2004年発売
名作『ミシン』から4年。待望の続編がとんでもない傑作として誕生した。かつてないスピード感&うねるようなグルーヴ感。圧倒的なライヴの臨場感が読む者を興奮させる、前代未聞のパンク・ロック小説の登場だ!
この俺が、超赤字テーマパークを立て直す?!たとえ何にもしなくても、毎朝デスクにたどり着きさえすれば満点なのが、正しいお役所ライフのはずなのに…。最愛の妻に可愛い子供と過ごす優雅なアフター5はどうなっちゃうんだ?地方都市の村興しと権力闘争に翻弄される公務員の、可笑しくてやがて哀しき奮闘を描く「宮仕え小説」の傑作。
ジュリアは結婚した。贖罪のため想いを捨てて。だが幸福な生活の中、ふと甦る疼き、迫られる決断。コナーとエド、ジュリアが下した決断とは。娘の成長がもたらす嫉妬と煩悶とは。そして、思いもよらぬ死がもたらすものとは…。全世界2500万部のメガセラー作家が問う夫婦の愛、親子の絆、究極の愛のかたち。
18世紀半ばのヴェネツィア共和国では、厳しい衰退期を迎えていたにもかかわらず、人々の生活は芸術に囲まれた華やかなものだった。そんな中、密かな恋愛に身を焦がす若者たちがいた。前途有望な貴族の子息、アンドレア・メンモと、イギリス人の血を引く美しい娘ジュスティニアーナ・ウィン。両家から交際を認められない二人は、記号をちりばめた秘密の手紙で情熱の言葉を交わし合う。やがて訪れた避けられない別れを前に、それぞれが選んだ道とは…ともにジャコモ・カサノヴァの友人であり、これまで謎とされてきたアンドレアとジュスティニアーナの恋物語を、圧倒的な筆致で再現した感動のノンフィクション。
渋谷時代、百人を擁するチームのヘッドだったアキは、チーム解散後、海外放浪を経て帰国。犯罪プロフェッショナルへの参加を決意する。そんな彼を、あらゆるクライム・テクニックを習得するための過酷な試練が待ち受けていた!大薮春彦賞・吉川英治文学新人賞・日本推理作家協会賞受賞!三冠に輝くホープが放つ、受賞第一作。
21世紀になっても居場所がなかった作家の終わりなき戦い。伊勢、京都、八王子、高尾、雑司が谷、佐賀、金沢、故郷を出て転々、拾った猫のため、郊外に定住。文学賞五つ、著書三十四冊、ローン長年…超レア作品をふくむ待望の短編集。
香気あふれる明晰な文体、反俗精神がささえる洗練された人間風刺とエロチシズム-いま、理想の現代語訳で甦るブルームズベリー・グループの代表作家が残した傑作群!シャンパンで書かれたような性愛の物語。劇団「四季」ロングラン・ミュージカルの原作。
イタリア、トスカーナ地方の小さな村サント・フィーコ。足の便の悪さゆえ、訪れる観光客もないこののどかな村に、ひとりの男が帰ってきた。レオ・ピッゾーラ。18年ぶりの帰郷だった。その夏のある日、地震が村を襲った。そして、奇跡が…。
ライラが連れ去られてしまったことを知ったウィルは、二人の天使を伴って彼女を探しにいく。やがてウィルは森の奥深くで、母親に監禁されているライラを発見。ライラは薬によって眠りつづけていた。ウィルは“別世界への窓”を作ることができる神秘の短剣を使ってライラの救出を試みる。しかし、短剣はあっけなく折れてしまったー。冒険ファンタジーの最高峰、いよいよ完結。
やっと再会を果たしたライラとウィル。二人は黄金の羅針盤を頼りに旅を続ける。そして友達を救うべく“死者の国”へと向かう。しかし、それは最愛の守護精霊との悲痛な別れを意味することに。ライラは苦渋の決断を迫られる。一方、アスリエル卿は地上の楽園を求め、共和国建設の準備をすすめていた。アスリエル卿と“天上の王国”との、世界を二分する闘いが今、始まろうとしていた。
妊婦が惨殺されたー臓器と胎児の脳を摘出されて。ジミー・パス刑事はいきなり壁に突き当たる。押し入った形跡なし。被害者に苦悶の表情なし。犯人を目撃したはずの人物も、いっこうにその特徴を覚えていない。手がかりは、母体から検出された多種多様な化学物質と、現場に落ちていた奇妙な木の実だけだった…。知と血が絢爛に交錯する驚愕のスーパーナチュラル・スリラー、登場。
凶行は繰り返される。その動機も犯人も知っている人物はただひとり。身元を偽った人類学者ジェイン・ドウーいま、彼女が仮面を脱ぎ捨て、犯人の前に立ちはだかる時がやってきた。風がやんだ炎暑のマイアミ。都市機能が麻痺し、警察も市民も奇行に走るなか、呪術師たちの戦いが火蓋を切るー。文化、科学、宗教、人種と、21世紀が抱える難題を巧みに織り込んだ力作に全世界が瞠目。
ひょんなことから新宿を仕切る超オレ様な美形チャイニーズマフィア、王の恋人になった大学生の三枝。常に危険がいっぱいの生活を送る王は、向こう見ずな三枝にハラハラしどおしで…。そんなある日、三枝は、王の義理の弟である秘書の小野と、王に絶対服従を誓う部下の楊との秘められた関係を知ることに…。楊を陥れようとする過去の影とは!?大好評「傲慢な龍の帝王」シリーズ第2弾。
社運をかけた一大プロジェクトのコンペティションに大抜擢された、外資系リゾート開発会社の新人プランナー・海人。さっそくスペインへ飛び、果敢にも心酔する若手建築家リカルドに依頼を試みるが…。過去に落ちなかった男はいないと噂される、その若手建築家は高飛車な態度で海人を翻弄し…。バルセロナの空の下、性格歪みまくりの美形建築家と、彼に一途な想いをぶつける新米プランナーとの滾る愛。
調査も捜査も推理もしない。ただ真相あるのみ!眉目秀麗、腕力最強、天下無敵の薔薇十字探偵・榎木津礼二郎が関わる事件は、必ず即解決するという。探偵を陥れようと、「下僕」の益田や本島らに仕掛けられた巧妙な罠。榎木津は完全粉砕できるのか?天才の行動力が炸裂する『五徳猫』『雲外鏡』『面霊気』の3編。
慶長の役により朝鮮から連行された陶工たちが、九州の皿山に窯をひらいて半世紀。龍窯の母・百婆は死んで神となり、山上の墓から一族を見守る。折しも下界では息子・十蔵がその子供たちの嫁取り婿取りをめぐり、日々思案を重ねていた。これまで通り仲間内で絆を固めるか、日本人と結婚して渡来の未来をひろげるか。可愛い子孫の「百年佳約」=結婚成就のため、百婆の活躍が始まった。
幼い頃に父を亡くし、母に捨てられた青年ジェホ。妹とともに伯母に育てられ、働きながら大学に通い、成功して貧しい生活から脱却しようと野望を持つ。母への憎しみから愛を信じなくなったジェホだが、金持ちの娘ヒョンスと、母の面影を持つ大学の時間講師シニョンに出会い…。