小説むすび | 西遊記 6

西遊記 6

西遊記 6

出版社

岩波書店

発売日

2005年4月16日 発売

ジャンル

凶多くして吉少ない道中,一行は澄みきった,とある小川にたどりつく.三蔵と八戒がその水を口に含むと,なんたることか,2人のおポンポンが見事に脹らむ.これこそ西梁女人国の子母河,一口飲めば子を宿すという.改版.(全10冊)
第五十一回心猿の千般の計すら空しいこと水火の降魔の術さえ功ないこと

第五十二回悟空 金扢の洞窟をおおいに鬧がすこと如来 妖怪の正体をひそかに告げること

第五十三回禅主 河水を飲んで懐妊すること黄婆 聖泉を運んで堕胎すること

第五十四回法身 西来して女国に逢かること心猿 計略にて脂粉を脱すること

第五十五回淫らな女怪 三蔵に戯れること清らな唐僧 純潔を持すること

第五十六回怒りのために山賊を誅伐すること昧きがゆえに心猿を追放すること

第五十七回真の悟空 落伽山にて哀哭すること仮の猴王 水簾洞をば占拠すること

第五十八回二心 偏く乾坤を攪き乱すこと一体 真の寂滅を修め難きこと

第五十九回唐三蔵 火焰山に阻まれること孫行者 芭蕉扇を奪いとること

第六十回牛魔王 のんびり大宴会に赴くこと孫悟空 ふたたび芭蕉扇を奪うこと

訳 注

関連小説

西遊記西遊記

▼シリーズ「世界を読み解く一冊の本」(全10巻)、第三弾。 ▼映画やマンガにリメイクされつづける『西遊記』は子ども向けの本ではない? 長大な物語のあらすじを追いながら、中国の誇る〈神怪小説〉のなりたちと伝播を、妖怪たちの目線から語りつくす。 西天取経の旅とともに、飲めや歌えのどんちゃん騒ぎがはじまる! 序 『西遊記』は子供に読ませるな! 1 『西遊記』はどんな本か  『西遊記』三大トリビア  『西遊記』を飛ばし読みする  『西遊記』ができるまで  玄奘三蔵の大旅行  『大唐西域記』(だいとうさいいきき)  『大唐大慈恩寺三蔵法師伝』(だいとうだいじおんじさんぞうほうしで  ん)  西天取経を描いた図像資料  『大唐三蔵取経詩話』(だいとうさんぞうしゆきようしわ)--物語ら  れる三蔵法師  『取経詩話』はどんなおはなしか  『大唐三蔵取経詩話』のなかの『西遊記』  モンゴル時代の『西遊記』  明代『西遊記』の完成ーー世徳堂本と李卓吾(りたくご)本  全ページ挿し絵入りの短い『西遊記』  清代のすっきりした『西遊記』  朱八戒から猪八戒へ  きまぐれ皇帝のブタ肉抜きメニュー  改姓への力学  海を渡る三蔵たち  通俗小説の作者  『西遊記』はだれが書いたのか  こころもとない呉承恩作者説 2 妖怪たちのカーニヴァル  『西遊記』はどう読まれてきたか  『西遊記』はどうして進む?  三蔵の肉が食いたい!--妖怪たちの証言  食材としての三蔵法師  妖怪たちのレシピーー三蔵法師の料理法  食いしん坊はだれ?  食か色か  人の肉を食らうこと  腹がへっては……  宴会が大好き  饒舌と羅列のエネルギー  カギは八戒にあり?  食ったら出すーー世界は〈うんこ〉であふれている  巨人たちと『西遊記』  サンチョ・パンサと猪八戒  聖者を引きずりおろす  人は見た目がだいじ?  おそまつな顔をめぐる議論 3 ゆれる『西遊記』・ふくらむ『西遊記』  神怪小説の隆盛  神怪小説の筆を執る文人たち  『封神演義』(ほうしんえんぎ)の誕生  阿呆船(あほうぶね)、地獄へーー『西洋記』  『西遊記』の続書の世界  清末の『西遊記』続書  アニメやら絵本やら  社会主義的『西遊記』論  『孫悟空、三たび白骨精を打つ』を学習せよ  連環画(れんかんが)の『西遊記』  文化大革命と〈妖怪〉退治  童恩正『西遊新記』--〈文革〉から〈六四〉へ  八戒故郷の伝説  英語圏における『西遊記』  三蔵の表象  弟子たちも色いろ  ひとつの怪物論ーーサイのテーマ  ゾウを想え!  『西遊記』はどのようにして終わるか  八戒いじめのテーマ?  『西遊記』よ、どこへ行く? 注 参考文献 あとがき 2019/02/23 発売

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP