ジャンル : 外国の小説
ドイツ人捕虜を翻弄する数奇な運命(さだめ)。謀略の飛行機事故や英国空軍パイロット射殺事件が見え隠れする中、〈奇妙な捕虜〉の過去が徐々に明かされていく……。 奇妙な捕虜 訳者あとがき 解説 横井 司
一文無しになった凸凹コンビが製革工場に就職! 出勤初日から殺人事件に遭遇し、“しぶしぶ”事件解決に乗り出すサム&ジョニー。そんな二人に忍び寄る怪しい影の正体とは……。命の危機に晒された二人の運命や如何に? レザー・デュークの秘密 訳者あとがき
著者
エルンスト・ラウパッハ / カール・シュピンドラー / ゴットフリート・ペーター・ラウシュニク / フランツ・ゼーラフ・クリスマー / ヨーゼフ・リッター・ヴィーザー・フォン・メーレンハイム / ルドルフ・ヒルシュ出版社
幻戯書房ジャンル
ポリドリ『ヴァンパイア』ブームのさなか、1820〜30年代にかけて発表された、ラウパッハ『死者を起こすなかれ』、シュピンドラー『ヴァンパイアの花嫁』など怪縁が織りなすドイツ・ヴァンパイア文学傑作短編集。本邦初訳。ヴァンパイア学者が詳述する訳者解題「ヴァンパイア文学のネットワーク」を併録。 死人花嫁 ゴットフリート・ペーター・ラウシュニク 死者を起こすなかれ エルンスト・ラウパッハ ヴァンパイアの花嫁 カール・シュピンドラー ヴァンパイア アルスキルトの伝説 J・E・H 狂想曲ーーヴァンパイア イジドーア ヴァンパイアとの駆け落ち ヒルシュとヴィーザー ヴァンパイア ワラキア怪奇譚 F・S・クリスマー 註 ヴァンパイア関係事項年譜 訳者解題 ヴァンパイア文学のネットワーク
大勢の平和的抗議者たちが特殊部隊ベルクトに攻撃され、負傷者や死者が出ている。ウクライナは事実上、非常事態となっていた……。 ボストンから来たウクライナ系米国人女性医師、チョルノービリ原発近郊出身の鉱山技術者、かつてFEMENに参加した青い髪の女性活動家、独立広場でピアノを弾く元KGBスパイの老人、そしてジャーナリストたち……。 冬のウクライナ、首都キーウで交錯する、それぞれに過去を抱えた人々の運命。激動の時代を背景に展開する喪失と希望への物語。 史実とフィクションで織りなす、圧巻のデビュー長篇小説。 2022年度ニューヨーク公共図書館若獅子賞受賞作。 (原題 I Will Die in a Foreign Land) 【著者略歴】 カラーニ・ピックハート (Kalani Pickhart) アリゾナ州立大学でクリエイティブ・ライティングの修士号を取得。同大学の生涯学習センター(ヴァージニア・G・パイパー・センター)およびアメリカ合衆国国務省東ヨーロッパ・ユーラシア研究局の特別研究員として奨学金の給付を受ける。長篇デビュー作となる本書で2022年度ニューヨーク公共図書館若獅子賞を受賞。 【訳者略歴】 高山祥子(たかやま・しょうこ) 1960年、東京都生まれ。成城大学文芸学部ヨーロッパ文化学科卒業。翻訳家。訳書にレスリー・M・M・ブルーム『ヒロシマを暴いた男』(集英社)、ジャネット・スケスリン・チャールズ『あの図書館の彼女たち』(東京創元社)、キャサリン・ライアン・ハワード『56日間』(新潮文庫)ほか。
灰かぶり娘と公爵家子息の“友情”が、 永遠の愛に昇華するはずもなくーー 1771年フランス。孤児のリラはラングドック公爵家のメイドとして、 12歳の頃から働いてきたが、使用人たちにいじめられてきた。 つらいときに救いとなったのは、公爵の子息バスティアンの存在だった。 リラはいじめられるたびにかばってくれる彼を密かに慕うも、 身分違いも甚だしい恋などこの世界にはありえなかった。 そんなある日、公爵の書斎に呼ばれたリラは、驚きの事実を告げられる。 彼女はさる伯爵の、出生時に死んだと思われていた娘と判明したという! しかも父親同士の取り決めで、将来バスティアンと結婚するのだ、と。 だが、弾みかけたリラの心に、バスティアンの冷たい言葉が突き刺さった。 「君との結婚は私の計画にはない。私が結婚するのは、元使用人ではなく、 非の打ちどころのない評判の高貴な女性でなくては」 心の拠り所だったバスティアンからの容赦ない言葉に深く傷ついたリラ。彼が国外に旅立ってしまったため、その日を最後に二人が会うことはありませんでしたーー4年後に、彼が公爵となって帰国するまでは。気鋭の作家パーカー・J・コールが放つ、濃厚で情感豊かな灰かぶり物語!
再会した彼に打ち明けるのが怖い。 7年も言えずにいた息子の存在を。 息子が6歳になり、救急隊員として働き始めたブリー。 初出勤の日、現場に現れた救急救命士を見て、彼女は目を見開いた。 ジョンノ! まさか再び彼と会う日が来るなんて。 7年前、彼の送別会の夜、ブリーはかりそめの恋と知りつつ身を捧げた。 妊娠がわかったのは、ジョンノが街を去ったあとのこと。 彼に連絡が取れないうえ、おなかの子の健康に問題があるとわかり、 ブリーは途方に暮れたが、独りで産み育てようと決意する。 生まれた子は病にもめげず、明るく元気に育っていた。 あなたには息子がいるのーー戻ってきたジョンノに告げなければ。 けれども、その勇気が出ないうちに、彼の知るところとなって……。 命の現場を舞台にめくるめくロマンスを描いて人気のアリスン・ロバーツが放つ感動作。母一人子一人で過ごしてきたブリー母子の前に、不意に舞い戻ってきたジョンノ。彼が家族も子供もいらないと考えていることを知り、ブリーの悩みは深まるばかりで……。
大切にしてきたこの子が彼の子で、 彼が育ててきた子が私の子!? 目標に向かって勉学に励む大学院生ヴァレンティーナは、 たった一度の過ちで身ごもった子を独りで産み育てようと決心。 生まれてきた息子は愛らしく、母となった幸せをかみしめていたーー 2週間後に、その赤ん坊が我が子ではないと知らされるまでは! なんと、ほぼ同時刻に生まれた子と取り違えられていたというのだ。 相手の赤ん坊の父親で大富豪のジョヴァンニは妻と離婚したばかりで、 彼も独りで息子を育てているところだった。 赤ん坊たちは実の親のもとに戻されたが泣きやまなくなってしまい、 困り果てたジョヴァンニがヴァレンティーナに思わぬ提案をする。 子どもたちがなつくまで、一緒に暮らそう、と。 大富豪ヒーローと頑張り屋ヒロインと赤ちゃんたちの数奇な運命から始まる名作です。2023年2月に惜しくも天に召された大スター作家レベッカ・ウインターズが紡ぐ優しい世界観をご堪能ください。
夫の誘惑に抗わなければーー 心はそう告げているのに、体が裏切る。 ケイトは2年前、世にもセクシーで傲慢な夫ジェイクのもとを離れ、 ヨークシャーに移り住んで新しい生活を始めた。 だがある日、彼女は耳を疑うような噂を聞き、身を凍らせる。 この地に、なんとジェイクが仕事で赴任してくるというのだ! ようやく結婚で受けた心の痛みを忘れかけていたのに。 かつて夫は、彼の仕事について違う意見を持つ若妻にこう言い放った。 「これ以上一緒に暮らせない。君が大人になったら会いに来ればいい」 今再び、ケイトの心に痛みが甦った。妻は夫と意見を違えてはだめなの? 妻は夫の欲望を満たすために作られた機械仕掛けの人形にすぎないの? でも、離婚手続きを終えていない以上、私はまだ彼の妻……。 《特選ペニー・ジョーダン》より、1980年代の貴重な旧作をお贈りします。出逢った瞬間から、信じられないほど魅惑的な半面、周囲を圧倒するような威厳を持っていたヒーロー。そんな彼に反発しながらも魅了されてしまったヒロインの葛藤が見事に描かれています。
ミシェル・リード自身が好きな作品、第1弾! 妻が家で帰りを待つ間、夫は誰かのものーー ある日かかってきた、夫ダニエルの浮気を知らせる電話ーー その瞬間、レイチェルの平穏な日常は砕け散った。 ダニエルは金融界に名を轟かす、敏腕の会社経営者。 仕事は常に忙しく、家を空けることだって幾晩もある。 17歳で結婚した世間知らずのレイチェルは、何も疑うことなく、 毎日子供の世話をしながら夫の帰りを待っていた。 浮気なんて何かの間違いであってほしいと淡い期待にすがろうとしたが、 ダニエルは妻の疑いを否定しようともしなかった。 思わず家を飛び出したものの、行くあてもないレイチェルが帰宅すると、 彼女を待っていた夫はなかば強引に体を奪おうとして……。 大スター作家リン・グレアムに並ぶ人気を誇るミシェル・リード。彼女自身が一番のお気に入りとおすすめする名作をお届けします。幼妻の切ない心模様を綴った本作は、「書くのが難しかったこと、そして議論を巻き起こしたこと」が印象深い作品と語っています。
遠ざかった夫を惹きつけるため、 私は名もなき愛人となったーー 想いを寄せる許婚の伯爵エイドリアンと結婚したエミリー。 新婚生活に期待をふくらませたのもつかの間、 夫はロンドンに行ったきり戻ってこなくなった。 3年の月日が流れたある日、強欲な親戚が屋敷に乗りこんできて、 跡継ぎが生まれないなら爵位と所領を奪うと言われ、 彼女は思わず口走った。「私のおなかには、伯爵の子がいます」 かくして一刻も早く跡継ぎをもうける必要に迫られたエミリーは、 歓迎されないことを承知で夫のいるロンドンへ向かった。 だがそこには、ほぼ視力を失い、彼女を妻と気づかない夫がいた! 愛を取り戻すため、エミリーは正体を隠したまま彼の愛人となり……。 華やかなりし19世紀の英国を舞台にしたリージェンシー・ロマンスを得意とするクリスティン・メリルの大ヒット作です! 大スター作家アニー・バロウズに勝るとも劣らぬ実力派で、圧巻の発想力を持つスター作家が贈る、夫に献身的な愛を捧げる妻の感動物語です。
「この契約には、 どんな種類の親密さも必要ない」 亡き継父の借金を返済するため、アラナはホテルのメイドとして 必死に働いていた。けれど、不法な高利貸しのせいで、 借金は膨らむ一方だ。絶望の日々のなかアラナは、 美貌のギリシア人大富豪アレスが「形だけの妻が必要だ」と、 話しているのを偶然耳にする。 彼を初めて見かけたのは、メイドとして働くホテルでのことだった。 とても美しい彼に憧れを抱き、ずっと忘れられなかった。 裕福な彼なら、私を苦境から救ってくれるかもしれない。 アラナは一縷の望みを託し、契約花嫁に名乗りを上げる! 大スター作家リン・グレアムの2部作〈灰かぶり姉妹の結婚〉。『今夜だけはシンデレラ』に続く2話目は妹アラナの物語です。人を寄せつけず感情もあらわにしないヒーローが、感情豊かなヒロインとの出会いで変わっていく姿が描かれます。
谷底に落ちるように絶望的な恋に落ちた。 そばにいられれば愛はいらないと思った。 クインは十代のころからずっと親友の兄ーーヨーロッパの名家出身で 国際的に有名な大富豪であるマイカにかなわぬ恋をしていた。 だから彼に情熱的なまなざしを向けられ、ベッドに誘われたときは、 夢でも見ている気分で純潔を捧げた。 二人のことは誰にも秘密だったけれど、クインが事故にあってから 状況は一変した。冷酷非情だったマイカが誰よりも早く駆けつけ、 献身的な恋人のようにつききりで彼女の世話をしはじめたのだ。 なぜ11回も里親が替わった、誰からも欲しがられなかった私を、 急に大切にするの? 恋人とすら思っていなかったはずの私を。 誰にも予測のつかない展開で読み手を楽しませる大スター作家D・コリンズ。今作も冒頭から目が離せません。事故以来、ヒーローの態度の変化にとまどうヒロイン。彼のやさしさに甘えたくても、幼いころのようにいつ捨てられるのかと思うとおじけづいて……。
別れのための一夜に、 希望の天使が舞い降りて……。 別居して1年近くたち、ジョアンナは離婚の話し合いのため、 大富豪の夫マットの屋敷を訪ねた。彼への愛情はもうとっくに 冷めたと思っていたが、再会するなりジョアンナはときめいて、 思わず自分をたしなめた。彼の冷たい仕打ちを忘れたの? 二人の話し合いはしだいに熱い感情のぶつけ合いとなり、 それが燻ぶる情熱に火をつけ、一気に燃えあがった。 翌朝、夫のベッドで目覚めたジョアンナは動揺して逃げだすが、 数週間後、さらなる衝撃に見舞われる。 ああ、なんてこと。今になって赤ちゃんを授かるなんて! 時すでに遅し。マットは新天地へと旅立ち、連絡は途絶え……。 多くのハーレクイン作家が憧れる大御所作家、アン・メイザーが描くほろ苦い夫婦再生ロマンス! 夫婦の絆を試すかのごとく次々と襲いかかる難題。二人を取り巻く家族の秘密。そして、心を揺さぶる感動の最終章へ。ベテランの筆が冴える、情感豊かな物語です。
父を破滅させた、憎むべき億万長者。 なのに、彼のキスは誰よりも優しい。 父の葬儀に現れた大富豪グレゴリオを見て、リアは目を疑った。 よくも参列できたわね。父は彼のせいで亡くなったも同然なのに。 グレゴリオが取引を中止した直後、父は心臓発作で倒れ、 家が差し押さえられ、婚約者もリアの前から去っていったのだ。 彼女は生活のため、ホテルのフロント係として働き始めるが、 偶然にもそこのオーナーは彼だった。いえ、本当に偶然なの? まだリアが婚約中に“きみをひと目見て欲しくなった”と、 強引に唇を奪われた夜のことは、今も忘れられない……。 そんなリアの動揺を見透かしたように、グレゴリオが囁いた。 「誤解を解きたい。きみは父親の死の真相を知りたくないか?」 大スター作家シャロン・ケンドリックに似た作風で人気を誇る、スター作家キャロル・モーティマー。彼女らしいいきいきとした人物描写が光る、珠玉のロマンスをお楽しみください。父の仇敵であるヒーローを憎みながらも強く惹かれるヒロインの選択とは?
国語教科書にのった名作についてもっと知りたい、読みたいときに。2011(平成23)年版から2024(令和6)年版までの小学校国語教科書(1年生、2年生、3年生)に出てくる物語文・詩・説明文215作品より、作品が掲載された図書586冊を収録。図書館でのレファレンス業務、読書指導にも役立つ一冊。巻末に「教科書別索引」「書名索引」付き。
国語教科書にのった名作についてもっと知りたい、読みたいときに。2011(平成23)年版から2024(令和6)年版までの小学校国語教科書(4年生、5年生、6年生)に出てくる物語文・詩・説明文196作品より、作品が掲載された図書568冊を収録。図書館でのレファレンス業務、読書指導にも役立つ一冊。巻末に「教科書別索引」「書名索引」付き。
【2021年 フランスメディシス賞受賞、ゴングール賞ノミネート作品】 実父による近親姦に苦しみ続けた少女は、どのように1人の女性として自己確立していったのか、その人生を描いた物語。 本書は、フランスの作家、劇作家で脚本家でもあるクリスティーヌ・アンゴの二十四作目の小説『Le Voyage dans l'Est』2021年刊の全訳である。 物語は十三歳になったクリスティーヌが初めて実の父親に会う日から始まる。憧れの父親にようやく娘として認知され、これからは普通の親子としての生活が始まると有頂天になるが、現実は想像とは全く別のものだった。自分の身に何が起きているのかを伝え、救い出してほしい気持ちとは裏腹に、母親にすら話すことができない。そして誰にも打ち明けられないまま、少女時代は過ぎていった……。 著者が綴るのは、クリスティーヌが苦しみ、トラウマを抱えて人生に絶望しながらも、どのように一人の女性として自己確立をしていったのか、その命がけの人生そのものである。 著者のアンゴも実父による近親姦からのサバイバーであり、デビュー作から一貫して女性に対する性的虐待をテーマに書き続けてきた。ただ、作中の「クリスティーヌ・アンゴ」は作者自身ではなく、本書はアンゴの自伝ではない。しかし、彼女の作風はあまりにも実体験と近接しており、作者と語り手を分離しにくいかもしれない。一つだけ強調しておきたいのは、アンゴにとって「近親姦の被害者」という「立場」と「実体験」は文学作品を生み出すための出発点に過ぎないということだ。 サバイバーのアンゴは「文学作品を書くこと」という手段で戦う。戦う相手は家族関係を破壊し、隷属の関係を強要する性的虐待者だけではない。それを見ないふりをし、セカンドレイプをする「社会」全体である。 本文 解説 謝辞
大島渚監督最大のヒット作であり、4K映像化もされた伝説の名作「戦場のメリークリスマス」(1983年公開)の原作本。 これまで思索社(後に新思索社)より刊行されてきた同書は、出版元である新思索社が2016年に清算したこともあり、2009年刊行の『戦場のメリークリスマス 影の獄にて・映画版:原作版 新装版』を最後に、書籍の形で原作を読むことはかなわず、長らく絶版状態が続いていました。 時代を超え、繰り返し読み継がれるその魅力を存分に体感してください。 ▼あらすじ 『影の獄にて』(原題:『The Seed and the Sower』)は、南アフリカの作家ローレンス・ヴァン・デル・ポストによる本で、語り手である「わたし」のもとに戦友だったローレンスがクリスマスの日に訪ねてきて、二人で戦中の体験を語り合うという内容。「影さす牢格子」「種子と蒔く者」「剣と人形」の三部作で構成。 元は第一部である「影さす牢格子」が『影の獄にて L・ヴァン・デル・ポスト選集 (1)』に所収され、1954年に思索社より出版。その後、第二、三部が増補される形で、映画編集版となる形にまとまりました。それぞれ、クリスマスの前夜、朝、夜としてまとめられており、映画のもとになったのが第一部「影さす牢格子」と第二部「種子と蒔く者」になります。 ※本書は1978年11月に思索社より刊行された『影の獄にて』を底本とし、新たな装丁・編集にて復刊をするものです。 (c)Erimo Yura/Takao Tomiyama
男は喉を搔き切られ、 床は一面血で染まっていた 痛ましい殺人の犠牲者は、 女性を薬で眠らせて暴行する裏の顔をもっていた 北欧ミステリの巨人の 〈犯罪捜査官エーレンデュル・シリーズ〉第7弾 レイキャヴィクのアパートの一室で、刃物で喉を切り裂かれた若い男の死体が発見された。男はレイプドラッグと言われるクスリを所持しており、バーやレストランで出会った女性にクスリを混入した飲み物を飲ませて意識を失わせ、レイプしていた常習犯らしい。被害者による復讐か? 犯罪捜査官エーレンデュルが行方不明のなか、同僚のエリンボルクは現場に落ちていた一枚のスカーフの香りを頼りに捜査を進める。世界のミステリ読者を魅了する北欧の巨人の人気シリーズ第7弾。