出版社 : 小学館
AI介護ロボットが、人に殺意を抱く日 都内で一人暮らしをしていた浅沼啓造が突然死した。心臓にペースメーカーを埋め込んでいた啓造の死因は虚血性心疾患と判断された。だが警視庁捜査一課の犬養は、介護のために導入され、リタと名付けられたロボットN365に注目する。果たして、リタに内蔵された害獣駆除用の超音波と電磁波が、啓造の死亡時間直前に発振されたことが明らかになった。これによりペースメーカーが停止、啓造を死に至らしめた可能性が浮上する。捜査本部は、事件はN365の異常行動によるものとし、製造元〈マッカーシー・エクスペリメント〉社を業務上過失致死傷で立件しようとした。だが上層部が打ち出したのは、リタ本体を殺人容疑で起訴するという前代未聞の方針だった。 この裁判を担当することになった東京地裁の判事補・高遠寺円は、事前に被告人との面談に臨む。最新AIを搭載したリタとの会話に妙な人間臭さを感じ、おののく円。AIは人格を持つのか、ならば人間との違いはどこにあるのか。これは〈ヒトであること〉を再定義する裁判になるーー。 AIがヒトに〈殺意〉を抱く可能性はあるのか。AIとの共存共生が現実になるなかで、われわれの未来を問うリーガル・ミステリ。 【編集担当からのおすすめ情報】 「裁判所にAI裁判官が導入されたら」というifをもとに描かれ、即映像化も決定した『有罪、とAIは告げた』続編は、「AIが被告人になったら」というリーガルミステリ。最新AIを搭載したロボットは、人に危害を与えうるのかーー対話型AIが、利用者の自殺願望を助長したとして提訴された事実もある今、それは決して絵空事ではないのかもしれません。 そんな裁判に挑む高遠寺円の前に立ちはだかるのは「ロボット三原則」。著者、中山七里さんは、「これはアシモフからの宿題である」と語ります。審理の行方にどうぞご注目ください。
綿矢ワールド全開のデビュー25周年記念作 2001年『インストール』で文藝賞を受賞し作家デビューしてから25年。前作『激しく煌めく短い命』で女性同士の恋愛を描いた綿矢さんが新たに挑んだのはーー綿矢作品史上最もファンキーな主人公が大暴れする”妊婦コメディ”小説! ◎本書より 「青春むだにするほど勉強したのに、働き盛りの繁殖期には全部中断して、産め産めって!そりゃねえだろ!クソッ」 「いくら金なくても、国のために子どもなんか産むか、ボッケエエエエエ!」 「あああ、もう声出さねえと、やってられねえ!痛い!めちゃくちゃ痛い!腹ん中で赤ん坊が暴れ回ってやがる!」 ◎内容紹介 俊貴は控えめで笑顔が可愛い由依と結婚する。不妊治療を4年続けた末、夫婦2人で生きていくと決めた矢先、俊貴が仕事から帰宅すると、由依が珍妙な格好で踊っていた。「ヨウセイダーーーーッ!」。妊娠した喜びで(!?)由依は内面、外見ともに豹変。髪型はデニス・ロッドマンのように、喋り方は『ドラゴンボール』の孫悟空のようになる。 驚きと笑いに満ちた夫婦の日々を描いた「グレタ・ニンプ」と、バレンタインに手作りチョコを!壮絶な一夜の奮闘を描いた「深夜のスパチュラ」の2編を収録。 【編集担当からのおすすめ情報】 上記「本書より」で挙げたのは、主人公の由依の言葉です。それ以外にも、声に出して読みたいパンチラインが盛りだくさん。「女性セブン」連載中から、「面白すぎる」「早く続きが読みたい」と圧倒的な共感と人気を誇った小説の待望の単行本化です。プルーフを読んでくださった書店員の方々からも大絶賛の声が続々と届いています。読むと元気が湧いてくること請け合いで、デビュー25周年を飾るに相応しい作品となっています。装丁は佐藤亜沙美さん、装画はNAKAKI PANTZさん。装丁や本文レイアウトもスペシャル感が満載ですので、ぜひ楽しみに発売をお待ちください。 グレタ・ニンプ 一、 『八つ墓村』と化した妻 二、 妻そしてデニス 三、 スキンヘッドパープル 四、 たん、たん、不妊治療つらたん 五、 ヘイキング 六、 あつ子の元氣印 七、 ホラー出産 八、 愛羅武勇我子 深夜のスパチュラ
第4回警察小説新人賞受賞作 【第4回警察小説新人賞受賞作】 「書きぶりは堂に入っており、プロとしてやっていける風格をたたえていた」 東山彰良氏(選考委員) 「文章力が高く、スピード感もあり掴みは抜群」 柚月裕子氏(選考委員) 熊本県警本部警務部監察課の阿玉清治は非違事案の調査を命じられる。爆発事件に巻き込まれて意識不明となっている刑事の澤守が、暴行騒ぎを起こしていた疑いがあるというのだ。警察の威信に傷がつかない無難な着地を求められた。時を同じくして、熊本地震をきっかけに失声症を患っている小学生の息子が、動物殺しの疑いをかけられる。阿玉は妻や息子との関係に心を砕きながら、非違事案の調査を進めるがーー。感涙の家族小説×超弩級の警察ミステリ 【編集担当からのおすすめ情報】 今野敏氏、月村了衛氏、東山彰良氏、柚月裕子氏の4氏が選考委員を務める第4回警察小説新人賞の受賞作の刊行です。 爆発事件で意識不明となっている刑事の謎を追う緊迫の警察小説であり、失声症の息子を抱える父親の苦悩と奮闘を描いた家族小説でもある本作。重厚かつエモーショナルな警察ミステリをぜひお楽しみください。
最高学府で平和の味をデリバリー! 休眠状態の竜卵を手に入れたピザ屋のクルーゼと妹の竜騎士リーデルは、卵を孵化させる方法を探るため帝国最高学府アルカへと向かうことに。 孵化条件を調べる見返りに竜学の教授エインズレイから提示された条件は、学園の誰もがうなるドラゴンピザの新メニューを開発することだった。 貴族学生と平民学生のいざこざが絶えないアルカで、身分差を越えて平和の味を届けられるピザ屋の絶品新メニューとは!? ピザ焼きドラゴン・カイの背に乗り、竜卵の秘密と新食材を求めて兄妹が空を駆け巡る! ドラゴン・デリバリー・ファンタジー第二幕!
連続殺人犯とクリスチャン女性の心の交流 身勝手な理屈で何人もの女性の命を奪ってきたシリアルキラー・宇野富士男。次なる標的が思うように定まらず、フラストレーションをためていたところに塾帰りの小学生がやってきて、富士男の車と接触。その子を車に連れ込んで絞殺し、遺体を竹やぶに放置して逃走したところ、自転車に乗っている人をはねてしまった。この交通事故をきっかけに、これまで富士男が重ねてきた殺人やレイプが白日の下にさらされる。 一方、「少しくらい、嘘つきでも、その場限りでも、それだから、って言って付き合わなかったら、私たち付き合う人なくなってしまうんだわ。第一、私自身がそうなのよ」という波多雪子は、世間から後ろ指をさされるリスクを冒しても、富士男の弁護士費用を肩代わりしようとする。 「同じ死刑になるのでも、それまでが、大切だと思うんです。見捨てられて死ぬのではいけないんです」という雪子の気持ちは、冷徹な殺人者に届くのかーー。
作家自ら登場する痛快時代絵巻の完結編 長屋の住人・牙次郎と与太八、邪馬台国時代の女性・タヅメ、そして時空を混乱させた未来人のサンザが、三国時代の呉、七世紀のシルクロード、九世紀のバクダードなどをめぐってたどり着いたのが火星行き宇宙船。その顛末は前作『時空道中膝栗毛』をお読みいただくとして、宇宙船から降りた四人が出会ったのは、作者・小松左京と篠口カメラマンだった。 奇妙な時空に迷い込んでしまった六人は、もとの時代と場所に帰るべく、旅を続ける。十二世紀の成都では朱子学と陽明学の大論争を見聞し、臨安府(雲南省)では阿倍仲麻呂の子孫と交流。十三世紀のモンゴルでは激しい戦闘を間近で目撃し、まだ起こっていない元寇の結末を現地の人にレクチャー。果たしてこの珍道中はいつまで続くのか──。 歴史への深い造詣に裏打ちされた圧巻の時代絵巻、いよいよ大団円。
戦時下の若者たちが目の当たりにした奇跡。 山本一力氏・河崎秋子氏推薦! 「彩り豊かな世にかぶさる戦争の黒い色。ひたむきに生きる人々の昭和時代小説だ」 ーー山本一力氏 「演劇を愛する彼らが戦争を経ても手放さなかった『希望』に心震える」 ーー河崎秋子氏 関東大震災後の浅草。 太平洋戦争に向かいつつある世情。 それぞれ重い過去を背負って生きている冴子・ハジメ・卓三の三人は細々と演劇で口を糊している。 芸術芸能に対して、警察や軍部による検閲、大衆の冷たい視線がますます厳しくなる中、卓三が兵役に取られた上に、東京大空襲に巻き込まれるふたり。 戦後、奇跡的に生き残ったふたりは、卓三不在のまま、舞台の幕を上げられるのか? そして、GHQの嫌がらせに、どう抗うのか? 感動の戦争小説。 【編集担当からのおすすめ情報】 『恩送り 泥濘の十手』で第一回警察小説新人賞を、『お内儀さんこそ、心に鬼を飼ってます おけいの戯作手帖』で第十四回日本歴史時代作家協会賞文庫書き下ろし新人賞を受賞した、押しも押されもせぬ実力派作家が初挑戦した昭和の戦争小説。当時の流行り歌とともにお楽しみください。きっと、いえ、必ず涙が溢れます。
あなたへの愛おしさが、溢れだすーー。 季節は新しい春を迎え、リラリナ学園に2人の転校生がやってきた。謎多きカタレラ皇国・アルフォンソ皇子と、ミハイルに好意を抱いている様子のセリオス公国・エリセ王女ーー。彼らと過ごす学園生活は、どこか不穏な空気が漂っていた……。そんななか、ユーグたちも一緒に7人で領地視察に行くことに。するとその先で何者かの計画によって、ミハイルとナタリーが攫われてしまい……!? 大切な人へ抱く愛おしさ、いつも支えてくれる仲間たちーー信じる気持ちを決して忘れない、空気読まない王子たちの学園物語、2年生編!
陰陽道士と妖狐が祓う、後宮あやかし怪異譚 陰陽道士として育てられた女官が後宮に潜む闇を祓う、後宮あやかし怪異譚。 皇帝を守る隠れ里に生まれ育ち、不意の襲撃で両親を殺された娘・胡蝶。 陰陽道士だった父母の仇を討つため、栄華をきわめる顕帝国の都に辻占いとして身を隠した胡蝶だったが、迎えに来たのは後宮からの馬車だった。 「そこの占い師さん。可愛いお顔を少し貸してくださらない?」 そんな言葉とともに姿を現した上級女官・秋月に誘われ、あれよあれよと後宮へ呼び出された胡蝶だったが…… 秋月の正体は、後宮に巣くう穢れた怨念を食らおうとする美しき妖狐の青年だった。 かたや、両親の仇を探るために執念を燃やす、陰陽道士の少女。 かたや、大妖怪になるため後宮に住処を得た、妖狐の青年。 利害の一致をみて後宮での生活を送ることになった二人は、さまざまな後宮の闇と出会う。 美しき宝玉に秘められた妃の恨み、はるか昔に失った娘を探す親子の霊、厄を祓うはずの神事に起こる異変、深く愛された妃の髪にまつわる後ろ暗い因縁、皇后による後宮を覆さんとする陰謀ーー後宮に生じたあやかしと、それらを生み出した人の闇を、ひととあやかしの女官たちが打ち払う!
豪州発シスターフッド&エンパワメント小説 過去の苦しみは現在の苦しみに絡まり繋がり、 時代が変わっても少女たちの味わう苦悩は同じ。 しかし未来だけは誰にも分からない。 そこに希望がある。 ーー王谷 晶氏 推薦!! 装画 オカダミカ 装幀 albireo Inc. 〈一万本の面倒、とあなたの父は言った。 そう言ったとき、父は笑っていた。友達と話しながら。それはあなたの髪のことだったが、あなたの人生のことでもあった。女の子に生まれたからには不幸ばかりだとわかっている、すべてのまだ生きていない人生のこと。父がそう言ったのは、あなたが十四歳になったばかりのときだった。〉(本文より) 現代の豪州の町ダーウィン、14歳のバードは育児放棄され、家でふたりきりになった母の恋人からの耐えがたい視線にさらされていた。今は病院のベッドにいるが過去の記憶が無い。 昔のヒマラヤでは、14歳のバードが父親の借金のかたに望まない結婚を強いられている。それぞれの時代でバードは「そこ」から逃げ、やがて5人の少女たちとその絵にまつわる謎に行きつくーー。 オーストラリアでもっともエキサイティングな女性作家が、少女の選択と時空を超えたシスターフッドを幻想的に描く、傑作エンパワメント小説。 【編集担当からのおすすめ情報】 〈マーガレット・アトウッドやホリー・リングランドのファンに贈る、オーストラリアでもっともエキサイティングな新進作家のひとりによる、希望と回復力についての忘れがたい小説〉 〈どんな犠牲を払おうとも自分の意志で生きようと決意した少女を描いた、傑作にして深く感動的な小説。『BIRD』は、希望、回復力、繋がる力、そして最も根源的な絆を描いた忘れられない物語です〉 (原著出版社アシェット・オーストラリアの書誌紹介文より) ふたつの時代、それぞれの苦難に抗おうと必死に生きる少女バード。彼女の尊厳を踏みにじる大人たちと、一方で彼女に寄り添い連帯しようとする女たち。オーストラリアの新進女性作家による、時空を超えたシスターフッドに胸が熱くなる、幻想的なエンパワメント小説です。バードと同年代の10代から、かつてバードのような少女だったバードの親世代まで、年齢や性別を超えて読んでほしい作品です。 帯の王谷晶さんの推薦文、オカダミカさんによる美しく力強い装画にもご注目ください。
学校の怪談より怖い! 今も昔も、学校で、誰かが泣いている。 「先生」の衣をまとった怪物、「教育」の名を借りた差別、給食、プール、たてぶえ、あの因習が許されてしまった時代……。ほがらかな教室に、突如現れる不条理世界。なぜ? みんな忘れてしまったの? 生徒に「せっしょうすぎること」を強いる市立小学校の女性教師。「私、ぜったい許さへん」。少女たちが企てた復讐とは……。(「プールがいや」) 同級生の死を知らされた私は、いてもたってもいられず新幹線に飛び乗った。中学時代の先生に、抗議するために。(「数学のこわい先生」) チアフルでブライトな学年一の人気先生ーー彼女はなぜ豹変したのか。その深層心理を探る。(「ランドセルを持った女」) LINEトークで話した同級生は、かつてはもの静かで百合の花のようだったのだが……。(「うつろい」) 学校の怪談より怖い! 吐き気がするほど“ピュア”に描く、昭和・平成・令和の翳り。
日本文学の冒険はじまる 男たちの眼前で、トウシューズが煮えていく。靴の主は、マリー・タリオーニ。 十九世紀を代表する、ヨーロッパの名ダンサーである。 その伝説の靴を、愛好家たちは競り落としーー食べようとしていた。 えっ、本当に食べるの? 鍋をのぞき込みながら、牽制し合う男たち。 ぐつぐつ、ぐつぐつ。 気づくと中には、ピョートル一世、井上保三郎、高崎の観音像、そして令和の大学生まで。洋の東西、過去現在を超えた食材が投げ込まれていたーー。 異能の作家が、世界文学の門をくぐり、供した一皿。 【編集担当からのおすすめ情報】 前々作『海岸通り』で芥川賞ノミネート、前作『箱庭クロニクル』で吉川英治賞を受賞するなど、純文、エンタメ両サイドから注目を集める作家がまたやってくれました! 「GOAT summer 2025 」一挙掲載で大反響となった一作。ぜひご賞味ください。
文政時代の長屋の住人が時空を超えた旅へ もと二本差しの侍だった牙次郎と、おなじ長屋に住む役者くずれの与太八。あるとき、二人してひっくりかえった拍子に長屋の床が抜け、大きな穴が開いてしまった。そこから妙な音のする横穴が広がっていることを知った二人は、意を決して調査に乗り出す。暗がりを歩いて見つけたのはなんと地下鉄の線路。追ってくる駅員の制止を振り切って、迫りくる列車から飛びのくと、また暗闇の世界に包み込まれるーー。 「穴」をつくった張本人・サンザとともに、もとの世界に戻る「穴」を探して、卑弥呼時代の日本、三国志時代の中国、三蔵法師とともにインドなどへ、時空を超えた珍道中。はたして二人はもとの“げじげじ長屋”へ戻れるのかーー。 落語か講談のような名調子で展開する一大スペクタクル。実際の世界史と見事に融合したSF時代絵巻。
大久保清事件をもとに書かれた名作の上巻 波多雪子の家の庭先に咲いていたヘヴンリー・ブルー(天上の青)という朝顔を見て、「きれいな青だなあ」といって近づいてきた宇野富士男。じつは三十過ぎだというのに定職を持たず、青果店を営む実家に寄生しながら気ままに生きている男だった。その後も時折訪ねてくるようになった富士男のことを、「いささかの不実の匂いのする男」だと感じながらも穏やかに受け入れる雪子は、富士男が他の女性と交わった話を聞いても動じるようなそぶりは見せない。しかし、「俺がもっと決定的にだめな人間だってわかった時、あんたは愛想を尽かすよ」という富士男は、連続殺人犯だった。 女子高生やデパート店員、書店の客など、誘いに乗りそうな女性に声をかけ、天才的ともいえる作り話で共感を誘って、最後は自分勝手な怒りを爆発させ殺してしまうーー。でも、凶行に及んだあとは、決まって雪子を思い出し、「一度でいいから膝枕さしてくれないかな。そうすると、とても安心できるような気がするんだ」と甘えたりする。はたしてこの奇妙な関係はいつまで続くのかーー。 1970年代に発生した連続殺人事件を下敷きに書かれた渾身の長篇。
戦後を生き抜いた美容家の凄絶な一代記 「美」とは選び取るものーー捨てたものの上にしか、成り立たない。 長崎に生まれ、戦争に翻弄されながらも、己の運命を切り開いていった美容家・輝山マム。 斬新なアイデアと卓越した美粧技術で一時代を築いた男の凄絶なる人生とはーー。 戦後をたくましく、そして麗しく生き抜いた“美容モンスター”の一代記。 『愚か者の身分』『マルチの子』で注目を集める新鋭が、 エステティシャン、ヘアメイク、スタイリストとして、自身が身を置いてきた美容業界に満を持して挑む!
緻密で鮮烈なマルチ・アートミステリー! かつて「ぎんなみ商店街の白雪姫」と呼ばれた八百谷雪子は、現在認知症を患い入院中。商店街の人気焼き鳥店「串真佐」三姉妹の次女・都久音は宝石店店主の神山と見舞いに行くことに。すると病室で魔女が白雪姫に毒林檎を渡そうとしている絵を見つける。旧知の神山も認識できない様子の雪子だが、絵の魔女を指さし「こいつね、わるいやつなの。私から一億円を盗んだの」と言いだした。 一方その頃、木暮四兄弟の次男・福太と三男・学太は早朝ジョギング中の河原で、スポーツ店店主の遺体を発見。彼の手元には走る子豚たちが描かれた絵が落ちていた。一目見て、学太はそれが亡き母の手によるものだと気づく。 「白雪姫」「三匹の子豚」「赤い靴」「ヘンゼルとグレーテル」「雪女」。相次いで見つかった五枚の絵は「見立て絵」で、何らかのメッセージが隠されているらしい。三姉妹と四兄弟は、それぞれの絵に仕組まれた謎に挑むことに! 時に協力しながら、時に推理合戦を繰り広げながら。七人の探偵たちが解き明かす五つの謎が描き出す真実とは。巧妙すぎる伏線と、鮮やかな結末に驚嘆すること間違いなし。2025年いちばんのインパクトをぜひ味わってください。 【編集担当からのおすすめ情報】 「ひとつの事件に二つの真実」という前代未聞の読書体験で大ヒットとなった『ぎんなみ商店街の事件簿』〈Brother編〉〈Sister編〉。あの愛すべき四兄弟と三姉妹が帰ってきました! 今作で彼らが挑むのは「見立て絵」の謎。四兄弟の母が遺したと思しき五枚の絵が、同時多発的に発見され、それぞれに隠された謎に挑みます。もちろん、「五枚の絵」もフルカラーで収録。あなたはこの絵が何の「見立て」か、見破れますか?
29万部突破!話題沸騰の新文芸誌、第3号 〇特集「美」 【小説】 高瀬隼子 九段理江 間宮改衣 山口未桜 芦沢 央 井上先斗 大前粟生 児玉雨子 蝉谷めぐ実 永井紗耶子他 【インタビュー】 池田エライザ 【対談】 上白石萌音×藤原さくら 恩田 陸×鈴木成一 【芸術新潮コラボ企画】 暮田真名×Nerhol ぱらり×諏訪 敦 【鼎談】 佐藤 究×IIISU [本格ミステリ特集] 【鼎談】 青崎有吾×阿津川辰海×白井智之 【エッセイ】 有栖川有栖 法月綸太郎 【私のGOAT本】 町屋良平 松井玲奈 宮内悠介 yama他 【文学賞】 第3回GOAT×monogatary.com文学賞 受賞作発表 選考委員長:加藤シゲアキ 【対談】 藤ヶ谷太輔×朝井リョウ 俵 万智×岸田 繁 平野啓一郎×マライ・メントライン 【鼎談】 浜辺美波×目黒 蓮×長月天音 [特集] 「ぎんなみ商店街の事件簿」完全ガイド 読書系 YouTube「ほんタメ」×「GOAT」コラボ 【対談】たくみ×齋藤明里 【インタビュー】井上真偽 新作試し読みも! 【小説】 金子玲介 貴志祐介 佐原ひかり 遠田潤子 八木詠美 他豪華企画多数! 【編集担当からのおすすめ情報】 「美」というテーマにとことん向き合い、表紙には”コールドフォイル”という特殊な加工を施して、虹色のグラデーションのような輝きを実現しました。ぜひご覧いただけますと幸いです!
中国東北部発世界文学行き 中国現代工業の一大拠点だった瀋陽市鉄西区は、90年代の改革開放の波に乗れず経営破綻が相次いだ。地元出身の著者が土地に息づく5つの物語を掬った初の邦訳短編集。新文芸誌「GOAT meets」掲載で大反響! 文革の記憶を引き摺る家族と、工場にリストラされた父娘。 連続殺人事件を機に運命は交わる。(「平原のモーセ」) 貧民街に暮らす少年はある日、非行少女と石炭工場に忍び込む。(「グラードを出る」) その冬、僕は父と離れて街外れの教会に住む叔母のもとへ向かった。(「光明堂」) 亡き父の言葉を残し、伯父は闇夜に飛び立った。(「飛行家」) 小説家は、他人の未発表原稿に、自分しか知らぬはずの真実を見た。(「北方は無に帰す」) その静けさは雪と似ているーーカバー裏には、坂崎かおる氏の書評も掲載!
世界的ベストセラーの新装版第2弾 本の街・神保町で近代文学を専門に扱う古書店「森崎書店」。貴子の叔父・サトルが経営するこの店は、かつて失意のどん底にあった彼女の心を癒やしてくれた場所だ。 一時期出奔していたサトルの妻・桃子も店を手伝うようになり、貴子も休日のたびに顔を出していた。店で知り合った和田との交際も順調に進んでいた貴子だったが、ある日、彼が喫茶店で昔の恋人と会っているのを目撃してしまいーー。 50以上の言語で翻訳オファーが殺到し、世界的大ヒットを遂げたヒーリング小説の続編が新装版で登場。巻末には書き下ろしの掌編、「今日だけは、わたしたちが主役」も収録。
その教師、人としてクズ、ロリィタじゃ最強 「筋が通った生き方、この先生が教えてくれます!」(吉本ばなな) 国語教師・大石タネ。人としてクズ、ロリィタとして最強。 「下妻物語」竜ヶ崎桃子のDNAここにあり! 混迷の時代をレースの日傘でぶった斬る、痛快青春物語。 天橋立で知られる京都は宮津。のどかな観光地にある小さな私立高校に、臨時教師、全身ロリィタの大石タネがやってきた! 赴任早々、物議をかもしまくる彼女に何故かなつかれ、堂々ヒイキされるようになった姫山奈緒恵。 初恋、文化祭、進路、そして難病を抱える妹の瞑羅(くらら)とのこと……マイルールに生きる「ロリィタ先生」に振り回されながら、奈緒恵は、そして12人の生徒たちは、己の進むべき道を探っていく。 嶽本野ばら作家デビュー25周年記念長篇。 【編集担当からのおすすめ情報】 嶽本野ばらさんが初の小説作品『ミシン』を刊行したのが2000年の11月。 そして今年2025年11月、デビュー25周年を記念した渾身の書き下ろし長篇が刊行されます。 内容はなんと学園もの! 「貴方に気に入られたくて、このお洋服を着ているわけではありません」。 どこまでも己のルールに忠実に生きるロリィタ先生は、きっと、複雑さを増す世界を生きていかねばならないあなたの背中をそっと押してくれるはず。