小説むすび | 2011年7月発売

2011年7月発売

エドワード・ネヴィルエドワード・ネヴィル

時は清教徒革命から王政復古へいたる動乱期、 幽閉された伯父のもとへ、ひとりの若者が馬を駆るー ジョージ・エリオット14歳の筆になる、未完の歴史ロマンス。 作者のマリアン・エヴァンズ(1819-80)はのちに男性名のペンネームを用いて作家となり、小説(『サイラス・マーナー』『ミドルマーチ』など)、エッセイ・評論を執筆。「ジョージ・エリオット」という名はイギリス文学史に深く刻まれた。 本書では、第一部で『エドワード・ネヴィル』のテクストにC・アレグザンダー、J・マクマスター教授らによる詳細な解説を付した「ジュヴェニリア出版」版(オーストラリア)の翻訳を、第二部では『エドワード・ネヴィル』の主要登場人物のひとりヘンリー・マーテンと彼が生きた清教徒革命の時代、舞台となった場所などを詳しく紹介。大作家となる以前のひとりの少女の想像力と創作の過程を追う。 はじめに 第一部 『エドワード・ネヴィル』/マリアン・エヴァンズ著 ジュリエット・マクマスター他 編  はしがき                     ジュリエット・マクマスター  本文についての覚書              ボニー・ヘロン/タニア・スミス  『エドワード・ネヴィル』    マリアン・エヴァンズ(ジョージ・エリオット)  注解                          ジュリエット・マクマスター   解説                       ジュリエット・マクマスター  史的事実についての後記                    タニア・スミス  引用文献および参考文献  第二部 『エドワード・ネヴィル』をめぐって/ 樋口陽子 著  第一章 『エドワード・ネヴィル』について     一 作者/二 未完の歴史ロマンス/三 ジュヴェニリア出版  第二章 副主人公ヘンリー・マーテン     一 親族/二 ヘンリー・マーテンと清教徒革命  第三章 ゆかりの地を訪ねて     一 チェプストウ教区教会とチェプストウ博物館   二 チェプストウ城とティンタン修道院/三 ピアスフィールド   四 ハンティンドン博物館/五 ケンブリッジ大学シドニー・サセックス・コレジ  参考書目    あとがき  年表

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