小説むすび | 西遊記 9

西遊記 9

西遊記 9

出版社

岩波書店

発売日

2005年6月17日 発売

ジャンル

三蔵の凶星はいまだ消えず。鎮海禅林寺でわずらいつくと、すっかり気弱になり、唐の天子に遺言を書く始末。またも弟子たちに手をひかれ、ようようたどりついた先は滅法国。そこでは和尚1万人を殺すという国王の願掛けが、あと4人でめでたく満願になるところ。一行は頭巾であたまをつつみ、長持にもぐりこむ。改版。(全10冊)
第八十一回鎮海寺にて心猿 怪を知ること黒松林にて三衆 師を探すこと

第八十二回女怪 陽を狙うこと三蔵 道を護ること

第八十三回心猿 丹頭を識りたること姹女 本性に還りたること

第八十四回祈禱は滅し難く大覚を円すること法王は正を成し天然を体すること

第八十五回心猿 木母に妬きもち焼くこと妖王 三蔵を吞まんと計ること

第八十六回木母 威を助けて怪物を証すこと金公 法を施して妖邪を滅すこと

第八十七回鳳仙郡 天を冒して雨を止めること孫大聖 善を勧めて霖を降らすこと

第八十八回三蔵 玉華に到り法会を施すこと心猿 木母と共に門人を導くこと

第八十九回黄獅の怪 虚しく釘鈀宴を設けること金木と土 計りて豹頭山を鬧がすこと

第九十回師と獅 授受するは同一に帰すること道と禅 纏繞により九霊を鎮めること

 訳 注

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▼シリーズ「世界を読み解く一冊の本」(全10巻)、第三弾。 ▼映画やマンガにリメイクされつづける『西遊記』は子ども向けの本ではない? 長大な物語のあらすじを追いながら、中国の誇る〈神怪小説〉のなりたちと伝播を、妖怪たちの目線から語りつくす。 西天取経の旅とともに、飲めや歌えのどんちゃん騒ぎがはじまる! 序 『西遊記』は子供に読ませるな! 1 『西遊記』はどんな本か  『西遊記』三大トリビア  『西遊記』を飛ばし読みする  『西遊記』ができるまで  玄奘三蔵の大旅行  『大唐西域記』(だいとうさいいきき)  『大唐大慈恩寺三蔵法師伝』(だいとうだいじおんじさんぞうほうしで  ん)  西天取経を描いた図像資料  『大唐三蔵取経詩話』(だいとうさんぞうしゆきようしわ)--物語ら  れる三蔵法師  『取経詩話』はどんなおはなしか  『大唐三蔵取経詩話』のなかの『西遊記』  モンゴル時代の『西遊記』  明代『西遊記』の完成ーー世徳堂本と李卓吾(りたくご)本  全ページ挿し絵入りの短い『西遊記』  清代のすっきりした『西遊記』  朱八戒から猪八戒へ  きまぐれ皇帝のブタ肉抜きメニュー  改姓への力学  海を渡る三蔵たち  通俗小説の作者  『西遊記』はだれが書いたのか  こころもとない呉承恩作者説 2 妖怪たちのカーニヴァル  『西遊記』はどう読まれてきたか  『西遊記』はどうして進む?  三蔵の肉が食いたい!--妖怪たちの証言  食材としての三蔵法師  妖怪たちのレシピーー三蔵法師の料理法  食いしん坊はだれ?  食か色か  人の肉を食らうこと  腹がへっては……  宴会が大好き  饒舌と羅列のエネルギー  カギは八戒にあり?  食ったら出すーー世界は〈うんこ〉であふれている  巨人たちと『西遊記』  サンチョ・パンサと猪八戒  聖者を引きずりおろす  人は見た目がだいじ?  おそまつな顔をめぐる議論 3 ゆれる『西遊記』・ふくらむ『西遊記』  神怪小説の隆盛  神怪小説の筆を執る文人たち  『封神演義』(ほうしんえんぎ)の誕生  阿呆船(あほうぶね)、地獄へーー『西洋記』  『西遊記』の続書の世界  清末の『西遊記』続書  アニメやら絵本やら  社会主義的『西遊記』論  『孫悟空、三たび白骨精を打つ』を学習せよ  連環画(れんかんが)の『西遊記』  文化大革命と〈妖怪〉退治  童恩正『西遊新記』--〈文革〉から〈六四〉へ  八戒故郷の伝説  英語圏における『西遊記』  三蔵の表象  弟子たちも色いろ  ひとつの怪物論ーーサイのテーマ  ゾウを想え!  『西遊記』はどのようにして終わるか  八戒いじめのテーマ?  『西遊記』よ、どこへ行く? 注 参考文献 あとがき 2019/02/23 発売

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