだと思ったり、思いがけないことがあなたの心をかき乱していった時に、何より自分がどうしてこうなのかと思う自責の念や、せいぜいこの程度かという諦めがあなたの瞬間に押し寄せてきた時に、この26編の物語が月明かりのように沁み込んで、あなたを光らせることができたらうれしいと思う」 (作家の言葉より) 一部 三日月に ほら、愛してるんだろ?/冬越し/神様の靴/おまえ、トウモロコシか!/ Jが発ってから/ある、新年の挨拶 二部 半月に 風景/Kに起こったこと/ある郵便配達人の話/ネコ男/ 私たちがきれいだと言われた時/鼻クソの話/ 見知らぬ人に書く手紙 三部 十五夜の月に シカを捕まえるって?/人生修行/私が子どもだった頃も/ Yがどうしてタバコをやめたか知っている人は?/ サンチュの種を蒔かなくちゃ/エスプレッソ 四部 つごもりの月に や〜らなきゃ帰ると思うてか〜 そ〜う言えばくれると思うてか〜/ 春の雨降る日/QとA/彼のために/海辺の郵便局にて/ 花梨の木を守る/愛すべきおばあさんたち 作家の言葉 訳者あとがき
2025年7月、ドイツHouse of World Cultures (HKW)による国際文学賞を受賞! 詩集による受賞、アジア人の受賞ともに初。 2021年12月、著者 金恵順が東アジアの詩人を表彰するスウェーデンの文学賞「Cikada Prize」を受賞 ===================================== 死の次に訪れる時間のなかで すすり泣くリズムたち 「あなたは既に死の中に生まれています」 光州民主化抗争やセウォル号事件など権力の暴力や怠慢によってもたらされた死、そしてすべての無念な死に捧げた「死の自叙伝」49篇と長詩「リズムの顔」。 韓国フェミニズム詩の旗手金恵順が奇抜なイメージ、スピード感、時にグロテスクですらある力強さを存分に発揮し2019年に<詩壇のノーベル賞>と称されるカナダのグリフィン詩賞をアジア人女性として初めて受賞した詩集。 残された者の痛みを抱く詩人は、死後の物語を追いかける。 わたしたちの生は、不完全な死だと告げながら。 三角みづ紀(詩人) 死の自叙伝 リズムの顔(『翼の幻想痛』より) 『死の自叙伝』あとがき 『死の自叙伝』訳者解説
彼の怒りも罰も、私が受ける。 でもどうか、この子は拒まないで……。 スカーレットが秘書として仕えていた億万長者が亡くなった。 その遺言書が開示される日、彼女は絶体絶命の状態だった。 今日は遺族の一人として、スペイン富豪ハヴィエロも現れる。 かつて私は自分の想いを抑えきれず、彼に純潔を捧げた。 でもハヴィエロは私を、亡き父親の愛人だと疑っていた。 だから別の女性と婚約したのだ。私になんの感情もなかったから。 そんな人に言えるの? おなかの子はあなたの子だと。 いいえ、言うのよ。スカーレットは化粧室の個室で涙をこらえた。 たった今、破水したからだ。もうすぐ赤ちゃんが生まれるーー。 大評判のミニシリーズ〈7つの愛のおとぎばなし〉。今作は『美女と野獣』がテーマです。陣痛が始まったヒロインはついにヒーローに助けを求めます。しかし彼は逆に「本当に僕の子か?」と問いつめ、ヒロインを悲しみと絶望の淵に追いやるのでした。
こんなにも王子を愛してしまった私は、 1年後に必ず訪れる別れに耐えられるの? 両親の死後、ヘスターは親戚の家で不幸な生活を強いられていたが、 晴れて独立し、トリスカリ国王女のアシスタントに抜擢された。 ある日、王女の兄であるアレクから結婚を申し込まれる。 「礼金は弾むから、1年限定で僕の妻になってくれないか?」 亡父の跡を継いで国王になるには、妻を娶る必要があるという。 なぜ私なの? 親戚の家で爪弾きにされて育った私が王妃? 訝りながらも、慈善活動の資金を必要としていたヘスターは、 “ベッドはともにしないこと”を条件に、しぶしぶ承諾する。 だが、黒い瞳のセクシーな夫の魅力には抗いようもなくて……。 〈7つの愛のおとぎばなし 3〉は、『みにくいあひるの子』がテーマ。愛に恵まれず貧しい育ちのヒロインは、愛を信じない王子に絶対服従を誓う結婚をすることに。一方の王子は、壁の花にしか見えなかった地味なヒロインの華麗なる変身ぶりに目をみはり……。
アンジェリーナは、二十歳になったばかりで結婚を決められた。相手は、イタリア貴族の末裔ベネデット・フランセッシー莫大な富を持つ、孤島にそびえる“黒い城”の城主だ。アンジェリーナは破産寸前の没落貴族の末娘で、父親が金銭的援助を受ける代償として、ベネデットに売り渡されたのだった。彼と初めて会った夜、その恐ろしいほどの美貌に心奪われ、アンジェリーナは熱いキスと、それ以上の行為を許してしまう。彼には6人もの前妻にまつわる、恐ろしい疑惑があるというのに。
大切な妹を傷つけた最低の男を、 まさか、愛してしまうなんて。 ターンは里親夫婦の娘イーヴィと本当の姉妹のように育った。 あるときイーヴィが、ひどい失恋をして寝込んでしまう。 キャズという金持ちの男に弄ばれ、婚約破棄されたというのだ。 ターンはいても立ってもおれず、その男に会おうと決めた。 妹の絶望を知れば、彼は思い直してくれるかもしれないわ。 ターンは素性を伏せて、キャズが経営する会社に職を得たが、 意外なことに彼は有能で人望も厚く、すばらしい男性だった。 しだいに募るキャズへの想い。こんなはずではなかったのに……。 何も知らない彼はターンを熱く見つめ、囁いた。僕は本気だ、と。 サラ・クレイヴンは、HQロマンスの黎明期より40年以上も第一線で活躍した偉大な作家。複雑な男女の心の機微を描いて多くのファンを魅了しました。
この小さな赤ちゃんが教えてくれたの? 身勝手な億万長者に絆の大切さを……。 イゾベルは、親友が3年ぶりにかけてきた電話に茫然とした。 なんてこと! 暴力的なパートナーから守るため、生後3カ月の赤ん坊を 億万長者ジェイクの経営する高級ホテルに預けたですって? 6年前、イゾベルはジェイクの不実に傷つき、別れを選んだのだった。 あなたとジェイクとで赤ちゃんの面倒をしばらく見てほしいと頼まれ、 やむなくイゾベルはロンドンのメイフェアにあるホテルに駆けつけた。 赤ん坊のいる最上階のスイートルームに案内してくれたジェイクは、 さらにたくましさを増し、輝くような魅力を放っている。 胸の高鳴りを懸命に抑えるイゾベルに、突然ジェイクが提案した。 「赤ん坊のためにしばらく一緒に暮らさないか?」 “愛は人を弱くする”のを6年前の出来事で痛感しているイゾベル。だから、赤ちゃんのためだけの同居に同意しても、ジェイクとは一定の距離を置こうと決めていました。ところが、彼のはしばみ色の目で熱く見つめられただけで、甘美なざわめきが体に広がり……。
二十歳のマリークレールは、傷心旅行でスイスまでやってきた。ホテルに着いたとき、ちょうど出てきた男性とぶつかってしまう。精悍な顔だち、冷たさすら感じるようなグレーの瞳をした彼は、このホテルのオーナー、リー・ハーパーだった。男性とはもう関わらないと心に決めていたのに、苦しいほど胸が高鳴る。それもそのはず、マリークレールがまだ学生だった5年前、リーに車で轢かれかけたときに優しくされ、密かに恋をしたのだった。まさかこんなところで…もう二度と会うこともないと思っていたのに。ところが、リーは彼女を覚えていただけでなく、熱い誘惑を仕掛けてきた。「マリークレール、きみは逆らえはしないんだ。逆らわせはしない」
看護師のエミリーは姉に頼まれ、双子の赤ん坊の世話をしながら、経済的にも体力的にもぎりぎりで暮らしていた。仕事ぶりは一流だが、小太りで地味な看護師ーある日、医師たちのそんな話を耳にし、エミリーはうつむいた。“小太りで地味”と言ったのは、みんなの憧れ、ユレス・ロメイン教授。オランダから来たハンサムで優秀な外科医だけれど、ひどいわ…。だが病院のパーティで、パートナーに袖にされて落ち込む彼女を助け、家まで送ってくれたのは、ほかならぬユレス・ロメイン教授だった。しかも、教授から思わぬ申し出を受ける。彼の患者のつき添いとして、エミリーに一緒にオランダまで来てほしいというのだ!
実らぬ恋なのに、小さな命を授かった。 人知れず育てるつもりだったけれど……。 ホテルの客室を清掃するメイドとして働くジェシカは、ある日、 担当するスイートルームの宿泊客が誰かを知り、凍りついた。 父の会社を奪った億万長者、アレックス・バホーラン! 屈辱をこらえ清掃を始めると、急に戻ってきた彼と鉢合わせしてしまった。 いたたまれず慌てて作業を終え、ジェシカが部屋を出ようとした瞬間、 思いがけず声をかけられた。「今夜、ぼくと食事をしないか?」 まさか私の正体に気づいたの? 彼の無慈悲な仕打ちを忘れてはだめ。 だけど、彼の端整な顔とアイスブルーの瞳は、なんて美しいの……。 1年後、アレックスはオフィスの会議室で捨て子の赤ん坊を見つけ、驚く。 添えられた置き手紙の差出人は、“ジェシカ”-- 〈運命を変える手紙〉をテーマに、衝撃のメッセージから急展開を迎える恋物語をお届けします。父の敵である大富豪の子を身ごもり、実家にも帰れず路頭に迷ったヒロイン。万策尽き、彼に赤ちゃんを託したものの、心配なあまり……。シークレットベビー・ロマンス!
この胸の愛と同じくらい、愛してほしい。 魅惑のシンデレラ・ブライズ・アンソロジー! 真実の愛を夢みる花嫁たちがヒロインの物語を集めた、シンデレラ・ブライド・アンソロジー! 美しくも傲慢な年上富豪と若きヒロインの恋の火花を描いて人気のD・パーマーのほか、リージェンシーの旗手E・ロールズ、情熱的かつ洗練された作風のM・リーをご堪能あれ。
“運命”の問題は、『白鯨』という作品の急所を衝く。エイバブを悲劇的な英雄と見なすのでも、イシュメイルをエイバブの批判者と見なすのでもなく、メルヴィル自身も自覚していなかった運命観を読みとる。それは、エイハブがモービィ・ディックを追跡したように、生に対する最も深い肯定がなされている『白鯨』というテキストそのものを探求(=精読)する行為である。
1995年6月4日、奇しくも同じ日に起こった“事件”により、9歳の二人の少女は49日間、一人きりでの軟禁を余儀なくされた。奇跡的に生還を果たして20年後、封印してきた記憶を二人が徐々に取り戻すとき、再び事態が動き出す! 韓国人女性作家の新星による、スリルに満ちたサスペンスの傑作。
真面目な看護師コレデはうんざりしていた。美貌の妹アヨオラが、今日もまたその彼氏を殺してしまったのだ。これで三人目。コレデは死体を処理するが、次第に警察の捜査が姉妹に迫り……。ナイジェリアの新星が描くブラックユーモアと切なさに満ちたサスペンス
人生の葬り去りたい記憶の瞬き 1990年代から現在までのチリを舞台に、社会の片隅で生きる女性や子どもの思いと現実をまばゆく描き出す9つの物語。 「恥さらし」9歳のシモーナは、失業中の父と幼い妹とともに面接会場に向かう。会場に着くと、意外な展開が待ち受けていた。 「タルカワーノ」軍港のある寂れた地方都市タルカワーノに暮らす「僕」は、ザ・スミスに憧れて、近所に住む兄弟とバンドを組む計画を立てる。楽器を教会から盗もうと企んだ彼らは、日本古来のニンジュツの修行を始める。 「アメリカン・スピリッツ」3年前、ファミレスのフライデーズでアルバイト仲間だったドロシーに呼び出された語り手が、彼女から意外な告白を聞く。実は、ドロシーはある事件の張本人だった。 「よかったね、わたし」首都サンティアゴのショッピングモール内の図書館で働く孤独な女性デニス。しつけの厳しい家庭に育ち、成績優秀だが友だちのいない少女ニコル。2人のヒロインの人生が交互に展開する。 2015年度チリ芸術批評家協会賞、2016年度サンティアゴ市文学賞を受賞、チリの新星による鮮烈なデビュー短篇集。