出版社 : 平凡社
1832年、共和派市民が政府軍と死闘に。バリケードにはマリユスら主要登場人物たちが。感動のフィナーレは地下道を抜け出た主人公の天上的な死。全5巻完結。
アイヌ=「人間」とカムイ=「人間にない力を持つものすべて」が織りなすさまざまな物語──『ゴールデンカムイ』の監修者がひもとく、豊かなアイヌの世界観と口承文芸の魅力。
損なわれた医師、医療と暴力、看護、最期、災害など7つの主題別に、生と死、理想と現実の狭間を描く14編を収録。医療と文学を繫ぐ医療人文学の視点から編まれたアンソロジー。
七月革命後の混迷のパリを舞台に物語は核心部へ。コゼットとの愛を育みつつ反政府秘密結社員として活動を続けるマリユス、彼を慕うエポニーヌ、浮浪児ガヴローシュ……。(全5巻)
王党派貴族を祖父にもつ青年マリユス。社会主義に感化され恵まれた身分を捨てた彼は、公園で毎日出会う未知の少女コゼットに惹かれていく。運命の大転機となる出会い。(全5巻)
スターリンがムッソリーニが、ヒトラーが台頭しつつあった頃、イギリス内陸の古い屋敷で上演される野外劇に集った人々──迫り来る戦争の気配と時代の気分を捉えた遺作の新訳。
ロマン主義文学、いやフランス文学に燦然と輝く金字塔の新訳決定版全5冊。第2巻は脱獄後のジャン・ヴァルジャンがいよいよコゼットを救い出す。
2018年、ノーベル文学賞の代替賞ニュー・アカデミー文学賞を受賞したカリブ海作家の自伝色の濃い代表的長篇小説を復刊。原著は1987年刊。 二十世紀カリブの〈悪辣な生(ラ・ヴィ・セレラト)〉を生きたルイ家四代の物語。 グアドループ島から、パナマ運河を越え、大西洋を渡る……惑星規模のピカレスク大作。
岩波文庫改版以後でも50刷以上を数える、ロマン主義文学、いやフランス文学に燦然と輝く金字塔の新訳決定版。全5冊で贈る新定番。 ジャン・ヴァルジャンの来歴、愛娘を残したまま逝くファンチーヌ、主人公を執拗に追うジャヴェール、金目的にコゼットを手放さずこき使うテナルディエ。物語前史、壮大な伏線。
ビートルズの「ホワイト・アルバム」と呼応する物語がゆるやかにつながる、吉田篤弘のデビュー連作短篇集、待望の復刊! 書き下ろし解説などを含む最新リマスター版。
鴻巣友季子さん推薦! 「弾圧をはねのけ「知」の光へと向かうケイレブとベサイアの魂は今も生きている! 初期ハーバード大学にはネイティブ・アメリカンの学生がいたーー史実を基に白人キリスト教少女の目を通しアメリカ社会を描いた全米ベストセラー小説。 各紙誌絶賛! 全米ベストセラー、待望の邦訳!! これほど味わい深い作品はない……ブルックスは、しなやかな筆致で含蓄のある小説を書く当代屈指の作家として知られる。その評判は本物だ。--ニューヨーク・タイムズ ブルックスは、ベサイアの目を通して植民地時代のアメリカを描く。17世紀の言葉遣いを忠実に再現した語りは、読者を物語の時代に引き込む。--ニューヨーカー 驚くべき想像力……ブルックスはケイレブに関する数少ない資料を基に、美しい物語を構築した。--ボストン・グローブ ブルックスが作り上げたベサイアの人物像が魅力的だ……その姿は、現代アメリカに暮らす女性たちの奮闘に通じるものがある。--ロサンゼルス・タイムズ 登場人物は魂の問題に絶えず向き合う。その困難な道のりは、過酷で果てしない。--ワシントン・ポスト 解題:森本あんり(国際基督教大学教授) 初期のハーバード大学には先住民インディアンの学生がいた──史実を軸に白人のキリスト教徒の少女の目を通しアメリカ社会を浮き彫りにする全米ベストセラー小説。オバマ元アメリカ大統領絶賛!
この展開は、いったい何!?『捜神記』『唐代伝奇』『聊斎志異』『子不語』…六朝時代から清代まで、中国に綿々と受け継がれた変幻自在な奇想・幻想小説26篇を精選、練達の新訳でよみがえるー
二つの大戦、社会主義政権の樹立、プラハの春とチェコ事件、そしてビロード革命ー。激動の歴史を背景に中欧の小国チェコで育まれてきたSF。ハクスリー、オーウェル以前に私家版で出版されたディストピア小説から、J・G・バラードやブラッドベリにインスパイアされた作品まで、チェコSF界の最高峰“カレル・チャペック賞”受賞作を含む本邦初訳の傑作11編。
学生時代をともに謳歌した哲朗と真紀とラムは、四十年後、約束の場所で再会を果たせるのかー。晩成文学賞を処女作で受賞した表題作にさきがけ文学賞、埼玉文芸賞準賞の受賞作を加えた注目の定年後作家初の単行本!
カレルとともにチャペック兄弟として知られる兄ヨゼフ。彼はチェコの画家・作家・詩人としてのみならず、書物の挿画や装幀、舞台美術の分野でも活躍した多才な芸術家で、「ロボット」という語の創案者としても知られる。鋭い観察眼で人々の暮らしや社会、芸術、戦争などを見つめたエッセイ二六編とナチスの強制収容所で死の直前に綴られた詩九編。
ギルガメシュ叙事詩ほか、旧約聖書やホメロスの叙事詩よりもはるか以前、四千年前に近東で語られていた物語。遺跡の粘土板上に残されたそれらを復元・解説し、わかりやすく語り直す。
貧しさの根本原因に目覚めていく小作農たちー植民地時代の荒廃する農村にあって、たくましく生きる小作人群像とその家族たち、そして若い男女の心の葛藤を、朝鮮の風土を織り交ぜながら描く。朝鮮プロレタリア文学の代表作。