小説むすび | 出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン

出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン

いくつものジェラシーいくつものジェラシー

〈愛と命を見つめて〉 わたしに残された時間は少ない。なのに、 私を捨てたあなたと、再会するなんて……。 白血病に冒された教師アントニアは、残された日々を家族と過ごすため、 二度と帰るつもりのなかった故郷の町へ戻ってきた。 9年前の、壊れてしまいそうなほど傷ついた記憶がよみがえるーー 愛する恋人パウエルとの結婚を控え、幸せの絶頂にいたさなか、 アントニアには愛人関係にある別の男がいるという噂が立てられた。 もちろん根も葉もない作り話だったが、パウエルは怒って婚約を破棄し、 あろうことか、噂を流した彼女の親友と結婚してしまったのだ。 思い出すだけでもつらいのに、今、さらなる皮肉な運命が待っていた。 代任教師を務めることになった母校の担任クラスに、 町の有力者となったパウエルと、今は亡き妻の娘がいるとわかったのだ! 理不尽に捨てられてもなお、心の痛みを癒やせぬままパウエルを愛し続けたアントニア。まさか再会するとは思ってもみませんでした。日に日に体力は衰えていき、さらに彼と感情をぶつけ合うことに心の限界を感じた彼女は、ふたたび逃げるように町を出ますが……。

ロスト・ラヴロスト・ラヴ

仕事を失い、子も奪われ、夫の愛も消えた。 私は“別人”になり、愛し愛される道を選んだーー 事故で顔を激しく損傷したジャッキーが望んだのは、 顔を復元する手術ではなく、別人に生まれ変わること。 整形手術で新しい顔を手に入れた彼女は、過去の弱い自分を捨てた。 ブルック・アダムソン。それがいまの彼女の名前だ。 夫のレイフに奪われた息子との再会を果たすため、強くならないと! 大企業のトップで仕事人間の夫との結婚はつらい思い出ばかり。 何がいけなかったの? どこを間違えたのだろう? そこにあると思っていた愛は、最初からなかったのかもしれない……。 でも、どんなことをしてでも息子に会いたい。 たとえレイフにどう思われ、どれほど邪魔をされようとも。 大スター作家たちの名作を厳選してお届けする《プレミアム・セレクション》。初版の刊行当時、感動の嵐を巻き起こした話題作をお贈りします。ジャッキー改めブルックと会ったレイフは、元妻とは気づきませんが、ときおり目の色や表情に類似点を見つけ……。

孤高の富豪を愛したら孤高の富豪を愛したら

愛を返してくれない富豪に、 悲しいほどときめいてーー トスカーナのワイナリーを父親と切り盛りしていたマルシアは、 元婚約者に資金を持ち逃げされ、絶望のどん底に突き落とされた。 経営難に陥ったワイナリーを家屋敷ごと買い取り、 引っ越してきた新オーナーは、アメリカの大富豪トレイス。 マルシアは1年間、彼の下で働くことになった。 ワイナリーの付属品として買われたも同然の状況だったが、 自分のせいで家族が失業し、住む家を追われたという罪悪感から、 マルシアは身を粉にして働き、夜はトレイスに料理もふるまった。 しかしある夜、ふいに唇を奪われた瞬間、否応なく気づいてしまう。 ひとつ屋根の下で暮らすには、彼は魅惑的すぎるということに。 互いの魅力に抗いきれず、ついに結ばれた二人。しかしトレイスは、マルシアの家族の再出発に尽力してくれる一方で、突然心を閉ざします。じつは彼には、愛に挫折した悲愴な過去があって……。孤高の富豪と買われた乙女の、甘く切ないシンデレラ・ロマンスです。

男装の天使と憂いの伯爵男装の天使と憂いの伯爵

土埃だらけの服の下には、 隠しきれない玉の肌と、美しい曲線。 海軍で輝かしい戦果を残した後に負傷して帰郷した、 第10代ライブンホール伯爵マックスは、世を儚んでいた。 ある日、領地を馬で駆けていると、奇妙なものが目に入った。 男物のズボンに包まれた尻がもぞもぞ動き、しきりに何かを掘っている。 何やつ、盗賊か? 鋭い声で呼び咎めると、男ははっと顔を上げた。 眼鏡越しに見開いた大きな丸い目、麻のシャツの開いた胸元ーー女か? 「伯爵さま、どうか怒らないで。古代遺物を発掘したいだけなんです」 エフィは近くに住む天涯孤独の若い女性で、歴史が好きなのだと言う。 失せろと命じたが、彼女は夜中にこっそり領地に入ってきているようだ。 女性が夜に一人では危険だ! マックスはつい手を差し伸べてしまいーー。 新作家ヴァージニア・ヒースの登場です。傷ついた心身を持て余し隠遁する伯爵ヒーローと男装のヒロイン。女性として見られたことがないエフィにとって、恋愛や結婚は夢物語でした。でも伯爵は、彼女のズボン姿を好ましくさえ思っているようで……?

サタンの花嫁サタンの花嫁

(「悪魔」に「サタン」とルビ付ける) 侯爵様がたとえ★悪魔/サタン/でもかまわない。 わたしはサタンの花嫁になりたい。 質素を好む厳格な叔父に育てられ、その教えを忠実に守るアネリス。 ある日、彼女にはセントジョン侯爵という後見人がいるとわかり、 住み慣れた村からロンドンに出て、レディ教育を受けることになった。 屋敷に着き、現れた侯爵を見て、アネリスは息をのんだ。 村で偶然知り合って、つい心を奪われた王党派の人。 世にも美しい瞳のあの方が、わたしの後見人だったなんて! 叔父によれば、贅沢を好む王党派は皆、悪魔ーーサタンの弟子だという。 そんな考えも、アネリスの恋心を消し去ることはできなかった。 やがて魅惑的なレディに変身した彼女は華やかな宮廷生活に飛び込む。 しかし国王たちの注目を引くも、愛する侯爵だけは彼女に厳しくて……。 清貧であれと育てられたアネリスは華やかな社交界に戸惑いつつも、まるでシンデレラのようにレディとして花開きます。それなのに侯爵は彼女に厳しいだけでなく、彼には美しく洗練されたフランス人女性の恋人までいることがわかり……。アネリスの初恋の行方は?

愛と言わない理由愛と言わない理由

耐えられない。でも、抗えない。 かつて慕った悪魔富豪の、冷酷な愛の要求。 大企業の御曹司ラファエロと、屋敷の庭師の娘グローリー。 5年前、若い二人は身分の差など気にせず愛し合っていた。 だが彼の父親に、息子と別れなければ家族を破滅させると脅され、 グローリーは泣く泣く一人屋敷を去るしかなかったーー 何も知らないラファエロに裏切り者だと恨まれながら。 そして今、彼女はすがる思いでラファエロを訪ねた。 弟が屋敷で騒ぎを起こし、窃盗の疑いまでかけられているのだ。 弟を訴えないで。できることはなんでもするから……。 そう懇願するグローリーに、ラファエロは冷淡に告げた。 「なんとかしてやろう、きみが体を差し出すなら」 〈春の訪れを信じて〉をテーマに、人生の冬とも言うべきときを耐え忍ぶヒロインの物語をお贈りします。弟を許してもらうための代価は、冷酷非情な“体の関係”。いまだラファエロへの愛を断ち切れずにいるグローリーは、心を軽んじられたようで切なくなり……。

スター作家傑作選〜小さな秘密の宝物〜スター作家傑作選〜小さな秘密の宝物〜

メリッサは暴漢に襲われ、隣家の跡取り息子ディエゴに救われた。それを機に二人は結ばれて夫婦となったが、この結婚はメリッサの罠と信じ込む彼と、その家族の仕打ちに耐えられず、彼女は妊娠を告げぬまま姿を消した。5年後、事故で瀕死状態に陥ったメリッサは、面会に来た夫に言い張った。「息子はあなたの子じゃない」と(『もう一度抱きしめて』)。孤児として育ったフェイスは運命の人との出会いを待ちわびていた。だから、誘拐犯から彼女を救ってくれたワースに純潔を捧げたのだ。“2カ月後のクリスマスに町の広場にあるツリーの下で会おう”そう約束して別れたが、当日、いくら待てどもワースは現れない。フェイスは絶望に打ちひしがれたーお腹に宿る、彼の子とともに(『星降る夜の出来事』)。レオン!アラーナはギリシア大富豪との予期せぬ再会に驚愕した。5年前、たった半年だったけれど、貧しかった彼女に夢のような愛と贅に満ちた日々を与えてくれた人。でも最後には誤解がもとで、ひどく罵られながら彼のもとを去ったのだった。今もまだ冷たい彼の瞳に、アラーナは震えた。もし彼に息子の存在を知られたら…(『愛人の秘密』)。切なく胸に迫る、シークレットベビー&再会愛。

冷酷王子と秘密の子冷酷王子と秘密の子

遅すぎるプロポーズは虚しいだけ── 王子が欲しいのは息子だけなのだから。 もうすぐ5歳になる息子を連れて街へ出かけたエマは愕然とした。 5年半前、彼女を不用品のように捨てた相手がいたのだ。 コンスタンチン! 美女との噂が絶えないミルス王国の王子。 1年付き合った末、彼は許婚がいるからと一方的に別れを告げた。 その後妊娠に気づいたエマは、厳格な両親に家を追いだされ、 強盗に全財産を奪われ、コンスタンチンには連絡すら拒否されて、 住み込みで働きながら一人で必死に我が子を育ててきたのだった。 「その子は僕の子だな?」こちらを睨みつけ、彼が詰め寄った。 お願い、私の宝物を奪わないで。エマは息子を胸にかき抱いた。 『ガラスの靴の片想い』に続く、ミニシリーズ〈愛と継承のはざまで〉の関連作をお届けします。王家の血を引く息子の幸せのため、王子からの求婚を受け入れたヒロイン。なぜか愛の言葉ひとつも口にしようとしない冷たい王子との生活はあまりに虚しくて……。

神の子を宿した罪神の子を宿した罪

なぜ愛してしまったの……? 私はお金で買われたも同然なのに。 なんて逞しい人。まるで海の神(ポセイドン)ね。無人の浜で出会った男性は、 コーラに、「ここは僕の秘密の避難所なんだ」と言った。 そこは彼女が一人になりたいときに行く隠れ場所でもあった。 翌日、コーラの実家が営む小さなホテルに、その男性が現れた。 彼が沖合に浮かぶ豪華クルーザーの持ち主のストラトだと知り、 コーラは驚愕する。ギリシア屈指の実業家がなんの用かしら? 「僕と、1カ月で世界中を回るクルージングを楽しまないか?」 昨日会ったばかりの、ハンサムな大富豪と? そんなの無理よ! だが、経営難の実家のホテルを助けてやると言われてしまい……。 ピュアなヒロインを描いて人気のアニー・ウエスト。実家を助けるため、お金持ちの道楽につきあうことに。ところがストラトが放つカリスマ性と男性的な魅力に絡め取られ、コーラは身も心も捧げてしまいます。彼の深い闇に気づいたのは、身ごもったあとで……。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP