小説むすび | 出版社 : 東京創元社

出版社 : 東京創元社

降り止まぬ雨の殺人降り止まぬ雨の殺人

発売日

2025年11月28日 発売

七年にわたる憤怒に身を焦がし “ゴースト”は殺し続ける 七年前の十月十一日深夜、妹が死んだ。 当時は単独の事故死と片付けられたが、 今になって何者かが彼女の遺品を盗もうとする。 自宅周辺をうろつく不審者の姿は かつての妹の生き写しでーー 第16回ミステリーズ!新人賞受賞者、初長編にして飛躍作 古都・京都の「六角法衣店」にはもう一つの顔がある。店主である六角聡明(ろつかくそうめい)による「失せ物探し」だ。ある雨の十一月、一人の若い女性が店を訪れる。彼女の依頼は七年前に自動車事故で死んだ妹の遺品である日傘の「本当の持ち主」を探すことだった。 調査を始めた六角とその友人の安見直行(やすみなおゆき)だが、関係者と思われる男に接触を試みたところ相手が不審死を遂げ、続いて密室状況下で起きた殺人事件に巻き込まれる。現場に遺される暗号めいたアルファベット、そして現場周辺に現れる謎めいた白いワンピースの女……全ての断片が組み合わさったとき、驚愕の真実と底知れぬ悪意が浮かび上がる。 ミステリーズ!新人賞受賞者による初長編!

狼少年ABC狼少年ABC

著者

梓崎優

発売日

2025年10月31日 発売

これから世界を知るだろう、 君たちの物語。 『叫びと祈り』の著者が贈るエモーショナルな春夏秋冬の作品集 「俺、昔、喋る狼に会ったことがあるんだよ」カナダの温帯雨林にやってきた三人の日本人大学生。狼の生態に関するフィールドワークのかたわら、ひとりが不思議なことを言い出して──(表題作)。 大人になる前の特別な時間を鮮やかに切り出した、四つの中編を収録。『叫びと祈り』『リバーサイド・チルドレン』の著者が贈る、ミステリ仕立てのエモーショナルな青春小説。 ■収録作品 「美しい雪の物語」 ボストンからハワイ島にやって来た少女は、叔父の家で古びた日記を見つけた。そこに描かれていたのは男女の出会いと別れ、そして再会の約束。ふたりは本当に再会することができたのか? 「重力と飛翔」 冬休み初日、隣の席のクラスメイトが校舎の屋上から墜死しているのが発見された。彼のデジカメに残っていたという不思議な写真の謎解きにふたりの高校生が挑む、通夜の晩の物語。 「狼少年ABC」 「俺、昔、喋る狼に会ったことがあるんだよ」カナダの広大な温帯雨林にやって来た三人の日本人大学生。狼の生態に関するフィールドワークのかたわら、ひとりが不思議なことを言い出して……。 「スプリング・ハズ・カム」 同窓会の日、タイムカプセルから飛び出したのは、15年前の卒業式で起きた放送室ジャックの、犯人による犯行声明だった。密室状況から消え失せた犯人の謎に、かつての放送委員たちが挑む。

ペンギンにさよならをいう方法ペンギンにさよならをいう方法

【書評掲載】 ◎産経新聞書評欄で紹介されました。(2025年10月19日付、評者・河原潤子氏) ◎朝日新聞読書面で紹介されました。(2025年11月15日付、評者・吉田伸子氏) ◎クロワッサン「文字から栄養 よりすぐり読書日記」で紹介されました。 (2025年12月10日号、評者・瀧井朝世氏) ========================== 遺産のゆずり先に悩む ひとり暮らしのおばあちゃん。 遺産相続人はペンギン!? 明日を生きる希望に満ちた傑作ペンギン文学! Amazonベストセラー(Kindle & オーディオブック部門)1位 世界16か国以上で翻訳刊行 リチャード&ジュディ・ブッククラブの1冊 BBCラジオ2ブッククラブの1冊 ヴェロニカ・マクリーディは八十五歳の気むずかしいおばあちゃん。スコットランドの大きな屋敷にひとりで暮らし、お茶をしたり動物番組を見たりしながら、自分の遺産をどこへやろうかと考えている。ある日、南極でおこなわれている資金不足のアデリーペンギン研究を知った彼女は、遺産をゆずる相手としてペンギンがふさわしいかを見極めるべく、はるか南の大陸へと一世一代の旅に出た──。世界16か国以上で翻訳刊行、明日を生きる希望に満ちた傑作ペンギン文学!

英国幻視の少年たち2英国幻視の少年たち2

著者

深沢仁

発売日

2025年9月27日 発売

英国特別幻想取締報告局本部があるロンドンへ。 カイとランスはそこで幽霊だらけの事件に遭遇する。 鞠子やエド、そしてランスの過去が繙かれる充実の第2巻。 書き下ろし作品を含む未収録短編6編を増補! イギリスで遭遇したのは妖精や精霊、そして頻繁に倒れる赤毛の青年だった。英国ウィッツバリーに留学した皆川海(ミナガワ・カイ)は、自宅に現れた妖精を追い出すために叔母が呼びつけた英国特別幻想取締報告局のランス・ファーロングと出会う。ともに幻想的生命体を見る能力を有するふたりの青年が“ファンタズニック(幻想事件)”と向き合ってゆく姿を描いた傑作ファンタジイ! 全6巻の文庫(ポプラ文庫ピュアフル刊)を2巻ずつ収め、書き下ろしや未収録の短編を増補。さらに新たな著者あとがき、文庫版に続いてカバーイラストを手掛ける人気イラストレーター、ハルカゼさんによる描き下ろしカラー口絵2点も収録した、全3巻の愛蔵版です。 ■2巻収録 「グリム・リーパー」 妖精や幽霊を見ることができる“第二の目”をもつカイとランスは英国特別幻想取締報告局の招きでロンドンに行くが、そこではゴーストを消滅させる『死神』の存在が噂されていた……。 「ウィール・オブ・フォーチュン」 鞠子とグレンの出会い、人間界に渡ることになったエドワード、子ども時代のランスなど、本編で語られなかった登場人物たちの過去を描く。 【2巻書き下ろし短編+未収録短編紹介】 皆川海が英国に留学する以前の、高校生だったときのエピソードを綴る 「夏祭りーー高校一年生」 海の3歳下の陸の同級生の女の子の、年上の海に対する淡い想い 。(未収録) 「家庭科室ーー高校二年生」 海ってどんな奴? クラスメイトから見た海は。(未収録) 「ピアノ教室ーー高校三年生」 ちょっとこじれ気味の海と陸。すれ違う兄弟の気持ち。(未収録) 「双子の長い夜1」 できのいい真面目な兄ルークと、不出来な弟ジャックのタガート兄弟。 葛藤をかかえたふたりが出会ったのは……(未収録) 「バルコニーにて」 工ルフのエドワードと吸血鬼のパトリシア、バルコニーでの邂逅。(未収録) 「双子の長い夜2」 ぼろぼろになって報告局で療養中のジャック・タガートの心は……(書き下ろし)

風になるにはまだ風になるにはまだ

発売日

2025年8月21日 発売

情報でできた世界には「風」が吹くんです。 身体を離れて仮想世界で生きることが可能になった未来を描く 第13回創元SF短編賞受賞作にはじまる連作短編集 生きる事、生きていくという事を、 静かに問われる、繊細で美しい物語  --宗岡敦子さん(紀伊國屋書店福岡本店) 触れることができないという一抹の寂しさを感じつつ、 それでも瑞々しいこの仮想世界は美しい。  --齊藤一弥さん(紀伊國屋書店仙台店) 散りたくない。 無形の情報に還(かえ)るにはまだ、わたしというものへの未練が濃い。 病気や障害などの事情で生身の体で生きることが難しくなった人々が、〈情報人格〉として仮想世界で暮らせるようになった近未来。情報人格の小春は、大学時代の同級生が集うパーティに出席するために「一日だけ体を貸し出してくれる」サービスを利用する。体を貸してくれたのは年の離れた大学生だった。ひとつの体を共有して、ふたりは特別な一日を過ごす。 第13回創元SF短編賞受賞作を含む瑞々しいデビュー作品集。 ■目次 「風になるにはまだ」 「手のなかに花なんて」 「限りある夜だとしても」 「その自由な瞳で」 「本当は空に住むことさえ」 「君の名残の訪れを」

紙魚の手帖Vol.24紙魚の手帖Vol.24

今年もSFの夏がやってきました。特集号『Genesis』をお楽しみください。■天沢時生、稲田一声、小川一水、宮澤伊織、理山貞二、レイチェル・K・ジョーンズら豪華執筆陣による読切短編。■第16回創元SF短編賞選評および、受賞作・雨露山鳥「観覧車を育てた人」高谷再「打席に立つのは」掲載。■目利きの翻訳家・書評家による「SF入門のための10の名作短編」座談会など。 【受賞作決定!】 第16回創元SF短編賞 選評 飛浩隆・長谷敏司・宮澤伊織(東京創元社編集部) 【第15回創元SF短編賞受賞作】 観覧車を育てた人 雨露山鳥 ●製鉄植物が普及した1990年代。廃遊園地でひとり観覧車を育てる男がいた 打席に立つのは 高谷再 ●誰もが頭の中に〈電化脳〉を持つ近未来。野球部員の桐生はマネージャーの中村から驚くべき提案を受ける 【小説】 墜落の儀式 天沢時生 ●廃ホテルから身を投じ、滅びた地表で花と咲け モーフの尻尾の代わりに 稲田一声 ●創元SF短編賞受賞後第一作 星間戦艦ゴフルキルA8の驚嘆 小川一水 ●文明殲滅の使命とともに遠大な旅へ ときときチャンネル#9【高次元で収益化してみた】 宮澤伊織 ●大人気!動画配信者SFシリーズ キャプテン・セニョール・ビッグマウス 理山貞二 ●太陽系を騒がせる怪盗を追え 惑星タルタロスの五つの場景 レイチェル・K・ジョーンズ 佐田千織訳 ●流刑星をめぐる衝撃の超短編 ※彩瀬まる連載、西條奈加「お蔦さんの神楽坂日記」、坂木司「きみのかたち」、寺地はるな連載、辻堂ゆめ「その火を消し止めて」丸山正樹「デフ・ヴォイス5」は休載です ※熊倉献 コミックは休載です 【座談会】 まずはここから! SF入門のための10の名作短編 海外編 鯨井久志×中村融×冬木糸一 国内編 大森望×香月祥宏×渡邊利道 【解説記事】 英語圏SF・ファンタジー・ホラー文学賞総まくり 東京創元社編集部 【ESSAY】 翻訳のはなし 第22回 新訳の使命 中村融 ※山崎佳代子「私の小さな地図帖」、若島正「乱視読者の読んだり見たり」、北原尚彦「ホームズ書録」、リレー連載「装幀の森」は休載です 【COLUMN】 ごほうびごはん*トマトジュース界の王 実石沙枝子 読書日記 白金透 行かない旅の栞*お馴染みの火星 林譲治 【SF BOOKREVIEW】 国内SF 渡邊利道 翻訳SF 鯨井久志 【INTERVIEW 期待の新人】 笹原千波 ユキミ・オガワ 【INTERVIEW 注目の新刊】 『皇后の碧』阿部智里 【BOOKREVIEW】 文芸全般 瀧井朝世 国内ミステリ 宇田川拓也 翻訳ミステリ 村上貴史 ファンタジイ 三村美衣

コージーボーイズ、あるいは四度ドアを開くコージーボーイズ、あるいは四度ドアを開く

発売日

2025年7月30日 発売

≪コージーボーイズの集い≫ それはミステリ好きの四人が思うまま雑談にふけり、 ときに謎解きをする会である。 しかし、実際に謎を解くのはーー 気軽に、のんびり楽しめるミステリを、 今回も七編ご用意しました。 軽い口あたりでも、手間はかかっています。 お茶と名探偵の推理をお楽しみください。 待望のシリーズ第二集 父のデビュー作の初版本はどこに? スナックのママさんの予知能力は本物なのか? 夜な夜なリコーダーでゲーム音楽を吹き鳴らす怪人の正体は? 無意識に食べたクッキーにはどのキャラクターが描かれていた? そして、またしても居酒屋が消えた!? ミステリ談義の集まりにひとりゲストをお呼びして、毎回カフェでゆるゆると行う推理合戦。それなりにみんながんばるのだけど、謎を解き明かすのはいつも店長の茶畑さんなのだった──しかし今回は例外あり? 期待の新鋭が贈るミステリ・シリーズ、新キャラクターも登場。お待たせしました第二集です。著者あとがき=笛吹太郎 ■収録作品 「コージーボーイズ、あるいは笛吹き男の怪」 「コージーボーイズ、あるいは猫形クッキーの謎」 「コージーボーイズ、あるいは四度ドアを開く」 「コージーボーイズ、あるいは屋上庭園の密室」 「コージーボーイズ、あるいはふたたび消えた居酒屋の謎」 「コージーボーイズ、あるいは予言された最悪の一日」 「コージーボーイズ、あるいはヤンキー・パズル」

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