出版社 : 平凡社
近代「韓国語」はいかに作られたのか。帝国の支配下で帝国の言語で発言する被植民地人は一種の腹話術師である。主に日本語との格闘を通して作品を書いた文学者たちの活動に豊富な引用で光を当て、その実態に鋭く近づく、ユニークな試み!
文学作品はこれまで病をどう語ってきたか。病は文学によってどのように意味づけされてきたのか。消耗病・結核、ハンセン病、梅毒、神経衰弱、不眠、鬱、癌、心臓病、皮膚病ーコナン・ドイル、フィッツジェラルド、レッシングら名だたる作家によって書かれた9つの病を主題とする14編。最も個人的な出来事の向こうに、時代が社会が、文化が立ち現れる。
自伝的要素が濃厚な表題作ほか短編5篇を収録。朝鮮の「開化」の時代を、極貧に耐え志をもって生きた一青年の苦悩と民族の義憤を描く。待望の邦訳に詳細な訳者解説を附した。
LGBTの枠をも相対化する「クィア」な視点から巨匠たちの作品を集約。本邦初訳G.ムア「アルバート・ノッブスの人生」を含む不思議で奇妙で切ない珠玉の8編。 <目次> わしとわが煙突 ハーマン・メルヴィル モッキングバード アンブローズ・ビアス 赤毛連盟 アーサー・コナン・ドイル 三人のガリデブの冒険 アーサー・コナン・ドイル ティルニー 伝オスカー・ワイルド ポールの場合ーー気質の研究 ウィラ・キャザー 彫刻家の葬式 ウィラ・キャザー アルバート・ノッブスの人生 ジョージ・ムア 解説 大橋洋一 わしとわが煙突 ハーマン・メルヴィル モッキングバード アンブローズ・ビアス 赤毛連盟 アーサー・コナン・ドイル 三人のガリデブの冒険 アーサー・コナン・ドイル ティルニー 伝オスカー・ワイルド ポールの場合ーー気質の研究 ウィラ・キャザー 彫刻家の葬式 ウィラ・キャザー アルバート・ノッブスの人生 ジョージ・ムア 解説 大橋洋一
翻訳者がみた作家・作品を介した対話。「近代のイメージとモデル」であった小説に賭け、「実存の未知な部分」を探ろうと果敢な挑戦をつづける「反現代的なモダニスト」の半世紀の軌跡。ほとんどの作品を訳したからこそ書きえた「個人的」クンデラ論。
ユーラシア大陸の広範な地域に存在するテュルク系諸民族が語り伝えた英雄叙事詩の本邦初訳。ギリシアの『オデュッセイア』に似た、勇士アルパムスが活躍する各民族のテクスト群を結集。
幼なじみ、旅先での出会い、姉と妹。言えなかった思い、ためらいと勇気……見えにくいけど確実に紡がれてきた「ありのままの」彼女たちの物語。多くのツイートに応え待望の再刊! <目次> マーサの愛しい女主人 セアラ・オーン・ジュエット ライラックの花 ケイト・ショパン トミーに感傷は似合わない ウィラ・キャザー シラサギ セアラ・オーン・ジュエット しなやかな愛 キャサリン・マンスフィールド ネリー・ディーンの歓び ウィラ・キャザー 至福 キャサリン・マンスフィールド エイダ ガートルード・スタイン ミス・オグルヴィの目覚め ラドクリフ・ホール 存在の瞬間ーー「スレイターのピンは役立たず」 ヴァージニア・ウルフ ミス・ファーとミス・スキーン ガートルード・スタイン 無化 デューナ・バーンズ 外から見た女子学寮 ヴァージニア・ウルフ 女どうしのふたり連れ ヘンリー・ヘンデル・リチャードスン あんなふうに カースン・マッカラーズ なにもかも素敵 ジェイン・ボウルズ 空白のページ イサク・ディーネセン 解説 利根川真紀 マーサの愛しい女主人 セアラ・オーン・ジュエット ライラックの花 ケイト・ショパン トミーに感傷は似合わない ウィラ・キャザー シラサギ セアラ・オーン・ジュエット しなやかな愛 キャサリン・マンスフィールド ネリー・ディーンの歓び ウィラ・キャザー 至福 キャサリン・マンスフィールド エイダ ガートルード・スタイン ミス・オグルヴィの目覚め ラドクリフ・ホール 存在の瞬間ーー「スレイターのピンは役立たず」 ヴァージニア・ウルフ ミス・ファーとミス・スキーン ガートルード・スタイン 無化 デューナ・バーンズ 外から見た女子学寮 ヴァージニア・ウルフ 女どうしのふたり連れ ヘンリー・ヘンデル・リチャードスン あんなふうに カースン・マッカラーズ なにもかも素敵 ジェイン・ボウルズ 空白のページ イサク・ディーネセン 解説 利根川真紀
めくるめく神秘と幻想に満ちたアイルランドの妖精世界へ。ノーベル賞詩人イェイツ(1865-1939)による世紀末の連作「赤毛のハンラハン物語」を初邦訳。同時代の詩集『葦間の風』から物語に響き合う精選18篇を新訳。
一月は固い大地にシャベルをへし折り、四月はやわらかい土中の芽吹きに心躍らせ、八月は旅先から隣人に水やりを依頼、十二月にはカタログを眺めながら三月を待ち望むー。腰を曲げ、足のやり場に困りながら、植物に人生を学び、日々奮闘する園芸家の喜怒哀楽を愛とユーモアたっぷりに綴る園芸エッセイの金字塔。
敗戦の年に生を享けたヒナ子は、複雑な家庭事情のなかで祖父母のもと、焼け跡に逞しく、土筆のように育ってゆく。炎々と天を焦がす製鉄の町・北九州八幡で繰り広げられる少女の物語。自伝的小説。
高橋新吉、辻潤、秋山清…大正の世にかりそめに咲いた前衛芸術の徒花。韓国文学史上唯一のダダイストの交友の軌跡から、その鮮烈な青春のきらめきをエピソード豊かに描く。刹那的な彼ら“三国同盟”の友情。日/韓式ダダ群像。
フローベール「愛書狂」、デュマ「稀覯本余話」、ノディエ「ビブリオマニア」、アスリノー「愛書家地獄」、ラング「愛書家煉獄」、古本黄金時代、世人の想像を絶する愛書家たちの倒錯的生態を描いた究極の書痴小説五篇。その狂乱の歴史と実態を綴った評論「フランスの愛書家たち」を併録。
魏の始祖曹操、竹林七賢の阮籍から書聖王羲之、画聖顧〓(がい)之まで、全1120条のエピソードで、640人余りの登場人物が語り出す。魏晋の時代の精神史を見事に伝える、多様なる機智の宝庫。