出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
貧しい家に生まれ、親に楽をさせたいと老富豪に嫁ぐ道を選んだヘレナ。しかし結婚式前夜、不運にも車の事故で川に転落してしまい、死を覚悟した瞬間、通りかかったたくましい男性に助け出された。明日には、私は愛の自由を失う身。だからせめて、今夜だけは…。彼女は名も知らぬ命の恩人の魅力に導かれるまま情熱を分かち合った。12年後、仕事で窮地に陥ったヘレナは、同業の大物社長となったあの忘れえぬ一夜限りの恋人、メイソンのもとを訪ねて救いを求めた。彼こそが息子の父親だという、重大な秘密もろとも打ち明けて。すると、メイソンは軽蔑の念もあらわに彼女を睨みつけた。「きみはいままで、何人の男とベッドをともにしてきた?」
秘書のホイットニーは、同僚に誘われて行ったパーティになじめず、 大邸宅の二階へ逃れて、静かな場所で一息つこうとしていた。 不作法と思いつつも、疲れから寝室でつい眠り込んでしまい、 女性の叫び声で目覚めたとき、大変な事態に巻き込まれていたーー 隣に見知らぬハンサムな男性が肌もあらわに横たわっていたのだ! 彼こそ館の主の大富豪スローンで、叫んでいたのはその婚約者だった。 ホイットニーに気づかずベッドに入ってしまっただけのようだが、 婚約は破棄となり、彼女は申し訳ない気持ちでいっぱいになった。 償いに何でもすると申し出たホイットニーを見据え、スローンが言った。 「結婚を待ちわびる母のために、婚約者の代役を務めてもらおうか」 1979年の創刊から長くハーレクインを形作ってきた不動の人気テーマをご紹介します。本作は、若き乙女に愛のめざめを促す年上ヒーローを描いた、大人の色香漂う年の差ロマンスです。
目覚めたサマンサは、そばに座って手を握り、穏やかに語りかけてくる男性を見て、妙に安心感を覚えた。ダークブラウンの髪をしたハンサムな人。でも、いったい彼は誰?ここはどこなの?私は…?彼女は事故に遭い、記憶を失っていたのだ。やがて病室に医師が現れ、男性は彼女の夫ギャリックで、おなかの赤ん坊も無事だと告げた。この魅力的な男性が夫で、彼の子供が私のおなかにいる…。サマンサの胸は誇らしさでいっぱいになった。だが真実は複雑で、夫の限りない優しさには切ない過去が隠されていた!
幼いころに母が頑固な父を捨てて別の男性とかけ落ちして以来、ジュリエットは由緒ある館の猟場管理人の父と二人で暮らしていた。やがてジュリエットは館の一人息子シメオンと恋に落ちた。二人が抱き合っている姿を目撃した父に猟銃を突きつけられ、シメオンは突然ジュリエットとの結婚を宣言したのだ。だが結婚式の夜、ジュリエットは彼の振る舞いに深く傷つき、“何もかも間違いでした”と書き残して姿を消したのだった。そのまま母のもとに落ち着き、義父と母の仕事を手伝ってきて8年。ある夜、母の別荘に独りでいた彼女の前にシメオンが現れ、言い放つ。「もう逃げられないぞ。今度こそ、ぼくの子供を産んでもらう」
エリーがギリシア生まれの実業家サンドルと交際を始めて3カ月がたつ。彼はデートの最後に官能的なおやすみのキスをするものの、なぜかそれ以上の関係に進もうとしない。ところが、ある夜、最高級レストランでのディナーのあとで、ばらの花束と指輪を渡され、唐突にプロポーズされた。“愛している”という言葉もないままに。サンドルはエリーの父と仕事上の取り引きがある。彼が本当に求めているのは私自身?それとも取引先の娘という立場?エリーは休暇先のバルセロナで熟考の末、サンドルとの結婚を決心する。帰国後、烈火のごとく激怒した彼と会うことになるとも知らず。
二十歳のバーナデットは今、野心家の父の道具になろうとしていた。上流志向の父は金に物言わせ、娘を没落貴族に嫁がせようと躍起なのだ。喘息持ちで体の弱い私が相手方に歓迎されるはずがないし、好きでもない人と生涯をともにするなんて、つらすぎる…。そんな窮地に陥ったバーナデットに突如結婚を申し出たのは、10年来の隣人であるスペインの伯爵エデュアルドだった。冷酷で悪名高い、16歳年上の彼とは会えば喧嘩する仲だけれど、本当は、彼を目にするだけで胸の高鳴りが止まらないほど好きなのだ。思いがけない求婚に舞いあがったバーナデットだったが、同時にエデュアルドは、うぶな彼女の心をかき乱す不埒な言葉を吐いた。「ぼくにとって愛とは、結婚指輪より、寝室にかかわることだ」
目を閉じたときに浮かんだのは、忘れられない彼の顔ーー L・フォスター最新刊! 今ふたたび交わる切ない恋の行方。 その夜マキシーは頭痛とともに池の畔で目を覚ました。居間にいたはずなのに なぜこんな場所に? そういえば最近誰かに狙われているような、妙な出来事 が続いている。怖くなった彼女は急いでマイルズのもとへ向かう。身辺警護の 職につくマイルズとは2カ月前まで男女の仲だったが、プレイボーイの彼に深入 りするのが怖くてマキシーのほうから逃げだしたのだ。再会したマイルズは彼 女に腹を立てていたものの、警護を引き受けてくれることに。ほっとしたマキ シーだが、四六時中彼のそばにいるうち、消えずにいた想いが疼きだし……。
神の花嫁になる前夜、乙女は見知らぬ騎士に捧げられた……。 愛と微笑みの伝道師、リンゼイ・サンズが贈る中世ロマンス! イングランド王の愛人だった母を亡くし、修道院で育てられたロザムンド。外 界と切り離された静かな日々は、修道女となる前夜、突然終わりを迎える。父 王が修道院を訪れ、今夜おまえは勇猛な騎士の花嫁になると宣告したのだ。し かも、会ったばかりの彼とすぐさま結婚を“完全なもの”にしなければならな いと。意味もわからぬまま、気づけばロザムンドは誓いの言葉を口にしていた ーー荒々しくも繊細な顔立ち、歴戦の覇者にふさわしい鋼の肉体をした花婿ア リックの隣で。その夜、夫は震えるロザムンドにそっと触れようとしたが……。
薄幸な家庭教師は、男爵と知らずに彼を好きになってしまう。 日に日に気持ちは深まり、切なさは増すばかりで…。 住み込み家庭教師ジョアナは、好色な貴族の主人に手込めにされかけたところ を夫人に見とがめられ、屋敷を追い出される。無一文で馬にも乗れず、兄が管 理人として働いている地所まで歩いて訪ねるが、既に兄は解雇されたあとーー 代わりに現れたのが、端麗な容貌をした紳士ネッドだった。行き場のないジョ アナに、住み込みの仕事を与えてくれるという。上流階級の男性とは二度と関 わりたくないと思っていたのに、ジョアナは彼の誠実さに胸の高鳴りを覚えて しまう。だから気持ちを封じようとした。ネッドの優しさに搦めとられる前に。
長く病を患ったせいで、養育資格を問われたキャリーは、最愛の一人息子を福祉事務所に取られてしまう。途方に暮れるキャリーの脳裏に浮かんだのは、ドミニク・サベジ。8年前、当時19歳だったキャリーが心から愛した人だ。とはいえ、ドミニクにとっては二人の関係は遊びでしかなく、泣きながら彼のもとを去って以来、一度も会っていない。富と権力を持つあの人なら、この窮地を救ってくれるかも…。藁にもすがる思いで、キャリーはドミニクのもとへ向かった。彼が息子の父親であるという秘密を、胸に抱えて。
親族の苦境を聞きつけてマギーは10年ぶりに故郷に帰った。懐かしい我が家を前に、封印したはずの苦い記憶が甦ってくる。両親を早くに亡くして内にこもりがちだった少女時代、やさしく見守ってくれた義理のいとこのマーカス…。マギーは彼に夢中になり、愚かにも愛されていると信じた。だが、彼の突然の婚約発表によって淡い恋心は打ち砕かれ、彼女は傷心のあまり、取り返しのつかない嘘をついてしまった。「出ていけ!」そう叫んだマーカスの怒声は今も耳に残っている。いまだに疼く傷跡を胸に、マギーは勇気を出して家の扉を開けた。
結婚も子供も叶わぬ夢と諦めていた── あなたが現れるまでは。 マリエッタはローマの画廊で働く画家の卵。 下肢が不自由なため車椅子に頼る生活だが、懸命な努力を重ね、 ようやく自活できるようになったことに誇りをもっている。 ところが、その生活が悪質なストーカーによって脅かされ、 妹の身を案じた兄が親友で警備会社CEOのニコに助けを求めた。 屈強な体に鋭いブルーの目。マリエッタはなぜか彼が近くに いるだけで脈が乱れた。しかも強引に説得され、 ニコが所有する島にしばらく匿われることになってしまう。 大富豪と二人きりの生活は案の定、波瀾に満ちた幕開けで……。 気鋭の作家アンジェラ・ビッセルが『天使が去ったあの日から』に続いて贈る、しっとりと情緒豊かなロマンスをお楽しみください。頑張り屋のヒロインですが、こと恋愛になると、どうしても脚のことが気にかかり、臆病になりがちで……。
私の幼い胸を焦がした彼の美しい瞳に、 今は怒りと憎悪しか見えない。 レクシーは両親の死後、伯父の家で使用人扱いされて育った。 そんな日々の中、心の支えだったのは憧れの上司アトラス。 だがある日、無実の罪で囚われた彼は皮肉にも レクシーの証言が決め手となり、CEOの座を追われ 長い獄中生活を強いられる悲劇に見舞われてしまうーー。 10年後、ついに無実の罪を晴らした彼がオフィスに現れる。 そして、おののくレクシーに傲然と言った。 「僕を監獄に追いやった君への罰は、僕と結婚することだ」 何を企んでいるの? 彼の意図がわからずレクシーは狼狽した。 あまりにも変わってしまったかつての憧れの男性。悲しみの新婚初夜、過去の罪を体で償えとばかりの悪魔の仕打ちにヒロインは耐えますが、妻がバージンだと知った彼は……。文豪デュマの名作『モンテ・クリスト伯』さながら、重厚な愛憎劇の幕が開きます!
異国の砂漠での星空観賞ツアー後、マギーは眠っていたところを外へ引きずり出され、ヘリコプターで豪華なテントへさらわれた。そこで待っていたのは、その国の皇太子イリアスだった。彼によれば弟王子を誘惑し、脅迫している女こそマギーだという。違う。それは誤解で、弟王子とは話をしただけだ。するとイリアスは侍女に、マギーの身繕いをするよう命じた。私が砂だらけだから?いいえ、この国にはハーレムがある…。マギーは青ざめた。この人は私を寵姫に加える気でいるの?24歳で男性経験がないくせに、彼の魅力の虜になっている私を。
パーティに出席するためアマルフィに飛んだオーラは、大富豪トーレ・ロマーノと皮肉な再会を果たした。8年前、無垢な彼女はイタリアで出会ったハンサムな彼にたちまち心奪われ、愚にかもバージンを捧げた。しかし翌朝、残酷な彼の言葉が夢の夜を悪夢に変えた。“君も財産狙いだろう?”-以来、彼を避け続けてきたのに、昔より魅力を増したトーレは、母の治療費の工面に悩む失業中の彼女に、臨時秘書の職を提示してきたのだ。もしまた誘惑されたら…?そんなオーラの不安は的中する。
1年の契約結婚が終われば消える、 まぼろしのシンデレラーー ソリティアは病母と学生の妹を抱え、亡き父の店を切り盛りしている。 ある日、家賃が引き上げられると知り、彼女は愕然とする。 店の2階に住んでいるため、家賃を払えなくなるということは、 家族もろとも路頭に迷うことを意味していた。 ソリティアはロンドンの一等地に立つ不動産会社へ向かうと、 世界を股にかけて活躍する大富豪実業家のゼイビアを前に、 どうか値上げをもう少し待ってくださいと必死に訴えたーー お宅の掃除でも、オフィスのお茶くみでも、なんでもしますから、と。 だが非情にも、ゼイビアはすべて間に合っていると一蹴したあと、 なおも懇願する彼女に言い放った。「今僕が必要としているのは、妻だ」 父の思い出がつまった店を守るためなら、何も厭わないと心に誓う苦労人のソリティア。一方、世界の美女と浮き名を流すゼイビアは、大伯母の遺言により、一族の館を相続するための条件として即席の妻を探しており、その期限が残り6週間と迫っていたのでした……。
美しき公爵が詠む愛の詩に、 酔いしれていたかった……。 信じていた人に裏切られてひどく傷ついた大学講師のアビーは、 仕事をしばらく休んで、ヨーロッパで心身を癒やすことにした。 歴史的な詩人のリサーチを兼ねたその旅はしかし、 彼女の心をかつてなく大きく揺さぶることになる。 滞在する予定の風光明媚な地所から迎えに現れた男性ラウルを見て、 そのあまりの美しさに、アビーは思わず息をのんだ。 ずっと妄想の中で思い描いてきた、まさに理想の男性像そのもの。 さらに、ラウルの祖父がアビーの探している詩集を所有しているからと、 フランスにある彼の家に招待され、彼女は天にも昇る心地になったーー まさか彼が公爵で、しきたりを重んじる家族から冷遇されるとも知らず。 それぞれ心に傷を抱えた3人のヒロインが、ヨーロッパを旅するなかで運命の人と出会う、3部作〈大富豪の青い鳥〉。第1話の本作は、フランス公爵との身分違いの恋物語です。ロマンティックな舞台にご注目ください!
惨めな娘は途方に暮れたーー 彼の瞳がまぶしすぎて。 ロンドン社交界の息苦しさに耐えかねたハリエットが 早朝の公園で秘密の朝駆けを楽しんでいると、 不意に暴れ馬が現れて乗り手の男性が振り落とされた。 泥酔した様子のその男性は、心配してかがみ込んだハリエットを あろうことか娼婦と誤解し、巧みなキスとともに組み敷いた。 ハリエットは驚いて逃げ去ったが、舞踏会の夜に彼と再会する。 男性の正体は麗しの子爵、ベコンソール卿ジャック・ヘスケスだった。 彼にダンスを申し込まれ、友人たちに紹介されて戸惑いながらも、 生まれて初めて人目に留まったハリエットは喜びを覚えていた。 ジャックが彼女を賭の対象にしているなどとは夢にも思わずに。 超人気作家A・バロウズの3連作、米読者絶賛の〈神々の悪戯〉シリーズ第1話をお届けします! 愛に臆病なふたりが織りなす不器用な恋の行く末は……? 気になる脇役、無慈悲な“ゼウス”の恋物語が描かれる第2話は豪華記念号です。
両親が相次いで亡くなり、クリスティアーヌはただひとり、スコットランドの小さな町で迫害を受けていた。伯父の計らいでイングランドの孤島の伯爵家に嫁ぐことになったが、そこでも彼女は、島民から悪意に満ちた目を向けられる。このつらい境遇もしかたのないことなのかもしれない。スコットランドとイングランドの血を半分ずつ受け継いだ身だから。両国の争いが終わった今なお、双方から目の敵にされてしまう。クリスティアーヌの居場所は、もはやどこにもなかった。島の領主で伯爵のアダムも、島民と同じく、私を花嫁と認めないだろう。悪漢から守ってくれた彼に、私は心を奪われてしまったというのに…。
想いはすれ違い、幸福は手からこぼれ落ちる。 わたしたちはもう終わりなの? 大富豪の夫メイソンとの子供に恵まれなかったスカーレットは、 養子縁組で迎えた赤ん坊まで心変わりをした実母に奪われ、 失意のどん底に突き落とされた。夫婦仲も徐々に険悪になり、 ついにメイソンは「別の男と幸せになってくれ」と言い捨て、 家を出ていってしまった。離婚も時間の問題だった。 そんなとき、死の床にある義弟から幼い一人娘の養育を託される。 弟を安心させたいというメイソンの願いを聞き、 スカーレットは彼と幼子を我が家へ迎え入れる決意をした。 二人の情熱は再び燃えあがり、彼女は幸福に酔いしれた── “メイソンを信じてもいいの?”という心の声に耳を塞いで。 巧みなストーリー展開と個性豊かなキャラクター描写で人気の作家、アンドレア・ローレンスが描く、夫婦の愛と再生の物語をお楽しみください。壊れかけた二人の絆を、1歳になったばかりのルナがどう結びつけていくのか……? ご注目ください。