出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ドレスも宝石もいらない。 ほしいのは愛の言葉だけ。 ウエイトレスをしながら大学に通うベイリーは、 恋人との結婚を夢見ていたが、ある日突然別れを告げられた。 数カ月後、新聞の1面に見覚えのある顔を見つけて彼女は驚愕する。 ラファエル! まさか彼がイタリアの小国の大公だったなんて。 じつはベイリーのおなかには小さな命が宿っていた。 そこへラファエルが何事もなかったように現れ、 身勝手にも以前のような気楽な関係を続けたいと主張した。 だがベイリーが妊娠の事実を告げたとたん、彼の表情が変わる。 「名誉と義務が最優先だ。君を妃として迎える」冷たい声が言った。 真実の愛にたどり着いたきっかけは“妊娠”──M・イエーツが命を授かった花嫁のロマンスを描くシリーズ、〈天使のウエディング・ベル〉の第2話です。ウエイトレスが大公の妃に……?
研修医のオリヴィアは亡夫の遺伝子を継ぐ子を人工授精で身ごもり、その大切な命とともにこれからの人生を歩んでいくつもりだった。しかし運命は残酷にも、彼女から心のよすがを奪おうとしていた。じつは手違いで、おなかの子が我が子でないことがわかったのだ!本当の親にこの子を奪われてしまうかもしれないなんて…。頼れる者もおらず、どうしようもない孤独感に沈んでいると、意外な人物に慰められ、オリヴィアは思わずときめきを覚えたー職場で女性スタッフらが熱い視線を送る美形ドクター、デイヴィッド。だが、彼が全米屈指の財閥出身だと密かに知る彼女は、我が身を戒めた。ただの同情を勘違いしてはだめ。これ以上辛いことに耐えられないから。
愛しの社長に片思いの秘書は、 恋の分かれ道で迷子になり……。 父の死後、家族を支えるため身を粉にして働くプリシラは、 昼間は社長秘書、家に帰れば家事や姉の子育てを手伝う毎日。 そんな生活も、姉の再婚を見届けた1年後に終わりを告げた。 悩んだ末に、社長のピーター・B・ロックハートに辞職を願い出たのだ。 それは、届かぬ恋心を隠して彼のそばで働くのがつらかったから。 心機一転、プリシラはさる老婦人の屋敷で住み込みの子守りの職を得る。 老婦人が言うには、知人の子を預かることになったはいいが、 “いやみなバーナバス”と陰で呼んでいる甥から反対されているらしい。 ある日、玄関前に派手な新車が停まり、噂の人物の登場かと思われた。 だがそこに現れたのは、その名もピーター・バーナバス・ロックハート、 彼女が未練を断ち切ったつもりでいた元上司の姿だった! 往年の名作家エッシー・サマーズの未邦訳旧作をお贈りいたします。気丈でがんばり屋なヒロイン像が好感を呼ぶ、ちょっぴり切なくてあたたかなシンデレラストーリーをお楽しみください。
ジョアンナは赤ん坊のとき女学校の玄関先に捨てられ、そこで育った。だが19歳になったからには、女学校を出ていき、家庭教師として一人で生きていかなければならないのだ。親友や先生たちと別れるのは悲しくて不安だけれど、派遣先の准男爵家の屋敷で家族の雰囲気を初めて味わえるかもしれない。ところが、待ち受けていたのは一家の娘たちに侮辱される日々。ある日、令嬢の付き添いとして舞踏会に同行したとき、彼女は威風堂々とした貴公子、ルーク・プレストンに窮地を救われる。身分の低い自分にも優しく接してくれるルークに恋心を抱いたものの、伯爵家の跡取りをもうけるための花嫁を探す彼は雲の上の人で…。
結婚もせず公爵家を支える娘の前に、 疎遠だった“次期公爵”が現れーー 令嬢ヘスターの血のつながらない祖父である公爵が病の床で、 アメリカに住む疎遠の孫を呼び戻して跡継ぎにすると言いだした。 しかも、ヘスターが彼に上流社会の礼儀作法を教えるのだといい、 公爵家の行く末を憂える彼女はそこはかとない不安を覚えるのだった。 一方、老公爵から呼び出しの手紙を受け取ったジャレッドは、 不作法でみすぼらしい身なりの人間と決めつけられ腹を立てていた。 実際は教養も財産もあり、こんな礼を欠く要請など断ってもよかったが、 ふと、顔も知らぬ親戚たちをからかってやりたい遊び心が湧いた。 はたしてイギリスの地を踏んだ彼は、“教育係”のヘスターに言った。 「ぼくにマナーを教えてくれ。ぼくはきみにキスの仕方を教える」 少女から老婦人まで、今まで魅了できなかった女性はいないと自負するジャレッドが、血のつながらないいとこの無垢なヘスターの心を翻弄します。はらはらどきどきの展開が得意なアン・ヘリスが描く、19世紀イギリスが舞台のドラマティック・ロマンスです!
守ってきた純潔を捧げた夜に、授かった命。 でも父親が誰かは言えない……絶対に! 不実な婚約者が事故死した2カ月後、 妊娠がわかり、エイミーは激しく動揺した。 いったいどうすればいいの? 「大丈夫だ。ぼくがきみと兄さんの子を支えるよ。結婚しよう」 友人でもある婚約者の弟、ヒースはそう言ってプロポーズしてくれた。 2カ月前と同じように、優しく。 謎めいた黒い瞳、危険な香りを漂わせる黒髪の大富豪、ヒース。 あの夜、ふたりは一線を越えた。そして……。 エイミーは心のなかで叫んだ。 違うの! この子の父親は……。 大好評を博したD-1358『シークと薔薇の宮殿』、D-1502『侯爵に盗まれたキス』の関連作です。妊娠がわかったヒロインは重大な秘密を告げぬまま、亡き婚約者の弟との結婚を承諾しますが……。
夫が遺した莫大な借金、幼い息子を奪おうと画策する義父。サヴァナは困り果て、亡夫の弟で初恋の相手トレントに助けを求めた。2年前、サヴァナはトレントに身を捧げたあと、冷たくあしらわれ、打ちのめされていた。さらに妊娠に気づき、途方にくれていたとき、形だけの結婚をもちかけてきたトレントの兄ーまさかすべては跡継ぎ欲しさに彼が仕組んだ罠だったとは…。何も知らないトレントは、彼女と兄の結婚後、一切の接触を断った。今や成功者のオーラをまとう彼との久々の再会。目と目が合った瞬間、サヴァナは強烈な感情に心乱され、彼のオフィスで熱く結ばれてしまう。“息子の父親はあなたよ”とは言えぬまま。
ローラにはつらい恋の過去があった。婚約者ファルコとの仲を彼の父親の策略によって裂かれたのだ。多額の慰謝料をローラに渡したように見せかけた父親の嘘ーファルコはそれを見抜けず、誤解したまま彼女と別れてしまった。その後、ローラはお腹に宿ったファルコの娘ベルを育てながら彼を忘れようと仕事に打ち込んできた。だが、別荘の改装を依頼され、イタリアのアルバ島を訪れたとき、ローラの3年間にわたる平穏な日々は終わりを告げた。依頼主がファルコだとわかっていたら、ここへは来なかった。なぜ私をここへ呼び寄せたの?まさかベルのことを知って…。
大富豪ロークの妻として幸せに暮らしていたアンジーは、 1年前に夫の浮気を知って家を飛び出し、今は独りで暮らしている。 ある日、アンジーの弟がやってきて、驚愕の事実を告げた。 ロークの口座で決済されるアンジーのカードを無断で使い、 インターネットの株取り引きで莫大な額の損失を出したというのだ。 それを知ったロークが、アンジーに会いに来いと言ってきた。 いちばん顔を合わせたくない相手に弱みを握られてしまったーー 屈辱をこらえ、お金は少しずつ返すと訴えるアンジーだったが、 ロークはからかうような冷笑を浮かべ、妻を抱き寄せてささやいた。 「きみを呼んだのは、このためだ」 ポルトガル人の夫が妻を呼び戻した理由ーーそれは、あまりに残酷で甘美な復讐のためだった! 寡作ながら、HQロマンスで絶大な人気を誇るミシェル・リードの夫婦元さやロマンスです。
ジャニーンは母亡き後、初めて実の父を知った。なんと父はギリシア人のホテル経営者で、大富豪だったのだ。父は現在の妻を傷つけたくないという配慮から、娘がいたことは隠した上でギリシアに呼び寄せてくれたが、“あの若い女は社長の愛人だ”という噂が流れてしまう。そんなある日、ジャニーンはニコスという男性と出会った。彼もギリシア人の実業家で、父の親友だという。ジャニーンはニコスの魅力の虜になり、彼も熱く求愛してくれた。だが彼女は知らなかったーニコスが実は父の妻の弟で、“姉の夫をたぶらかす女”を罰するために近づいてきたことを。
ある日リサは会社社長アンガスの車にはねられてしまう。そのせいで旅行をキャンセルせざるを得なかった彼女に、アンガスは治療や旅行費用の賠償を申し出るが、リサは断る。ところが後日、驚くことにアンガスから招待状が届いた。賠償の代わりに、彼の船でクルージングに出かけようというのだ。誠意に押されて同行したリサは、思いがけず至福の時を過ごす。アンガスはハンサムで優しく、情熱的でセクシーだった。旅の終わりが近づいた夜、リサは求められるまますべてを捧げた。独身主義者と公言する彼の子を宿すとは、思いもせずに…。
パーティに姿を現した男性を見て、ジェイシーの鼓動は速まった。10年に別れた、傲慢でハンサムなレオがそこにいた。目を閉じると、封印していた悦びや胸の痛みが甦ってくる。まばゆい太陽のもと、彼の魅力に抗えなかった日々が。レオとは結婚まで考えたが、彼はギリシアの大物実業家で、しかも思わぬ誤解から娼婦と侮蔑され、手酷く捨てられたのだ。それなのにいま、レオは臆面もなく彼女を誘惑してきた。微笑の裏に嘲りを潜ませて。「いつもこうしてじらすのか?じらされるのは好きじゃない」
ギリシアの美しい島でキャサリンは、 旅行中の世界的な億万長者フィンと運命的な恋に落ちる。 だがフィンとの関係を、キャサリンの上司が嗅ぎつけ、 著名人の醜聞として暴露してしまう。 その日、フィンは花を抱えて現れた。いつもと変わらぬ熱心さで 彼女を求めーー許されたと安堵したのも束の間、 フィンの顔が変貌し、辛辣な言葉で別れを告げたのだった。 キャサリンは泣きながら、花をバラバラにした。 予期せぬ妊娠に気づいたのは何もかも終わったあと……。
サマンサは巨大企業の受付ロビーに立ち尽くしていた。 チェーザレに、この体に新しい命が宿っていることを 伝えるために来たのだが、いざ口を開こうとすると心が揺らぐ。 彼はサマンサが生涯かけて稼ぐお金を1分で稼ぐほどの実業家だ。 なによりも、チェーザレは彼女の名前すら知らない。 それどころか目や髪の色、顔がそばかすだらけだということも。 会えばきっと幻滅して、すべてが終わる。 あの夜、一時的に視力を失っていた彼に絶望から求められ、 思いを止められないサマンサは、おずおずと身を任せたのだから。
誕生日の夜、リリアナはイサルにバージンを捧げた。10年間恋い焦がれた後見人の彼に、一瞬でも振り向いてほしくて。けれどその行動は、大きな過ちでしかなかった。どうしてイサルが、両親を亡くした12歳の彼女を引き取り、家から遠く離れた山奥の寄宿学校に閉じこめたのか?今も厳しい監視の目を光らせ、生活を制限するのか?なにもかもが、私を花嫁にするための計画だったなんて!今後は夫に従順に尽くし、子供を産み育てるだけ。イサルが求める、億万長者の愛されぬ完璧な妻として…。
7年前に起きた悲劇のせいで長らく引きこもっていたナタリアは、最愛の祖父がかつて手放した家宝の詩集を取り戻すため、勇気を振り絞ってギリシアへ飛んだ。だが、詩集の持ち主の億万長者アンゲロスと対面するなり、彼の幼い娘のナニー志願者と決めつけられ、雇われてしまう。正体を偽ったまま屋敷で暮らし始めたナタリアは、娘にも冷淡で人を寄せつけようとしないアンゲロスにしだいに惹かれていく。ある嵐の夜、ついに彼女は想いを抑えきれず彼の胸に飛びこむが、もう誰も愛さないと、にべもなくはねつけられて…。
あなたにだけは知られたくなかった。 私がどんなに醜いかを。 ラファエル・ペトリが私を雇いたいというの? ニューヨークのホテル王からの突然の指名に、リリーは驚いた。 自宅で企業調査を請け負う彼女にとっては名誉なことだが、 一つだけ気がかりなことがあった。人目に触れるのが怖いのだ。 14年前、リリーはある事故で頬に火傷を負い、 それ以来、恋愛を遠ざけて世間から隠れるように生きてきた。 その美貌で女性を虜にできるラファエルには理解できないだろう。 リリーは地味なだぶだぶの服に身を包み、髪で片頬を覆うと、 傲慢な雇い主のもとへ向かった──愛人になる運命とも知らずに。 純粋で愛らしいヒロインを描くのを得意とするアニー・ウエストらしい、シンデレラ・ロマンスです。美貌のイタリア人大富豪に見出された、容姿に自信のないヒロイン。二人の愛のゆくえは……?
魔法が消える時刻は迫っているけど……。 シンデレラが見た、うたかたの恋の夢。 ある日、企画会社で働くジェマが一人きりで仕事をしていると、 目の前に突然、目もくらむほど美形で長身の男性が現れた。 トリスタン・マルコという名を聞き、彼女は息をのんだ。 最高級ホテルでのパーティを予算無制限で依頼してきた謎の大富豪! はるばる欧州のモントヴィア国から打ち合わせにやってきたという。 やがて思いがけずクルージングに誘われ、ジェマの心は舞い上がった。 悲しい過去のせいで恋には慎重になると心に決めたけれど、 彼の魅力に抗えるかどうかはわからない……。 恋に惑うジェマは知る由もなかったーー 彼の本当の名は、モントヴィア皇太子トリスタンで、 高貴な生まれの女性との結婚を義務づけられている身であることを。 『一夜にできた秘密』で鮮烈な日本デビューを果たした人気急上昇中の作家キャンディ・シェパード。本作は、作者が満を持してお贈りするロイヤルロマンスで、『大富豪の秘密の婚約者』の関連作にもなっています。身分違いの恋に悩むヒロインにご声援を!
ロンドンの病院で働く二十歳の見習い看護師ベネチアは、近くの店の爆弾騒ぎで腕を負傷し、かの著名なオランダ人脳外科医デュアルト・ター・ラーン・ルティンガ教授に処置してもらうことに。かすかな意識のなか見上げた教授のハンサムな顔ーそのとき、乙女の小さな恋は始まったのかもしれなかった。やがて、唯一の家族だった祖母が急死し一人残されたベネチアに、彼女の気持ちを知ってか知らずか、教授が突然プロポーズをしてきた。オランダで後見することになった孤児の少女が手に余り、模範的な家庭生活を示すために、妻役を演じてほしいというのだ。愛のない結婚は本望ではないと、泣く泣く拒むベネチアだったが…。
富豪の彼としがない店員の私ーー 身分違いの恋は友達にも秘密だった。 「どうして僕に息子がいることを教えてくれなかったんだ?」 怒りに燃えるジェイクを前に、ケイトは途方に暮れていた。 2年前、ケイトは名家の御曹司である彼と切なくも激しい恋に落ちた。 将来の約束をしないというただ一点を除いては、彼は理想の恋人だった。 だが、妊娠に気づいてすぐにジェイクの祖父から悪質な脅しを受け、 町を追い出されたケイトは独りで赤ん坊を産み育てていたのだった。 家族の不幸をきっかけに町へ戻ってきたケイトに、ジェイクは 自分にも息子と同居する権利があるはずだと主張する。 今まで子どもの存在を隠していた償いとして、ケイトは彼を受け入れた。 二度とこの人を愛したりしないと、固く心に誓いながら。 北米の人気作家D・ウェイドの記念すべき日本デビュー作をお届けします! ジェイクがケイトを“日陰の女”扱いしていたのは、実は彼女への愛ゆえでした。引き裂かれた恋、命の芽吹き、運命の再会ーードラマチックで情熱的な、至福のシンデレラストーリー。