1992年7月発売
お供も連れず、身分を隠してヨークまで旅ができるか-。友人のもちかけた賭けに応じて、ブロッケンハースト公爵はヨークに向かった。だが、思わぬ旅の道連れができた。結婚を無理強いする継母から逃げだそうとしている娘、バロラに手を貸すことに決めたのだ。追手の目を逃れて、公爵とバロラの冒険の旅が始まった。
警察庁の猛者軍団部屋にしかけられたバズーカ攻撃。神奈川県警への白昼の殴り込み。日本へ潜入した中南米系の麻薬組織を追って来日した大統領諮問委員会日本班チーフ・リタに千歳空港で襲いかかる殺し屋集団。敵はいずれも強力な武器を持つ凄腕で、しかも猛者軍団の脅威を知らぬ不敵の面々だ。おりしも、北海道日高地方の人も住まぬ大湿原地帯が何者かに買い占められ、4、5カ月前からその湿原の真ん中の絶海の孤島ともいうべき島に社員と称して何事かを画策する数十名の屈強の男たちが不穏な動きを示していた…。絶対に麻薬を日本に入れてはならない。新たな敵を相手に壮絶な活動が開始された。-ますます快調のおなじみ日本警察の精強部隊“竜崎軍団”の死闘を描くど迫力編。
クレアは怯えていた。合衆国大統領として任期終盤を迎えた夫ニコラス。だが、ここへきて支持率が急落、党内には深刻な亀裂が生じていた。「いまにも悲劇が起こりそうな、そんな感じがするんです」という秘書の言葉にも、高まる不安を抑えることができない…。やがて合衆国大統領の身辺を襲った連続殺人。強烈なサスペンスのうちに驚天動地の真相を仕掛ける、掟破りの傑作長編。
男は、殺しの芸術をつくりあげた。女にたっぷり恐怖を味わわせ、体に粉砂糖をふりかけ、そして切りきざむ。しかも犠性者は、星座によって選ばれるのだ。-ある被害者の親族から依頼され、クィンとマクレアリは連続殺人事件の調査に乗りだした。だが男はそれに気づき、二人の身辺を徘徊しはじめる。悲劇が夫婦に襲いかかろうとしていた。クィン&マクレアリ・シリーズ第三弾。
銀河に冠たる〈覇国〉の王の交替劇をみごと成功させた女魔術師サイレンス。だが彼女の師イザンバードの悲願である〈失われた地球〉への到達は、いぜん果たされぬままだ。しかし、ついに機は熟した。彼女たちの後見人たる新覇王の命をうけ、最後の探索行へと船出するサイレンスたち。伝説の地で一行を待ち受けるものは?驚異的世界を創造した入魂の宇宙活劇三部作、堂々完結。
ボビー・ドラゴン。ヴェトナム戦の伝説的名パイロット。だが脱走兵の汚名を着せられ、いまはこの世に存在しない人間として軍の極秘任務に携わっている。そんなある日、イランがイラクに核攻撃を仕掛けた。ただちにアメリカ軍はイランに侵攻したが、ミグ編隊の過烈な迎撃に遭い、地上軍は孤立無援の状況に陥ってしまった。しかも周辺アラブ諸国は協力を拒み、航空支援ができない。彼らを救援しなければ。ボビーに白羽の矢が立った。
きみに私設空軍を組織したもらいたい。合衆国政府とは何の関係もない、とあるアラブ中立国の傭兵部隊としてだ。かくして、西側の精鋭パイロットを結集した私設空軍ファースト・エア連隊が誕生した。いっぽうミグ編隊を指揮するソ連空軍パラトフ大佐には、ある目的があった。それは、復讐。そして、ボビーたちを雇った中立国の首長にもひとつの野望が。友情と憎しみと野望が渦巻く大空に、闘う男たちの姿を描く大型軍事冒険小説。
子どもの頃から目立ちたがり屋の拝原欣治はひと回りも年上のレストラン・チェーン店の女社長と結婚した。もちろん、金が目当ての結婚だった。だが、思惑は見事にハズれ、拝原が自由に使える金は僅か。拝原の胸に殺意が芽生えた。完璧なアリバイを用意して妻殺しを実行に移したのだが…。本格派の著者が放つサスペンスあふれる長編ミステリー。
あるとき、偶然に覗いてしまった母親の異常なまでのセックス。娘はそれを嫌悪しながらも、自分の躯に母親と同じ淫欲の血が流れていることを知る…。ドキュメントポルノの鬼才・花川太郎が女の歓びをあからさまにした異色作4編。
’90年代を迎えて崩壊へとひた走るソヴィエトは、米国との軍事力競争に一挙に決着をつけるべく、画期的なレーザー戦闘ステーションの開発に成功していた。これに気づいた米国は、米国近海で座礁したソ連の攻撃型潜水艦〈ドニエプル〉に、SEALアルファ・チームを乗り込ませ、ウラジオストック近郊のソ連軍レーザー戦闘ステーションを急襲しようとする。SEALアルファ・チームを乗せた〈ドニエプル〉は一路ウラジオストックめざして急速潜航する。
妖怪の生まれ変わりである生徒ばかりを集めた、私立神堂学園。闇使いにして唯一フツーの高校生神無木良太は、あいもかわらず能天気な彼らに振り回されっぱなしである。新宿で、若い女性ばかりが惨殺されるという事件が起こった。犯人は大江山の酒呑童子。1000年の時を経て、人間への凄まじい恨みと復讐心に燃えて甦ったこの鬼は、ついに学園都市に姿をあらわした。時同じくして、学園の生徒たちに異変が起こり始める。次々に姿を消した彼らを操る、少年の目的は何か。良太の下を訪れた陰陽師・水柿源佐は、都市周辺の結界が緩み始めたこと、狂った妖怪たちを封印しろという『上』からの命令を、彼に告げるのだが…。妖怪アクション人気シリーズ第2弾。
おれの名は藤堂風牙。身すぎ世すぎの新聞記者稼業と忍者の裏商売の両方で面白そうな社会現象、新興宗教団体「カオス真幻教」とその教祖・千川澪瑠を探るうちに、おれは超能力をある野望のために研究しているとんでもない集団と闘わねばならぬ羽目になった…。バイオレンスが爆発する腕力小説、シリーズ第3弾。
銀河パトロール中にSOSシグナルをキャッチしたコズミック・ハンターのユウは、宇宙機雷の攻撃を受け辺境の惑星ノーグに不時着する。そこには怪物と化した森の動物と、原因不命の疫病に苦しむ人々の姿があった。かつてノーグを手中に収めようとして封じられたモルガンという妖姫がいたことを知ったユウは、真相を突き止めるべく魔法の力を持つ少女サヤとともに旅立つ。彼らのゆく手に立ち塞がるモルガン四天王。はたして伝説は本当に蘇ったのか。そしてSOSを送ってきた者の正体は!?次々と謎の深まる中、ユウのサイキック・パワーが爆発する。人気RPG「コズミック・ファンタジー」初の小説版、ついに登場。