小説むすび | 出版社 : 角川春樹事務所

出版社 : 角川春樹事務所

砂上の王国砂上の王国

第17回角川春樹小説賞受賞作 沙漠の風が吹く、西域(オリエント)歴史小説の新星。 「大陸的な人物が上手く描けている」北方謙三 「力作。古代中国に関する豊富で確固とした知識に裏付けられている」今野敏 「リーダビリティが高い」今村翔吾 「可能性、伸びしろという点で一番」角川春樹 誇り高き小国の皇子とその兄弟の物語。 七世紀、小国でありながらシルクロード交易の要衝である高昌(ル・こうしょう)国は揺れていた。 大国ながら新興国である唐につくか、強大だが荒々しい西突厥(ル・とっけつ)と手を組み、この地で独立を貫くかーー。 第一皇子である麴(ル・きく)智(ル・ち)盛(ル・せい)は、そのどちらでもなく、西域の国々で手を取り、助け合って生き抜くべきだ、と考えていた。 だが父王の考えは違い、中華文化をこの干からびた土地へ持ち込んだという矜持から、高昌国こそが盟主として立つべきだ、と西突厥と組むことを選ぶ。 この砂の海に浮かぶ小さな舟のような国は、時代の荒波をどう渡っていくのか。 オリエントの風を感じる歴史浪漫、開幕!

廃集落のY家廃集落のY家

どんどん怖さが増幅していくのに、続きが気になりすぎて、ページをめくる手が止められません。 背筋が凍りながら、最後に辿り着いた真実に、驚愕必至…! ホラーや、サスペンス、スリラーを、超越した壮絶な面白さでした! ーー紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さん 怪談、ホラーで私の中で最高傑作を読んでしまった。あなたも読んで恐怖におびえてください。 ーーくまざわ書店南千住店 鈴木康之さん とんっっっでもなく怖かったです…。遠坂八重さんって何者ですか。 ーー紀伊國屋書店イトーヨーカドー木場店 宮澤紗恵子さん 発売前から大反響!恐怖、震撼、激賞の嵐。 『死んだら永遠に休めます』で話題沸騰中の著者が「恐怖」を全力で描き切った、渾身の書き下ろしホラーミステリ。 五感を震わす戦慄から抜け出せなくなる。謎が深まる怒涛の展開に一気読み必至。 〈あらすじ〉 令徳大学文学部一年生の小佐野菜乃は、新歓合宿で同学年の蓬萊倫也、泉秋久と出会う。 三人ともオカルト好きという共通点で意気投合し、『怪異研究会』を立ち上げることになった。 しかし、その後蓬莱が音信不通になり行方がわからなくなってしまう。 泉がXで見つけた動画には、夜の草叢に首を微妙に傾けてまっすぐ立つ、蓬莱によく似た男性が映っていた。 その動画が撮影されたと思われる場所へ蓬莱を探しに行った二人は、禍々しい黒い靄をまとった無機物のような彼の姿を目撃する。 一方、菜乃のもとに、十八年前に起きた凄惨な事件に関する差出人不明のメールが届く。 そして、泉と菜乃の身にも異変が起こり始める……。

木漏れ陽木漏れ陽

イケイケのヤクザが、親分の死を機に愛する家族のため足を洗った。 そして夢だったマンガ家を目指す。 だが男に残された時間は、あまりに少なかったーー。 映像化決定!!! 人は、人生最後の日に、誰を想い、何を残していくのか? 沖田臥竜渾身の感動作が生まれたことに、心から嫉妬し、感嘆した。 ーー藤井道人(映画監督) 関西を拠点とする暴力団・中山連合に在籍する小泉拓朗は、目上の者にも平気で歯向かう気性のヤクザだった。 そんな小泉が雪乃という女性と出会い、変わり始めていく。 やがて娘が生まれ、二人は夫婦になる。 そんな中、親分である川中が襲撃され死亡。 それを機にカタギになる決意をした小泉は、昔から夢見ていたマンガ家を目指し、バイトをしながら原稿用紙に向かい続ける。 息子が生まれ4人家族になったが、徐々にすれ違っていった雪乃との関係は、気づいた時には大きな溝になり、二人は離婚。 毎週末、子どもたちに会うことを生き甲斐に、マンガの連載を目指し日々奮闘する小泉。 そこには「きれいな金で子どもを育てたい」という想いがあった。 そんな中、小泉はステージ4の肺がんという診断を受け、余命宣告をされてしまう。 愛する子どもたちのため、叶えたい夢のため、小泉は残された人生をどう使い、何を残すのかーー。

青い鳥、飛んだ青い鳥、飛んだ

一度でも道を踏み外した者は、決して許されないのか? 万引き犯を死なせたコンビニ店主、万引きで捕まった過去を持ち、生活苦から必死に生きる女性。 各々の人生を通して描かれる苦悩と葛藤、そして再生ーー。 ドラマ『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』 『夫よ、死んでくれないか』で注目の著者が描く問題作! 大手フランチャイズ加盟のコンビニ店主・柳田克己は、「万引き犯など最低の人間」という信念を持ち、「万引きをさせない」のではなく、決して見逃さず「捕まえる」ことにしていた。 ある日、克己は菓子パンを万引きした男を捕まえようとしたが、もみ合ううちにその男を死亡させてしまう。 そして克己は逮捕され、人生は暗転していく。 一方、児童養護施設で暮らしていた頃に万引きで捕まった過去を持つミチル。 彼女はバイトを掛け持ちしながら必死に一人で生きていたが、コロナ禍の「シーセッション(女性不況)」で仕事を次々に失い、現在は違法メンズエステ店で働いていた。 必死に生きながら、自分の夢の実現を目指す彼女は時折思うことがある。 あの日、捕まっていなければ。 そんな二人が、ある事件を契機に巡り会うことに……。

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