出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
子守りのハナは、雇い主のイーサンの妻になった。 前妻を亡くした彼は、幼い子供たちがハナに心を開くのを見て、 我が子のために形だけの結婚を申し込んだのだ。 天涯孤独の身の上で、ひそかにイーサンに恋していたハナは、 傷ついた心をひた隠してその申し出を受け入れた。 ところが、1年たっても彼にとってハナはただの子守りーー 孤独に耐えられなくなってきたとき、事件は起こった。 ハナが夜、自宅に帰る途中、男性に襲われかけたのだ。 ぼろぼろの姿の彼女に、イーサンは初めて目を向けた。
父親が多額の借金を抱えたまま亡くなり、 遺されたクリスティーナは一族の土地を守るため奔走していた。 そんな折、とあるパーティで6年ぶりに元恋人ルイスと再会する。 かつての心優しかった恋人の面影はどこへやら、 今や世界的銀行の頭取となったルイスは、まさに冷淡そのもの。 あの日一方的に別れを告げた彼女を、心底憎んでいるようだ。 ルイスはどこからかクリスティーナの窮状を嗅ぎつけたらしく、 復讐心に燃える目で、資金を提供しようと持ちかけてきたーー ただし、彼の妻となり子供を産むならば、という条件つきで。
子守の求人広告を見て、カリーナはこれに懸けるしかないと思った。3年前に墜落事故で両親を失ったが、金メダルという母の夢を叶えるため、カリーナはフィギュアスケーターとして頑張ってきた。だが足首の骨折で選手生命を絶たれた今、経済的にも困窮していた。広告主は、数々の石油会社を経営する大富豪マイカ・トランス。なんとか面接を通り、住み込みで働き始めたカリーナはいつしか、ボスの威厳あふれる態度の下に隠された優しさを知る。彼のことを考えるたびに感じるこの胸の切なさは、いったい何?ある夜、悪夢から覚めたカリーナが寝間着姿でキッチンに行くと、偶然居合わせたマイカが咎めるような視線を向けてきたかと思いきや、無防備な彼女の唇をいきなり奪って…。信心深い家庭に育ったカリーナは、純潔を重んじるまじめな女性。過去のトラウマから男性が苦手だったが、よりによって、かつてないほど男らしい大富豪に恋をしてしまい…。不動の大スター作家が贈る、真冬の甘いシンデレラ・ストーリー!
映画化決定 この恋に、涙する。 今だけは、君の隣にいさせてーー それが、オックスフォードで出逢った二人の儚い願い。 オックスフォードの大学院で1年間英文学を学ぶことになったエラ。 憧れの街での生活に胸躍らすも、授業初日に現れた講師を見て目を丸くする。 昨日高級車でエラを轢きかけたばかりか口説いてきた、軽薄なあの男だったのだ。 出会いは最悪ながら、ともに文学を愛する二人はいつしか惹かれあい、 エラが帰国するまでの期限付きで交際を始める。 だがエラは知る由もなかったーー彼に残された時間が、あとわずかなことなど。
復讐、開始ーー 4人の男を追いつめるため、私は生きてきた。 ペニー・ジョーダンの衝撃作が復刊! 誰もがうらやむ美貌と才能で成功を収め、若くしてロンドン社交界で名声を博するペパー。 だが彼女は本当の名を隠し、長い年月をかけ4人の男たちへの復讐計画を密かに進めていた。 それは11年前、彼女があるひとりの青年に惹かれたことから始まった。 伯爵家の跡取りで眉目秀麗なその青年が悲劇をもたらすことを知らずに……。 凄惨な過去を乗り越えたペパーの華麗なる報復がいま、始まる。
死者の声が聞こえるーー それが、神が彼に与えた力。 大好評!超弩級ファンタジー第2弾 孤独に生きてきた彼が愛を知る時、一族の運命もまた動きだす。 殺人課へ異動になった女性刑事ホープは、ギデオン・レイントリーの相棒に抜擢された。 ギデオンは異様な検挙率の高さとその独特な捜査方法で知られる男。 高級スーツを着こなす洗練された姿に刑事らしさはなく、 現場で遺体のそばにうずくまってつぶやく様は、まるで死者に語りかけているかのようだ。 いったいなぜ彼はすべての事件を解決できるのかーーそう疑問をぶつけたホープに ギデオンが返したのは、信じがたい言葉で……。
IT企業で働く由依は、憧れの上司・高宮勇士にディナーに誘われ、なんと突然のプロポーズを受ける。由依は勇士の優しさと寂しさを知り彼との結婚を決意。周囲に絶対ナイショの甘〜い新婚生活がスタートしたものの、傲慢社長である勇士の父に結婚を認めさせるには、ビッグプロジェクトの成功が必須!元カレの登場でふたりの間に更なる波乱が…!?
森で彼女が出会ったのは、 世にもセクシーな“狼”だった。 秘書のローレンはハンガリーの深い森へと赴いた。 上司の異父兄ドミニクを帰郷させるためだ。 森を抜け、小屋を訪ねると、現れたのは荒々しい風貌の男性。 母の訃報を伝えた赤いコート姿の彼女を赤ずきんとからかい、 ドミニクはあろうことかいきなりキスをした! しかしーー。 「帰れ。ぼくを捨てた母にも、見知らぬ家族にも興味はない」 動揺しつつも説得を続ける彼女に、彼が出した帰国の条件は、 “ぼくが望んだらいつでもキスをすること”。 なんて不埒な人! なのに……彼と触れた唇が妙に熱い……。 無作法なドミニクは実は、一人で巨万の富を築いた敏腕実業家でした。品行方正なローレンとの結婚を弟に提案されると、“花嫁と初夜のベッドを共にすること”が条件だと、またもや彼女を当惑させて……。野性的なヒーロー像が光る、C・クルーズの作品です。
悲しい出生の秘密を知ったから、 愛のない結婚に甘んじるしかなかった。 クレシダは12歳のとき、母の衣装部屋の奥に、 手紙と写真入りの小箱を見つけ、王の実の娘ではないと知った。 以来、華やかな姉たちの陰で勉学に励み、ひっそり生きてきた。 そんなある日、留学中のクレシダに縁談が舞い込む。 ずっと自分を無視していた王の頼みにクレシダは喜んだが、 相手のシーク・ハリルは、経済援助を盾に結婚を迫る冷血漢だ。 宿命を受け入れた彼女にしかし、想定外の出会いが訪れる。 帰国前夜に知り合った、物憂げな黒い瞳のセクシーな男性ーー ひと目で心奪われた彼こそ、誰あろうハリルだった! 恋した相手が名目だけの夫になると知らず、奪われたキスに応えたヒロイン。それが仇となり、無垢な花嫁は冷酷と悪名高い花婿に純潔を疑われることに。そして愛など与えぬとばかりに、結婚初夜、冷たく突き放されるのでした。『白馬の騎士と禁断の花』関連作。
父親の死後、実の母親に家を追い出されたセイディは、スペインの店でシェフとして腕を磨く日々を送っていた。ある日、彼女は店の上客のアレゴン公爵が事故に遭ったと聞き、心をこめて作った料理を病院へ届けてもらった。その後、セイディは公爵の望みだと言われて、彼の城を訪れた。実は公爵は、彼女の料理を一瞥するなり捨てていたのに。城で待っていたのは、放蕩者で知られる公爵の熱い誘惑だった。なぜ高貴な彼が、あくせく働くだけの平凡な私に目をとめたの?セイディはまだ知らなかった。自分が公爵の子を身ごもる運命を。
その日、モリーは貴族の屋敷の家政婦として朝から大忙しだった。なのに、大事な客人と言われたイタリア人富豪サルヴィオの前で大失敗をしたあげく、深夜泣いている姿まで見られてしまう。意外にも、サルヴィオはやさしくなぐさめてくれ、感激したモリーは、気づくと魅力的な彼に純潔を捧げていた。ところがクリスマス直前、彼女はサルヴィオとの一夜を理由に突然解雇され、頼れる人も住む家もないという苦境に立たされる。しかも月のものも遅い気が…。妊娠していたらどうしよう?元家政婦が宿した子どもでも、富豪の彼は愛してくれる?
この愛をつらぬけば、傷つくのはわかってる。 だから、本当の気持ちは言わないーー 看護師のアナは癌を患った姉のため、代理母になることにした。 ところが体外受精で妊娠したのもつかの間、姉は帰らぬ人となる。 すると姉の夫は子どもはいらないと言いだし、愛人のもとへ走った。 姉の形見の子を喪うことに耐えられず、産む決心をしたアナは、 妊娠を隠したまま短期の仕事を見つけて、診療所で働き始める。 同僚のベン・コールは優秀な医師で、とても魅力的なうえに、 いつも何かと気にかけてくれて、孤独なアナの心は揺れ動いた。 そしてついにキスーーそれは心ときめく、情熱的な口づけだった。 でも、この恋はあきらめなければ……。 訳ありの子を産む私は、彼の重荷にしかならないのだから。 2017年に惜しまれつつ亡くなった人気作家のジェニファー・テイラー。読み手の心を揺さぶる感動のロマンスは、永遠に不滅です。周りの人々のため懸命に生きる本作のヒロインは、その優しさゆえに孤独で、手に入りそうになった愛すら逃してしまうのですが……。
私の愛も死んだと思っていた。 あなたに愛されないとわかったときに。 クリスマス間近、マリアは愛する息子を連れて、 かつて夫セブと過ごしたカッターネオ家の別荘を訪れた。 仕事第一の大富豪実業家の彼に耐えられず、家を出て1年。 それでもここにやってきたのは、クリスマスを家族で祝うためだ。 夫が最近、両親を亡くしたうえ、存在すら知らなかった兄に 会社の経営権を突然奪われたことも、気にかかっていた。 家族の大切さを思い知ったというセブは、マリアに復縁を求めた。 そして、以前とは変わって家族のために努力する夫の姿に、 マリアはかつての想いを取り戻しかけるーーまさかイブの日に、 置き手紙一つでまた置き去りにされるとは思いもせず。 イタリア大富豪一族の3兄妹を描いたミニシリーズ〈カッターネオ家のクリスマス〉もついに最終話。第1話『摩天楼のシンデレラ』の主人公である長男レオの出現で、人生が激変した次男セブ。彼の不器用な愛を、イマージュの話巧者S・ペンブロークが綴ります。
愛しい幼な子をめぐり出会った、 恋しても結ばれるはずのない大富豪……。 女手一つで子育てをしながらベーカリーを営むクララのもとに、 莫大な遺産を受け取るための手続きをしてほしいと弁護士がやってきた。 生まれてすぐに名前もないまま捨てられた彼女には、身に覚えがない。 聞けば、遺産を残したのは4年前に一夏を過ごした元恋人で、 相続人に指名されたのは、彼の子である3歳の息子だという。 亡くなった元恋人が英国貴族の血を引く名門の御曹司だったなんて……。 翌週、NYにある一族の屋敷を訪れると、そこにいたのは、 元恋人に瓜二つだが雰囲気の違う双子の弟で敏腕実業家のグラントだった。 丁寧に接してもらううち、やがてクララは心を奪われそうになるーー 境遇も何もかもかけ離れた彼に恋したところで、一縷の望みもないのに。 “愛される作家”E・ベヴァリーが、米国東海岸を舞台に描くシンデレラ・ストーリー! 自由人だった双子の兄と違い、人生の楽しみを知らない仕事人間のグラント。彼がクリスマスもろくに祝わないことを知ったクララと息子は、彼のために贈り物を用意して……。
この想いを終わらせるために、 私は“私”を、捨てる。 メリは枕に顔をうずめて泣きじゃくった。なんて最悪な誕生日なの……。 今日で17歳になったメリは、兄の親友であるジャックに、 長いあいだ秘めてきた恋心を思いきって打ち明けたのだ。 それなのに、ジャックは困惑したような表情を浮かべ、 恋愛対象としては見られないと言い残し、振り返りもせず去っていった。 ひどいわ。確かに私は太っていて魅力的じゃないけれど……あんまりよ。 いつか綺麗になって見返すと胸に誓った11年後、ついに機会が訪れる。 実業家となったジャックが、メリの兄が建てた別荘に滞在するという。 見違えるほど美しくセクシーに変身したメリは、別荘へ向かった。 彼と一つ屋根の下で過ごし、叶わなかった初恋に終止符を打つために。 メリを妹のように思うジャックは、突然の告白に面食らって逃げ出しましたが、彼女の亡き兄に妹をよろしくと頼まれてからは、自分のスタッフにメリの近況報告をさせて遠くから見守ってきました。そうとは知らぬ彼女は、17歳の失恋をずっと引きずっていて……。
「その男をとめて!」空港ロビーでサニーは叫んだ。仕事で今日中に届けなければならない大事な書類をひったくられたのだ。すると前方で、長身のたくましい男性が犯人を取り押さえた。そして幸運にも、パイロットだというその男性チャンスの厚意で、目的地まで乗せてもらえることになり、サニーは胸を高鳴らせたーすべては、仕組まれたシナリオどおりだとも知らずに。一方、“標的”の娘サニーを首尾よく連れ出したチャンスには、彼女を巧みに誘惑して情報を聞き出す仕事が残っていた。だが、着陸の衝撃に耐えたご褒美に甘いキスを施して、彼は戸惑ったー予想に反し、サニーがあまりに可憐で、純真無垢だったから。
家政婦と子爵の十年愛を阻むのは、 身分の差だけではなかった……。 家政婦クロエは、亡き雇い主の親族で子爵のルークと久々に再会した。 ふたりは10年前に身分の差を超えて惹かれ合っていたが、 無制限の手当つきでという愛人契約をクロエが拒んで以来、 徹底して顔を合わせずに過ごしてきたのだ。 今、雇い主の葬儀に駆けつけた彼を見た瞬間、彼女は心をかき乱された。 ルーク……いいえ、子爵閣下。そう呼ばなくては。 どれだけ想っていても、彼とは一線を引くべき理由があるから。 長い時を経て、愛しのルークから今度は正式に求婚されるが、 それでもクロエは断ったーーすべては、娘ではない“娘”を守るために。 亡き雇い主は10年前、赤ん坊を連れた自称“未亡人”のクロエの素性を深追いせず、身の上話に無理があるのを承知で雇いました。そして遺書で、クロエの“娘”の父親を探すよう、ルークに使命を与えていて……。切ない真実と恋のゆくえをどうぞお見逃しなく!
白い結婚が幕を閉じてから、 初めて本当の愛を知ったのに……。 ダイアナは17歳のとき、両親に借金の形として老公爵へ差し出され、 以来白い結婚を続けてきたが、夫亡き今は社交界で噂の的だ。 “跡取りを産まなかった”“むこうみず”と後ろ指を指されても、 彼女は臆することなく社交を楽しんだーー 嘆くな、これからは自由に生きろ、という老公爵の遺言に従って。 貴族もそうでない者も男は皆、この若き貴婦人のあとを追いかけたが、 彼女が惹かれたのはただ一人、准男爵ネヴィルだけだった。 まじめで堅物との評判に反して、そつない会話と華麗なダンスで ダイアナを魅了したネヴィルはしかし、彼女の前評判に眉をひそめていた。 鼻の下を伸ばした求愛者リストなんぞに、我が名を連ねてたまるか! 道楽三昧で身を滅ぼした父と同じ轍は踏むまいと心に誓って生きるネヴィル。そんな彼らしく、噂の貴婦人ダイアナと出会い、美しいだけではない魅力にほだされそうな自分を戒めます。その忍耐も、いつまでもつことやら……。珠玉のリージェンシー・ロマンス!
ミリアムはカリスマ企業家ジェイと熱烈な恋に落ち、結婚した。 テムズ川を見渡す宮殿のようなペントハウスで、 ゴージャスな夫は囁いた。「僕は永遠に君を愛し続けるよ」 ところがある日立ち寄ったジェイのオフィスで、彼女は見てしまう。 夫と美人秘書の、不倫現場を。 悲しみのどん底に突き落とされ、ミリアムは離婚を訴えたが、 夫は取り合わないばかりか、おかしな条件を提示した。 「クリスマスまでは夫婦として暮らそう。毎夜ベッドも共にする。 その後まだ君の意思が変わらないようなら、離婚に応じよう」 条件をのんだミリアムは、今まで以上に情熱的に愛されるが……。 HQロマンスのベテラン作家ヘレン・ブルックスは、夫婦の復活愛を描いて人気を博しています。クリスマスになると読み返す人も多いという名作をお楽しみください。
わたしの名前は……エミリア・メレンデス? 自動車事故に遭い、昏睡から覚めた彼女を待っていたのは、 過去2年の記憶の空白と、自分のものとは思えない人生だった。 ベッドの傍らで彼女を見つめるセクシーな男性は夫だという。 ハビエルと名乗るスペイン人の彼にはまったく覚えがないのに、 その男らしさにエミリアは激しく心を揺さぶられた。 自家用ジェットで彼の豪奢な邸宅が立つセビーリャへ飛ぶと、 夫婦の寝室には確かに彼女の痕跡があるが、やはり思い出せない。 それなのに、このベッドで他人同然の夫と眠るというの? 恐れと、体に走った得体の知れない疼きに、エミリアはおののいた。 ホットな記憶喪失ロマンスをお届けします。何も思い出せないのに、夫婦の相性だけ抜群なんて。エミリアは愛された記憶を取り戻したいと願いますが、夫にとっては義務的な結婚だったと知り……。ドラマティックな展開に、目が離せません!