出版社 : 東京創元社
*伊・ストレーガ賞受賞 *仏・メディシス賞受賞 *日本翻訳文化賞受賞 *BABEL国際翻訳大賞 *日本翻訳出版文化賞受賞 国内ミステリ・ランキング第1位 全世界で5000万部超の大ベストセラー 中世北イタリア、迷宮構造を持つ文書館を備えた修道院で 「ヨハネの黙示録」の記述に沿って、 次々に修道士が不審死を遂げる。 事件の鍵は文書館に隠されているらしい……。 世界の読書人を驚嘆させた 知の巨人エーコの問題小説 [完全版]刊行! これは、中世の老修道士アドソが、見習修道士時代の体験を回顧して綴った手記である。そこに記されていたのは、彼が訪れた、北イタリアの修道院で起きた連続殺人事件の顛末だった。アドソが付き従っていたのは、理知的て論理的で誰もが驚嘆する推理力の持ち主であるイギリス人修道士、バスカヴィルのウィリアム。彼とともにアドソは、修道院の誇る、迷宮構造を持つ謎めいた文書館に足を踏み入れることになる。本書は、初版刊行以来、エーコ自身が加えてきた数々の訂正、削除等をすべて反映したものになっており、巻頭には、そうした修正について、2012年版に作者自身が寄せた付記も収めた。 【[完全版]について】 ◆エーコ自身が下描きした、文書館の図面、登場人物のスケッチ等を収録 映画監督がコンテ絵を描くように、エーコ自身も登場人物のイメージスケッチ、中世の生活関連のスケッチ、文書館の図面などを描いていました。著者の思考回路をたどれる、貴重な図版です。 ◆別巻として刊行された「覚書」を収録 『薔薇の名前』刊行直後『「バラの名前」覚書』として而立書房から刊行されていましたものを、河島英昭先生が用意していた訳文を元に河島思朗先生が見直し収録。現行のイタリア語版『薔薇の名前』は巻末にこの「覚書」が収録されていますので、これで日本語版も同じ形になります。(河島英昭先生は、翻訳の途中で病に倒れられ、2016年に逝去されたため、ご子息の河島思朗先生に引き継いでいただきました) ◆刊行後、折々に加えられた訂正を元に修正 現行版の刊行までに長い期間がかかったため、現行版刊行時にすでに訂正されていたものも含む形で、最新の内容に合わせて修正しています。 ◆古典語がご専門の河島思朗先生による、ラテン語部分の見直し、並びに本文の訂正を加筆 【原著について】 今回の[完全版]の底本は、Il nome della rosa(La nave di Teseo刊の2020年版)となります。 2010年に訂正箇所を赤い文字で示したPDFが送られてきました。それによって確認作業を進めましたが、その後に、2012年版として、さらに訂正の加わったものに「覚書」が加えられた版が刊行されました。2015年には版元がLa nave di Teseoに移り、2020年版に至りました。
作者自身の訂正、そして『薔薇の名前』覚書、 構想時のメモやデッサン等を併録した完全版! 迷宮の文書館に隠された秘密とは? 中世、異端、「ヨハネの黙示録」、アリストテレース、 博物誌、記号論、ミステリ…… 21世紀の今なお、 読書人を魅了しつづける 碩学エーコが構築した知の大伽藍! 北イタリアの修道院を訪れた、バスカヴィルのウィリアム修道士と見習修道士アドソ。ウィリアムは院長から、数日前に起きた、細密画家であった修道士の死について調べるよう依頼された。それは事故ではなく殺人であった。しかも修道士の不審死はさらに続き、「ヨハネの黙示録」の記述に沿うように起きていく。そしてすべての鍵は、迷宮構造を持つ文書館に隠されているらしい……。 本文執筆後に刊行された著者自身の覚書、エーコ自身による文書館や登場人物のスケッチなども収録した現行イタリア語版を底本とする、全世界の読書人を熱狂させた問題小説の完全版。 【[完全版]について】 ◆エーコ自身が下描きした、文書館の図面、登場人物のスケッチ等を収録 映画監督がコンテ絵を描くように、エーコ自身も登場人物のイメージスケッチ、中世の生活関連のスケッチ、文書館の図面などを描いていました。著者の思考回路をたどれる、貴重な図版です。 ◆別巻として刊行された「覚書」を収録 『薔薇の名前』刊行直後『「バラの名前」覚書』として而立書房から刊行されていましたものを、河島英昭先生が用意していた訳文を元に河島思朗先生が見直し収録。現行のイタリア語版『薔薇の名前』は巻末にこの「覚書」が収録されていますので、これで日本語版も同じ形になります。(河島英昭先生は、翻訳の途中で病に倒れられ、2016年に逝去されたため、ご子息の河島思朗先生に引き継いでいただきました) ◆刊行後、折々に加えられた訂正を元に修正 現行版の刊行までに長い期間がかかったため、現行版刊行時にすでに訂正されていたものも含む形で、最新の内容に合わせて修正しています。 ◆古典語がご専門の河島思朗先生による、ラテン語部分の見直し、並びに本文の訂正を加筆 【原著について】 今回の[完全版]の底本は、Il nome della rosa(La nave di Teseo刊の2020年版)となります。 2010年に訂正箇所を赤い文字で示したPDFが送られてきました。それによって確認作業を進めましたが、その後に、2012年版として、さらに訂正の加わったものに「覚書」が加えられた版が刊行されました。2015年には版元がLa nave di Teseoに移り、2020年版に至りました。(現在の版元La nave di Teseoはエーコが私財を投げ打って創設した出版社です)
「2020年代の日本SFを牽引する新星」--大森望(解説より) はじめに光があったーー。 遠い神話の時代から遥か未来の宇宙まで、 期待の実力派が贈るSF幻想、全6編。 第10回創元SF短編賞優秀賞受賞作「飲鴆止渇」を収録 天から地上へ墜ちてきた“彼”は、麒麟(きりん)の姿を得て漢の皇帝・武帝の相談相手となる──「麒麟の一生」。民主化運動が頂点に達したその国の広場の大集会を、猛毒を持つ伝説の巨鳥が襲った──「飲鴆止渇(いんちんしかつ)」(創元SF短編賞優秀賞受賞作)。耳なし芳一の舞台となった神社の駐車場に放置された自動運転車が体験する不思議な日々──「ほいち」など、伝説の生物に材をとり、遠い神話の時代から遙か未来の宇宙まで、期待の実力派が自在に物語るSF幻想、全六編。 ■収録作品 「麒麟(きりん)の一生」 天から地上へ堕ちてきた“彼”は、 麒麟の姿を得て漢の皇帝・武帝の相談相手となる。 「飲鴆止渇(いんちんしかつ)」(創元SF短編賞優秀賞受賞作) 民主化運動が頂点に達したその国の広場の大集会を、 猛毒を持つ伝説の巨鳥が襲った。 「ほいち」 耳なし芳一の舞台となった神社の駐車場に放置された 自動運転車が体験する不思議な日々。 「デュ先生なら右心房にいる」 惑星開拓用の軌道上基地で、開拓作業に必須の ロカを治療する医師をめぐる人間模様。 「海闊天空(かいかつてんくう)」 精密機械再生工場の少女と遊牧民の青年。 二人の間に生まれた少年に謎の声が語りかける。 「では人類、ごきげんよう」 太陽系に飛来した謎の物体の探査に派遣されたAIは、 日々の活動を人類に報告してくるが。
帰ってくると、あいつは迷いなく言い切った。 以前はきっと、あの顔はしなかった。 妖精の騎馬行列(フェアリー・ライド)を追い、混沌の森を抜け 女王の愛された者たちを奪還すべく、再び妖精の国へ。 すべては運命のハロウィンの夜に向かって収束する。 大団円後のエピソードも多数収録した、愛蔵版第3巻! イギリスで遭遇したのは妖精や精霊、そして頻繁に倒れる赤毛の青年だった。英国ウィッツバリーに留学した皆川海(ミナガワ・カイ)は、自宅に現れた妖精を追い出すために叔母が呼びつけた英国特別幻想取締報告局のランス・ファーロングと出会う。ともに幻想的生命体を見る能力を有するふたりの青年が“ファンタズニック(幻想事件)”と向き合ってゆく姿を描いた傑作ファンタジイ! 全6巻の文庫(ポプラ文庫ピュアフル刊)を2巻ずつ収め、書き下ろしや未収録の短編を増補。さらに新たな著者あとがき、文庫版に続いてカバーイラストを手掛ける人気イラストレーター、ハルカゼさんによる描き下ろしカラー口絵2点も収録した、全3巻の愛蔵版です。 ■3巻収録 「ブラッド・オーヴァ・ウォーター」 英国に残るのか、日本に帰るのか。将来を考えるためにいったんウィッツバリーに戻ったカイだったが、ゴーストに憑かれた後遺症か悪夢に悩まされ……。 「メイトランズの夏」(短編) 掏摸の少年マーカスが出会ったのは、風変わりで偏屈な書店主の老人だった。 「フェアリー・ライド」 妖精の国にさらわれたグレン・バーンズ奪還を目指し動き始めた報告局。ハロウィンの夜の決行を前に、泉に棲む水の精霊シンシアまでもが妖精の女王に連れてゆかれてしまう。 【3巻巻書き下ろし短編+未収録短編紹介】 「サニーデイ──猫の視点から」(未収録) ある日一匹の猫が、バス亭のベンチに座っている赤毛の人間に会った。 「引っ越しの日」(書き下ろし) ウィッツバリーの家を引き払いロンドンに移ることが決まった。まったく役に立たないランスを尻目に、カイは引っ越しの片付けをはじめる。 「永久に似た」(書き下ろし) エドワード・ノアは基本的に怒らない。だが、今回は主人であるローレンス・ハイド氏に対し…… 「Je te veux」(未収録) グレン・バーンズはコヴェント・ガーデンのおもちゃ屋で、幽霊のリヴァーにねだられピアノを弾く。 「クリスマスの過ごし方」(未収録) クリスマスを前に実家にカードを書くカイ。クリスマスに間に合わなくても、日本には年賀状がある。 「小旅行」(未収録) エドワード・ノアの依頼で湖水地方に行くことになったカイとランス。 「ハロウィンの過ごし方」(未収録) カイは英国特別幻想取締報告局のメンバーの依頼で、ハロウィン用のカボチャのランタンを彫ることに。 「夜の部」(書き下ろし) 毎年クリスマスの前に開かれる英国特別幻想取締報告局の集会。その夜の部で演奏しないかとグレンはエドワードから打診される。
ーーおれは彼女に、 「ヒバリ」という文字と、希望をもらった。 文字の読めない移動生活者の少年と、 学校で浮いている孤独な少女の出会い。 美しい挿絵で彩られた、 カーネギー賞受賞作家の心揺さぶる物語! ジムは、両親や親族とトレーラーハウスで集団移動しながら暮らす“パヴィー”の少年。 アイルランドの小さな集落で、定住者である “バッファー”の学校に通いはじめるが、偏見(へんけん)や差別にさらされ、不良たちから理不尽(りふじん)な暴力を受ける。そんな中、ジムは周囲から浮いているバッファーの少女、キットと親しくなる。他人に流されず、芯の強いキットにジムは惹(ひ)かれていくが、彼の病弱ないとこが不良たちに襲(おそ)われる事件が起きてしまい──。 苦しみや孤独を抱えた少年と少女の出会い、 揺れ動く気持ち。『ロンドン・アイの謎』 『すばやい澄んだ叫び』の著者による繊細な一編を、気鋭のイラストレーターが鮮烈な挿絵で彩った、心に響く物語!
私は何度、あの男を殺すのかーー 夜の学校内で繰り返す殺人劇 「時が戻る(リプレイ)」する教室を巡る衝撃のミステリ ライターの田中永遠とオカルト雑誌『レムリア』の編集者・礎怜のコンビは、廃校となった元小学校に伝わる七不思議調査のため深夜の校舎に忍びこむ。ところがその場所を密かに拠点としていたテロリスト集団と鉢合わせし、捕まってしまう。永遠はそのうち一人から、ある人間の殺害と引き換えに、校舎から怜とともに解放するという密約を持ちかけられた──。やむを得ず殺人を犯す永遠だが、覆面探偵を名乗る人物に真相を暴かれ映写室に監禁される。だがそこは七不思議の一つ『時が戻る映写室』であり、気がつくと時間が殺人依頼の直前に巻き戻っていた。再び殺人に挑む永遠だったが、またしても失敗し……。鮎川賞作家が新たに挑戦する、トリッキーな長編ミステリ。
■阿部智里、越谷オサム、櫻部由美子、澤田瞳子といった物語の名手4名が贈る、魅力的な猫と人間たちの短編をご堪能あれ! 時代物、現代物、時代ファンタジー、エッセイ調の物語を揃えた、読切特集「猫」。■戦後の月島に住む人々の物語、開幕。堂々の新連載、桜庭一樹『来世があれば』。■傑作読切 「〈ビストロ・パ・マル〉で働かせてほしい」と依頼した女性が抱える秘密とは? シリーズ最新作、近藤史恵「苦いクルジェット」掲載ほか。
七年にわたる憤怒に身を焦がし “ゴースト”は殺し続ける 七年前の十月十一日深夜、妹が死んだ。 当時は単独の事故死と片付けられたが、 今になって何者かが彼女の遺品を盗もうとする。 自宅周辺をうろつく不審者の姿は かつての妹の生き写しでーー 第16回ミステリーズ!新人賞受賞者、初長編にして飛躍作 古都・京都の「六角法衣店」にはもう一つの顔がある。店主である六角聡明(ろつかくそうめい)による「失せ物探し」だ。ある雨の十一月、一人の若い女性が店を訪れる。彼女の依頼は七年前に自動車事故で死んだ妹の遺品である日傘の「本当の持ち主」を探すことだった。 調査を始めた六角とその友人の安見直行(やすみなおゆき)だが、関係者と思われる男に接触を試みたところ相手が不審死を遂げ、続いて密室状況下で起きた殺人事件に巻き込まれる。現場に遺される暗号めいたアルファベット、そして現場周辺に現れる謎めいた白いワンピースの女……全ての断片が組み合わさったとき、驚愕の真実と底知れぬ悪意が浮かび上がる。 ミステリーズ!新人賞受賞者による初長編!
あなたの街の商店街、どこの異界につながっていますか? 姉に猫の世話を頼まれてやってきた見知らぬ街。 近づかぬよう忠告されていた場所へ うっかり迷い込んでしまったら、そこはーー 言葉とイメージの奇術師・酉島伝法が贈る 「往きて踊りし」物語! 姉から猫の世話を頼まれ、 見知らぬ町に滞在することになった翻訳家の宮原。ある日、 近づかないように忠告されていた商店街にうっかり足を踏み入れてしまう。常に景色が変容し、 重なりあった異界が垣間見える商店街の深淵から、アリアドネの伊藤と名乗る人物に救出されるも、姉が異界の町の御神体にされたという事実を知らされる。事態を打開するには、 来たる 「掌紋祭」 の 「踊り合い」 で異界に近づく必要があるという。宮原は祭りに参加するべく、 町のダンス教室で猛特訓を積むことに。言葉とイメージの奇術師・酉島伝法が贈る往(ゆ)きて踊りし物語! ■目次 無常商店街 蓋互山、葢互山 野辺浜の送り火 巻末特別対談 カシワイ×酉島伝法
この図書館、一筋縄ではいかない! 出勤初日に師匠が亡くなり、 いきなり見習いから司書に昇格!? 利用者は押しかけるし、 図書館の本はとんでもない秘密を抱えているし…… 助けてくれるのは謎の少女と猫たちだけ 見習い司書の奮闘を描く図書館ファンタジイ 13歳になった子どもがどの職業の見習いになるかが決まる〈召命(しょうめい)〉の日。オリバーを採用したのは図書館の司書だという偏屈そうな老人だった。ところが翌朝出勤すると、師匠になるはずの老司書が発作を起こして死んでしまった。利用者たちは押しかけるし、図書館の本はとんでもない秘密を抱えているし……右も左もわからず途方に暮れるオリバーを助けてくれたのは、謎の少女と何匹もの猫だった。 見習い司書の奮闘を描く図書館ファンタジイ。
淡い光の中で、生と死を見つめる。 私には、そんな午後がある。 死や罪悪感に翻弄される純粋で奇妙な人々。 本屋大賞「翻訳小説部門」第1位『犯罪』の著者が贈る、 全26章の傑作短編集! 台北、東京、マラケシュ、ウィーン、チューリヒ、パリ……。弁護士で作家の「私」は講演会や朗読会で世界各国を訪れ、さまざまな過去を抱える人々と出会う。16年前に弁護したかつての依頼人がマラケシュで語った、当時明かさなかった事故死の事情。イタリアの古い館に滞在中、怪我をした隣人の女性から聞いた衝撃的な身の上話。ベルリンで亡くなった知人の遺言執行者に指名されて知った、彼の唯一の遺産相続人との愛憎半ばする関係──。死や罪悪感に翻弄される純粋で奇妙な人々の物語と、ところどころに挿入された歴史上のエピソードによる全26章は、ページを閉じたあとに、深く鮮烈な余韻を残す。 クライスト賞受賞、日本で本屋大賞「翻訳小説部門」第1位に輝いた『犯罪』の著者が贈る新たな傑作短編集!
わたしはあの人を殺した。 わたしはーー もういない。 児童養護施設の子どもたちが遭遇する 不可思議な謎の数々 『七つの海を照らす星』 『アルバトロスは羽ばたかない』に続く シリーズ待望の最新作 職場復帰をめざしリハビリに励んでいる児童養護施設・七海学園の保育士・北沢春菜。七不思議が伝わる学園では、彼女が不在の間にも子どもたちの身辺で不思議な出来事が続いていた。一緒に終点まで乗ったはずの循環バスの中から忽然と消えた少女。かつて母の死期を予知した少女が目撃した“未来の殺人”。駅伝大会の中継地点で襷を渡し終わるとともに消失した少年ランナー。そして学園内のあちこちでは、殺人を告発する宛名のないメッセージが現れ── 『七つの海を照らす星』『アルバトロスは羽ばたかない』の感動と驚愕が甦る、シリーズ完全新作!
金色の草原の果て 緑に囲まれた白亜の校舎。 リデルハウスには秘密があったーー かつて子どもだった、 そしてこれから大人になるあなたへ 贈る物語。 金色にかがやく草原の果てに佇む、緑に囲まれた白亜の校舎。全寮制の名門校リデルハウスには、奇妙な制度があった。特別な才能を認められた生徒は「ラヴ」と呼ばれて、普通の生徒が知らない場所で学園生活を送っている。そして、かれらはリデルハウスからの“制約”の見返りとして、在学中に一度だけ「ギフト」を行使できる。「ギフト」は、実現可能な望みであればなんでもひとつ、叶えることができるという──。 新鋭が紡ぐ、懐かしくも新しい少年少女たちの物語。 ■目次 金曜日(フライデー)のゆううつ 水曜日の誘拐 木曜日は真夜中に 月曜日のページ・ボーイ 日曜日の魔法使い
第174回直木賞候補作 東京・上野のカフェーで女給として働いた、 “百年前のわたしたちの物語” 強くたおやかに生きる女性たちが、 みんな、みんな、愛おしい。 ーー原田ひ香 時代を映す鏡であった仕事「女給」を通し、 大正から昭和を生きた市井の女性の人生を描き出す。 『襷がけの二人」の著者、心ふるえる最新作。 東京・上野の片隅にある、あまり流行(はや)っていない「カフェー西行」。食堂や喫茶も兼ねた近隣住民の憩いの場には、客をもてなす個性豊かな女給がいた。竹久夢二風の化粧で注目を集めるタイ子、小説修業が上手くいかず焦るセイ、嘘つきだが面倒見のいい美登里を、大胆な嘘で驚かせる年上の新米・園子。彼女たちは「西行」で朗らかに働き、それぞれの道を見つけて去って行ったが……。大正から昭和にかけ、女給として働いた“百年前のわたしたちの物語”。 ■目次 稲子のカフェー 嘘つき美登里 出戻りセイ タイ子の昔 幾子のお土産
これから世界を知るだろう、 君たちの物語。 『叫びと祈り』の著者が贈るエモーショナルな春夏秋冬の作品集 「俺、昔、喋る狼に会ったことがあるんだよ」カナダの温帯雨林にやってきた三人の日本人大学生。狼の生態に関するフィールドワークのかたわら、ひとりが不思議なことを言い出して──(表題作)。 大人になる前の特別な時間を鮮やかに切り出した、四つの中編を収録。『叫びと祈り』『リバーサイド・チルドレン』の著者が贈る、ミステリ仕立てのエモーショナルな青春小説。 ■収録作品 「美しい雪の物語」 ボストンからハワイ島にやって来た少女は、叔父の家で古びた日記を見つけた。そこに描かれていたのは男女の出会いと別れ、そして再会の約束。ふたりは本当に再会することができたのか? 「重力と飛翔」 冬休み初日、隣の席のクラスメイトが校舎の屋上から墜死しているのが発見された。彼のデジカメに残っていたという不思議な写真の謎解きにふたりの高校生が挑む、通夜の晩の物語。 「狼少年ABC」 「俺、昔、喋る狼に会ったことがあるんだよ」カナダの広大な温帯雨林にやって来た三人の日本人大学生。狼の生態に関するフィールドワークのかたわら、ひとりが不思議なことを言い出して……。 「スプリング・ハズ・カム」 同窓会の日、タイムカプセルから飛び出したのは、15年前の卒業式で起きた放送室ジャックの、犯人による犯行声明だった。密室状況から消え失せた犯人の謎に、かつての放送委員たちが挑む。
量子コンピュータの電気代問題、 暑さ対策で天候操作実験、 ブラックホールの意外な活用法? 第1巻で『SFが読みたい! 2024年度版』 ベストSF2023[国内篇] 第3位 楽しくて本格的! 〈裏世界ピクニック〉著者による 配信者SFシリーズ第2弾!! マッドサイエンティスト・多田羅未貴(たたらみき)の発明を配信サービス《ときときチャンネル》で紹介する十時(ととき)さくら。収益化条件の登録者数五〇〇人を達成したけれど、チャンネル存続の危機に直面!? 電気をDIYして、天気を操作して、ブラックホールで筋トレも! 全編配信口調と視聴者コメントで語られる、配信者SF第二弾。 ■目次 #7【電気DIYしたら気持ち悪いことになった】 #8【ない天気作ってみた】 #9【高次元で収益化してみた】 #10【ブラックホールで手首鍛えてみた】 #11【宇宙からの荒らしとバトってみた】
この痛みとともに わたしたちは、大人になる 運命を変える謎に出逢った人々を描く五つの物語 〈七海学園シリーズ〉の鮎川哲也賞作家が 満を持して贈る、 技巧と叙情が編み出すミステリ短編集 災害により甚大な被害を受けた地にボランティアとして訪れた女性二人組。宿の娘は、生涯独身を貫いた伯父の遺品であるミニチュアの文机と本が入れられたボトルを彼女たちに見せる。ボトルの中の本の開けない頁に記されているはずの言葉をみつけるため、三人は伯父が少年時代の夏の追憶を綴ったノートから、隠された秘密を探っていくーー表題作ほか、通り魔殺人が連続して起きている北の果ての町で、アパートの隣室同士になった孤独な男女の交流が思わぬ展開を遂げる「地の涯て(ランズ・エンド)」など五編を収録する。 〈七海学園シリーズ〉の名手が満を持して贈る、技巧と叙情が紡ぐミステリ短編集。 ■収録作品 「刹那の夏」 「魔法のエプロン」 「千夜行」 「わたしとわたしの妹」 「地の涯て(ランズ・エンド)」
ラグビーにおける「フルハウス」とは? これは、日本人として初めてニュージーランド代表チーム、 オールブラックス入りしたラガーマンの物語である。 堂場瞬一スポーツ小説の頂点! ラグビーにおける「フルハウス」とは、一試合で同じ選手が、トライ、コンバージョンゴール、ペナルティゴール、ドロップゴールをすべて決めることを言う。 本書は、日本人として初めてニュージーランド代表チームのオールブラックス入りしたラガーマン、早見剛大の物語である。2027年ラグビー・ワールドカップ、プール戦でオールブラックスは日本代表とぶつかる。かつて日本で一緒にプレーしていた仲間との激突! ラガーマンの孤独、友情、絆、葛藤……。 自らもラガーマンであった著者が、そのラグビー愛のすべてを込めて書き上げた究極のラグビー小説。堂場瞬一スポーツ小説の頂点とも言うべき傑作!
■第35回鮎川哲也賞選評、および第3回創元ミステリ短編賞選評&受賞作・ジョウシャカズヤ「中年交差点ゲーム」、鷲羽 巧「幽霊写真」掲載。■駅チカで格安の池袋のシェアハウス。そこには、一風変わった奇妙な名探偵がいる! 待望の新連載、青柳碧人『シェアハウス・ユガミ』スタート。■謎と人の心の機微を描く、傑作読切 近藤史恵「さやいんげんと彼女の記憶」、櫻田智也「迷蝶」、東川篤哉「鳥越さんは立派な被害者」掲載ほか。
【書評掲載】 ◎産経新聞書評欄で紹介されました。(2025年10月19日付、評者・河原潤子氏) ◎朝日新聞読書面で紹介されました。(2025年11月15日付、評者・吉田伸子氏) ◎クロワッサン「文字から栄養 よりすぐり読書日記」で紹介されました。 (2025年12月10日号、評者・瀧井朝世氏) ========================== 遺産のゆずり先に悩む ひとり暮らしのおばあちゃん。 遺産相続人はペンギン!? 明日を生きる希望に満ちた傑作ペンギン文学! Amazonベストセラー(Kindle & オーディオブック部門)1位 世界16か国以上で翻訳刊行 リチャード&ジュディ・ブッククラブの1冊 BBCラジオ2ブッククラブの1冊 ヴェロニカ・マクリーディは八十五歳の気むずかしいおばあちゃん。スコットランドの大きな屋敷にひとりで暮らし、お茶をしたり動物番組を見たりしながら、自分の遺産をどこへやろうかと考えている。ある日、南極でおこなわれている資金不足のアデリーペンギン研究を知った彼女は、遺産をゆずる相手としてペンギンがふさわしいかを見極めるべく、はるか南の大陸へと一世一代の旅に出た──。世界16か国以上で翻訳刊行、明日を生きる希望に満ちた傑作ペンギン文学!