出版社 : 集英社
失業、住んでいたアパートが火事で全焼……。身寄りのない若葉を仮住まいさせてくれたのは、近所のちょっと変わった一家。そこにいる少女の姿が見えているのは、若葉だけで!? 不思議な家族の物語。
大学進学を機に上京した鈴歩は、幼い頃大好きだった祖母と疎遠なまま死に別れたことを後悔している。そんなとき「死んだ人にプレゼントを届けられる店がある」と教えられて!? 最期の贈り物ストーリー。
規格外サイズの高校生・剛田猛男。好きになった女の子は、常に幼馴染みのイケメン・砂川のほうに行ってしまう。だがある日、猛男が助けた女の子は違って……!? 大人気コミックの映画を完全ノベライズ!
不況にあえぐ零細広告代理店の次なるクライアントは、閑古鳥が鳴く「さくら通り商店会」。がけっぷち同士がタッグを組んで、起死回生を目指すが……。ユニバーサル広告社シリーズ第3弾!(解説/北上次郎)
兄弟・アールとグレイは不思議な世界「アークノア」に迷い込んでしまった。もとの世界に戻るためには、恐ろしい〈怪物〉に立ち向かわなくてはならない……。鬼才・乙一のファンタジー長編第1弾!
世間師“せけんし”-世情に通じて、巧みに世渡りする人。世なれて悪賢い人。(「広辞苑」第六版)訪問販売の傍らで、あくどい商売人から金を掠め取る“世間師”の男。名前の数は仕事の数。あるとき彼が出会った美形の女性、四面堂遙は一筋縄ではいかない食わせ者だった!?ひょんなことからコンビを組んだ二人は、痴漢や地上げ屋を相手に罠を仕掛ける!コン・ゲーム小説の金字塔。
犬とは人間の言葉で話し合うことはできない。でも、人間同士以上に心を交し合うこともできる。思わず涙こぼれる人間と犬を巡る7つの物語。ノワールの旗手が贈る渾身の家族小説。(解説/森 絵都)
顔に大きなアザがあるため、世の中に居心地の悪さを感じている大学院生のアイコ。ルポ本の取材がきっかけで映画監督の飛坂に出会い、恋をして……。瑞々しく切ない恋と成長の物語。(解説/瀧井朝世)
24歳、ボクは突然、住職になったー。四国八十八ヶ所の一つである栄福寺を継ぐことになった進は、名を光円と改め、お坊さんとしての道を歩み出す。若造の自分に何が出来るのか。聞きなれない言葉やしきたりに苦悩しながらも、家族や幼馴染、檀家らに見守られて青年は成長してゆく。「ほぼ日刊イトイ新聞」で連載された白川密成氏の大人気エッセイを元に作られた映画「ボクは坊さん。」の小説版。
ジェフリー・ディーヴァーやマイクル・コナリーなど、大物ミステリー作家が2人1組となって共作した短編11本を集めたアンソロジー。それぞれの人気キャラクターが作品中で競演するのも読みどころ。
乙一のファンタジーシリーズ第2弾!! 歯並びの悪い女の子・マリナはアークノアの世界の中へ迷いこんでしまった。一方、アールたちは突然現れた竜の討伐にのぞむため、砂漠を駆けていた……。
ジャンルを越え、小説の面白さをとことんまで追求した画期的アンソロジー。間に合うか? 時間こそが最大の敵! 第4回配本、第20巻『疾走する刻』は、刻々と迫る時間との闘いに挑む主人公たちの物語、9編! ●編集委員 逢坂剛 大沢在昌 北方謙三 船戸与一 夢枕獏 「冒険の森へ」では、長編36編については、ゆるやかなクロニクルを形成させたつもりだ。 福井長編は2000年8月刊であり、かろうじて20世紀に間に合った。 それにしても、馬に乗って疾走する作品がないのはなぜか。 ロケットが宇宙空間を駆ける作品もない。 ないはずはないのだが、時すでに遅し。 あ、疾走といえば「走れメロス」を忘れていたぞ。 邪悪に敏感なメロスは、暴虐無謀なるこの「冒険の森へ」に激怒しているはずだ。 [収録作] 【長編】 宮部みゆき「スナーク狩り」 福井晴敏「川の深さは」 【短編】 海音寺潮五郎「男一代の記」 佐々木譲「鉄騎兵、跳んだ」 【掌編】 眉村卓「走る」 景山民夫「ポルシェが来た」 中島らも「自転車行」 船戸与一「深夜ドライブ」 北方謙三「高速道路」
親の都合でオーストラリアに引越し、現地の小学校に通うことになった真人。言語の壁を乗り越え逞しく成長するが──。『さようなら、オレンジ』から2年。注目を集める新人作家の、新作長編!
夫を亡くしてひとり暮らしの荻原萩子・五十五歳が抱く、バイト仲間の年下女子・早蕨へのときめきと憧れ。-「反人生」。世界を旅する寅次郎、ユーモアのセンスあふれる桃男。男友だちから新たな感覚を学ぼうとする大沼の行く末は…。-「越境と逸脱」。自由でゆるやかな連帯のかたちを見つける全四編。
図像術の絵を求めてブリューゲルのコレクターが住む離島を訪ねた千景。コレクターは邸の庭園でブリューゲルの絵を再現し、図像術を込めようとしていた。庭園を完成させれば絵を見せると言われた千景だが……。
クールな美形僧侶・空円と水商売系の僧侶・覚悟の営む孤月寺に転がり込んだ三久は、見習いをしつつ「寺カフェ」を流行らせたいと目論む。一方、墓地に挙動不審な男性が現れ……坊主トリオが贈る下町人情譚!
ほんとうの七夕物語を知っていますか? 夏がくるたびに思い出す──。香乃と雪弥が、まだ幼くて……ひとりぼっちだった頃に出会った、凛とした人のこと。あの日の「香り」ミステリー、続編!
横浜・元町。裏通りの『ママレード書店』はレトロな雰囲気が売りだ。なぜかここは猫のミカンが店主で、昼寝してばかりの彼が動くと、アルバイトの賢人は白昼夢を見るように……!?