小説むすび | 出版社 : 潮出版社

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ふたりの祖国ふたりの祖国

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潮出版社

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2025年11月20日 発売

言論で日本の軍部を牽引する徳富蘇峰と、アメリカの地から日本に警鐘を鳴らし続ける朝河貫一。直木賞作家が透徹した「史眼」で描くアジア・太平洋戦争ーー。 佐藤優氏、激賞‼ 国家の悪に切り込んだ感動の書 1931年、満洲事変勃発ーー後に戦前、戦中最大の言論人と呼ばれた徳富蘇峰は、東條英樹ら軍部と結びつき皇国主義、軍国主義の世論形成に大きな影響力を与えていた。イェール大学教授で歴史学者の朝河貫一は、アメリカで激化する反日世論に晒されながら、日米融和を唱え、祖国の未来に警鐘を鳴らし続けていた。 日本は満洲事変から、中国との戦争が泥沼化していきアメリカとの対立も深刻化していく。 蘇峰は日本で、朝河はアメリカから言論の力で祖国のために戦い続けるが、日米開戦は避けられない状況へと陥っていく。 1941年12月、朝河はルーズベルト大統領から昭和天皇への親書を起草し、開戦の回避、そして和平を目指すが……そこには予想だにもしない国家の罠が仕組まれていた。 はたして天皇を、祖国を守ることはできるのか。 国家存亡の危機から祖国を守るために戦った朝河貫一と徳富蘇峰ーー。 真の愛国者は誰だったのか。祖国の未来を開いたのは誰だったのか。 真逆の思想をもった「ふたり」から見える真の正義とは。 戦後80年を迎え今、透徹した「史眼」で満洲事変から日米開戦を描く渾身の歴史小説。 内容・構成(目次案): 第一章 満洲事変/第二章 イェール大学 第三章 満洲国/第四章 日米融和に向けて 第五章 五・一五事件/第六章 大統領選挙 第七章 国家の岐路/第八章 独自の道 第九章 戦争の禍/第十章 理性と熱狂 第十一章 極秘工作 あとがき 参考文献

吉野朝残党伝吉野朝残党伝

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潮出版社

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2023年12月5日 発売

吉野の山野で馬借に仕えていた少年・多聞は、野盗による襲撃から辛くも逃れる。 行先のない多聞の前に、二人の武者がー。 二人は、後醍醐帝の後胤・玉川宮敦子、後鳥羽帝の後裔・鳥羽尊秀、と名乗る。 「そなたには見どころがある。どうだ、我らの同志にならんか?」 弱き民草を虐げ、我が世の春を謳歌するすべての武士、公家、寺社、有徳人どもを倒し、あるべき世を作り上げる。 吉野朝(南朝)の隠密部隊「菊童子」として訓練を受けることになった多聞は、京の将軍・足利義教の打倒と南朝の再興へ向けて尽力していく。 暗殺、奇襲、破壊工作ーーその道は過酷を極めた。 状況の打開へ、敦子と尊秀は、将軍義教の弟・義昭との接触や、鎌倉公方の籠絡、同志の拡大などを画策する。一方で、南朝の正統性、そして信念と志に、有力大名や国衆をはじめ「つわもの」たちが集い来る。 ついに義教は吉野へ大軍を差し向ける。その裏には幕府方、吉野朝方、それぞれの武将たちの思惑が交錯する。 しかし、誰も気づかぬところで、さらなる謀略が張りめぐらされておりーー! 中山義秀賞をはじめ、数々の賞を受賞した歴史小説の気鋭が、歴史に埋もれた国家の行く末を懸けた史上最大の「ゲリラ戦」を迫力の筆致で描き出す会心作!

小さな神たちの祭り小さな神たちの祭り

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2021年3月5日 発売

宮城県南部の町、亘理(わたり)。イチゴ栽培が盛んな地域だ。谷川晃(たにがわ・あきら)はイチゴ農家の長男。しかし、家を継ぐ気はなく東京の大学に合格、晃は2011年3月11日、アパート探しなどのために上京していた。一緒に東京に行きたいとせがんだ弟を置いて──。その弟、両親、祖父母、そして飼い犬。晃を除く家族全員があの大震災での津波に呑まれてしまった……。 あの日から9年経った今でも、まだ家族の誰一人も見つかっていない。 大学を卒業後、一旦東京で就職するも挫折し、仙台で肉体労働をする晃には、東京や仙台の人々は、もう震災の事を忘れてしまっているように感じられる。仙台で知り合った恋人の岡本美結 (おかもと・みゆ)も同じ。しかし、美結の明るさに救われているのも事実だった。つき合って2年、二人とも結婚を意識する頃だったが、晃は家族のことを考えると、どうしても、 自分だけが幸せにはなれないと、結婚に踏み出せないでいた。 そんな時、二人の前に一台のタクシーが現れる──。 ドラマ作品では描き切れなかった物語の一つ一つエピソードの詳細が、作者自らの手で鮮やか紡ぎ出されていく──。 ドラマを観た人もこれからの人も、物語の世界観を充分に堪能できること必至!

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