2002年8月発売
元警視庁捜査四課の敏腕刑事・剣崎徹は、容疑者を誤殺したため、新宿署交通課で閑職に甘んじていた。だがある日、署長の柿沼より呼び出された剣崎は、かつての腕を買われ、極秘捜査を命じられることにー。最近歌舞伎町では外国人娼婦が相次いで猟奇的殺人事件に巻き込まれ、その捜査が難航しているというのだ。裏刑事として現場に戻った剣崎は、恐るべき犯人に肉薄するが…。傑作ハード・サスペンス。
鋭い観察力に支えられた、的確で抑制のきいた描写、余韻をたたえた味わい深い結末。モーパッサン(一八五〇-一八九三)は、十九世紀フランス文学を代表する短篇小説の名手で、実に三百篇以上にも及ぶ短篇を書いた。その数ある作品の中から厳選に厳選を重ねた十五篇を収録。新訳。
マフィアが仕切るカジノでイカサマを仕掛け荒稼ぎしたプロの賭博師ビーノは、そのために最愛の従妹キャロルを殺される。復讐に燃えるビーノは、マフィアの親玉・ジョーを追う女検察官ヴィクトリアを巻き込んで、一族の手を借りて大ペテンを仕掛ける。知恵の限りを尽くした騙しのドラマが今、幕を開けた!!果たしてその結末は…。
喫茶店の中で男を射殺して逃げ去った犯人。意外なその行方とは(「街の殺人事件」)。白昼堂々、事務所で弁護士が殺害される。犯人は伝法探偵を含む五人の客の中に…(「5-1=4」)。元刑事で人情に厚い伝法義太郎探偵が、さまざまなトリックに挑む傑作事件簿、ついに刊行!幻の新聞連載中篇二作を加えた全18篇を一挙に収録。
セックスの時だけ、正直に素直になれる。意地の張り合いのような、昼間の時間しか自分になければ、心は意地悪なままでいただろう。気持ち良さのなかで、いい子だいい子だと囁かれて、泣きながらわたしの心はピンク色に戻ってほぐれていく。こころに届く小説集。
倫太郎が通う中学校で四名の少年が検挙された。校舎の窓ガラスを割った疑いらしい。学校側はきちんとした対応をとれないままでいる。倫太郎や青ポンたちの教師への違和感は爆発する。そんな折、幼稚園時代の担任・エリ先生の結婚祝いを機に、倫太郎たちと、ナンデスネたち教師、園子先生、あんちゃんらかつての教師が一堂に会する。相手の身に添うこと、真剣に生きること、人を理解することとはどういうことなのか?世代と境遇を超え、倫太郎たちは根源的な問いにぶつかってゆく。感動のシリーズ第五弾。
閉じこめられた男女三人。すべてをさらけ出しあった濃密な地下室の夜。ヌードモデル、元ボクシングチャンピオン、OL。弱った心を抱え、占い師を訪ねた者たちが直面した緊迫の一瞬。エロティシズムが究極のサスペンスへ。
投資会社のオーナー掛井純一は、何者かに殺され、幽霊となって甦った。死の直前の二年分の記憶を失っていた彼は、真相を探るため、ある新作映画への不可解な金の流れを追いはじめる。映画界の巨匠と敏腕プロデューサー、彼らを裏で操る謎の男たち。そして、一目で魅せられた女優との意外な過去。複雑に交錯する線が一本につながった時、死者の「生」を賭けた、究極の選択が待っていたー。
深く深く海の底に潜ることで空っぽな心を満たそうとするアサコ。誰とでも寝る自堕落なキリ。南の島でフリーター生活をおくるふたりの女たちの毎日は、刺激的で自由で、でも本当は退屈に倦んで少しずつ死んでゆくよう。永遠に続くかのように思われた楽園の日々も、キリのエイズ騒動で終わりがやってくるー。表題作「シュークリアの海」その続編「島は沈まない」で描くアサコの再生への軌跡。
政略結婚により、聖都を離れヤーファに移り住んだヴァレリー。共同統治の理想はしかし、実現にはほど遠かった。十字軍、イスラム双方が要地アスカロンを睨み緊迫状態にあるのだ。そんな折り、ヴァレリーの前に一人の少女が現れる。「蒼き狼」とも深い関わりを持つ彼女の要求とは?ヴァレリーとエルシードの運命が急展開!人気シリーズ怒涛のクライマックス。
交渉は決裂し、ヴァレリーは虚しくヤーファに戻った。しかし、そこには、彼とアリエノールを狙う暗殺者が待っていた。いずれにも和平の道はない。ヴァレリーに決断の時が迫っていた。一方、聖都ではエルシードに異変が起きていた。なす術もなく思い悩む日々にあって、彼女に出撃の命が下がった。この戦いがもたらすものは、和解か決裂か!?人気シリーズ、衝撃の完結編。
「われらの名を、アテナに伝えろ。そのために生かしておいてやる。娘をとり戻したくば、シチリアまで来い…われらはギガス!」-古の〈ギガスたちとの戦い(ギガントマキア)〉の伝説がここに、よみがえった!原作の車田ワールドの世界観はそのままに壮大なスケールで幕を開けるオリジナルストーリー、新展開。大人気コミック、待望の初ノベライズ。再びうなれ、ペガサス流星拳。